「集客したいけど、広告費はかけられない…」
そんな方にお勧めの、無料でできる集客方法を、6つご紹介します。
マーケティング初心者の方も実践しやすいものばかりですので、ぜひお試しください。
(1)広告費無料でできる1番の施策:既存客に連絡する
一般的に、新規客を集客しようとするよりも、既存客に追加提案をした方が、費用対効果ははるかに高くなります。
マーケティング界で有名なフィリップ・コトラー氏も、こんなことを言っています。
新規客に販売するためのコストは、既存客に販売するためのコストの、5倍かかる
既存のお客様は、過去に一度でもあなたにお金を払って、何かしらのサービスを受けています。
そのため、あなたに対する信頼があるので、追加提案をしても「売込み」だと思われづらく、「あ、私の悩みを解決しようとしてくれてるんだ」と好意的に受け入れられやすくなります。
ただ、いきなり「ご無沙汰しております。最近お悩みはありませんか?」を連絡しても、答えてもらうのはなかなか難しいものです。
では、どうすればいいのか?
誰にでもできる、簡単な方法をご紹介します。
アンケート形式で、既存客の悩みを把握しよう
あなたも、いきなり「今、何か悩んでいませんか?」と言われても、答えづらいですよね。
普段から悩みを明確に意識し続けている人は多くないので、急には答えづらいのです。
そこで効果的なのが、アンケートを使うことです。
例えば、以下のようなアンケートを作って、メールでお客様に送るのです。
(以下のアンケートは、税理士が顧問先の企業に送ることを想定したサンプルです)
ポイントは、以下の2つです。
- 想定されるお客様のお悩みを、チェックボックス形式で羅列してあげることで、チェックするだけで答えられる(いちいち自分で悩みを思い出して答える手間がなくなる)
- 新サービス要望の例が書いてあるので、「あ、こういうことも要望していいんだ」と思ってもらえて、書きやすくなる
こういったアンケートを活用して、既存客の悩みを把握しましょう。
その上で、「先日、●●についてお悩みとお聞かせ頂きましたが、何かサポートできればと思うので、詳しくお教えいただけますか?」とアプローチして、追加提案につなげていけばOKです。
なお、上記のようなアンケートフォームは、Googleフォームを使えば、無料で簡単に作れます。
ぜひ実践してみてくださいね。
(2)既存客を集めて、食事会やセミナーを開催し、知り合いを連れてきてもらう
「既存客を集めて、食事会やセミナーを開催する」という集客方法も、有効です。
例えば、あなたが社会保険労務士の場合。
社会保険手続きや給与計算で関わっている、顧問先の企業が何社かいるとします。
そういった顧問先に以下のような感じでお声がけするのです。
こういったお誘いは、顧問先にとっても嬉しいものです。
他社がどんなマーケティングをやっているのか?などを情報交換する機会は、特に会社の代表にとっては、非常に貴重な機会になります。
そして、この食事会やセミナーに、既存客の知り合いを連れてきてもらえるようにお願いするのです。
例えば、次のようなイメージです。
既存客としても、このように「自分の紹介だと無料で参加できる」といったメリットがあると、知り合いを誘いやすくなります。
このようにして、だいたい、既存客3社&新規客3社くらいの規模で開催すると良いでしょう。
話が盛り上がってくると、既存客は、自然とあなたをティーアップしてくれたりします。
「この社労士さんには、本当にお世話になってるんだよ」「こんな業務も任せられて、経費削減になったんだ」のような感じですね。
すると、紹介で連れてこられた新規客の方々も、あなたのサービスに興味を持ってくれるようになります。
結果、契約につながりやすくなり、売上アップできる、ということです。
(3)科学的に紹介を増やす
士業やコンサルタントにとって、「紹介を増やす」ことは、とても重要です。
ただ、紹介は、待っていても増えるものではありません。
実は、多くの人は、紹介の依頼の仕方が間違っているために、なかなか紹介を貰えないのです。
どういうことか?と言いますと…
「●●でお悩みの方がいたら、紹介してください」ではダメ!
