「行政書士は、どうやって実務経験を積めばいいの?」
「実務経験なしで独立開業しちゃった…」
この記事は、上記のようにお悩みの方に向けて書きました。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林亨輔(おおばやし こうすけ)です。
行政書士は、求人もあまりないので、資格を取得して即独という人も多いかと思います。
しかし、実務経験なしで独立開業するのは、正直不安ですよね。
そこでこの記事では、
「新人行政書士は、どうやって実務を勉強すればいいのか?」
「実務経験は、どうやって積めばいいのか?」
を解説します。
あなたに合う方法を、ぜひ試してみてくださいね。
行政書士の実務の勉強方法×7
(1)実務書を読む
一番の基礎になるのが、「実務書を読んで勉強する」ことです。
ポイントは1つ。
「最初は、なるべく薄いもの(読みやすいもの)を読む」ことです。
いきなり分厚い実務書を読もうとすると、かなり大変です。
そうではなく、まずは薄いものを読んで、全体像をつかみましょう。
全体の知識をある程度知ってからのほうが、より深い知識も入ってきやすいものです。
実務書を読む目的は、「その実務の基礎を知る」ことです。
関連する実務書を、手に入るものはすべて読み、以下のような基礎を身に着けましょう。
- 法令・専門用語の理解
- 審査基準の理解(例:建設業許可なら「経営管理責任者の配置」「専任技術者の配置」「資本500万円以上」「欠格要件に該当しない」、など。)
- 申請書類・申請窓口の理解(手数料の有無など)
- 実際に受任した際の仕事のスケジュール(受任⇒申請準備⇒申請⇒審査等⇒完了、までの流れの理解)
実務書のメリット
実務書のデメリット
(2)所属会の研修に参加する
行政書士会が定期的に開催している研修に参加することで、実務を勉強できます。
参加費は、所属会によって異なりますが、おおむね1,000円~5,000円ほどです。
行政書士会の研修のメリット
行政書士会の研修のデメリット
(3)資格学校の、開業実務講座を受講する
TACやアガルートなど、行政書士の資格学校は、合格者向けに、開業実務講座を用意しています。
おおむね、数千円~10万円以下くらいの価格で、実務が学べます。
開業実務講座のメリット
開業実務講座のデメリット
※各講座の詳細は、講座提供者にご確認ください。
(4)民間の実務講座・セミナーを受講する
すでに行政書士として活躍されている先生が、実務講座(セミナー)を開催していることがあります。
(「●●養成講座」のような名前になっていることも)
「業務名 + 実務セミナー」や「業務名 + 実務講座」などで検索すると、探しやすいです。
(例:建設業許可 実務セミナー、など)
ものによっては高額(30万円以上)するようなものもあります。
民間の実務講座のメリット
民間の実務講座のデメリット
※各講座の詳細は、講座提供者にご確認ください。
(5)任意開催の勉強会に参加する
行政書士が任意で勉強会を開催していることがあります。
例えば、X(旧Twitter)で、「行政書士 勉強会」と検索すると見つかることがあります。
行政書士の勉強会のメリット
行政書士の勉強会のデメリット
(6)ネットの情報を参考にする
いろいろな行政書士の先生が、実務についてブログやYoutubeで解説しています。
それらを検索して参考にすることができます。
ネットの情報のメリット
ネットの情報のデメリット
(7)インプットしたら、早めにアウトプットする
勉強した内容は、アウトプットすることで、身につきます。
アメリカ国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」によると、以下のように、「他の人に教える」ことで、学習の定着率がもっとも高まると言われています。
普通に講義を聞いたり、本を読むだけでは、学習の定着率は5~10%ほど。
一方、誰かに教える(つまり、アウトプットする)と、定着率は90%にもなります。
このことからも、アウトプットを前提にインプットすべきであると分かりますね。
アウトプットの方法は、いくつかあります。
①ブログで情報発信する
学んだ内容を、ブログに書きましょう。
「ブログに書くんだ」と思って勉強すると、身につき方も違ってきます。
一点。
マーケティング的な観点から言うと、ブログは、「アメブロ」などの無料ブログは使わずに、ご自身のホームページについているものを使うようにしましょう。
少し専門的な話になるのですが、Googleなどの検索エンジンは、「ドメイン」単位で、そのホームページを評価します。
※ドメインとは、 ~~.com や ~~.net などのことです。
もしあなたが、ホームページとは別のアメブロなどにブログを書いた場合、情報量が増えるのは「アメブロのドメイン( ameblo.jp )」になります。
つまり、無料ブログを使うと、あなたが書いた記事は、アメブロのSEOを強くすることになり、あなた自身のホームページのSEO対策にはプラスにならないのです。
ブログを書くなら、あなたのホームページについているブログ(例 sample-gyousei.com/blog/ など )を使うようにしましょう。
ちなみに、手前味噌なご案内で恐縮ですが、当社の士業専門ホームページ制作ライトプランは、ブログ機能も標準でついていますので、ぜひご活用ください。
②業務マニュアルを作る
学んだ内容をもとに、業務マニュアルを作りましょう。
業務マニュアルを作ることで、以下のようなメリットがあります。
- 実務がスムーズになる
- 作業のヌケモレがなくなる
- スタッフを雇用した時に、すぐ引き継げる
ここまでで、まずは「実務の勉強法」について解説してきました。
