
「行政書士 開業 後悔」と検索されたあなたは、きっと今、こんな風に思っていないでしょうか。
- 開業したいけど、失敗するのが怖い
- 営業が苦手だから、自分にできるか不安
- 開業準備、何から始めたらいいのかわからない
- ネットで「行政書士 食えない」「廃業率9割」なんて言葉を見て、怖くなった
- そもそも、本当に開業してもやっていけるの?
行政書士という資格は、比較的少ない開業資金でも独立できる資格である一方で、
「開業したけど後悔した」「食えなかった」という声もあるのが現実です。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林亨輔(おおばやし こうすけ)です。
この記事では、実際に開業された行政書士の方々の廃業・成功の体験談をもとに、
「なぜ後悔してしまったのか」「どうすれば後悔せずに済むのか?」を徹底的に整理しました。
SNSやブログ、YouTubeなどの実体験ベースの情報をまとめた上で、後悔しないための5つのチェックポイントを提示しています。
不安な気持ちを抱えながらも、それでも一歩踏み出したいあなたへ。
この記事が、最初の判断材料になれば幸いです。
行政書士 開業で後悔した人 vs 成功した人|「何が違ったのか?」
行政書士として独立した方の中には、「やってよかった」と語る人もいれば、「もう戻りたくない」と廃業を選んだ人もいます。
では、その分かれ道には、一体どんな違いがあったのでしょうか。
以下では、「廃業した人」と「成功した人」、それぞれの体験談をもとに、違いを整理していきます。
廃業した人たちのリアルな声
お名前 | 廃業までの期間 | 後悔の理由・背景 | 出展 |
---|---|---|---|
たけおさん | 約5年 | 行政書士の収入だけでは生活できなかった。 営業が苦手で、仕事を継続的に取れなかった。 |
Youtube |
島本さん | 約5年 | 行政書士業だけで安定した収益が生み出せなかった。 | ブログ |
村川とわさん | 約2年 | 相続業務に馴染めず、心理的負担が大きかった。 数年かけて軌道に乗せる必要性に対し、継続が難しいと判断。 |
ブログ |
廃業の共通点
- 「営業が苦手」なまま、何も対策せずに開業
- 自分に合わない業務を選んでしまった
- 資金や準備が不足していた
- 最初の数年の“耐える時間”を想定できていなかった
成功している人たちの工夫と行動
お名前 | 1年目の状況 | 打開策・成功要因 | 出展 |
---|---|---|---|
宮城彩奈先生 | 資産残高3万円まで追い込まれる | ホームページ・DM・飛び込みなど、あらゆる営業チャネルを実行。 | Youtube |
おしかせ先生 | 売上、約75万円 | ホームページで100%WEB集客。 開業前に準備・戦略を整えていた。 |
ブログ |
ヤマハチ先生 | 半年以上、売上0円 | WEBマーケティングを学び、数ヶ月後に成果が出始めた。 粘り強く継続。 |
ブログ |
成功の共通点
- 「ホームページ」や「Web集客」で仕組みを作っていた
- 失敗や無収入の期間があっても、継続して試行錯誤していた
- 自分の業務を明確に選定し、「軸」を持って取り組んでいた
- 開業前から準備と情報収集をしていた
上記の体験談からも分かるように、廃業した人と成功した人の分かれ道は、才能や資質の差ではありません。
むしろ、「準備の有無」と「行動の質」、そして「続けられたかどうか」が明暗を分けています。
食えない行政書士がやりがちな、5つの失敗
上記の廃業・成功の違いを見てみると、廃業してしまう行政書士は、以下のような部分で失敗しています。
(1)業務(専門分野)選びで失敗
廃業してしまう行政書士の多くは、「とりあえず相続で」「なんとなく許認可で」と、深い戦略もなく業務を決めて開業しています。
一方、成功している行政書士は、「この業務で戦う」と明確に決め、
自分の【強み・地域性・市場性】を掛け合わせて、的確に業務を選定しています。
成功する人は「戦略的に業務を選んでいる」
例えば、X(旧Twitter)を調査したところ、以下のような意見がありました。
