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手段の目的化とは?対策は「なぜやるか」を考えること

手段の目的化とは?対策は「なぜやるか」を考えること

先日、とあるコンサルタントNさんに、こんな相談を受けました。

コンサルタントNさん
新しいコンサルティングのサービスを売るために、いろんな媒体を駆使しようと思うんです。

ホームページを作って、ブログも定期的に更新します。

で、メルマガやFacebookページ、Twitterも活用して情報発信します。

さらに、Youtubeで動画も配信して、流行りのLINEも活用しようと思うんです。

大林さんは、どう思いますか?

結論から申し上げますと、Nさんは、ツールそれぞれを使う目的を忘れてしまっています。
「たくさん使えば上手くいってる気がする」という錯覚に陥っているのです。

今日は、こういった状況を打破し、自分の枠を超えて成長するためのコツをご紹介します。

手段の目的化とは?

手段の目的化とは、次のように言われています。

手段の目的化とは

「手段」それ自体が「目的」になってしまうこと。
「目的」を見失い、目の前の「手段」にばかり目が行ってしまうこと。

先程のNさんも、まさに「手段の目的化」に陥っています。
本来の目的である「業績アップ」から外れて、「多くのツールを使うこと」ばかり考えてしまっているのです。

周りの人から見ると、「それって、手段の目的化だよなぁ」と感じることでも、本人はなかなか気づけないのです。

以下に、よくある失敗例をいくつかご紹介します。

手段の目的化による失敗例×4

(例1)サービス紹介の資料を作ったけど…

サービス(商品)紹介の資料を作る時。
本来の目的は、「売上を上げること」です。

しかし、綺麗な資料を作ることばかり考えてしまい、そこに時間を使ってしまう…。
こういった人をよく見かけます。

(例2)コスト削減を頑張ったのに…

本来の目的は、「コストを削減して、利益率を上げること」です。

しかし、コスト削減にばかり集中してしまい、肝心の商品価値に関わる部分まで削減してしまう。
その結果、利益率がさがってしまい、業績が悪化してしまう。

(例3)業務効率化ツールを導入したのに…

本来の目的は、「業務効率化ツールを導して、生産性を上げること」なはずです。

しかし、「ツールの機能をすべて使いこなすこと」に集中してしまい、肝心の生産性が上がっていない…。
充実した機能にばかり気が取られている…。

これでは、生産性は上がりません。

(例4)ビジネス英語を身につけるためにToeicを受けたけど…

本来の目的は、「ビジネスで英語を活用して、売上を上げること」です。

しかし、Toeicの点数を上げるためのテクニックばかり気になってしまう…。
小手先のテクニックを使って、点数は上がったけど、ビジネスシーンではまったく話せない…。

手段が目的化するのを防ぐ対策:「なぜやるか?」を考えよう

結局のところ、手段の目的化というのは、「どうやるか?」「何をやるか?」ばかり考えてしまっている状態、とも言えます。

そうではなく、大事なのは「なぜやるか?」です。

手段が目的化するのを防ぐ対策:「なぜやるか?」を考えよう

私が好きな本に「Whyから始めよ」という本があります。
この本でも、「How(どのように?)」や「What(何を?)」ではなく、「Why(なぜ?)」を考えよう、と解説されています。

実は「税理士」「弁護士」といった職業も、手段の1つ

実は、あなたの職業も、手段の1つでしかありません。

税理士の人は、「税理士になりたい!」と思って税理士になったはずです。
しかし、「税理士になることが目的」ではないはずです。

税理士になって、何かを成し遂げたい。
そのための手段として、税理士という職業を選んだに過ぎないのです。

このように考えると、その人は、税理士の枠を超えて活躍できるようになります。

どういうことか?
具体例を挙げて解説しますね。

(例)自分の枠を超える考え方

例えば、とある税理士Sさんは、「地域を活性化させたい!」と考えているとします。

であれば、なにも手段は、税理士の範囲だけに限らなくても良いのです。

  • コンサルティングを提供してもいいのです。
  • 地域活性化のための、講演活動をしてもいいのです。
  • ボランティアとして、地域に貢献してもいいのです。

要するに、「数ある手段の中で、自分が得意な手段を選べばいい」のです。

こう考えると、「税理士」という枠を超えることができます。

結果的に、自分の提供できるものの幅が一気に広がり、自己実現にもつながっていきます。

「理由はわからないけど、やってみたい!」が、真の目的

目的を見失わないためにも、いつも「なぜやるか?」を自問自答し続けましょう。

そして、自問自答した結果、「理由はわからないけど、とにかくやってみたい!」というところまで行ったら、それが真の目的だと私は考えています。

例えば、先程の税理士Sさんを例に挙げてみましょう。

  • なぜ、税理士試験に合格したいのか? ⇒ 税理士になりたいから
  • なぜ、税理士になりたいのか? ⇒ 企業の業績アップのお手伝いをしたいから
  • なぜ、企業の業績アップのお手伝いをしたいのか? ⇒ 地域活性化に貢献したいから
  • なぜ、地域を活性化させたいのか? ⇒ なんだか分からないけど、とにかくやってみたいから!好きだから!

ここまで行ったら、Sさんの目的は「地域活性化に貢献すること」ということです。

「なぜやるか?」を自問自答し続けよう

あとは、この目的を達成するために、自分が得意な手段を用いればいい、ということです。

まとめ:「好きだから」を基準に、手段の目的化を防ごう

いかがでしたでしょうか。

結局のところ、私は、「好きだから」という理由(目的)で行動している人が最強だ、と感じます。

「好きこそものの上手なれ」とも言いますが、好きでやっている人は、勝手にどんどん成長していきます。

周りから見ると大変そうでも、本人は努力している気もなく、ただ楽しんでいるだけです。

あなたもぜひ、「なぜやるか?」を自問自答して、あなたの目的を見つけてみてくださいね。

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