今日は、「アライアンス(連携・業務提携)戦略:2つの成功の秘訣」というテーマでお話させていただきます。
これを実践することで、「周囲と協力(アライアンス、連携)し、短期間で売上アップする」ことも目指せるようになります。
ぜひ、ご活用いただければと思います。
アライアンス(連携)の魅力
士業の業界では、周囲の人と協力して仕事をすることが多いものです。
例えば、「税理士・司法書士・社労士が連携して、新設法人のサポートを行う」というのも、一つのアライアンスです。
協力関係を築くことで、
- 専門分野をその人に任せることができる
- 自分の専門分野の仕事が回ってきやすくなる
というメリットを得ることができます。
結果的に、それぞれの事務所の売上アップにつながります。
アライアンス(連携・業務提携)を成功させる、2つの秘訣
(1)顧客リストを持っている人と組む
アライアンスにはいろいろな方法がありますが…。
最も早く成果を出すには「顧客リストを持っているのは誰か?」を考えることをお勧めします。
顧客リストというのは、つまり「お客様の連絡先一覧」のことです。
例えば、お客様の電話番号やメールアドレスなどのことですね。
顧客リストがあれば、そのお客様にすぐに連絡を取ったり、サービスのご案内を送ったり、セミナーに招待したりして、サービスを提供することができます。
アライアンス(連携・業務提携)のよくある失敗パターン
顧客リストがなければ、一からお客様を探さなければならないので、成果が出るのも遅くなります。
顧客リストを持っていない人同士が組んでも、「お客様を探している人だけの集まり」になってしまい、結局仕事が来ないのです。
仕事がこなけば、アライアンス(連携)の魅力はありません。
メンバーの中に、少なくとも一人は「顧客リストを持っている人」を含めるのが、成功への近道になります。
顧客リストを持っていれば、業種は何でもいい
士業は士業同士でアライアンスを組むもの、と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、士業同士でなくてもいいのです。
極論すれば、顧客リストを持っていれば、業種は何でもいいのです。
例えば、以下のようなアライアンスも考えられます。
高齢者のお客様を獲得したい場合
相続などのサービスを扱っていて、高齢者の顧客リストが欲しいとします。
この時、すでに相続案件を多く扱っている士業事務所と組むのもひとつの手ですし、これ以外にも方法はたくさんあります。
例えば、老人ホームなどの介護施設は、高齢者のリストがありそうですし、女性用ウィッグ店なども候補に上がるかもしれません。
場所的には、東京の巣鴨には高齢者が多いので、巣鴨にあるお店には高齢者のリストがあるかもしれません。
法人のお客様を獲得したい場合
法人(会社)のリストが欲しいなら、法人向けサービスを行っているところにアプローチするのがよいでしょう。
例えば、思いつくもので言うと、
- コピー機取扱い店
- 営業代行
- レンタルオフィス
- オフィス家具専門店
など、こういったBtoB系のサービスを行っているところには、法人のお客様が多いはずです。
若い女性のお客様を獲得したい場合
若い女性を集客したいなら、エステなどと組む、というのも一つの方法です。
エステに通っている女性というのは、比較的高所得な方もいると予想されるので、サービス単価も上げられるかもしれません。
男性高所得者のお客様を獲得したい場合
所得の多い男性を集客したいなら、ゴルフ場などもありだと思います。
余談ですが、ゴルフ雑誌には、高所得者向けの商品(車、高級時計など)の広告の反応がいいそうです。
ゴルフをやっている、そこそこ収入のある人は、そういった商品に興味を持ちやすいことが分かりますね。
サービス名も、「エグゼクティブ向け~」のように、自尊心を高める表現を使うと、反応も違ってくるかもしれません。
主婦のお客様を獲得したい場合
主婦を集客したいなら、例えば「スーパー」とアライアンスを組む、という方法もありだと思います。
最近、いろいろなスーパーで、メルマガ会員やライン会員を募集したりしています。
スーパーも、なるべく費用をかけずに効果的に宣伝したいので、メルマガなどを活用するようになってきているのですね。
このように、スーパーであっても、顧客リストがあるところはあるのです。
(2)お互いがWin-Winになれる提案をする(メリットしかない提案をする)
ここまで、いろいろなアライアンス(連携)の可能性をお話してきましたが、最後に一つ、アライアンスを成功に導く考え方をお伝えさせていただきます。
それは、「お互いがWin-Winになれる提案をする」ことです。
顧客リストを持っている人と組むのは大事ですが、その人も、顧客リストだけ使われていたのでは、何も嬉しくありません。
アライアンスは、それに関わる全員にメリットがなければ、いずれ破綻します。
- チラシを出す時に、その広告費を負担する
- お互いがリストを持っているなら、お互いに紹介しあう
など、両方にメリットがある提案ができれば、相手側も喜んで協力してくれるでしょう。
極論すると、「協業相手にとって、メリットしか無い提案」ができると、完璧ですね。
まとめ
- 顧客リストを持っている人をアライアンス(連携)のメンバーに加える
- お互いがWin-Winになれる提案をする
この2つが、士業のアライアンスの成功の秘訣と言えます。
先生もぜひ、実践していただければ幸いです。