他士業の資格が羨ましく見えませんか?私も廃業した時は行政書士資格ってやっぱりダメなのか…と思いましたが、独占業務が広いからこそ専門分野を絞ればそれだけで差別化できる‼️と、他士業の方と交流会でお話してて感じました🤔
— 行政書士たかはぎしんじ@一般社団法人【交通事故治療の窓口】 (@phtakahagi) September 18, 2024
業務を絞ることで、専門性が高まり、紹介やリピートが生まれやすくなります。
つまり、「業務を広げる」より「業務を絞る」ことの方が、売上は安定しやすいのです。
廃業した人は、業務選びで躓いてしまった
前述の体験談ブログには、こんな記述があります。
相続業務はとても重たい業務なので、専門でやるべきですが…この業務をずっと続けていくのはキツイと感じました。
一見、需要があるように見える「相続」も、心理的負荷が高かったり、地域性やスキルとの相性が悪ければ、継続は難しくなります。
選ぶべきは「客数×単価×リピート率」が高い業務
マーケティング戦略の土台は、「どの業務で戦うか」にかかっています。
たとえば、以下のような業務は、リピートや紹介も起きやすく、安定的な売上が見込みやすいです。
- ビザ申請(入管業務):リピート・紹介・高単価
- 建設業許可:継続的な更新や経審対応など、定期的なニーズがある
これらの業務の魅力については、以下の記事もあわせてお読みください。
>> 行政書士の「入管業務」は儲かる!データを元に将来性・魅力を分析
>> 行政書士の建設業許可は儲かる!その理由と差別化の方法×5
(2)集客の仕組みがない
行政書士の開業でつまずく最大の理由のひとつが、「集客の仕組みを持っていないこと」です。
営業が得意でない行政書士の方が多いなかで、「知り合いゼロ」「人脈なし」「営業が苦手」でも成り立つ仕組みを持たなければ、たとえ資格を持っていても、仕事は来ません。
廃業してしまった人たちの共通点
廃業してしまった方の体験談を見ると、
「行政書士としての収入だけでは生活できなかった」
「継続的に仕事を得る手段がなかった」
といった声がありました。
いずれも、“営業が苦手なまま、何もできなかった”という共通点があります。
つまり、「待っているだけでは、集客できない…」のです。
成功者は「仕組みで顧客を集めている」
一方、成功している行政書士の方々は、例外なく「集客の仕組み」を整えています。
たとえば、前述のおしかせ先生は、1年目の売上が約75万円という厳しいスタートだったにも関わらず、
「100%Web集客。ホームページでお問い合わせを得る仕組みを作った」
と語っています。
また、ヤマハチ先生も、開業当初は半年以上売上ゼロでしたが、
「WEBマーケティングを勉強し、ホームページ制作に時間をかけた結果、数ヶ月遅れて成果が出た」
という成功体験を持っています。
「営業が苦手」なら「集客・マーケティング」を極めよう
私自身も営業が大の苦手ですが、笑
「営業が苦手でも、集客(マーケティング)ができれば、顧客は獲得できる」のです。
ホームページは、あなたの代わりに働き続けてくれる営業マンです。
さらに、ホームページの文章はその営業マンの“セールストーク”になります。
あなたのお客様が、ホームページの文章を読んだだけで
「この先生は信頼できそう」
「他の事務所とは、ちょっと違う気がする」
「この先生に相談したい」
と思ってもらえたら、どうでしょうか?
無料相談の時に、頑張って営業しなくても、自然と受注できそうな気がしませんか?
(実際、できるのです)
この、「ホームページの文章」の具体的なノウハウは、以下のベーシック講座で解説していますので、ぜひご覧ください。
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(3)開業資金の準備不足
行政書士として開業する際、「開業費用がいくらかかるのか?」という不安は、誰もが抱えるものです。
実際、廃業してしまった方々の体験談を見ると、
「準備資金が不足していて、途中で詰んでしまった」
「資金繰りに追われて心が折れた」
といった声も多く聞かれます。
中でも、“事務所をどこに構えるか”の判断は、資金計画に大きな影響を及ぼします。
「レンタルオフィス」か「自宅開業」か?
