士業・コンサルタントは、「人が商品」とも言える職業です。
その「人」を最大限アピールするには、名刺はとても重要な役割を果たします。
ここでは、士業・コンサルタントが作るべき名刺と、作り方のポイントについて解説します。
※あなたが行政書士なら、以下の記事もぜひご覧ください。
>> 行政書士は名刺を3種作ろう│仕事・紹介を生むポイント解説
印象に残らない名刺は、ゴミ箱行きです
仕事をしていれば、名刺交換は当たり前に行われています。
あなたもこれまでに、何百人・何千人と名刺交換をしてきたことでしょう。
では、その中で印象に残っている名刺は、どれくらいあるでしょうか?
名刺を見て、実際に連絡をとった相手は、どれくらいいるでしょうか?
おそらく多くの名刺は、名刺交換の時に見ただけで、印象にも残っていないし、仕事にもつながっていないでしょう。
これは、あなたの名刺も同じです。
名刺交換しても、良くても名刺フォルダー行き。
数カ月後にはゴミ箱に捨てられてしまうことも珍しくありません。
名刺交換は、ビジネス拡大のチャンス
名刺交換は、ビジネス拡大のチャンスです。
相手があなたのお客様になることもあれば、コレボレーションが実現することもあります。
人とのご縁は、多くの可能性を秘めているのです。
そのご縁を最大限に活かすために、名刺に一工夫を加えましょう。
大きなお金をかけなくても、ちょっとした工夫で、見違えるように名刺が機能し始めます。
士業は、「二つ折り名刺」を使おう!作り方のポイント×5
私がお勧めしているのは、二つ折り名刺です。
なぜ二つ折りか?と言うと、以下のような様々なメリットがあるからです。
- 書ける情報量が多くなる
- 二つ折りは珍しいので、印象に残る
- 話のネタに困らなくなる
集客にも役立つ、作り方のポイントをご紹介します。
(私もコンサルタントなので、私の名刺を例に挙げて解説しますね)
(1)顔写真を入れる
名刺を後から見返して、「あれ、この人だれだっけ?」となったこと、あなたにも経験があると思います。
名刺に顔写真が入っていれば、こんなことは起こりません。
「人が商品」ということは、顔写真は「商品写真」と同じ意味を持ちます。
商品を買う時に、商品写真がなかったら、買いづらいですよね。
まれに、イラスト(似顔絵)を使っている人もいますが、私はあくまで顔写真をお勧めしています。
(2)あなたの強みを2軸で伝える
名刺の肩書が「税理士」「行政書士」「社会保険労務士」だけだと、ライバルに埋もれてしまいます。
名刺の肩書は、あなたの強みを2軸で表現したものにしましょう。
例えば、以下のような形です。
- 飲食店専門の税理士です(飲食店×税理士)
- 相続に強い行政書士です(相続×行政書士)
- 介護事業に強い社労士です(介護×社会保険労務士)
このように、2つの軸で絞り込むと、相手にも伝わりやすくなります。
(3)あなたに依頼するメリットを伝える
名刺交換した相手が一番知りたいこと。
それは、「あなたが、何の役に立つのか?」です。
簡単に言えば、「あなたに依頼すると、どんなメリットがあるのか?」を知りたいのです。
ですので、名刺にも、「あなたに依頼するメリット」を明記しましょう。
- ご依頼頂くと、こんな悩みが解決されます
- こんな悩みが解消されたお客様もいます
このように、得られるメリットを明記することで、あなたの価値が伝わります。
(4)顧客リストを取得する
あなたがメールマガジンなどを発行しているのであれば、その登録方法を案内しましょう。
これにより、顧客リストが増える可能性があります。
顧客リストは、ビジネスを行う上で、とても重要な資産です。
江戸時代には、「火事が起きたら、現金よりも何よりも、顧客台帳(顧客リスト)を持って逃げろ」と言われていたほどです。
顧客リストがあれば、有益な情報をお送りして、顧客との絆を深めていくことができます。
セミナーの案内を出すこともできますし、新サービスをいち早く紹介することもできます。
余談ですが、まれに、名刺に書かれているメールアドレスを、勝手にメルマガ登録して、メルマガを送る方がいますが…。
ハッキリ言って、信頼感を落とすので、止めたほうがいいです。
私も、勝手に送られてきたメールマガジンは、全て解除しています。
あくまで、相手の意志で登録してもらうようにしましょう。
(5)プロフィールを詳しく書く
名刺の裏面には、あなたのプロフィールを詳しく書きましょう。
参考としては、例えば以下のよう内容がベターです。
- 生年月日
- 出身地
- 学歴、職歴
- 趣味、特技
- 尊敬する人
- 将来の夢
- 生い立ち
- 士業を目指した理由
- プライベートなこと(家族など)
こういった、自分の情報を伝えることを、「自己開示」と呼びます。
自己開示すると、相手は無意識に、共通点を探し始めます。
そこから「出身地が同じですね!」「大学の先輩なんですね!」「私も旅行が趣味でして」といった感じで、話も弾みます。
名刺を作る上での注意点:必ずデザイナーに依頼しよう
名刺を作る時は、必ずデザイナーに依頼することをお勧めします。
今では、無料で名刺をデザインできるツールなども出ていますが、やはり素人っぽくなってしまいます。
名刺は「あなたの顔」そのものです。
デザイン費用として数万円かかったとしても、それ以上の価値があります。
- 数万円をケチって、ビジネスチャンスを逃すのか?
- 数万円を投資して、ビジネスチャンスを掴むのか?
選ぶのは、アナタ次第です。
まとめ:名刺も、大事な集客ツールに位置づけよう
いかがでしたでしょうか。
- (1)顔写真を入れる
- (2)あなたの強みを2軸で伝える
- (3)あなたに依頼するメリットを伝える
- (4)リストを取得する
- (5)プロフィールを詳しく書く
この5つのポイントを、ぜひ実践してみてくださいね。
参考になれば幸いです。
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