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自分の枠を壊す。本の選び方・買い方・読み方・手放し方のスベテ

自分の枠を壊す。本の選び方・買い方・読み方・手放し方のスベテ

読書は、自分の視野を広げ、ビジネスを加速させるヒントを与えてくれます。

私も、年間150~200冊ほどの本を読んでいます。

ただ、闇雲に読み漁っても、時間がかかるだけで、効果的な学びが得られなくなってしまいます。

そこで今日は、私の事例をもとに、「自分の思考の枠を広げ、限界を突破する、本の活用術」をご紹介します。

本の選び方:ポイント×8

本の選び方:ポイント×8

(1)アマゾンではなく、本屋で探す

私は、本を探すときには、Amazonなどのネットでは探さず、書店に行って探します。

何故かと言うと、「読みやすさ(著者と価値観が合っているか?)を確認したいから」です。

書店で気になった本があったら、まずはパラパラ見て、文体を確認してみます。

他にも、「図などがあって、読み手に配慮しているか?」「目次構成は読みやすいか?」なども、パラっと見ます。

私の場合、パラっと開いてみて、「なんかやだな」という印象の本は、いくらベストセラーなどになっていても、買いません。
(例えば、上から目線の表現などは、私はスーッと入ってこないので、苦手です)

ネットでも、「立ち読み」機能などがありますが、読みやすさを確認するには、やはり実物を手にとるのが一番です。

実際、Amazonなどのネットで見ただけで買った本は、しっくりこない経験が多かったです。

本を読む=著者との会話、である

私は、「本を読む」=「著者との会話」であると思っています。

こんな格言もあります。

すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである。
(デカルト)

先程お伝えした「読みやすいかどうか?」というのは、「その著者と、価値観が合うかどうか?」だと感じています。

本を読むには、1冊1~2時間くらいはかかります。

価値観が合わない人の話を、1時間も2時間も聞きたいですか?
結構つらいですよね。笑

価値観が合わない人の文章は、理解はできても、素直に実行できなかったりするものです。

逆に、価値観が合う人の文章は、スーッと入ってきて、血肉になってくれる実感があります。

(2)本業に関係ない本でも、気になったら手に取る

例えば私の場合、本業は「Webマーケティング」です。

しかし、以下のようなジャンルの本も、よく読みます。

  • 哲学
  • 進化論
  • 子育て
  • 自然科学(宇宙について、など)

こういったジャンルの本は大好きで、読んでいるだけでワクワクします。
純粋に、知るのが楽しいのです。

なぜ、こういった本業と関係ない本も読むのか?

それは、「ワクワクには、方向性がある」からです。

どういうことか?
例を挙げて説明しますね。

スティーブ・ジョブズの場合

Appleの創業者である、スティーブ・ジョブズ。

彼は、「世界に衝撃を与える」というビジョンを掲げ、日々ビジネスに打ち込んでいました。

そんな彼が学生時代に興味を持ったのが、「カリグラフィー」でした。
(カリグラフィーとは、文字を美しく見せる技法のことです)

この学びが、Macの多彩なフォントに繋がっているのです。

また、ジョブズは、禅にも熱心に取り組んでいました。

禅のシンプル思考は、Appleの各製品のシンプルさや、経営のシンプルさに見て取れます。

つまり、図にすると以下のようなイメージです。

ワクワクには、方向性がある

ジョブズ本人も、こんな言葉を遺しています。

当時は、先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。
しかし、今振り返ると、将来役立つことをしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々は今していることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

実際、私も、以下のように、関係ないと思っていたジャンルから思わぬ気付きを得たりしています。

  • 「進化論」の考え方は、実はマーケティングに活かせるんだ!
  • 「育児」と「社員教育」って、実はポイントが全く同じだ!

