
- 「40代から行政書士を目指しても遅いのでは…?」
- 「資格を取っても家族を養える収入になるのか不安…」
- 「女性が子育てと行政書士の仕事を両立できるの?」
- 「どの専門分野を選べばいいのか分からない…」
上記のようなお悩みをお持ちなら、この記事がお役に立てるかもしれません。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林亨輔(おおばやし こうすけ)です。
私はこれまで多くの士業の先生方を支援してきましたが、40代から行政書士を志し、未経験から独立開業する方々の挑戦をたくさん見てきました。
この記事では、以下の内容を解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事で分かること
- 40代未経験でも行政書士になれる理由と、40代の強み
- 40代から成功した3つの専門特化事例と、共通するポイント
- 未経験者が専門分野を選ぶコツとホームページ集客の方法
- 資格取得から開業までに準備すべきことと、家族との向き合い方
- SNSで学べる40代受験生のリアルな声
本記事を詳しく解説した動画:「40代から行政書士:3人の開業成功ストーリー(年収1,000万円も)」
以下の動画で、40代からの成功事例3つを詳しく解説しています。
- これから行政書士を目指したい
- これから独立開業する/したので、参考にしたい
そういう方は、ぜひご覧ください。
本記事の要点まとめ:40代から行政書士は、十分現実的
| 40代未経験でも挑戦できる | 行政書士の平均年齢は58.6歳で、40代は業界では若手に位置付けられる。 未経験でも資格取得と専門分野の選定を徹底すれば、成功事例は多い。 |
|---|---|
| 専門分野を絞ると信頼と集客が増す | 総合型事務所は競合が多く埋もれやすい。 建設業許可や相続の特定条件など、具体的な領域に絞って発信すると、顧客から専門家として認知され、検索エンジンからも評価される。 |
| 平均収入は約580〜586万円、収入の幅が大きい | 厚生労働省のデータによると行政書士の平均年収は約580万円。MS-Japan調査では586万円で、45歳以上は平均691万円と報告されている。 年収400〜500万円台が最も多いが、専門特化や副業などで収入を伸ばす余地が大きい。 |
| 資格取得の難易度は高め | 2024年度試験の合格率は12.90%。 独学者や未経験者は学習計画を立て、早期から準備することが重要。 |
| 事例から学べる成功の共通点 | 元サラリーマン・公務員・主婦など多様な背景の人が、専門分野を絞ってホームページやブログで情報発信し、1年で年収1,000万円に到達した例もある。 地域密着やニッチなニーズへの対応が成功要因。 |
これらについて、以下より詳しく解説していきます。
40代・未経験でも行政書士になれる理由
まず知っていただきたいのは、行政書士試験には年齢や学歴の制限がないことです。
日本行政書士連合会によると、行政書士の平均年齢は58.6歳であり、61~70歳がボリュームゾーンと報告されています。
(出展:月刊 日本行政 2018年10月号)
その中でも、40代の割合は全体の17.3%と、約2割の行政書士は40代であることが分かります。
| 人数 | 割合(%) | |
|---|---|---|
| 20~30歳 | 33人 | 0.8 |
| 31~40歳 | 347人 | 8.0 |
| 41~50歳 | 752人 | 17.3 |
| 51~60歳 | 776人 | 17.9 |
| 61~70歳 | 1,543人 | 35.6 |
| 71歳以上 | 864人 | 19.9 |
| 未回答 | 23人 | 0.5 |
| 合計 | 3,338人(※) | 100 |
また、令和6年度の行政書士試験では、合格者の約25%が40代で、30代と合わせると半数以上を占めています。
令和6年度の行政書士試験:年齢&性別での合格割合
| 男性合格者 | 女性合格者 | 割合 | |
|---|---|---|---|
| 10歳代以下 | 58人 | 18人 | 1% |
| 20歳代 | 903人 | 390人 | 21% |
| 30歳代 | 1,114人 | 481人 | 26% |
| 40歳代 | 1,090人 | 474人 | 25% |
