
- AI時代に、自社のサービスをどのように発信すればよいのか分からない
- ホームページに強みを書いているのに、うまく伝わっている実感がない
- AIにお勧めされるには、どうすればいいのか
生成AIの普及によって、お客様が商品やサービスを探す方法も変わり始めています。
これまでは、Googleなどでキーワードを検索し、表示されたホームページを一つずつ比較するのが一般的でした。
しかし今後は、AIに質問し、AIが提示したいくつかの候補から依頼先を選ぶ流れが増えていくと考えられます。
そのような変化の中で、私が読んだのが『AIに選ばれ、ファンに愛される。』です。
本書を読んで特に印象に残ったのは、これからは、まずAIに選ばれ、その後に人間から選ばれる必要があるという考え方でした。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林こうすけ(おおばやし こうすけ)です。
ここでは、当社スタッフの小倉杏奈との対話もはさみながら、この本の魅力をお伝えしていきたいと思います。
『AIに選ばれ、ファンに愛される。』の概要
私が本書で面白いなと思ったのは、
AI時代には「まずAIに見つけてもらうこと」そして「最終的に人から信頼されること」の両方が必要になる、
という部分でした。
どれほど良い商品やサービスを提供していても、その価値をAIが理解できなければ、AIが提示する候補に入れない可能性があります。
一方で、AIから候補として紹介されても、それだけでお客様が依頼・購入してくれるわけではありません。
最後は人間がホームページなどを確認し、考え方や実績、人柄を踏まえて判断します。
つまり、AIだけを意識すればよいわけでも、人に好かれる発信だけを続ければよいわけでもありません。
AI時代に必要となる2段階の考え方
- まずAIに理解され、候補として選ばれる
- 候補を見た人間から、信頼できる依頼先として選ばれる
人間の検索行動が、大きく変わってきている
これまでは、お客様自身が検索結果を見ながら、どのホームページを確認するかを選んでいました。
しかし、AIに質問して商品やサービスを探す人が増えると、AIが最初の選別を担うようになります。
たとえば、AIが3つや5つの候補を提示した場合、お客様はその限られた候補の中から依頼先を比較することになるでしょう。
つまり、AIに選ばれなければ、そもそも知ってもらうことすらできない(存在しないのと同じ)と言っても過言ではありません。
この検索行動の変化は、士業のWeb集客にも大きく関係する話だと感じました。
もちろん、従来の検索がすぐになくなるわけではないと思う。
ただ、AIを通じて依頼先を探す人が増えれば、まずAIから候補として認識されることが、これまで以上に重要になるだろうね。
しかも、AIに選ばれることだけが目的ではありません。
士業のサービスは、専門性だけでなく、信頼感や相性も重視されます。
最終的には、ホームページを見た相談者が「この先生なら安心して相談できそうだ」と感じることが必要です。
AIに理解される情報と、人の心に届く情報の両方を用意することが、今後のホームページには求められるのだと思います。
特に印象に残った「強みを因数分解する」という考え方
もう一つ、私が面白いと感じたのが、AIに価値を理解してもらうために、商品の強みを「因数分解する」という考え方です。
本書で紹介されていた、靴の例で考えてみます。
商品ページに「膝に優しい靴」とだけ書かれていた場合、人間であれば、何となく商品の良さを想像できます。
しかし、AIにとって「膝に優しい」という表現は感覚的であり、ほかの商品と比較するための具体的な材料が十分ではありません。
そこで、次のような要素に分けて説明します。
- 衝撃をどの程度吸収できるのか(衝撃吸収率40%、など)
- どのようなクッション素材を使用しているのか
- 靴の重さはどのくらいなのか
- 専門家からどのような評価を受けているのか(整形外科の医師からの推薦など)
- 性能を裏づける実験や客観的な情報・データ・エビデンスがあるのか
このように因数分解すると、「膝に優しい」という抽象的な強みを、AIが理解し、比較しやすい情報へ変えられます。
具体的な根拠まで示すことが大切なのでしょうか?
人には伝わる表現でも、AIにとっては判断材料が不足している、っていう場面は多いんじゃないかな。
強みを具体的な要素に分け、それを裏づける情報まで示すことが大切なんだね。
士業の強みも具体的な要素へ分けて考える
この「因数分解する」という考え方は、士業のホームページにも応用できます。
たとえば、士業のホームページでよく見かける次のような表現があります。
- 親切・丁寧に対応します
- 敷居が低い事務所です
- 迅速に対応します
- 安心してご相談いただけます
- お客様に寄り添います
どれも大切な姿勢ですが、先ほどの「膝に優しい靴」の例で考えると、これだけでは、その事務所ならではの特徴がAIに伝わりにくいでしょう。
そこで、「なぜ親切・丁寧だと言えるのか」「どのような対応が安心につながるのか」を、さらに分けて考えます。
たとえば、相談時の対応方法、説明の進め方、連絡体制、取り扱っている専門分野、これまでの経験など、その言葉を支える具体的な情報を整理していくイメージです。
もちろん、根拠のない数字や実績を作ってはいけません。
大切なのは、すでに持っている強みを、AIにも人間にも理解できる形へ言語化することです。
抽象的な言葉のまま終わらせず、なぜそう言えるのか?を掘り下げていくんだ。
小さな事務所でも、普段の対応や仕事への姿勢を丁寧に整理すれば、伝えられる強みは見つかると思うよ。
小さな会社や個人事務所は、大企業のように大量の情報を発信することが難しい場合もあります。
だからこそ、漠然とした表現を増やすのではなく、自社が本当に大切にしていることを分解し、具体的に伝えることが重要になるでしょう。
まとめ
『AIに選ばれ、ファンに愛される。』を読んで、私が特に印象に残ったのは、次の2つです。
- AI時代は、「まずAIに選ばれ、その後に人間から選ばれる」という2段階になること
- AIに強みを理解してもらうには、感覚的な表現を具体的な要素へ「因数分解」する必要があること
AI対策というと、何か特別な技術を導入しなければならないように感じるかもしれません。
しかし本書を読んで私が感じたのは、自社の商品やサービスについて「なぜ良いのか」「何が違うのか」を、これまで以上に丁寧に説明することが出発点になる、ということでした。
それはAIに理解してもらうためだけでなく、ホームページを訪れたお客様の納得や安心にもつながります。
これからのWebマーケティングでは、AIが理解できる具体性と、人が信頼できる経験や想いの両方が必要になるのでしょう。
ご興味があれば、ぜひ本書を手に取ってみてください。





