SEO対策において、とても重要なのが「共起語(きょうきご)」というものです。
この共起語ですが、実は、結構多くの方が誤解して、間違った使い方をしてしまっています。
今日は、共起語の活用法について、解説します。
共起語とは?
共起語とは、以下のようなものを指します。
ある単語と一緒に、同じ文脈の中でよく出てくる単語のこと。
(関連語句、のようなイメージ)
分かりやすいように、以下に共起語の例を挙げてみましょう。
共起語の例 | |
---|---|
夏休み | かき氷、宿題、麦わら帽子、など |
バスケットボール | ドリブル、ダンクシュート、スリーポイント、など |
相続 | 遺産分割、相続、戸籍、など |
近年、検索エンジン(GoogleやYahoo)は、この共起語を重要視してきています。
簡単に言うと、「共起語が文章(コンテンツ)に含まれている = そのテーマについて、より詳しく書いてある = 信頼できるページなので上位表示させよう」と判断してもらえるわけですね。
無料で使える共起語検索ツール×2
共起語は、専用の検索ツールを使うことで、調べることができます。
以下に、代表的な共起語検索ツールをご紹介します。
SEO研究所:サクラサクラボ
こちらのツールは、無料登録すると使うことができます。
例えば、「相続税」の共起語を調べてみると、以下のような検索結果が表示されます。
- 計算
- 贈与
- 控除
- 税率
- 所得
いかにも、「相続税」と同じ文脈で出てきそうな単語ですよね。
ミエルカ:共起語検索・調査ツール
こちらは、コンテンツマーケティング用ツール「ミエルカ」の、無料デモ版の共起語検索ツールです。
こちらでも同じように、「相続税」の共起語を調べてみると、以下のような検索結果が表示されます。
- 相続税
- 相続
- 相続人
- 相続税額
- 贈与税
先ほどのサクラサクラボさんのものと比べると、結構違いがありますね。
共起語検索ツールは、各ツールによって差があるので、使いやすいものを使うのが良いかと思います。
「共起語を文章にいっぱい詰め込もう!」ではないので注意
共起語のお話をすると、よく「なるほど!共起語を文章に詰め込めば良いんですね!」と誤解される方がいますが…。
実は、「共起語を文章にいっぱい詰め込もう!」という訳ではないのです。
では、共起語はどうやって活用すれば良いのか?
分かりやすく解説しますね。
大事なのは、検索ユーザーの「検索意図」を把握すること
実は、検索エンジンは、検索するユーザーの「検索意図」を重要視するようになってきています。
検索意図とは、簡単に言うと「その人が、どんな情報を知りたくて検索しているのか?」「この人が求めているのはどんな情報なのか?」ということです。
(検索する人の意図、という意味合いです)
検索エンジンは、この「検索意図に合うページを上位表示させる」傾向にあるのです。
「検索意図に合う = そのユーザーにとって役立つページ」ということだからです。
※検索意図については、以下のページでも詳しく解説していますので、ご参照下さい。
>> SEOの疑問。キーワードの数は何個が最適?の答え
つまり、「A」というキーワードで上位表示させたいなら、「Aで検索する人が、どんな情報を知りたくて検索しているのか?」を考え、そこから逆算してページを作る(記事を書く)必要がある、ということです。
このように、SEOでは「検索意図」から逆算して記事を書くことが大事になってくるのです。
しかし、「検索意図を見極める、と言っても、具体的にどうすればいいの?」と悩まれる方もいると思います。
そこで役立つのが、共起語なのです。
共起語は、「検索意図を見極めるヒント」になる!
実は、この「検索意図」を見極めるヒントになるのが、共起語なのです。
分かりやすいように、一つ例を挙げてみましょう。
例えば、「子供 教育」というキーワードで検索された時に、上位表示させたいとします。
しかし、「子供 教育」というキーワードを見るだけだと、「この人がどんな情報を求めているのか?(どんな意図で検索しているのか?)」が分かりづらいですよね。
このように、検索キーワードを見るだけだと、その人の検索意図がなかなか掴めません。
そこで、「子供 教育」の共起語を調べてみると、以下のような結果が出てきました。
- 資金
- 費用
- 保険
- 私立
- 公立
- お金
- 貯蓄
こういった共起語が出てきました。
つまり、「子供 教育」で検索する人は、実は以下のような意図で検索しているのだろう、ということが予測できますよね。
- 子供の教育に、どれくらいの費用がかかるのか?を知りたい
- 学校の選び方(公立がいい?私立がいい?)を知りたい
- 教育資金の貯蓄の仕方(保険など)を知りたい
こういった情報を分かりやすく書いたページを作れば、検索意図と合致することになるので、上位表示が期待できる、ということです。
以上が、共起語を用いて検索意図を逆算する一例です。
まとめ:結局は「ユーザーの役に立つかどうか?」だけ
いかがでしたでしょうか。
SEOの本質は,極論すると「ユーザーに役立つ情報を発信できるかどうか?」です。
つまり、「ユーザーの検索意図に沿ってページを作れているか?」が大事なのです。
- いかに多くのリンクを集めるか?
- いかに楽してアクセスを増やすか?
こういった、小手先の考え方・テクニックは、もう通用しなくなってきています。
検索ユーザーにとって役立つ情報を発信した人が勝つ。
ものすごくシンプルなのです。
あなたもぜひ、共起語を活用して、ユーザーに役立つコンテンツを作って頂ければ幸いです。
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