しかし、これだけでは、いつまでも「知っている」レベルで止まってしまいます。
勉強した内容を使って、「実務ができる」レベルになるには、次の「実務経験の積み方」を参考にしてください。
行政書士が実務経験を積む方法×5
(1)実際に受任して、やって覚える
「百聞は一見にしかず」という言葉もあるように、実務は、経験して初めて血肉になります。
例えば、「自転車の乗り方」を本で勉強しても、乗れるようにはなりませんよね。
やはり、「実際に自転車に乗ってみる」ことで、転びながらも、乗れるようになるのです。
前述のラーニングピラミッドでも、「自ら体験する」ことでの学習定着率は、75%。
何事も、まずはやってみる!のが、覚えが早いのです。
ただ、「実務経験なしで、いきなり受任するのは不安…」という気持ちもあると思います。
そこでお勧めなのが、次の「先輩行政書士に教えてもらう」ことです。
(2)先輩行政書士に教えてもらう(先に与えるが必須)
リアルな実務は、経験者に聞くのが一番。
そこで頼りになるのが、先輩行政書士です。
ただ、先輩行政書士も、暇ではありません。
だからこそ、「先に与える(返報性の法則)」を実践しましょう。
人間は、「自分によくしてくれた人の役に立ちたい」と思うもの。
だからこそ、「先に与える」意識が大事なのです。
実務を教えてもらうということは、「お相手がお金と時間を使って手に入れたノウハウをいただく」ということです。
だからこそ、相応のものを先に与えるのが、マナーというもの。
方法としては、いくつかあります。
①お金を与える
例えば、先輩行政書士に、以下のようにお願いしてみましょう。
なので、報酬を全額お渡しするので、一緒にやって、業務のやり取りや書類の書き方などを教えて頂けませんか?
行政書士も、ビジネスです。
報酬が入ってくる(しかも、あなたがお客様を連れてきてくれた)のであれば、先輩行政書士も協力してくれるでしょう。
他にも、案件を共同受任する形で教えてもらう、ということもできるでしょう。
②時間を与える
例えば、「先輩行政書士を無償でお手伝いする」「行政書士会の雑務を引き受ける」ことで、「応援してあげたい」と思ってもらえるようになります。
(3)行政の担当者に確認する
あなた自身で、条文や手引を読み込み、分からないところは行政の担当者に確認しましょう。
けっこう多くの行政書士の先生がやっている方法かと思います。
ただ、リアルな実務の中では、どうしても分からない部分が出てくることも。
そういう時には、前述の先輩行政書士に質問しましょう。
(4)行政書士事務所でアルバイトする(直談判がスムーズ)
私の知り合いの行政書士さんには、「先輩行政書士の事務所で、週2回ほどアルバイトさせてもらって、実務を覚えた」という方がいらっしゃいます。
実務を覚えるための勉強代だと思えば、仮に無償だとしても、アルバイトさせてもらえるのはありがたいことです。
求人を出している行政書士事務所は少ないので、仲のいい先輩行政書士がいるなら、直談判したほうがスムーズかもしれません。
余談:私が弟子入りした話
私は、その女性社長のWebマーケティングを無償でサポートさせて頂く。
そうやって、いつも傍においてもらい、仕事への心構えや、仕事上のコミュニケーションなどを学ばせて頂きました。
今の私があるのは、この弟子入りのおかげと言っても過言ではないと思います。
(5)市役所の無料相談会に参加する
市役所が開催している、無料相談会に参加するのも、1つの方法です。
無料相談会では、経験が浅い先生は、経験が長い先生の横につかせてもらえることがあります。
そうやって、先輩行政書士が相談事にどう回答するのか?を間近で学ぶことができます。
行政書士は「プロ」。「見習い中」は存在しない。
たとえ、実務経験がゼロだとしても、お客様は、あなたを「プロ」だと信じて相談してくださいます。
「見習い中」は存在しないのです。
だからこそ、100%お客様に貢献する気持ちで対応する。
そしてもし、「自分の力では足りない」のであれば、他の行政書士に紹介することも、視野に入れておきましょう。
場数を踏んでいくことで、プロとしてどんどん磨かれていきます。
余談:ディズニーにも「見習い中」はいない
ディズニーの名札には「見習い中」はありません。
ゲストの前に立ったら、全員が「プロ」のキャスト。
あの経験が、今の私の土台を作ってくれました。
実務より大切なもの、とは?
ここまでで、行政書士の実務について解説してきました。
しかし、実は、実務よりも大切なものがあるのです。
それは、「集客(営業)」です。
実務より大切なもの
ビジネスでは、「集客できる人が、一番強い」のです。
前述の、「先輩行政書士に教えてもらう」時にも、すでにお客様がいれば、話を持っていきやすいですよね。
いくら実務を身に着けても、集客(営業)できなければ、仕事は入ってきません。
実務でも経験が大事ですが、集客(営業)も経験を積むことで磨かれていきます。
例えば…
- ホームページにどんな文章を書けば、問合せが増えるのか?
- どんなブログ記事を書いたら、上位表示されやすいのか?
- 無料相談で、何をどの順番で話せば、受任率が上がるのか?
これらのことは、正直「自分でやってみないと、分からない」ものなのです。
ただ、「集客・営業って、どうすればいいの?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで当社では、(手前味噌なご案内で恐縮ですが、)
行政書士のWebマーケティングのノウハウを体系的にまとめた「士業専門3ステップ集客法」の講座をご用意しています。
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