ホームページで集客する上で、
「あなたの強み」を書くことは、必要不可欠です。
今の時代、士業もライバル過多の状況ですので、
- 他とどう違うのか?
- 自分にどんな強みがあるのか?
を書けなければ、他事務所と比較された時に負けてしまいます。
「そんなこと、言われなくても分かってるよ」
と思われた方もいるかもしれません。
しかし、「強みを書く」と言っても、
ただ単に書けばいい、という訳ではないのです。
同じ強みを表現していても、少し書き方が変わるだけで、
集客できるかどうか?に大きな差がついてしまうのです。
実際、多くのホームページを見ていると、
「あぁ、残念な書き方をしてしまってるな…」
「これでは、集客できないだろうな…」
というホームページをたくさんお見かけします。
今日は、特に気をつけてほしい、
「強みの書き方の失敗例」を3つご紹介します。
あなたは、こんな失敗をしていませんか?
士業の強みの書き方:3つのトホホな失敗例
3つの失敗例とは、以下のものです。
- (1)そもそもニーズがない
- (2)”手段”だけが書かれている
- (3)単なる”特徴の説明”だけで終わっている
一つずつ、順番に解説していきます。
(1)そもそもニーズがない
1つ目の失敗例は、
「そもそもニーズがない」というものです。
具体的に解説します。
最近、税理士事務所から
「うちは、クラウド会計を導入しています。」
「クラウド会計を強みにしているライバルは、周りでも少ないので、
クラウド会計を強みとして打ち出したいんです!」
といったご相談を受けることがよくあります。
確かに、ライバルが打ち出していない部分に
目をつけたのは、良いと思います。
しかし、ここで一つ、問題が生じます。
それは、「クラウド会計を導入したい!と
強く思っているお客様が、現状ほとんどいない」ことです。
今後、クラウド会計がもっと普及してくれば、
「クラウド会計を導入したい!」
「クラウド会計を導入している会計事務所にお願いしたい!」
というニーズも出てくる可能性はあります。
しかし、現状、クラウド会計に対するニーズは、
そこまで大きくありません。
ニーズがなければ、検索されませんし、
依頼の動機も弱いので、なかなか問合せまで至りません。
こういった理由から、「クラウド会計に強い」というのは、
一見、強みに見えますが、真の意味で、強みになっていないのです。
上記のクラウド会計の例だけでなく、
「そもそもニーズがない」というのは、多くの士業で起こっています。
あなたが打ち出している強みは、
お客様のニーズがあるものでしょうか?
一度考えてみてくださいね。
(2)”手段”だけが書かれている
2つ目は、
「”手段”だけが書かれている」という失敗です。
よくある失敗例としては、例えば、
「当事務所にお任せ頂ければ、オリジナルの試算表を作成します」
「経営計画書の作成を徹底的にサポートします」
のようなものです。
これらは一見、強みに見えます。
しかし、問題なのは、
「その手段(方法)を用いることで、結局、どんなメリットがあるのか?」
が書かれていないことです。
極論すると、お客様は、
「あなたの事務所が、どんな手段(方法)を用いているのか?」
には、全く興味がありません。
オリジナルの試算表だろうが、経営計画書だろうが、
手段自体はどうでもいいのです。
お客様は、
「その手段(方法)を用いた結果、結局、どうなれるのか?」
にしか興味がないのです。
ですので、先ほどの試算表や経営計画書の失敗例も、例えば
「このオリジナルの試算表があることで、効果的に節税できるようになります」
「経営計画書があることで、御社の売上アップに貢献できます」
のように、結局どうなれるのか?まで書くことで、
初めて強みになるのです。
士業自身は、
「この手段(方法)を用いると、結果的にこうなれる」
ということが分かっていても、
お客様が分かっていない、ということが、
かなり頻繁にあります。
あなたの強みは、手段だけの説明に
なってしまっていませんか?
(3)単なる”特徴の説明”だけで終わっている
3つ目の失敗例は、
「単なる”特徴の説明”だけで終わっている」というものです。
例えば、
「当事務所は、経営革新等支援機関に認定されています」
という強みは、実は強みになっていません。
なぜかと言うと、
“経営革新等支援機関です”だけだと、「どんなメリットがあるのか?」
が、お客様に伝わっていないからです。
先ほどの(2)の失敗例と似ていますが、
「結局、どんなメリットがあるのか?」
ということこそ、最も伝えなければならない強みなのです。
「経営革新等支援機関です」
だけでは、単なる特徴の説明で、
お客様が得られるメリットが分かりません。
あなたの強みは、単なる”特徴の説明”で
終わってしまっていませんか?
まとめ。「お客様目線」で強みを表現しよう。
- (1)そもそもニーズがない
- (2)”手段”だけが書かれている
- (3)単なる”特徴の説明”だけで終わっている
いかがでしょうか?
あなたは、この失敗例に該当してしまっていませんか?
結局のところ、
「お客様目線」で強みを表現しましょう、
ということです。
お客様が望んでいる強みを、お客様にとって分かりやすく、
お客様が得られるメリットが伝わるように書く。
これが、強みを書く上で重要なポイントなのです。
あなたもぜひ、上記の失敗例を反面教師にして、
気をつけてくださいね。