| 50歳代 | 875人 | 300人 | 19% |
| 60歳代以上 | 408人 | 54人 | 7% |
(出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター|受験者・合格者の属性)
このデータからも、40代からの挑戦が決して遅すぎないことが分かります。
行政書士試験は誰でも受験できる国家資格で、学歴や職歴、年齢を問いません。
受験資格のハードルが低いため、会社員や主婦でも挑戦しやすく、これまでの社会人経験を活かせる点も魅力です。
社会人として培ったコミュニケーション力や事務処理能力は、書類作成や相談対応に直結します。
また、副業から始めて段階的に独立へ進める点も40代の強みといえるでしょう。
40代から成功した3つの専門特化事例
ここでは実際に40代で未経験から行政書士となり、専門分野を絞って成功した3人のクライアントのストーリーを紹介します。
(1) サラリーマンから建設業許可専門家へ「総合型から特化で月10件超の集客を実現」
元サラリーマンのN先生は、総合型の行政書士事務所として相続や会社設立など幅広い業務を扱っていました。
しかし「何でもできます」という打ち出しでは選ばれにくく、月1件の問い合わせもない状況が続きました。
そこで当社の支援を受け、建設業許可に特化したホームページへリニューアルし、専門的な記事や事例紹介を公開しました。
すると半年ほどで月10件以上の問い合わせを獲得し、1年後には年収1,000万円を達成するまでに伸びました。
ポイントは、専門分野をひとつに絞り、対象となる顧客(建設業者)に向けた情報発信を徹底したことです。
専門性が高いほど、検索エンジンでも上位表示されやすくなり、ユーザーからの信頼も高まります。
(2) 元公務員が相続専門家へ「一般的な相続ではなく”子どもがいない家庭”に絞って集客に成功」
T先生は長年公務員として働いていましたが、家族の相続をきっかけに行政書士を志しました。
開業当初は相続全般を扱うホームページを制作しましたが、競合が多くアクセスが伸びませんでした。
当社との相談の結果、「子どもがいない家庭の相続」に特化したページを追加し、ブログでもそのテーマでの悩みや手続きのポイントを発信しました。
すると、「夫婦のみの相続で不安」など具体的なキーワードで検索されるようになり、月5件以上の問い合わせを安定して獲得できるようになりました。
相続という大きなテーマでも切り口を変えることで、共感を呼び、検索にも強くなります。
(3) 子育てを終えた主婦が配偶者ビザ専門家へ「地域密着で、開業1か月後に初受注」
H先生は大手企業を退職後、子育てに専念していましたが、娘さんの受験を機に自分もキャリアを再開したいと行政書士を目指しました。
当初はビザ業務全般を検討していましたが、「家族への思いが強く、配偶者ビザなら自分の価値観に合う」と感じ、配偶者ビザに特化したサイトを立ち上げました。
公開後1カ月で地元から問い合わせが入り、初めての受注につながりました。
ポイントは、自分の価値観や強みと重なる分野を選び、地域名を入れて発信したことです。
行政書士の仕事は対面が多いため、近隣の依頼者に届きやすいよう地元キーワードを盛り込むことが効果的です。
3つの事例に共通する成功ポイント
これらの成功事例に共通するのは、「専門分野を絞ったこと」です。
これにより、お客様から見た信頼感が高まり、検索エンジンからの評価も上がったのです。
広く浅くではなく、深く発信することで、「この人にお願いしたい」と思ってもらえます。
また、自分の経験や価値観と一致する分野を選んでいる点も重要です。
興味がある分野ほど学び続けやすく、文章にも熱がこもります。
専門分野を絞るメリットと選び方
行政書士の業務は幅広いですが、「何でも屋さん」ではお客様に響きません。
専門分野を決めるメリットは2つあります。
第一に、お客様からの信頼が高まること。
人は専門家に依頼したいものです。
例えば足を捻挫した時に「何でも診ます」という医師より整形外科を選ぶのと同じです。
第二に、検索エンジンからの評価が上がること。
専門的な内容を網羅するサイトは、検索結果で上位表示されやすくなります。
実際、建設業許可や相続、ビザなどの関連キーワードは検索需要が高く、専門ページを作ることでアクセスを集めやすいです。
