
「AI検索対策をしたほうがいい」と聞いて、何から始めればいいのか気になっていませんか。
- 今までのSEO対策では、もう足りないの?
- AIOやLLMOって、何が違うの?
- 小さな事務所でも、できることはある?
新しい言葉が増えると、ホームページも一から作り直さなければいけない気がしますよね。
でも、まず取り組むべきなのは、あなたの事務所が「誰の、どんな悩みを解決できるのか」を、具体的に伝えることです。
これまでのホームページやブログを、一から作り直さなければいけないわけではありません。
お客様やAIが、あなたの専門分野や経験を正しく理解できるように、情報を付け足していけばいいのです。
今回は、士業のAI検索対策の基本とSEOとの関係、そして最初に取り組みたい3つのことを解説します。
AI検索対策とは?お客様が「士業をどうやって探しているのか」を考えてみる
AI検索対策とは、簡単に言うと、「AIを使って情報を探す人に、あなたの事務所や記事を見つけてもらうための取り組み」です。
お客様がAIに質問したときに、AIの回答の中で、あなたのホームページやブログ記事が参考情報として紹介されたり、相談する士業の候補として、あなたの事務所を知ってもらったりすることを目指します。
どんな場面なのか、障害年金について相談できる社労士を探すお客様を例に考えてみましょう。
検索結果に並ぶリンクから探すなら、「柏市 障害年金 社労士」と検索し、出てきた事務所のホームページを見比べる、といった探し方があります。
一方、AIには、困っている事情も含めて質問できます。
お客様がAIに社労士を探してもらうときの例
最初に通っていたクリニックが廃業していて、何から準備すればよいのか分かりません。
柏市周辺で、こうした事情も含めて相談できる社労士事務所を探してください。
これは、質問の仕方を説明するための作例です。
このお客様が知りたいのは、近くに社労士事務所があるかだけではありません。
- 自分のような事情でも、相談できるのか。
- 申請の準備から手伝ってもらえるのか。
- 同じような相談に対応した経験があるのか。
お客様は、業務名だけでなく、「自分の困り事に対応してくれるか」を知りたいのです。
AI検索を意識するときも、その疑問への答えをホームページやブログに用意することが大切です。
AIO・LLMOは、AI検索対策と何が違う?
AI検索対策について調べると、「AIO」「LLMO」といった言葉も出てきます。
いろいろな呼び方がありますが、まずは、「AIを通じて、お客様にあなたの事務所を知ってもらうための対策」だと思ってください。
それぞれの言葉の意味は、次のとおりです。
(表でまとめましたが、細かい違いを理解する必要はありません。要するに、「あなたのホームページやブログを、AIに引用・お勧めしてもらうための対策」だと思っていれば大丈夫です)
| AI検索対策 | AIを使った検索で、事務所や記事を見つけてもらうための取り組み。本記事では、この呼び方で説明します。 |
|---|---|
| AIO(AI Optimization) | AI最適化。マーケティングでは、AIの回答で情報を取り上げてもらうための取り組みを指して使われます。 |
| LLMO(Large Language Model Optimization) | 大規模言語モデル最適化。文章を理解・生成するAIの仕組みに着目し、その回答で企業やサービスなどに言及してもらうための取り組みを指します。 |
呼び方や、どこまでを含めるかは、発信者によって違います。
AIO・LLMOを見かけたら、どのAIサービスの、どのような表示や紹介を目指す話なのかを確認してください。
(用語の使用例:ConvertのAIO解説、AhrefsのLLMO解説)
では、AI検索対策と、これまでのSEOはどのような関係にあるのでしょうか。
AI検索対策を始めると、SEOは不要になる?
ここで気になるのが、「今までやってきたSEOは、どうなるの?」という点ですよね。
SEOは、Googleなどの検索でホームページや記事を見つけてもらうために、内容やサイトの仕組みを整える取り組みです。
SEOで整えてきたホームページや記事は、AI検索対策でも活かせます。
Googleは、「AIによる概要」「AIモード」でも、従来のSEOの基本が引き続き有効で、表示のために特別な最適化を追加する必要はないと説明しています。
(参考:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」)
たとえば、次のような取り組みです。
- 検索エンジンがページを読み取れるようにする。
- お客様の疑問に、分かりやすく答える。
- 重要な説明を、画像だけでなく文章でも載せる。
- 関連するページをリンクでつなぎ、必要な情報を見つけやすくする。
どれも、ホームページ集客で大切にしてきたことですよね。
新しい言葉が登場したからといって、これまでの取り組みを捨てる必要はありません。
一方で、AI検索では、検索結果の順位だけでなく、回答の中で何が紹介され、どのページが参考にされるかにも目を向けます。
Googleの説明では、AIが関連する複数のテーマを検索し、回答の裏付けとなるページを探す場合があります。
そのため、私がおすすめするのは、SEOの基本を続けながら、「お客様の具体的な質問に答えられる情報」を追加していくことです。
では、「お客様の具体的な質問に答えられる情報」とは、いったい何なのか?