このように、「ワクワクには、方向性がある」ので、興味のある本は、どんどん読むことをお勧めします。

(3)本屋の、普段行かないコーナーに行く

  • 普段、ビジネス書ばかり読む人は、ビジネス書のコーナーをメインで見ています。
  • 普段、小説ばかり読む人は、小説のコーナーをメインで見ています。

このように、多くの場合、見るコーナーは、決まってきてしまいます。

それを、あえて破ってみて下さい。

普段行かないコーナーに行くと、ふと気になる本に出会えることが多々あります。

そして、その本が、本業のブレイクスルーになることも。

私も実際、以前までは「哲学」や「自然科学」には、興味がありませんでした。

しかし、書店の中をブラブラ歩き回っているうちに、「なんだこれ、面白そう!」と感じ、読み始めたのです。

結果、今では多くの新ジャンルの本に出会えるようになりました。

(4)これくらい知らないとマズイ、は、たいていマズくない

今どき、これくらい知らないとまずいかもなぁ…

そんな動機で買った本は、たいてい、面白くありません。

面白くないので、結局、身になりません。

人間は、不安を動機にして学ぼうとしても、なかなか身につかないのです。

私の経験上、「これくらい知らないとマズイ」は、たいていマズくありませんので、安心して下さい。

安心して、自分の興味のある本に没頭して下さい。

(5)見栄で選ばない

例えば、マーケティングを学びたい時。

周りの目を気にして、最初から「マーケティング原論」とか「MBA大全」などの本を選んでしまうと、失敗します。

そうではなく、例えば「猿でもわかるマーケティング」のような、自分のレベル感に合わせた本を選ぶこと。

「マーケティング原論」や「MBA大全」を読むのは、それらを本当に読みたい!と思った時で十分です。

(6)はじめての分野は、漫画を選ぶ

最近は、「マンガでやさしくわかる~」のような、漫画のビジネス書が増えてきました。

漫画は、絵とストーリーがあるので、ただ文章だけ読むよりも、頭に入ってきやすくお勧めです。

特に、初めて学ぶ分野は、漫画から入りましょう。

漫画で全体像をつかんでから、専門書で詳細な部分を学んでいくと、学びがスムーズです。

(7)伝記を手に取る

私は、偉人の伝記が大好きです。

偉人の伝記は、多くの場合、「苦労したが、とある気付きを得て、成功した」といった流れになっています。

これが、自分のビジネスのブレイクスルーのキッカケになる気付きを与えてくれることが、多々あります。

他にも、モチベーションを高めてくれたりもするので、お勧めです。

児童書のコーナーに行くと、漫画の伝記もたくさんあります。

(8)雑誌は、カフェ本屋でサラッと要点だけ読む

私は、雑誌を買う習慣がありません。

ただ、雑誌では、その時のトレンドなどが分かるので、読むときは本屋でサラッと要点だけ読むようにしています。

そんな時に便利なのが、カフェが併設されている本屋さん。

落ち着いて読めるので、助かっています。

雑誌は、カフェ本屋でサラッと要点だけ読む

  • プレジデントファミリー(育児・教育)
  • ニュートン(科学・宇宙)
  • アイアンマン(筋トレ)

