ネット上には、「こうすれば問い合わせを増やすことができます!」といった方法(テクニック)がたくさん紹介されていますが、それらを闇雲にいくら取り入れても、問い合わせは増えません。
なぜなら、それぞれのホームページによって、改善すべき箇所が異なるからです。
ホームページからの問い合わせを増やすには、
- (1)改善すべきポイントを見極める
- (2)そのポイントを重点的に改善する
という手順が必要不可欠になります。
方法(テクニック)ありき、でスタートするのではなく、「自分のホームページのどこに問題があるのか?」をしっかり見極めた上で、それに合う方法(テクニック)を使っていくことが大切なのです。
ここでは、士業専門ホームページ制作会社である弊社が行っている、問い合わせを増やすための手順と具体的な方法をご紹介します。
1.成功事例
下記データは、弊社クライアント様の1ヶ月間のグーグルアナリティクスのデータです。
このクライアント様からは、上記期間中に43件ものお問い合わせがあったと喜びの報告を受けています。
(実はこのホームページ、改善前は、月に数件のお問い合わせしかなかったのです)
これだけ問い合わせを増やすことができたのは、問題点を見極めて改善に取り組んだからこそなのです。
2.問い合わせを増やすための基本公式
具体的な方法論のお話をする前に、まずは、「問い合わせを増やすための基本公式」を知っておきましょう。
問い合わせを増やすためには、以下の公式が重要になります。
【HPの集客力 = HPの成約率 × アクセス】
HPの成約率とは?
「HPの成約率(問い合わせ率)」とは、「100アクセスのうち、何件のお問い合わせがあったのか?」の割合を指します。
例えば、500アクセス中8件のお問い合わせがあったとしたら、そのHPの成約率は「8÷500=1.6%」となります。
集客力の高いHPの条件は、成約率1%以上(100アクセスで1件以上の問い合わせがある)のものを指します。
(一般的に、HPの成約率は、1~5%程度に収まると言われています)
成約率は、ホームページの内容を改善することで高めていくことができます。
アクセスとは?
「アクセス」とは、「ホームページに来るお客様の量と質」のことを指します。
問い合わせを増やすには、質の高いアクセスを多く集める、ということが必要になります。
アクセスは、SEO対策やPPC(リスティング広告)といった対策を行うことで高めていくことができます。
掛け算なので、どちらかが0なら問い合わせは0
簡単に言えば、
- HPの成約率:HPの中身の問題(ホームページそのものに改善が必要)
- アクセス:HPの外側の問題(SEO対策、PPCに改善が必要)
と言えます。
これらが掛け算になっていますので、どちらかが0なら、お問い合わせは増えないことになります。
そのため、ホームページからの問い合わせを増やすには、「成約率とアクセスのどちらに問題があるのか?」を見極めてから改善に取り組むことが重要なのです。
3.やるべき施策と手順
それでは、実際に、問い合わせを増やすために行うべき施策と手順をご紹介します。
先ほどもお伝えした通り、「問題点を見つけ、そこを改善していく」という順番で進めていきます。
(1)グーグルアナリティクスをチェックする
まずはじめに、グーグルアナリティクスをチェックしましょう。
チェックすべきポイントは、次の2箇所です。
「ユーザー」
グーグルアナリティクスにログインしたら、「ユーザー⇒サマリー」とクリックすると、確認することができます。
ユーザー数は、多いに越したことはないのですが、1ヶ月で100以下であれば、ユーザーが少ないと言えます。
できれば、1ヶ月200以上のユーザー数を目指したいところです。
※ちなみに、似たような数値に「セッション」というものもありますが、セッションは「同じユーザーが二回以上訪問してもカウントする」用になっています。
(例えば、同じ人が100回訪問すると、セッションでは100とカウントされます)
「ユーザー」は、純粋な訪問者数ですので、チェックする時には、ユーザーの値を見ることをお勧めしています。
「検索キーワード」
グーグルアナリティクスにログインしたら、「集客⇒キーワード⇒オーガニック検索」とクリックすると、確認することができます。
先ほどユーザーの値をチェックしましたが、いくらユーザーが多くても、質が悪ければ、問い合わせを増やすことはできません。
質を見極めるには、この「検索キーワード」をチェックする必要があります。
検索キーワードを見て、「その検索キーワードで検索してきた人(お客様)は、自分のサービスを必要としているか?(問い合わせしてくれるかどうか?)」を一つ一つチェックしていきます。
質が高いキーワードが多ければOKです。
そうでなければ、質が高いアクセスを増やしていく必要があります。
アクセスの質については、詳しくは下記の記事もご参照ください。
「ユーザー」と「検索キーワード」をチェックして、「質が高いユーザーが1ヶ月に200件以下」の場合には、アクセスを増やすことが先決です。この後の(2-1)に進んでください。
(この段階では、ユーザーの母体数が少ないので、ホームページのどこを改善すればいいのか?を判断しづらいからです)
「質が高いユーザーが1ヶ月に200件以上」であれば、SEO対策やPPC(リスティング広告)などは継続しつつ、ホームページの内容の改善を行っていきます。この後の(2-2)に進んでください。
(2-1)質が高いユーザーが少ない場合
弊社にご相談に来られる方の多くは、「まだアクセスが少ない」ために、問い合わせが来ない状況に陥っています。
そのため、まずはアクセスを増やすことが必要になります。
アクセスが少ない内にホームページの内容を改善しようとしても、参考となるデータが少ないので、どこをどのように改善すればいいのか?が判断しづらいのです。
よく、「いろいろ手直ししているのに、問い合わせがまったく増えません…」とご相談頂くことがありますが、そもそもユーザー(お客様)が少なければ、いくらホームページの内容を手直ししても、問い合わせを増やすことはできないのです。
ある程度ユーザーが増えたら、データにも信頼度が出てきますので、その段階でホームページの内容を改善することをお勧めします。
アクセスアップの方法については、以下の記事をご参照ください。
SEOキーワードの選び方:月20件の問い合わせを獲得する秘訣
リスティング広告とは?
リスティング広告の効果的な使い方×2個
(2-2)質が高いユーザーが多いが問い合わせが来ない場合
アクセスはそこそこあるのに問い合わせが来ない場合には、ホームページそのものに問題がある場合が多くなります。
ホームページの問題点を簡単に見つけ出すには、グーグルアナリティクスで「ユーザー⇒サマリー」とクリックして、下記の数値をチェックすることをお勧めします。
一般的に、問い合わせを増やすためには
- ページ/セッション:2.0以上(平均閲覧ページ数)
- 平均セッション時間:2:00以上(平均閲覧時間)
- 直帰率:70.00%未満
- 新規セッション率:50.00%以上
であると良い、と言われています。
(上記の成功事例のデータは、これらの数値をすべてクリアしていることがお分かり頂けるかと思います。)
これらの数値が悪い場合には、下記の記事を参考に、問い合わせを増やすための施策を行っていきましょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
大切なことなので何度もお伝えしますが、最短で問い合わせを増やすためには「自分のホームページのどこに問題があるのか?」を見極めることが先決です。
いくらホームページの内容をチョコチョコ手直ししても、アクセスが少なければ、誰も見てくれませんので、問い合わせを増やすことはできません。
方法(テクニック)ありきで始めることなく、しっかりとした手順で進めれば、先ほどもご紹介した「月40件以上の問い合わせ獲得」も夢ではないのです。
ぜひあなたも、取り組んでみてくださいね。
そうお考えなら、士業専門のホームページ制作会社「ミリオンバリュー」にぜひご相談ください。
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