いただいたご質問
AI検索が増えていく中でも、安定してアクセスや問い合わせを得るためには、どのような対策をすればよいですか。
回答:結論からお伝えします
AI検索の普及によって、検索結果からホームページへ直接アクセスする人が減る可能性はあります。
実際、GoogleのAI Overviewが表示された検索では、通常の検索結果へのクリック率が下がる傾向を示す調査もあります。
ただし、だからといって士業のホームページやSEO対策が不要になるわけではありません。
これからは、「検索順位を上げる」だけでなく、「AIにも内容を理解・参照されやすくし、最終的に相談先として選ばれるホームページを作る」ことが重要になります。
そのためには、
- 固定ページで専門性や信頼性を伝える
- ブログでは質問に対して結論を明確に答える
- Q&A、箇条書き、比較表などを使って情報を整理する
という二層構造を意識するとよいでしょう。
AI検索時代の士業ホームページで意識したいポイント
1.アクセス数だけを追わない
AI OverviewやAI検索では、検索結果画面だけで疑問が解決するケースが増えています。
そのため、従来と同じ検索順位を維持していても、ホームページへのアクセス数が以前より伸びにくくなる可能性があります。
一方で、士業への依頼を検討する方は、単に一般的な知識だけでなく、
- この先生は信頼できるか
- 自分と似た相談に対応した経験があるか
- どのような考え方で業務を行っているか
- 料金や依頼後の流れはどうなっているか
といった情報も確認します。
そのため、ホームページは「情報を調べる場所」だけでなく、「依頼先を判断する場所」としての役割を強めることが重要です。
2.固定ページでは専門性と信頼性を伝える
トップページやサービスページ、プロフィールなどの固定ページでは、事務所や先生自身について詳しく伝えましょう。
例えば、
- どの業務を専門としているのか
- どのような相談に対応しているのか
- これまでの実務経験
- 仕事に対する考え方
- 相談から依頼までの流れ
などです。
AIが一般的な回答を提示できるようになっても、「実際に誰へ相談するか」を決めるには、その事務所ならではの情報が必要です。
制度説明だけではなく、実務経験や考え方まで伝えることで、ホームページの役割を高められます。
3.ブログは「質問→結論」が分かりやすい構成にする
AI検索を意識する場合、ブログでは最初に読者の質問を明確にし、その直後に結論を書く構成がおすすめです。
例えば、
「行政書士のホームページは開業前に作るべきですか?」
という質問であれば、冒頭で、
「基本的には、開業前から準備することをおすすめします。なぜなら~」
と、冒頭で明確に回答します。
その後に、理由、具体例、注意点を解説します。
質問に対する回答箇所が明確であれば、人間にもAIにも内容を理解されやすくなります。
4.Q&A・箇条書き・比較表で情報を整理する
文章だけを長く続けるのではなく、内容に応じて情報を整理しましょう。
例えば、
- よくある質問をQ&A形式にする
- 複数の条件を箇条書きにする
- サービスや方法の違いを比較表にまとめる
- 見出しだけでも内容が分かるようにする
といった方法です。
Googleも、生成AI検索について特別なSEO手法を求めているわけではなく、従来と同じく、検索者に役立つ分かりやすいコンテンツを作ることが基本です。
5.実際の相談事例や経験を増やす
AI時代になるほど、士業本人だから提供できる情報の価値は高まります。
例えば、
- 実際によく受ける相談
- お客様が勘違いしやすいポイント
- 実務で注意している点
- 匿名化した相談事例
などです。
一般論だけでなく、「実際の現場ではどうなのか」という一次情報を増やすことが、他サイトとの差別化にもつながります。
補足・注意点
「AI検索対策」という言葉だけにとらわれて、特殊なテクニックへ走る必要はありません。
Googleは、AI OverviewやAI Mode向けの対策についても、基本的には従来のSEOの考え方を適用すると案内しています。
AIに引用されるためだけに、不自然な文章や大量のQ&Aを作ることはおすすめできません。
まず人間の読者にとって分かりやすく、役立つ記事を作ることが前提です。
また、アクセス数だけを見るのではなく、問い合わせ数や面談数など、最終的な成果も合わせて確認することが重要です。
まとめ
AI検索の普及によって、検索結果からホームページへ移動せず、その場で疑問を解決するユーザーは増える可能性があります。
ただし、士業ホームページの価値がなくなるわけではありません。
これからは、
- 固定ページで専門性と信頼性を伝える
- ブログでは質問に直接答える
- Q&Aや箇条書きで情報を整理する
- 実際の相談事例や実務経験を発信する
という取り組みが重要です。
「アクセスを集めるホームページ」から、「AIにも人にも理解され、最後に相談先として選ばれるホームページ」へ。
この視点でコンテンツを見直していくことが、AI検索時代の士業Web集客では大切になるでしょう。






