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(インド訪問記)カースト制度から外れた集落で知った、真の豊かさとは?

(インド訪問記)カースト制度から外れた集落で知った、真の豊かさとは?

2017年6月中旬、当社のメンバーである阿部竜也さん・阿部美雪さんが、インドに奉仕活動に行ってきました。
(阿部竜也さん:上の写真左側の男性)(阿部美雪さん:上の写真右側の女性)

阿部夫妻は、夫婦で当社にジョインし、日々頑張ってくれています。

先日、社内でインド訪問の報告会をしてもらったのですが、その内容をあなたにもぜひシェアしたいと思い、この記事を書きました。

あなたの仕事観・人生観を変えるキッカケになれば、嬉しく思います。

あなたにとって、”豊かさ”とは何ですか?

突然ですが、あなたにとって”豊かさ”とは何でしょうか?

  • お金でしょうか?
  • 大きな家に住むことでしょうか?
  • 自分を派手に着飾ることでしょうか?
  • 時間がたっぷりあることでしょうか?
  • 大切な友人がたくさんいることでしょうか?

人によって、豊かさに対する考え方は違うと思います。

どれが正しくて、どれが間違っているというものではありません。
どれも正解です。

さて、この「豊かさとは何か?」について、阿部夫妻のインド訪問の報告を聞いて、考え方を改める機会になりました。

アウト・カーストの集落へ

阿部夫妻が訪れたのは、インドの中でも、アウト・カーストの人々が暮らす集落でした。

アウト・カーストについて、簡単に説明しますね。

アウト・カーストとは?

アウト・カーストとは、「カースト制度から外れた」という意味です。

あなたも、学生時代に、カースト制度というものを学んだことがあると思います。
インドの身分階級のことで、上から「バラモン(僧)」「クシャトリア(王、戦士)」「ヴァイシャ(商人)」「シュードラ(奴隷)」という順番で並んでいます。

インドでは、階級が違うと結婚できないなど、いまだにカースト制度が根強く残っています。

そして、このカースト制度にすら入れない階級を、アウト・カーストと呼ぶそうです。
別の言い方だと、ダリット(不可触民)とも呼ばれます。

アウト・カーストの集落は、村に井戸がなく、井戸まで何時間もかけて水を汲みに行くようなところだったそうです。

その地域に奉仕活動に行く、というのが、今回の阿部夫妻の目的でした。

「自分たちが、何か役に立てることをしてこよう」
「自分たちが、何か与えられるものを与えてきたい」

こういった思いで日本を出発し、飛行機を乗り継ぎ、7時間以上も車に揺られ、現地に到着したとのこと。

  • 現地の子供達にノートをプレゼントする
  • 一緒に歌を歌う
  • 一緒に縄跳びをする

こういった活動を行ってきたと報告を受けました。

ただ、阿部夫妻は、「自分たちは、与えようと思って現地に向かったが、逆だった」と言っていました。

与えられたのは、自分たちだった

阿部夫妻は、インド訪問の報告会の時、次のように話してくれました。

阿部 美雪
インドで出会った人は、皆、目が綺麗でした。
素晴らしい精神性を持っていました。

子どもも大人も、皆が私達を受け入れ、歓迎してくれました。
常に、感謝の気持ちを持ち続けているように感じました。

阿部 竜也
当たり前ですが、物質的な面で言ったら、日本の方が明らかに豊かです。
現地の人たちは、持っているものも本当に少ない。

しかし、最高のおもてなしを受けました。
食事などの物質的なものはもちろん、笑顔、言葉などでも歓迎してくれました。

与えようと思って行ったけど、私達のほうが、与えられて帰ってきた気がしています。

私は、この報告を聞いて、ハッとしました。

豊かさとは、「受け取る」ことではなく「与えること」である

私がこの報告を聞いて気付いたのは、「豊かさとは、受け取ることではなく、与えることなんだ」ということでした。

豊かだから与えることができる、のではなく、与えるから豊かになるんだ。
この気付きが得られたのは、私にとってとても大きなことでした。

きっと、阿部夫妻は現地で彼らのおもてなしを体験してきているので、私以上に感じているものと思います。

この「与える」ということを、士業の方向けに具体的な行動レベルに落とし込むと、例えばこんなことができると思います。

(与える1)他士業への紹介

士業の仕事は、他士業と連携してやることも多いですよね。

例えば、税理士さんが顧問先の会社の社長から採用の相談を受けて、それを社会保険労務士さんに紹介する、とか。
契約書について相談を受けて、弁護士さんを紹介する、とか。

こういった横のつながりは、あなたにもあると思います。
この”紹介”も、与えることの一つですよね。

また、「相続税対策の相談を受けたけど、自分はあまり得意ではないので、相続税に強い税理士さんを紹介する」ということもそうです。

目の前のお客様にとってベストな解決策が”紹介する”ことなら、積極的に紹介し、他士業にどんどん与えていく。
これが、あなたの信頼を強くし、巡り巡ってあなたにも仕事が舞い込んでくることになります。

(与える2)お客様へのプラスアルファのサービス提供

与えるの大切さは、お客様対応にも言えます。

依頼された業務には含まれていないけど、これもやってあげたら、もっと喜んでもらえそうだな。
そういうものがあったら、積極的にプラスアルファの価値を提供してあげると、喜ばれますよね。

有名な自己啓発書である「思考は現実化する」の中でも、プラスアルファの魔法という話が出てきます。
頼まれたことにプラスして、少し価値を上乗せする。
言われれば単純なことですが、実際にやっている人は少ないので、喜ばれるのでしょう。

あなたのお客様にプラスアルファできることは、例えばどんなものがあるでしょうか?
ぜひ考えてみてくださいね。

(与える3)目標設定

与えるという姿勢は、目標設定にも活かせます。

目標というと、「~~を手に入れる」「~~が欲しい」など、受け取る目線の表現になりがちです。

これがもし、与える目線での目標だったら、どうなるでしょうか?

  • 「Aさんの夢は▲▲だから、実現できるようにサポートする」
  • 「Bさんが探していた、●●の情報について調べて連絡する」
  • 「Cさんは~~が好きだから、誕生日にプレゼントする」

このような、与える目線での目標だと、また感じ方が違ってきますよね。


私も、阿部夫妻のインド訪問の報告を聞いて得た「与える」という気付きを、しっかり実践していきます。

阿部さん、美雪さん、ありがとう^^

編集後記

阿部夫妻は、こういった奉仕活動を、ライフワークとして積極的に行っていいます。
例えば美雪さんは過去、アフリカに行ったこともあるそうです。

今回訪れたインドも、とても厳しい状況であることが分かっている上での出発でした。

衛生面も良くないです。
迫害に会うかもしれません。
雨季に入っており、洪水に見舞われることもあるかもしれません。
出発前、インドではテロリスト5名が警察官に射殺されました。

このように、治安も不安定な中、二人は現地に赴き、懸命に奉仕活動を行ってきました。

以下、インド訪問時の写真です。

こういうメンバーと共に働けることを、私は誇りに思っています。

メンバー一人ひとりのライフワークもサポートできる会社でありたい。
阿部夫妻の報告を聞いて、強く総感じました。

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