以下で、詳しく説明します。
士業が最初に取り組みたい、3つのAI検索対策
「AI検索対策」とひとくくりにすると、何をすればいいのか分かりにくいですよね。
私は、まず次の3つに分けて考えることをおすすめしています。
- ホームページで、専門性の根拠を伝える。
- ブログで、お客様の深い悩みに答える。
- 取材・寄稿・登壇など、外部での活動も伝える。
あなたの事務所で、まだ十分に説明できていないところから、一つずつ取り組みましょう。
1.「●●専門」と言える理由を、ホームページに書く
「相続専門」「建設業許可に強い」と書いている方は多いと思います。
ただ、その一言だけでは、どんなお客様に、どのような支援をしてきたのかまでは伝わりません。
たとえば、建設業許可を扱う行政書士なら、次のような情報を付け加えるとよいでしょう。
- 初めて許可を取る一人親方にも対応している。
- 何を準備すればよいか分からない段階から相談できる。
- これまで、どんな事情のお客様を、どのように支援してきたか。
つまり、「専門です」だけでなく、「なぜ専門と言えるのか」まで書くことで、AIやお客様にあなたの専門性が正しく伝わりやすくなる、ということです。
AIがお客様の質問に答える際に参照できる情報を増やし、あなたの事務所を知ってもらう機会につなげていきましょう。
Googleも、コンテンツを見直す観点として、専門知識の根拠や著者の背景が分かる情報を示しているか、という点を挙げています。
(参考:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)
以下の記事では、何を、どのように書き足せばよいかは、建設業許可の文章のビフォー・アフターで解説しています。
>> 士業のAI検索対策|なぜ「●●専門」だけではダメなのか?
2.ブログは、お客様の「深い悩み」から考える
ブログを書くとき、「検索数の多いキーワードで上位表示したい」と思っていませんか?
確かに、検索数の多いキーワードで上位表示できれば、アクセスは増えるかもしれません。
しかし、それで問合せが増えるのか?というと、そうでもありません。
実は、問い合わせにつなげるには、「お客様の深い悩み」に目を向けることが大事なのです。
例えば、障害年金に関するブログを書くなら、「障害年金の受給要件」のような、検索数が多いキーワード(障害年金 要件)を狙って書きたくなるものです。
確かにそれは分かるのですが、これからは、「初診のクリニックが廃業している場合、初診日をどう証明すればよいか」のような、「深い悩み」をテーマにしてブログを書いてみてください。
後者には、申請を進めたいのに、必要な証明ができずに困っている、という「深い悩み」がありますよね。
こうした記事は、確かにアクセス数自体は少ないかもしれません。
しかし、その記事を読んだお客様に、「自分が知りたかったのは、この話だ」「この人は、私の悩みを分かってくれている」と感じてもらいやすくなります。
AIがその質問に答える際にも、具体的な事情を扱った記事は、参照する情報の候補になります。
検索数だけでなく、お客様が先へ進めずにいる「深い悩み」を、記事のテーマにする。
こうした記事を増やすことが、AIに紹介される機会を作り、お客様から選ばれることにもつながると、私は考えています。
以下の記事では、当社に実際に問い合わせが届いている記事を例に、テーマの絞り方を解説しています。
>> 士業のAI検索対策|検索数が少ないブログ記事でも、問合せにつながる理由
3.ホームページの外にも、専門性が分かる情報を残す
あなたの専門性を伝える場所は、あなたのホームページの中だけではありません。
- 他のメディアから受けた取材。
- 業界団体の会報やウェブサイトへの寄稿。
- 地域の勉強会やセミナーでの登壇。
こうした活動が掲載されていれば、他のサイトでも、あなたがどんな分野で仕事をしている人なのかを確認できます。
外部での活動も、お客様やAIがあなたの専門性を知るための情報源になります。
ホームページで紹介するときは、「掲載されました」で終わらせず、何について取材されたのかと、掲載元へのリンクを添えましょう。
まだ実績がない場合は、得意分野について寄稿したり、勉強会で話したりする機会を考えるところから始められます。
以下の記事では、当社の取材記事を使い、掲載実績をどう紹介するかを具体的に解説しています。
>> 士業のAI検索対策|●●専門、で終わらせない「取材・掲載実績」活用法
AIに紹介された後は、お客様に選んでもらう
ここまで、AI検索で見つけてもらうために整えたい情報をお伝えしました。
ただ、あなたの事務所名がAIの回答に出たら、それで集客が完了するわけではありません。
AIの紹介を見てホームページに来たお客様は、「本当に、この人に相談して大丈夫かな」と確かめます。
- 自分と同じような相談に、対応しているか。
- どんな人が、どのような思いで仕事をしているか。
- 依頼すると、何をしてもらえて、費用はどのくらいか。
AIに見つけてもらうことと、訪れたお客様に「あなたに相談したい」と思ってもらうこと。この両方が大切です。
専門分野に取り組む理由や、これまでの対応事例を伝えるプロフィールも、お客様があなたを選びやすくするのに役立ちます。
相談の流れや費用を説明し、問い合わせ先も見つけやすくしておきましょう。
まずは、AIがあなたの事務所をどう紹介するか確かめよう
- お客様がAIで士業を探したとき、あなたの事務所名は表示されるのでしょうか。
- それとも、競合の事務所ばかり紹介されているのでしょうか。
- 今、AIがどの事務所を紹介しているのか、気になりませんか?
無料の「士業のAI検索対策入門ガイド」では、3つの質問を使い、約10分を目安に、あなたの事務所の紹介のされ方を確認できます。