こういった、自分の興味のある分野の雑誌は、要点だけ確認し、活かしています。

本の買い方:ポイント×3

本の買い方:ポイント×3

(1)集中して学びたい分野は、その分野の本を一気に5冊買う

集中して学びたい分野がある場合には、その分野の本を、一気に5冊買うことをお勧めします。

5冊も通読すれば、その分野のだいたいのことが分かります。

また、覚えよう!と意気込まなくても、読んでいくうちに

  • 「あ、これは前に読んだ本にも書いてあったな」
  • 「へぇ、さっきの本では分からなかったけど、結局こういうことか」

のように、自然と頭に入ってきます。

このような、「意気込んで読むのではなく、読んでいるうちに勝手に分かる」ほうが、脳への負担が少なく、その後にも活かせるように感じます。

(2)一度に6冊以上買わない

私は、飽きっぽいです。

すぐに興味が移ってしまうので、買って置いておくと、そのうち興味がなくなって読まなくなってしまうのです。

そこで、一度に買う本は5冊まで。6冊以上は買わない。

そう決めたところ、興味がなくなって読まなくなる自体が起きづらくなりました。

こういう、自分の癖を知っておくのも大事です。

(3)Amazonではなく、本屋さんで買う

私は、Amazonではなく、本屋さんで買うようにしています。

何故かと言うと、「書店は、自分にとって凄く大事な場所だから」です。

私は、本屋の空気が大好きです。

本屋がなかったら、パラっと見て買うことができなくなってしまいます。
それでは、価値観の合わない本を買うことになってしまうので、大変です。

だからこそ、本屋で買い、少しでもその本屋の売上に貢献したい。
ずっとそこに在り続けてほしい。

そういう思いから、本屋で買うようにしています。

(余談)華僑の考え方


華僑(中国本土から海外に移住した中国人およびその子孫)は、お金持ちが多いことで有名です。

そんな華僑は、「仲間内でお金を回す」ことを意識しているそうです。

顔も見たことのないような誰かではなく、繁栄してほしい仲間にお金を流す。

これを聞いて私は、「お金=応援」のような印象を受けました。

この考え方が根底にあるからこそ、華僑の方々は、お金に好かれるのかもしれませんね。

私の「本は本屋で」という考え方も、この華僑の考え方に影響を受けています。

本の読み方:ポイント×6

本の読み方:ポイント×6

(1)ワクワクしなくなったら、読むのをやめる

本を読んでいるうちに、「なんだか、最初に思ってたのと違った」と感じ、読むのが苦痛になってくることって、たまにありますよね。

そんな時は、潔く、読むのをやめましょう。

「元を取らなきゃ!」とか考えて、無理に最後まで読んでも、本質的な学びは得られません。

ジョン・ラスキン(英国の美術評論家)が遺した言葉にも、こんなものがあります。

人生は非常に短い。しかもその中の静かな時間はあまりに少ない。

私たちはつまらない本を読むことによって、その一時間をも浪費すべきではない。

上記の言葉には「つまらない本」とありますが、本が悪いのでもなく、自分の理解力が足りないのでもなく、ただ単に「自分とその本は、合わなかった」だけのことです。

本の値段は、1冊数千円です。

そのお金を惜しんで、時間を無駄にしてしまうほうが、もったいないことです。

(2)心の余裕のバロメーターにする

  • 本を読むから、余裕が出てくるのか
  • 余裕があるから、本を読むのか

「鶏が先か卵が先か」みたいな話ですが、私は、本を読んでいる時期は、仕事の成果も安定して、いい状態になります。

逆に、本を読んでいない時期は、なんだか停滞している感覚があります。

このように、読書時間が取れているか?を、心の余裕のバロメーターのように使っています。

(3)読書の時間を、先に確保する

「時間が空いたら、本を読もう」と思っていても、一生読めません。

かの有名なパーキンソンの法則では、こう言われています。

パーキンソンの法則


仕事の量は、完成までに与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

つまり、「時間があればあるほど、無駄な仕事をしてしまい、時間を全て使い切ってしまう」ということです。

これでは、読書の時間なんて、取れるはずがありません。

そうではなく、先に読書の時間を確保するのです。

そして、余った時間で仕事をするのです。

私も、このように発想を転換したら、読書時間を一気に増やせました。

そして、嬉しいことに、仕事の質もアップするのです。

短い時間で集中して仕事したほうが、質のいい仕事ができるんですね。

(4)手書きで書き込む

私は、電子書籍ではなく、紙の本を読むことをお勧めしています。

(以前は私も、Kindleを使っていましたが、今は使っていません)

何故かと言うと、「手書きで書き込むと、アイデアがどんどん湧き出すから」です。

ちなみに私は、以下のように、本にどんどん書き込みをします。

手書きメモで、アイデアが湧き出す

電子書籍でもメモを残せますが、タイピングの時は、手はわずか8つの動作しかしないのです。

一方、手書きの場合、手はなんと1万以上の動作をしているのです。

手がそれだけ動いているということは、つまり、「脳にも多くの刺激がいっている」ということです。

これが閃きやアイデアの源泉になるのです。

(5)本は午後に読む

人間の脳は、朝が一番クリアで、だんだん疲れていきます。

疲れた脳は、アウトプット系の仕事が苦手になります。

そのため、午前中は、アウトプット系のクリエイティブな仕事に集中する。

午後は、読書などのインプット系のことをする。

本は午後に読む

こうすることで、仕事の成果も高めつつ、学びの効率も高まっていきます。

(6)ドッグイヤーのコツ

些細なポイントですが、私は、ドッグイヤー(本の角を折る)にルールがあります。

  • あとで読み返したいポイントがあったページは:本の上を折る
  • ここまで読んだという栞代わりに:本の下を折る

ドッグイヤーのコツ

ちょっとしたことですが、こうし始めたことで、本をより活用できている実感があります。

本の手放し方:ポイント×2

本の手放し方:ポイント×2

(1)手放すと、入ってくる

私は、本棚がいっぱいになったら、思い切って断舎離しています。

何故かと言うと、「手放すと、入ってくるから」です。

本棚がいっぱいだと、脳が勝手に「本棚がいっぱい=もう入らない」と判断し、本への興味をす埋めてしまうように思います。

断舎離して、本棚に空きができると、そのスペースを埋めようとして、無意識に本を買う量が増えていくのです。

結果、新たなジャンルの本にも出会えたりして、自分の視野がどんどん広がっていきます。

(2)お金にしよう、とか思わない

本を手放すときは、「少しでも高く売ろう」とか思わず、とにかく手放す。
私はそうしています。

お金にすることが大事なのではなく、手放すことが大事なのです。

さっさと手放せたほうが、お金よりも何倍も価値があります。

なので、売ろうと思わずに、図書館などに寄付してもいいのです。
友人にあげてもいいのです。

お金は、本業で稼ぎましょう。

まとめ

宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。
そして、何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。

これは、ウォルト・ディズニーの格言です。

日々、本を読む中で、私も本当に「本には宝が眠っている」と感じます。

ぜひあなたも、読書を習慣にして、視野を広げ、より人生を楽しんで頂ければと思います。

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