
行政書士として開業したのに、仕事がない…そんな不安を感じていませんか?
- 行政書士として独立開業したけど、思うように仕事が取れない…
- ホームページを作ったけど、問い合わせが全然来ない…
- 開業前に何を準備すればよかったのかわからない…
- これから開業を考えているけど、どの業務を選ぶべきか迷っている…
- 市場リサーチや競争分析の方法が分からず、不安を感じている…
こうした悩みを抱える行政書士の方は少なくありません。
「行政書士 開業 仕事がない」と検索する方が多いことからも、多くの人が直面する共通の課題であることが分かります。
特に、開業したばかりの方や、これから開業を考えている方にとって、仕事の獲得方法が分からないことは大きな不安要素になります。
行政書士は独立しやすい士業の一つですが、適切な準備と戦略を立てずに開業すると、思ったように仕事を得られず、結果的に事務所をたたむことになるケースも少なくありません。
実際、行政書士の年収中央値は約400万円とされ、日本の30代の年収中央値(431万円)(データ:国税庁より)よりも低い状況です。

これは、多くの行政書士が十分な集客戦略を持たずに開業し、思うように仕事を得られていない現状を反映しています。
しかし、開業前にしっかりと準備を行い、正しい方法で集客すれば、開業直後からスムーズに仕事を獲得し、安定した事務所運営をスタートさせることも十分可能です。
【実例】開業翌日に問い合わせを獲得した行政書士の事例
例えば、当社のクライアントの行政書士:N先生は、「建設業許可」に特化することで他の行政書士との差別化を図り、開業前にホームページを作成・集客施策を実施した結果、開業翌日に最初の問合せを獲得しました。

このように、開業前から準備を進めるかどうかで、開業後の集客結果は大きく異なるのです。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林亨輔(おおばやし こうすけ)です。
本記事では、
- 「開業準備中の人」が、仕事がない状況を防ぐためにやるべきこと
- 「開業直後の人」が、仕事がない状況から抜け出す方法
- 開業前後で取り組むべき集客戦略と、成功事例
を具体的に解説していきます。
特に、
- どの業務を選べば仕事を取りやすいのか?
- 競争が激しい業務でも、差別化して集客する方法とは?
- 開業直後に仕事がない状態を防ぐための具体策は?
といったテーマについて、実際のデータや成功事例を交えながら解説していきます。
この記事を読めば、「開業したけど仕事がない…」という不安を解消し、次に何をすればいいのかが明確になります。
開業直後によくある失敗パターンとその解決策
まず、開業したばかりの行政書士が陥りやすい失敗をまとめました。
これらのミスを避け、スムーズに事業を軌道に乗せましょう。
失敗パターン | 解決策 | |
---|---|---|
1. ご祝儀案件に安心し、集客が後回しになる | 開業直後に知人や元同僚からの「ご祝儀案件」が1~2件舞い込み、それで安心してしまい、集客対策が遅れてしまう。 | 最初の案件はあくまで一時的なものと考え、並行して集客施策を進めることが重要。特に、ホームページやブログの運用を開始し、長期的な顧客獲得の準備を整える。 |
2. 何でもやれます!と言ってしまい、専門性が伝わらない | とりあえず扱えそうな業務を「全部やります!」と発信し、専門性が不明確になり、結果的に誰にも刺さらなくなる。 | 「専門性がある行政書士」という印象を持ってもらうために、最初の段階で狙う業務を絞り込むことが大切。ターゲットを明確にすることで、問い合わせの質も向上する。 |
3. きれいなホームページを作ったのに、集客できない | デザインの整ったホームページを作成したが、問い合わせがまったく来ない。原因は、業務選定のミスやコピーライティングの弱さ。 | ホームページは「見た目の良さ」だけでなく、SEO対策・ターゲットを意識したコピーライティングが重要。特に、業務ごとの検索ニーズを把握し、それに沿った内容を充実させる。 |
4. ホームページを作ったが、更新できずSEO効果ゼロ | 最初に高額な費用を支払い、ホームページを納品してもらったが、自分で更新できない仕様だったため、ブログ更新(SEO対策)ができず、問い合わせが増えない。 | ホームページは「納品されたら終わり」ではない。自分で更新できるかどうか?を事前に確認し、必要であれば運用サポートのある制作会社を選ぶ。 |
5. SNSの発信ばかりに力を入れ、ホームページがおろそかになる | X(Twitter)やInstagramでの発信を頑張っているが、ホームページが未完成or情報不足で、問い合わせにつながらない。 | SNSはあくまで補助ツール。「ホームページ=集客の土台」という意識を持ち、まずはホームページのコンテンツを充実させる。その上で、SNSを使って誘導すると効果的。 |
これらの失敗を避け、正しい戦略で集客を進めることで、開業直後から安定した事務所運営を実現できます。
それでは以下、
- 開業準備中の人向け
- 開業直後の人向け
の集客対策を、それぞれ解説していきます。
【開業準備中の人向け】仕事がない状況を防ぐための準備
このブログ記事の最下部に、「開業準備中の方向け」の、やるべきことチェックリストもご用意しています。
そちらも合わせてご参照ください。
仕事を得るために大切なのは「開業前の準備」
行政書士として独立する際、最も重要なのは「開業後にどのように仕事を獲得するか」を事前に考えておくことです。
実際、開業準備をしっかり行った人とそうでない人では、開業後の仕事の獲得状況に大きな差が生まれます。
特に行政書士は、営業の経験がない方も多く、「開業したのに仕事がない…」 という状況に陥る方が少なくありません。
そのため、開業前にしっかり準備し、仕事が入りやすい仕組みを作ることが成功のカギになります。
行政書士の集客、73.1%がうまくいっていない… その理由とは?
