
先日、子どもたちと一緒にディズニー映画『アラジン』を観ました。
子ども向けの映画だと思っていましたが、大人になってから観ると、まったく違うメッセージが見えてきます。
これは恋愛の物語であると同時に、仕事や人生、そしてマーケティングにも通じる物語なのだと感じました。
私自身、この映画を観ながら、昔の自分のことを思い出していました。
王子様になれたのに、苦しくなった理由
アラジンは貧しい青年でした。
しかし、魔法のランプを手に入れ、「王子」という立場を手に入れます。
最初は夢が叶ったはずでした。
けれど、その後の彼は幸せそうには見えません。
「本当は王子ではない」と知られることを恐れ、必死に王子を演じ続けます。
王子という肩書きを手に入れたことで、今度はそれを失う恐怖が生まれてしまったのです。
私はこの姿を見て、「これは私たちにも起こることだ」と感じました。
外側の評価に執着すると、不安は大きくなる
私たちも知らず知らずのうちに、外側の評価を追いかけてしまうことがあります。
- 会社の規模
- 売上や利益、年収
- 社員数
- SNSのフォロワー数
- 肩書きや知名度
もちろん、それらを目標にすることが悪いわけではありません。
ですが、それが「自分の価値」になってしまうと、とても苦しくなります。
「フォロワーが減ったらどうしよう。」
「売上が落ちたら、年収が下がったら、自分には価値がないのではないか。」
そんな不安が、いつも頭のどこかに居続けるからです。
私自身も以前は、「会社をもっと大きくしなければ成功ではない」と思っていました。
社員を増やし、規模を拡大することに憧れていた時期があります。
でも、その頃は不思議なくらい心が落ち着きませんでした。
会社を守ることばかり考え、本当に望んでいた働き方から少しずつ離れていったのです。
自分らしさに戻ったとき、見える景色が変わった
今の私は、昔とは少し考え方が変わりました。
私が幸せを感じる時間は、
- カフェで本を読むこと
- 筋トレで身体を動かすこと
- 中学生たちと一緒にバスケットボールをすること
- 妻とランチへ出かけること
- 家族と映画を観ること
そんな何気ない時間です。
大きな会社を持つことでも、高級なものを手に入れることでもありません。
私はようやく、「自分が本当に望んでいたもの」に気づけたような気がしています。
老子が教えてくれる「自然であること」
老子には、「自然(じねん)」という考え方があります。
無理に何者かになろうとするのではなく、本来の自分の姿で生きること。
水が高いところへ無理に流れようとしないように、人もまた、自分に合った流れの中で力を発揮するという考え方です。
アラジンも最後は、王子だから愛されたのではありませんでした。
本当の自分としてジャスミンと向き合ったからこそ、幸せを手に入れました。
私は、この結末に老子の教えと重なるものを感じます。
マーケティングも、本当の自分から始まる
私は士業の先生方のホームページ制作をお手伝いしています。
そこで一番大切にしているのは、「立派に見せること」ではありません。
本当に大切なのは、その先生らしさが伝わることです。
- どんな想いで仕事をしているのか。
- どんな人を助けたいのか。
- どんな人生を歩んできたのか。
そうした人柄や価値観が伝わるホームページは、不思議と信頼されます。
マーケティングも同じです。
誰かを演じることではなく、自分らしさを伝えること。
そのほうが長く続きますし、自分自身も苦しくありません。
私もこれからは、会社の大きさではなく、自分らしく働けているかを大切にしたいと思っています。
まとめ
アラジンを観終わったあと、子どもたちは魔法のランプやジーニーの話で盛り上がっていました。
一方で私は、「人は何者かになろうとするほど、自分を見失うことがあるのかもしれない」と考えていました。
肩書きや数字は、人生を豊かにしてくれることもあります。
でも、それが自分の価値そのものになってしまうと、いつか苦しくなります。
本当の安心は、外側から与えられるものではなく、自分らしく生きられているという実感から生まれるのではないでしょうか。
あなたにとって、「本当に大切なもの」は何ですか。




