
- 「相続専門の税理士です」
- 「建設業許可に強い行政書士事務所です」
あなたも、ホームページでこのように専門分野を打ち出していませんか。
専門分野を絞り、はっきり伝える。
これは、集客で大切なことです。
ただし、「●●専門」と書けば、AIにも専門性が十分に伝わると思っていませんか?
実は、「●●専門」と書いただけで、AIがあなたの強みまで正しく評価してくれるとは限りません。
なぜなら、「なぜ、●●専門と言えるのか?」という根拠が、その一言では伝わっていないから。
だからこそ、「こういう理由で、●●に強いんです」と、具体的な経験や実績まで書いてあげる必要があるのです。
では、何を、どのように書けばいいのか?
今回は建設業許可を例に、ビフォーとアフターの文章を見ながら解説します。
「地震に強い家」という言葉だけで比較できますか?
「専門」という言葉だけでは、なぜ不十分なのか。
その理由をイメージしやすくするために、まず住宅会社の「地震に強い家」という説明で考えてみましょう。
家を建てようとしているあなたに、2つの会社が、こう説明したとします。
「当社の家は、地震に強いです」
「うちの家も、地震に強いです」
これだけでは、どちらを選べばいいか分かりませんよね。
- どのような構造や工法で、揺れに備えているのか?
- 耐震性を確かめる試験では、どのような結果が出たのか?
- その結果を確認できる資料はあるのか?
こうした説明があってこそ、「なるほど。
だから地震に強いと言えるんですね」と納得できます。
士業のホームページも、これと同じです。
「建設業許可に強い」と書かれていても、どんな相談に対応してきたのか、どんな経験があるのかは、その言葉だけでは分かりません。
「専門です」と伝えるなら、「なぜ専門と言えるのか」まで見せる。
ここまでが、ホームページに書くべき内容なのです。
AIに専門性を伝えるには、何を書けばいい?
では、士業の場合は、ホームページにどのような情報を書けばいいのでしょうか。
ここで、AIを使って相談先を探す人の立場で考えてみましょう。
建設業の方なら、例えば以下のようにAIに質問しているかもしれません。
建設業のお客様の、AIへの質問文例
元請から建設業許可を取ってほしいと言われました。
自分が申請できるのか、書類は何を用意すればいいのか、最初から相談できる行政書士を教えてください。
この人が知りたいのは、「建設業許可を扱っているか」だけではありません。
- 自分のような一人親方にも対応しているのか。
- 何も分からない状態から相談できるのか。
- 同じような人を支援した経験があるのか。
こうした点も、相談先を選ぶ理由になります。
ところが、ホームページに「建設業許可専門」としか書いていなければ、その答えが見つかりません。
あなたにとっては、「専門なんだから、当然対応していますよ」という内容かもしれません。
でも、その「当然」は、初めて訪れた人には分からないのです。
だからこそ、誰を、どこまで支援しているのか。
その裏付けとなる経験は何か。
ここまでホームページに書きましょう。
「建設業許可専門」を、こう書き換える
では、実際の文章で比べてみましょう。
以下は、書き方の違いを示すために作った例です。
実在する事務所の掲載文ではありません。
ビフォー
親切・丁寧に対応しますので、お気軽にご相談ください。
これでも、扱う業務は分かります。
ただ、「どんな人の、どんな悩みを解決してくれるのか」が見えてきません。
その部分を、次のように書き足します。
アフター
「元請から許可を取るように言われたけれど、自分は申請できるのか分からない」
「現場が忙しくて、書類の準備まで手が回らない」
そんな方は、ご相談ください。
まず、これまでの仕事内容や事業の経歴、手元に残っている資料を確認します。
そのうえで、許可取得に向けて何を揃える必要があるかをご説明します。
申請書の作成・提出に加え、提出後に行政庁から求められる修正や追加資料にも対応します。
ご自身にご用意いただく資料は、必要なものと集め方を整理してご案内します。
許可取得後の更新や業種追加にも対応しています。
いかがでしょうか。
アフターの文章では、一人親方の方にも「自分も相談していいんだ」と伝わります。
現場で忙しい方には、「書類の準備で何を助けてもらえるか」が伝わります。
「建設業許可専門」の一言から、自分が依頼したら何をしてもらえるのかまで分かる説明にする。
ここまで書くと、相談する側も判断しやすくなります。
「対応できます」に、実績という裏付けを添える
先ほどのアフターの文章では、「どんな人に、何をしてくれるか」が、ビフォーより具体的に伝わるようになっていましたよね。
ここに、あなたの実際の経験(これまでの対応事例)を添えると、AIも、あなたの専門性をより正確に理解しやすくなります。
裏付けとして載せたいのは、次の3つです。
対応事例は「何をしたか」まで書く
「建設業許可を取得しました」という結果だけでは、あなたがどんな支援をしたのかが分かりません。
相談時に困っていたこと、確認した資料や支援した内容、そして結果。
この流れで紹介します。
ここまで書くと、同じような悩みを持つ方が、「この人なら、私の事情も分かってくれそうだ」と考えられます。
件数は「何の実績か」が分かるようにする
件数を出せるなら、何の手続きを、いつからいつまでに、何件支援したのかを書きます。
新規申請と更新など、内訳まで分かると、初めて許可を取りたい方にも、ご自身に関係する実績を見つけてもらえます。
お客様の声も、説明の裏付けになる
掲載許可のあるお客様の声や、公開されているGoogleレビューも活用できます。
例えば、書類の準備について助かったという感想があれば、先ほどの「必要なものと集め方をご案内します」という説明の裏付けになります。
対応事例やお客様の声を別のページに載せている場合は、業務紹介ページからリンクして、根拠を確かめられるようにしてください。
Googleも重視する、専門性の裏付け
ここまでお伝えした考え方は、Googleの公式資料にも通じます。
Googleは、コンテンツの専門性を確認する観点として、情報源や専門知識の裏付け、著者・サイトの背景が分かる情報を示しているか、という点を挙げています。
(参考:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)
また、Google検索の「AIによる概要」「AIモード」でも、従来のSEOの基本は引き続き有効だと説明しています。
(参考:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」)
もちろん、これだけでAIに必ず紹介されるわけではありません。
それでも私は、士業のAI検索対策は、この基本から整えるべきだと考えています。
「専門」という言葉を増やすより、その専門性が分かる事実を増やす。
まずはここからです。
まずは「専門」の根拠を、一つ書き足しましょう
あなたのホームページの「●●専門」「●●に強い」と書いてある部分を、見直してみてください。
業務名と「お気軽にご相談ください」だけで終わっていないでしょうか。
もし説明が足りなければ、まずは、これまで対応した相談を一つ思い出してみてください。
お客様は何に困っていて、あなたは何をしてあげたのか。
そのときの対応を、ホームページに書き足してみましょう。
まだ申請の実績が少ない場合も、相談時に何を確認するのか、どこまで支援するのかは書けます。
実際の対応を具体的に伝え、経験を積むたびに事例を加えていきましょう。
「だから、この人に相談したい」と思える根拠まで添えて、専門性を伝えていきましょう。
AIは、あなたの事務所をどう紹介している?
- 事務所名が出てくるのか。
- 他の事務所は、どのように紹介されているのか。
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