全国中小企業景気動向調査によると、ホームページを含む集客施策の、なんと73.1%が失敗している、とされています。
これは、行政書士も例外ではありません。
そして、こと行政書士の集客で最も重要になるのが、以下でお話する「狙う業務を決める」部分なのです。
【ポイント1】狙う業務を決める(市場リサーチ・競争分析)
行政書士には多くの業務がありますが、すべての業務をカバーしようとすると、専門性が伝わらず、集客が難しくなってしまいます。
だからこそ、狙う業務をしっかりと決めることが大切なのです。
選び方を間違えると、競争が激しい業務に参入してしまい、思ったように案件を獲得できないケースもあります。
業務選びのポイントを整理すると、次のようになります。
- 市場の需要があるか?(行政書士として業務を獲得しやすい分野か)
- 競争が激しすぎないか?(他の士業との兼ね合いも考慮)
- リピートや紹介につながりやすいか?(単発案件ではなく、継続的に依頼が発生するか)
以下、行政書士の代表的な業務とその特徴を、いくつかご紹介します。
ビザ申請(入管業務) | 外国人労働者が増えており、需要が伸びているためおすすめ |
---|---|
建設業許可 | 更新やリピートにもつながりやすいが、競合が多いため差別化が必要 |
相続 | 需要は伸びているが、税理士や司法書士との競争が激しく、行政書士としての強みを活かしづらい |
このように、市場リサーチと競争分析を行いながら、自分にとって最適な業務を選ぶことが重要です。
詳しくは、以下もご参照ください。
ビザ申請(入管業務)について詳しく知りたい方はこちら
>> 行政書士の「入管業務」は儲かる!データを元に将来性・魅力を分析
建設業許可について詳しく知りたい方はこちら
>> 行政書士の建設業許可は儲かる!その理由と差別化の方法×5
【ポイント2】開業前にホームページを作成しておく
仕事を獲得するためには、ホームページを開業前に準備することが大切です。
実際、開業後にホームページを作ろうとしても、制作に時間がかかり、検索エンジンでの評価もゼロからスタートになるため、すぐに集客できるわけではありません。
開業前にホームページを作るメリット
- 検索順位が開業直後から上がりやすい
- ブログやコラムを準備し、SEO対策を先行できる
これらの準備をしっかり行うことで、開業後の集客がスムーズになります。
なお、行政書士のホームページ制作のポイントについては、以下でも解説していますので、合わせてご覧ください。
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【ポイント3】名刺作成 & 人脈づくり(紹介・異業種連携)
行政書士として仕事を得るためには、開業前から士業同士のネットワークを作ることが大切になります。
特に、税理士・司法書士・社労士などの他士業とのつながりを持つことで、開業後すぐに案件を紹介してもらえる可能性が高くなります。
異業種交流会や士業の集まりに参加する
- 税理士・司法書士などの他士業との連携を深める
- 異業種の経営者とも知り合い、仕事のチャンスを広げる
行政書士会のイベントや勉強会を活用する
- 開業前から同業の行政書士と関係を築く
- 実際に案件を回してもらうきっかけが生まれる
名刺交換して、専門性をアピールする
- 「●●専門の行政書士です」と明確に伝える
- QRコードを使い、ホームページへの導線を作る
名刺については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>> 行政書士の名刺作成ガイド|信頼を勝ち取るデザインと活用法
開業前から積極的にネットワークを作り、士業同士のつながりを強化することで、開業直後の「仕事がない…」という状況を避けることができます。
次は、「開業直後の人向け」に、仕事を増やすための具体的な方法を見ていきましょう。
【開業直後の人向け】仕事がない状況から抜け出す方法
このブログ記事の最下部に、「開業直後向け」の、やるべきことチェックリストもご用意しています。
そちらも合わせてご参照ください。
開業したのに仕事がない…そんなときにやるべきこと
