
先日、子どもたちと将来の夢について話していました。
わが家の子どもたちはバスケットボールが好きなので、
「将来はプロバスケットボール選手になりたい」
と話します。
そこには、年収も、目標達成率も、期限もありません。
ただ、バスケットボールが好きで、もっと上手になりたい。
そのまっすぐな気持ちを見ながら、私はふと、
大人になると、夢に数字がつくのかもしれない
と思いました。
これは仕事や情報発信にもつながる話です。
数字を持つことが悪いのではありません。
ただ、数字が夢そのものになってしまうと、大切な何かを見失うことがあるように感じています。
子どもの夢は、「好きだから」
私には、5歳上の姉がいます。
姉は小学生の頃、「ニンジン屋さんになりたい」と話していたそうです。
なぜニンジン屋さんなのか。
姉はウサギが大好きで、ニンジン屋さんになれば、ウサギとずっと一緒にいられると思ったのだそうです。
可愛いですよね。
少し不思議な夢ですが、そこには純粋な理由があります。
私自身は、子どもの頃に建築家になりたいと思っていました。
レゴブロックが大好きで、家や建物を作ることが楽しかったからです。
そこに、
- 年収はいくらか
- 何歳までに成功するか
- どれくらい有名になるか
といった数字はありませんでした。
ただ好きだから、やってみたい。
子どもの夢は、とても単純です。
けれど、その単純さの中に、本質があるのかもしれません。
数字は便利ですが、夢をノルマに変えることもある
大人になると、数字を使う場面が増えていきます。
- 売上、利益、年収、顧客数、社員数。
- YouTubeなら、視聴回数や登録者数。
- ブログなら、アクセス数や検索順位。
- SNSなら、フォロワー数やいいね!の数。
数字は、比較や改善に役立ちます。
過去と現在を比べたり、進む方向を確かめたりするためには、数字が欠かせません。
一方で、数字が目的になると、好きだったものがノルマに変わることがあります。
例えば、
「今月の動画は、必ず何万回再生されなければならない」
と自分に課したとします。
最初は目標として機能しても、やがて再生数ばかりが気になり始めます。
本当に伝えたいことではなく、数字が伸びそうなテーマだけを選ぶようになるかもしれません。
すると、情報発信は少しずつ苦しくなります。
そして、発信する本人が楽しんでいなければ、その空気は内容にも表れてしまうように思います。
私にとって、数字は定点観測です
私の仕事の中心には、情報発信があります。
- YouTubeで話すこと。
- ブログを書くこと。
- ポッドキャストで話すこと。
- ニュースレターを書くこと。
- メルマガを書くこと。
- 「士業の学校」の会員向けセミナーで、自分が学び、実践してきたことを伝えること。
もちろん、数字も確認します。
視聴回数や視聴維持率、チャンネル登録者数、ブログのアクセス数などを見ながら、改善点を考えます。
ただ、私にとって数字は、最終目的ではありません。
数字は、進む方向がずれていないかを確かめるための定点観測です。
目指しているのは、数字を大きくすることだけではありません。
私の発信を見た士業の先生が、
「営業が苦手でも、マーケティングを学べば顧客を獲得できるかもしれない」
と感じてくださること。
そして、その方の仕事や人生が少し良い方向へ進むことです。
そのために発信しています。
数字は、その思いがどれくらい届いているかを確認する手がかりにすぎません。
数字を忘れるほど好きなこと
私は、数字がまったく不要だとは思いません。
小さな会社を続けるためには、売上や利益を確認する必要があります。
情報発信を改善するためには、反応を振り返ることも大切です。
ただ、ときどき数字を離れて、
「そもそも、なぜこれを始めたのだろう」
と考える時間は必要だと思っています。
私が情報発信を続けているのは、話すことや伝えることが好きだからです。
自分の経験が、誰かの役に立つことが嬉しいからです。
数字を確認する前に、伝えたいことがある。
だから今も、比較的楽しく仕事を続けられているのだと思います。
天職という言葉を使うなら、それは、
「高い成果を出せる仕事」
だけではなく、
数字を忘れるほど、自然に没頭できること
なのかもしれません。
まとめ
子どもたちの夢を聞いていると、大人の私は、つい現実的なことを考えてしまいます。
けれど、夢に必ず数字をつけなければならないわけではありません。
数字は、夢を現実へ近づける道具になります。
同時に、使い方を間違えると、夢から楽しさを奪ってしまうこともあります。
数字を見る日があってもいい。
そして、ときには数字を閉じて、ただ好きなことに夢中になる日があってもいいのだと思います。
あなたには、数字を気にすることさえ忘れてしまうほど、好きなことがありますか。