自分の経験・価値観に合う分野の選び方
| 過去の経験や興味がある領域 | これまでの職歴や趣味、家族の経験などから親しみやすい分野を選ぶと、学習が苦になりません。 |
|---|---|
| 地域の需要をリサーチ | 地元で需要が高い許認可や手続きは何かを調べ、地域名を含めたキーワードで狙うと効果的です。 |
| 競合とのバランス | 競合が多すぎるテーマは切り口を変えたり、顧客層を絞ることで差別化できます。例えば「子どもがいない家庭の相続」「外国人の配偶者ビザ」のように限定することで、ニッチでも深いニーズを拾えます。 |
ターゲットを明確にしたホームページ発信のコツ
専門分野を決めたら、ホームページでは「誰に」「何を」提供するのかを明確に打ち出します。
サービス内容を羅列するだけでなく、悩み別の解決策や事例を掲載すると共感を得やすくなります。
文章は専門用語を噛み砕き、初心者でも理解できるようにしましょう。
ブログやコラムで関連キーワードを含む記事を継続的に発信することで、検索エンジンからの評価も高まります。
40代未経験者が準備すべきこと
資格取得までの学習戦略
行政書士試験の合格率は約10~15%前後と難易度が高いですが、効率的な学習で短期合格を目指すことは可能です。
受験資格はなく、学歴や年齢を問わず誰でも受験できます。
社会人の場合は学習時間の確保が最大の課題となるため、1日あたりの勉強時間を決めて習慣化することが重要です。
通信講座やオンライン講座は、場所を選ばず学べるため忙しい40代に向いています。
近年は短尺動画や分割学習を重視した講座も増えており、法改正に対応した補講や質問サポートが付いている講座を選ぶと安心です。
開業に必要な資金と事務所設置のポイント
行政書士は、他の業種(飲食店など)と比べると、安価に開業できます。
しかし、ホームページなどのマーケティング予算も含めて考えると、初年度で「300~400万円」ほどの開業資金を用意しておくと安心です。
(参考)行政書士の開業資金を賢く節約!自宅 vs. レンタルオフィスのコスト比較
また、「行政書士の6割は自宅開業」というデータもあります。
事務所は自宅でも可能ですが、賃貸の場合は管理規約や大家の許可を確認する必要があります。
(参考)行政書士の6割が自宅開業。間取りや条件、レイアウト例を徹底解説
また、鍵付きキャビネットやパソコンの暗号化など情報管理体制も整えましょう。
電子申請に対応するためにマイナンバーカードやカードリーダー、電子職印の準備も欠かせません。
家族との相談とリスク管理
40代での転身は家族の理解が不可欠です。
収入が不安定になる期間を想定し、生活費の蓄えを作ったうえで挑戦すると心理的な負担が減ります。
パートナーと将来の計画を共有し、支援を受けながら進めましょう。
副業や補助者として経験を積みながら独立を目指すルートもあります。
実践者の声:SNSで学ぶ、行政書士40代受験生&開業のリアル
40代で行政書士試験に挑戦している方はSNS上にも多く、勉強法やモチベーション維持のヒントが得られます。
みんな、私を見て安心してほしい!
行政書士試験の模試で一度も180点に到達せずに一度で合格。
開業のセオリーである固定費を抑えることを破っていきなりちゃんとした事務所を構えお金が底をつきそうになるも、なんとか3年目に軌道に乗り現在13年目に突入。
行動しだいでなんとかなるよ!… pic.twitter.com/fGhCyDsLHF— ひとり行政書士かみやま (@maco_kamiya) November 8, 2025
宅建→行政書士、この2つは“人生逆転ルート”として本当に強い。
宅建で法律の基礎を固め、行政書士で実務の幅が一気に広がる。
私も警備員をしながら、宅建・行政書士・社労士…全部40代で取った。
始まりは小さな一歩だった。
迷っているなら、まず宅建から。
その一歩が、想像以上の未来に繋がる。— 最強の凡人だい【社労士×行政書士×TOEIC900×警備員】 (@s_bonjindai) November 28, 2025
行政書士資格は40代以降の転職が難しくなったおぢが人生を一発大逆転させるには最適な資格だと思います。20代30代にはないこれまでの人脈を活かすことができます。また人間関係の構築やクレーム処理にも程良く対処できるでしょう。行政書士資格で第二の人生を輝かせましょう。おぢ万歳。