開業直後、多くの行政書士が直面するのが「仕事がない」という壁です。
- 開業準備はしてきたけど、実際にどうやって仕事を取ればいいのか分からない…
- ホームページを作ったのに、なかなか問い合わせがこない…
- 営業が苦手で、どのように顧客を獲得すればいいのか分からない…
こうした悩みを抱えている方も少なくありません。
ここでは、開業直後の行政書士がスムーズに仕事を獲得するために、すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
【ポイント1】ホームページを活用し、集客の導線を作る
開業直後に仕事を獲得するには、まずホームページをしっかりと活用することが大切です。
すでに開業前にホームページを作っている方も、ここからが本番です。
SEOを強化し、検索エンジンで上位表示を狙う
- 「地域名+業務名」などの検索キーワードで上位を狙う
- お客様が知りたい情報を充実させる(FAQ・成功事例など)
ブログを活用し、専門性をアピール
- 業務ごとに役立つ記事を継続的に投稿する
- 検索からの流入を増やし、問い合わせにつなげる
問い合わせのハードルを下げる仕組みを作る
- 無料相談の導入やLINEを活用
- 無料相談の手段は、来所だけでなく、電話やビデオ会議(Zoomなど)も導入
- 「お問い合わせはこちら」のボタンを分かりやすく設置
ホームページは「作るだけ」では意味がなく、しっかり運用しながら問い合わせにつなげることが大切です。
さらに詳しくSEO対策について知りたい方は、こちらの動画も参考にしてください。
【ポイント2】既存の士業ネットワークを活用し、紹介をもらう
開業直後は、つながりのある士業から仕事を紹介してもらうことも効果的です。
税理士・社労士・司法書士など、他士業と連携する
- 彼らのクライアントに対して、自分の業務が補完できることを伝える
- 「行政書士として●●の業務を専門にしています」と明確にアピールする
- 「与えるものは、与えられる」まず自分から積極的に周りをサポートし、信頼関係を築く
異業種交流会や士業向けのイベントに参加する
- 実際に会って信頼関係を築くことで、仕事の紹介につながる
- 名刺交換だけで終わらせず、定期的に連絡を取る
- 近所の士業事務所にアポを取り、挨拶回りをする(実は、異業種交流会よりも効果的)
開業前に築いた人脈をフル活用する
- 以前の職場の関係者や友人などに「行政書士として開業した」と伝える
- 思わぬところから仕事の依頼がくることもある
「開業したばかりで実績がない…」という方も、士業ネットワークを上手く活用することで、早い段階で仕事を獲得できる可能性が高まります。
【ポイント3】短期的な仕事を取りつつ、長期的な集客戦略も進める
開業直後は、すぐに収益につながる仕事を取りながら、同時に長期的な集客基盤を作ることが大切です。
短期的に収益につながる仕事を見つける
- クラウドソーシングで関連業務を受注(書類作成・契約書レビューなど)
- 知り合いから単発の業務をもらう
長期的な集客戦略を進める
- ホームページのSEO対策を継続
- ブログ・SNSでの情報発信
- お客様の声を集め、実績を積み上げる
開業直後は「短期的に収入を得る仕事」と「将来的に安定するための集客基盤」の両方を意識することで、無理なく事業を軌道に乗せることができます。
まとめ
今回の記事では、開業直後の行政書士が仕事を獲得するためのポイントについて解説しました。
本記事のポイントのまとめは、以下のとおりです。
ホームページを活用し、問い合わせを増やす
- SEO対策を行い、検索エンジンでの露出を増やす
- ブログやFAQを活用し、専門性をアピール
- 問い合わせのハードルを下げ、成約率を高める
士業ネットワークを活用し、紹介をもらう
- 税理士・社労士・司法書士との連携を強化
- 異業種交流会や士業向けイベントに積極的に参加。近所の士業事務所に挨拶回りも
- 以前の職場や人脈を活かし、最初の案件を獲得する
短期的な収益確保と、長期的な集客戦略を両立させる
- クラウドソーシングや単発業務で収益を確保
- SEO対策やSNS運用を継続し、安定した集客を目指す
