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目標がない人に朗報。こんな目標設定は逆効果、という話

目標がない人に朗報。こんな目標設定は逆効果、という話

自己啓発本などを読むと、よく「明確な目標を立てましょう!」といった言葉を目にします。

また、多くの成功者の成功談などを聞いても、「目標を立て、それを達成し続けてきたから今がある」的な話がよくされています。

こう聞くと、「目標がないとダメだ」「明確な目標を立てないと…!」と思ってしまいがちですが、実はそうではありません。

今日は、「仕事や人生の目標がない…」とお悩みの方にヒントになればと思い、

  • 実は、目標がないほうが上手くいく人もいる
  • 目標がない人向に実践してほしい、ワクワクする行動指針

といったお話をご紹介します。

高すぎる目標設定は逆効果?ハーバードや心理学者が検証

明確な目標設定は逆効果?ハーバードや心理学者が検証

2009年に、ハーバード・ビジネススクールが出したワーキングペーパーに、このような記載があります。

過去行われた、心理学的な実験や実例を検証したところ、「目標設定」と「成功」に、明確な相関関係は見られない。

逆に、目標が足かせとなり、利益を損なうことになったり、モチベーション低下などの悪影響の原因にもなりかねない。

参照(原文は英語です): http://www.hbs.edu/faculty/Publication%20Files/09-083.pdf

また、心理学者のオーブリー・ダニエルズも、自ら行った実験の結果として、このようなことを述べています。

大きな目標を立てた場合、その10%も達成することなく、モチベーションが低下し、結局うまくいかない人が多かった。

このような実験結果からも、「明確な目標設定をしないと、仕事(人生)がうまくいかない」ということは無い、と言えるでしょう。

(余談)目標設定が向かない(相性が悪い)人もいる

これは、私がお世話になっている先輩コンサルタントが話していたことですが、「目標設定をすると、逆に上手くいかないタイプの人がいる」そうです。

そういう人は、「目標設定しない自分はダメだ」のような、ある種の強迫観念をもとに目標を設定しようとしますが、それは自分から望んで立てた目標ではないので、結局、モチベーションが続かないのです。

かえって、設定した目標を「達成しないといけないノルマ」のように感じてしまい、窮屈になり、日々の充実感が損なわれていくことにもなりかねせん。

結局のところ、目標設定が良い悪いという話ではなく、単純に

  • 目標設定と相性のいい人もいるし、相性の悪い人もいる
  • 相性の悪い人は、無理に目標設定しないほうが上手くいく

ということなのです。

「目標」に執着することで起こるデメリット

ちなみに私は、以前までは明確な目標設定を習慣にしていました。

ただ今は、目標設定はするものの、ガチガチの目標設定をすることは無くなりました。

というのも、明確な目標に執着してしまうと、変化に対応できなくなってしまう(結果的に、人生の充実感が損なわれてしまう)と感じるからです。

こと最近は、時代の変化が激しいですよね。

ほんの10年くらい前に、今のスマホ全盛の時代を、誰が予測できたでしょうか?
仮想通貨などの登場を、誰が予測できたでしょうか?

時代の変化に合わせて、自分の価値観が変わっていくのは当然のことです。

だからこそ私は、自分の価値観の変化に合わせて、目標も行動も柔軟に変化されられるように心がけています。

では、この「価値観」というのは、具体的に何なのか?

それはズバリ、「自分がワクワクする感覚のこと」です。

目標がない人は、「ワクワクすることに優先してチャレンジするのがお勧め

私は、「感情を、行動のヒントに使う」ことを意識しています。

ここでいう「感情」というのは、

  • 楽しい!ワクワクする!
  • なんか嫌だ、モヤッとする

のような感覚のことです。

人間の脳の仕組み上、

  • 脳に刺激が入ってくる(五感を通じて、など)
  • まず感情が湧き上がる(大脳辺縁系が反応)
  • その後に、論理(思考)が判断する(大脳新皮質が反応)