— 純さん@行政書士✕ここらす (@jun_ssan) May 9, 2025
士業の平均合格年齢
・社労士 → 41歳
・行政書士 → 40歳
・税理士 → 39〜42歳
・司法書士 → 35〜40歳
・弁護士 → 27〜29歳
・公認会計士 → 24〜25歳
・不動産鑑定士 → 35歳前後「40代での合格」はそんなに遅くない。
40代こそ資格で逆転できる。
— たんたんめん@社労士銀行員(税理士試験挑戦中) (@tantansyachik) September 25, 2025
こうした発信からは、年齢を理由に諦めず継続する姿勢や、投資を惜しまない覚悟が伝わってきます。
本記事に関連するQ&A
Q. 行政書士になるには年齢制限がありますか?40代からでも遅くない?
A. 行政書士試験は年齢・学歴・実務経験の制限がなく、未経験の40代でも受験・開業が可能です。
実際に40代未経験から行政書士を目指す人は多く、合格後に独立開業した先輩もいます。
業界全体の平均年齢は約58.6歳で、41歳以上が90%以上を占めるため、40代はむしろ若手に分類されます。
Q. 行政書士試験の合格率はどのくらいですか?難易度は高い?
A. 行政書士試験の合格率は年度によって変動しますが、近年は12~13%前後で推移しています。
令和6年度(2024年度)試験では受験者47,785人に対して合格者6,165人、合格率12.90%でした。
難易度は高めですが、ポイントを押さえた学習と継続的な勉強で突破できます。
Q. 行政書士の平均年齢はどのくらいですか?高齢化は進んでいますか?
A. 日本行政書士連合会が2018年に実施した「行政書士実態調査」によると、行政書士の平均年齢は58.6歳で、61~70歳がボリュームゾーンです。
50歳以上が70%以上、40歳以上が90%以上を占めており、他業種と比べても高齢化が進んでいます。
40代はまだ若手層に含まれ、未経験から参入するチャンスがあります。
Q. 行政書士の平均年収はどれくらいですか?収入の幅は大きい?
A. 厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、行政書士の平均年収は約580万円で、平均月給は26万円とされています。
MS-Japanが2024年に公開した雇用実態調査では平均年収586万円、45歳以上は平均691万円と報告されています。
一方で年収400~500万円台が36.6%と最も多いなど、収入の幅は大きく、得意分野の選び方や営業努力によって大きく変わります。
Q. 40代主婦や会社員でも行政書士として成功できる具体例はありますか?
A. 本記事では、40代で未経験の主婦・公務員・会社員から行政書士に転身して成功した3人の事例を紹介しています。
例えば、元会社員のNさんは建設業許可に特化したホームページを立ち上げたことで1年で年収1,000万円を達成し、元公務員のTさんは子どもがいない家庭向け相続に特化することで月5件以上の問い合わせを得ました。
主婦のHさんは配偶者ビザに絞って開業し、開業1か月で初受注を獲得しました。
いずれも40代から専門分野を絞り、ホームページを活用したことで成果を上げています。
Q. 専門分野を絞ると本当に集客につながりますか?
A. 行政書士業務は多岐にわたり、総合型事務所として「何でもできます」と謳うと競合に埋もれてしまいます。
専門分野を絞ることで、依頼者から「この分野の専門家」と認識され、信頼が高まりやすいです。
また、専門性を高めたコンテンツは検索エンジンからの評価も上がりやすく、結果的にアクセス増加や問い合わせ増加につながります。
3人の事例でも、専門特化が成功の共通点でした。
Q. 40代から行政書士として開業する際に最初にすべきことは?
A. まずは得意分野や興味、ライフスタイルに合った専門領域を決めることが重要です。
業務を絞ることでターゲットが明確になり、サービスや情報発信の方向性も定まります。
次に、専門分野に関する知識を深め、ホームページやブログで役立つ情報を継続的に発信し、検索エンジンから見つけてもらいやすくすることが大切です。
集客においては地域やニーズを意識したサイト設計が効果的です。
まとめ:40代からの行政書士挑戦を成功させるために
| 年齢はハンデではない | 行政書士試験は誰でも受験でき、合格者の約25%が40代である。 |
|---|---|
| 専門分野を絞ることが成功の鍵 | 建設業許可・相続(子どもがいない家庭)・配偶者ビザなど、ニッチな分野に特化することで月10件以上の問合せを獲得できた。 |
| 自分の経験や価値観に合う分野を選ぶ | 過去の職務やライフイベントに関連するテーマは学びやすく、発信に説得力が生まれる。 |
| 学習は計画的に、開業前の準備も怠らない | 学習時間を確保し、通信講座や短尺動画で効率よく勉強する。開業資金は初年度で300〜400万円程度で、事務所や情報管理の準備が必要。 |
| SNSで仲間と情報交換を | X(旧Twitter)などで40代受験生のリアルな声を参考にし,モチベーション維持や勉強法のヒントを得る。 |
40代からの挑戦は決して遅くありません。
むしろ社会人としての経験が専門分野での差別化につながります。
本記事が、あなたの行政書士としての一歩を後押しし、成功への道筋となれば嬉しいです。
焦らず、しかし着実に準備を進めてくださいね。