よく、「採用でお悩みの方がいたら、ぜひ紹介してください」「ライフプランに興味をお持ちの方が周りにいたら、紹介してください」といった紹介依頼をしている人をお見かけします。
しかし、実はこの紹介依頼、まったく効果がないのです。
なぜかと言うと、「紹介をお願いされた側は、周りにいる人が、今そのテーマで悩んでいるかどうか?分からない(判断できない)から」です。
例えば、「採用でお悩みの方がいたら~」と言われても、身の回りの誰が採用で悩んでいるのか?なんて、分からないですよね。
他人の悩みは、目で見えないのです。
これでは、紹介できなくて当然です。
そうではなく、「誰が見ても分かる判断基準を教えてあげる」ことが大事なのです。
例えば、以下のような感じです。
※結婚や出産のタイミングで、ライフプランを考え始める人が多いため
このように、「誰が見ても分かる判断基準(求人広告を出している、結婚した、出産した)」を伝えてあげることで、「ああ、そういえば」という感じで思い出してもらいやすくなるのです。
(4)手配りチラシ・ポスティングで集客する
集客法は、Webだけではありません。
手配りチラシ・ポスティングといった、一見アナログな方法も、使い方次第で高い効果を発揮します。
ケース・バイ・ケースではありますが、手配りチラシ・ポスティングでは、「いきなりサービス申込の案内はせず、セミナーなどの1対多のものをアピールする」方が、反応を得やすい傾向があります。
見ず知らずの人のところに、いきなり無料相談に行ったり、サービスを申し込んだりするのは、やはり心理的に抵抗があるものです。
そのため、いきなりサービス申込を案内しても、反応率は低くなりがちです。
昔は「センミツ(1000枚のチラシを撒くと、3件反応する)」などと言われていましたが、今では反応はもっと落ちています。
一方、セミナーのような1対多の状態というのは、参加者側にとっても安心して参加できるものです。
「相続のセミナーをやります」など、1対多のものをアピールしてみましょう。
(5)セミナーを開催する
セミナーを開催するのも、よい無料集客法です。
商工会議所などでは、無料でセミナー会場を貸し出してくれることもあります。
ただ、会場は確保できても、セミナーそのものに集客できなければ、意味がないですよね。
そこで、無料でできるセミナー集客法をご紹介します。
広告費無料でできる、3つのセミナー集客方法
(1)知り合いに、Facebookで紹介してもらう
1つ目は、「Facebookで紹介してもらう」ことです。
あなたの知り合いの方や、周りの他士業の方に「今度、こんなセミナーを開催するので、Facebookなどで紹介してもらえませんか?」とお願いするのです。
例えば、私もセミナーを開催する時には、以下のように知り合いの方々に告知のお願いをしています。
「このサービスを紹介してください」だと、売り込み色が強くなるので、相手もなかなか紹介しづらいものです。
一方、セミナーであれば「貴重な情報が学べる機会があります」的な紹介になるので、紹介してもらいやすいのです。
なお、セミナー紹介を依頼する時には、以下のように、紹介文面も用意してあげると、紹介してもらいやすくなります。
可能な限り、紹介して頂く手間をなくす、ということですね。
(2)セミナー集客専門のポータルサイトに掲載してもらう
以下のような、無料でセミナーを告知できるポータルサイトがあります。
こういったものを使うことで、無料でも集客できます。
(3)手配りチラシで集客する
先ほどお伝えした、手配りチラシも有効です。
こういった方法を使って、セミナーに集客し、個別相談に移行するのがベターです。
セミナー活用法については、以下のページでも解説しておりますので、合わせてご覧ください。
>> ホームページで売りづらいサービスは、【セミナー⇒個別相談】で売れる
(6)社会的証明を増やす
ホームページを使っているなら、特に「社会的証明を増やす」ことが重要になってきます。
社会的証明とは、例えば以下のようなものです。
- お客様の声
- 推薦者の声
- 講演実績、セミナー実績
- 著書の紹介
- 何かしらの受賞歴
- 何かしらのランキング入賞実績
このような、「第三者から見たあなたの評価」を、社会的証明と呼びます。
こういったものがあると、信頼感が飛躍的にアップするので、集客しやすくなります。
例えば、お客様の声を増やすことは、多少の手間はかかりますが、お金はかからず無料でできますよね。
何かしらの受賞歴や著書、講演実績などがあれば、それをホームページに載せるだけなので、これも無料でできます。
(+1)無料でできるアクセスアップ対策を行う
補足として、最後に一つご紹介します。
何かというと、アクセスアップについてです。
ホームページで集客しようとしたら、アクセスアップ対策が必要不可欠です。
そして実は、無料でできるアクセスアップ対策が、いくつもあるのです。
- (1)コンテンツSEO(つまりブログ更新)
- (2)Youtube
- (3)他者を紹介する
- (4)ポータルサイト
- (5)SNS(フェイスブック)
上記の集客方法について、以下のページで詳しく解説しました。
こちらもぜひ、ご覧ください。
>> ホームページのアクセスアップ方法5選。無料でできる集客対策
まとめ:無料の集客方法と、有料広告を使い分けよう
ここで紹介したように、無料でできる集客方法というのは、いくつもあります。
もちろん、PPC(リスティング広告)やFacebook広告でアプローチした方が効果的な場合もありますので、適宜使い分けてみていただくのが良いかと思います。
広告は基本的に、ターゲティング(狙った見込み客に広告を表示させる機能)の精度がいい傾向にあるので、広告費をかける価値は十分にあります。
「これは実践しやすそうだ」というものから、ぜひ試してみてくださいね。
参考になれば幸いです。
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