行政書士が開業時によく悩むのが、
「レンタルオフィスを借りるべきか?」
「自宅開業でも大丈夫なのか?」
という点です。
もちろん一等地の綺麗なオフィスは“開業感(一国一城の主や!)”もあり魅力的です。
しかし、結論から申しますと、開業時は“自宅開業”が圧倒的にお勧めです。
レンタルオフィスは、100万円以上のコスト増になることも
さらに、登録時の初期費用なども加えると、100万円以上のコスト増になるケースも珍しくありません。
この金額は、開業初期にとっては致命的です。
開業時の資金は、パソコン・プリンター・実務書・ホームページ制作など、「収益に直結するもの」に優先的に投資することが鉄則です。
最初から完璧な準備はできなくても、「何にいくらかかるのか?」という見通しを立てるだけでも、余計な出費を避けられます。
なお、行政書士の開業資金については、以下のブログでも詳しく解説しています。
- どんな費用があるのか?(開業資金の内訳)
- それぞれ、いくらくらいかかるのか?
- 地域ごとの、レンタルオフィスの相場(東京、大阪、地方)
これらについても詳しく解説していますので、ぜひお読みください。
>> 行政書士の開業資金を賢く節約!自宅 vs. レンタルオフィスのコスト比較
「自宅開業」で、成果を出している人も多数
とあるデータによると、行政書士の6割が自宅開業を選んでいる、と言われています。
また、以下のような実例もあります:
- 自宅開業でも、ホームページ集客を軌道に乗せ、1年目から売上を安定化させた事例
- 主婦の方が、自宅を拠点にしながら子育てと両立しつつ依頼を受けている実例
つまり、自宅開業はデメリットどころか、武器になり得るのです。
資金面での不安は、精神的にも事業継続にも大きな影響を及ぼします。
その点でも、自宅開業には、メリットが大きいのです。
(4)不安で行動が止まる
行政書士として独立・開業するというのは、大きな一歩であり、多くの人が強い決意と希望を持って踏み出します。
しかし、開業後すぐに売上が立つことは稀で、「思ったように成果が出ない」という時期が必ず訪れます。
この“成果が出ない期間”に、どう向き合えるか?
ここでの姿勢が、廃業する人と、成功をつかむ人を分けるのです。
成果が出ない → 不安 → 行動停止 の負のスパイラル
廃業してしまった方の体験談には、次のような共通点があります。
- 「何をすればいいか分からない」
- 「営業が苦手だから、動けない」
- 「相談相手がいない。孤独で潰れそうだった」
これらの不安は、決して個人の弱さではありません。
むしろ、独立後の誰もが感じる、ごく自然な感情です。
問題は、その不安にどう向き合うかです。
不安を超える人の共通点は、「行動し続ける」こと
成功している行政書士の方々は、口を揃えてこう言います。
- 「とにかく、やれることを全部やった」
- 「反応がなくても、ブログを更新し続けた」
- 「成果が出ない中でも、PDCAを回し続けた」
たとえば、前述の成功体験談でご紹介した、宮城先生はこう語っています:
一時期、口座残高が3万円になったこともあった。
でも、自分で自分の状況を打開しようと、ホームページ、DM、飛び込み営業まで全部やった。
実際の声から学ぶ、継続の力
以下のX(旧Twitter)の投稿にも、多くのヒントがあります。
行政書士の登録者数とか
廃業率とか
年商とか
年収とかどうでもいいわ
統計
平均これ数字に過ぎんよー
私はそんな数字の一部になるために行政書士、経営者やってるつもりは無いしね。
自らつくる数字にしか興味ないわ。
自分の目の前の未来と
振り返って見える過去への反省と…— 中村真由美@行政書士&女性経営者 (@mayumioffice) June 17, 2024
行政書士で独立しても開業当初は思った通りに行かないことだらけなんです。そこで「やっぱりうまくいかない…」と諦めるのか、「なにくそ!」と思って諦めずに粘るのか。廃業せずに事業を続ける上で多くの重要な要素はあると思いますが、この諦めずにやり続ける心の強さが一番大きいと思うんです。
— しらき行政書士事務所|四国・高松でビザ申請専門 (@shiraki_office) January 28, 2025
結局、行政書士として成功できるかどうかは、「特別な才能があるか?」ではなく…
「やめずに、続けられるか?」
その一点にかかっています。
たとえ初月の売上がゼロでも、半年売上が立たなくても。
「学び」「修正し」「また動く」ことを続けた人が、半年後・1年後に、大きな成果を手にしているのです。
(5)専門分野を変える勇気
先ほど、「専門分野を決めましょう」とお話しました。
けれど、実際に始めてみて──
- 「なんだか、しっくりこない」
- 「気が重い。続けていく自信がない」