- 顧客の声を集め、実績を積み上げる
開業直後は不安も多いですが、適切な戦略を取れば、少しずつ仕事を獲得し、安定した事務所運営が可能になります。
大切なのは、焦らず、やるべきことを一つずつ実践することです。
ホームページの運用、士業ネットワークの活用、短期と長期のバランスを取りながら、地道に積み重ねていきましょう。
どれも一朝一夕で成果が出るものではありませんが、正しい方法で継続すれば、確実に成果につながります。
開業したばかりで「仕事がない…」と感じている方は、今回紹介したポイントを参考に、できることから始めてみてください。
開業前・開業後にやるべきチェックリスト
開業準備中・開業直後にやるべきことを、リスト形式で整理しました。これを参考に、確実にステップを進めましょう。
開業前にやるべきこと
- 【最重要!】狙う業務を決める(市場リサーチ・競争分析)
- 開業前にホームページを作成しておく
- ブログ・SNSで情報発信を開始し、認知度を高める
- 異業種交流会や士業向けイベントに参加し、人脈を築く
- 名刺を準備し、自分の専門分野をアピールできるデザインにする
- 無料診断・相談サービスの準備をしておく(問い合わせを増やす工夫)
開業後にやるべきこと
- ホームページを活用し、SEO対策を強化する
- ブログ記事を定期的に更新し、専門性をアピールする
- SNSを活用し、潜在顧客との接点を増やす
- 士業ネットワークを活用し、税理士・社労士・司法書士と連携する
- 紹介営業を積極的に行い、案件の幅を広げる
- 顧客の声を集め、実績として掲載し信頼度を高める
- 短期的な収益を確保しつつ、長期的な集客基盤を作る
このチェックリストを実践することで、開業後の「仕事がない…」という状況を回避し、スムーズに事務所運営を軌道に乗せることができます。
開業後1ヶ月~半年でやるべきこと(具体的な行動チェックリスト)
開業直後の1ヶ月から半年の間に、どのような行動を取るべきかを整理しました。
開業1ヶ月目:基盤を整える期間
- ホームページの基本ページ(業務案内・料金表・プロフィールなど)を整える
- SEO対策のために、ブログ記事を最低3本投稿する
- SNS(X・Facebook・Instagramなど)で事務所開業を発信
- 名刺交換して、士業・経営者とのネットワークを構築
- 既存の知人・前職の関係者に「開業した」と案内を送る
- 競合の士業のホームページをチェックし、改善点を探す
開業2~3ヶ月目:問い合わせを増やす動き
- 業務ごとにSEO対策を意識したブログ記事を投稿(できれば、週1本以上を目標に)
- LINE公式アカウントを開設し、無料相談窓口を増やす
- 士業向けの交流会や異業種交流会に積極的に参加
- 過去に出会った士業・経営者に近況報告をし、連携できる業務をアピール
- PPC広告(Google広告・Yahoo広告)を試験的に運用し、反応を見る
開業4~6ヶ月目:安定した集客の仕組みを作る
- 検索流入を増やすため、ブログ記事を定期的に投稿
- 受注した案件の「お客様の声」を集め、ホームページに掲載
- 自社サービスをブラッシュアップし、価格・提供内容を最適化
- 紹介営業の仕組みを作り、士業・企業との提携を深める
- お問い合わせ対応の改善(返信スピード向上・問合せフォームの最適化)
- 広告や集客施策の成果を分析し、次の改善点を洗い出す
- ホームページのアクセス解析を行い、改善点を探す
これらの行動を計画的に進めることで、開業直後から安定的に仕事を得られる体制を作ることができます。
開業後の成功は、「業務選定がすべて」です
行政書士の集客成功は、「どの業務を狙うか?」で決まります。
ここを間違えると、その後の努力がすべて無駄になってしまうことにもなりかねません。
実際、「きれいなホームページを作ったけど、集客できない…」というお悩みをよくいただきます。
集客できない原因の多くが、「業務選定で失敗しているから」なのです。
当社の HP制作ライトプランでは、ホームページ制作前に「業務ごとの集客の可能性」を無料診断できます。
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