そう感じることも、決して珍しいことではありません。
この時、成功する人と後悔する人には、大きな違いがあるのです。
成功する人:違和感を感じたら、迷わず“業務を変える”
実務の中で違和感を感じたら、潔く、専門業務をシフトしていく。
これが、しなやかに生き残る人の選択です。
実際に、多くの成功者が
「最初は相続だったけど、ビザ申請に転向した」
「補助金よりも建設業許可の方が肌に合っていた」
というように、“走りながら考えた結果”として業務を変えています。
後悔する人:「最初に選んだ道」に執着しすぎる
一方で、失敗してしまう方々は─
たとえ業務内容に違和感があっても、
「せっかく選んだ分野だから…」
「ここまで来たから、もう戻れない…」
という心理に囚われ、変えることなく走り続けてしまう。
その結果、情熱を持てず、売上も伸びず、モチベーションを失い…
徐々に活動が止まり、廃業へと向かってしまうのです。
大切なのは、「まずは1つに決めて、全力でやってみる」こと
最初から“天職”に出会える人など、ほとんどいません。
だからこそ─
- まずは1つに決める
- 情報収集と行動を徹底する
- 違和感があれば、柔軟に変える
この順序を守ることで、後悔しないキャリアを築けるのです。
たとえば、以下のようなX(旧Twitter)の投稿にも、多くの学びがあります。
走りながら考える
前職時代に染みついたクセです。今に対応するのではなく、変化を見越して自分を進化させなくては生き残れない環境にいます。
「3年以内廃業率90%」と言われますが、真偽はともかく進化しないと淘汰されるのがこの業界だと思います。#行政書士 #開業 #1年目 #ルーキーイヤー
— もふもこ@行政書士CAPLS (@mofumoko1107) March 9, 2024
廃業せずに長く続けるって一番大事だと感じます。その中で小さなご縁を紡いでいけるかどうかが鍵になるのではないかと。そういう意味でも起業は早い方が良いという意見も出てくる。
いろんな環境の方はいますが、例えギリギリの状況だとしてもとにかく泥臭くやっていくことが大切だと感じます。— mizu@行政書士 (@mizu04579441) May 5, 2023
「変化」を恐れず、「進化」し続ける
今は、変化のスピードが非常に早い時代です。
- AIの普及
- 行政手続の電子化
- 外国人受け入れ政策の変化
- 補助金制度の終了や改正
昨日の正解が、明日の正解とは限らない。
その中で、最も大切なのは──
「今」に集中し、変化を恐れず、進化し続けること。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンも、こんな言葉を残しています。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一、生き残る者は、変化できる者である。
- 「この業務、好きになれそうか?」
- 「お客様と向き合う時間に、違和感はないか?」
- 「自分の強みを活かせているか?」
そして、もし違和感があるなら、別の専門業務に変えてもいいのです。
むしろ、“変えられる”のは、今のうちだけ。
道を切り拓けるのは、勇気を持った人だけなのです。
「後悔しない行政書士開業」のために、今できること
行政書士の開業は、夢と可能性に満ちた挑戦である一方、
準備不足・判断ミス・継続の難しさによって、「後悔」へと変わってしまうこともあります。
ですが、今回ご紹介した体験談のように─
- 営業が苦手でも、仕組みでカバーした人
- 無収入の時期を越えて、成功をつかんだ人
- 自分に合う業務を探し続けた人
これらの方々は、みなさん特別な才能を持っていたわけではありません。
「行動し、学び、変化し続けた」という、たったそれだけの違いで、
“後悔する人”ではなく、“成功する人”になったのです。
後悔しないための5つのポイント(まとめ)
- 業務(専門分野)を、戦略的に選ぶこと
- Webマーケティングなど、「集客の仕組み」を持つこと
- 開業前に、資金と準備の見通しを立てること
- 不安があっても、「行動を止めない」こと
- 「違和感」を感じたら、専門分野を変える勇気を持つこと
あなたの開業を、後悔のないものにするために、大切なのは、「正しい準備」と「柔軟な対応力」です。
完璧な準備がなくても、行動しながら整えていけばいい。
間違えたら、やり直せばいい。
自分の得意な道は、後から見つかっていくものです
今、不安を抱えているあなたにこそ、
この記事が「あなたの背中をそっと押す地図」になれたなら、本望です。
そして、「営業が苦手でも、仕組みで顧客は獲得できる」
そんなマーケティングの力で、あなたの開業が軌道に乗るように─
私は、いつでもそばにいます。