という流れになっているのですが、上記からも分かるように、最初に出てくるのは「感情」なんですね。

人間の脳の「反応の流れ」

例えば、

  • (流れ1)部屋の中にヘビがいるのを見つける
  • (流れ2)感情が反応する(驚き、逃げなきゃ!と瞬時に思う、など)
  • (流れ3)論理が判断する(あ、ヘビの形をしたオモチャか、など)

のような感じです。

そして、この「感情」というのは、自分が過去経験してきた、多くの情報(つまり、潜在意識)をベースに生まれます。

潜在意識は、人間の行動(意識的なもの、無意識のものも含め)の95%以上を支配しているとも言われています。
論理的な思考(顕在意識)は、5%ほどにしか満たないんですね。

つまり、感情(潜在意識から出てきた反応)をベースにした判断は、ある意味、論理的な思考よりも、正確で、的を得ている可能性が高い、とも言えます。

人間の行動の大部分に影響しているのは、「潜在意識」

だからこそ、私は、「感情を、行動のヒントに使う」ことが大事だと感じています。

例えばですが、次のような選択をよくします。

  • 金額以上に、「その仕事にワクワクするか?」を判断基準にする。(そのほうが、いい仕事ができて、紹介などにもつながり、結果的にお金も入ってきたりします)
  • 世の中的に「良い」とされているマーケティングテクニックでも、少しでもモヤッとしたら、その時はやらない。(心からやりたい!と思ったら、やる)
  • 初対面の人でも、ピンとくる!気が合う!と感じた人にはアプローチしてみる。
  • 「これくらい知っておかないと…」のような、後ろ向きな動機ではなく、「知りたい!」と感じるものを学ぶ。

こういった「ワクワクする」といった感情や、逆に「なんかモヤモヤする」などの感情は、論理よりも適切に自分を導いてくれているように感じます。

ワクワクには、方向性がある

そして実は、「ワクワクには、方向性がある」ので、それを追い求めていくことによって、自分の人生をよりより方向に進めていくことができるのです。

この「ワクワクには、方向性がある」を、上手く説明してくれているのが、スティーブ・ジョブズのこの言葉です。

当時は、先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。
しかし、今振り返ると、将来役立つことをしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々は今していることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

スティーブ・ジョブズの「ワクワクの方向性」

例えばスティーブ・ジョブズは、「宇宙に衝撃を与えるんだ!」という想いを胸に、Appleを創業しました。

ジョブズは、大学時代に「カリグラフィー」に興味を持ち、勉強していたそうです。
(カリグラフィーとは、文字を美しく見せるための技法のことです)

また、「禅」などにも興味をもち、そこから学んだ「シンプル」の大切さを大事にしていたと言います。

これらが、ゆくゆくは、Appleの「シンプルでスマートな商品の数々」に反映されていったのでしょう。

ワクワクには、方向性がある(スティーブ・ジョブズの場合)

カリグラフィーも禅も、それだけ見たら「スマートフォン」などには絶対に結びつかないように思えますが、ジョブズのワクワクの方向性からすると、しっかり結びついていたのですね。

(余談)私の「子供向け教育支援事業」の話

他にも、私の例でいうと、最近こんな事がありました。

  • 「好きなことを仕事にする」というテーマが大好きで、掘り下げていった
  • 「好きなことを仕事にするセミナー」を開催。(自分で言うのもアレですが)とても好評で、セミナー動画の提供も開始。
  • それを知った行政から、「就職支援のために講演をしてほしい」と依頼が入る
  • そこから、「子供向けにもぜひ話してほしい」のような話につながる
  • 「子供の教育支援をやってみたい!と思うようになり、子供向けの起業体験プログラムを開催する

(以下、現在進行系で継続)

このように、最初に明確な目標設定をしたわけではありませんが、ワクワクを追いかけたことで、それが方向性を持ち、人生をより良い方向に導いてくれている。

自分自身の経験からも、私は強くそう感じます。

まとめ:目標は、あってもなくてもOK。ワクワクを大事に。

こう言ってしまうと身も蓋もないように感じられるかもしれませんが、結局のところ、「目標は、あってもなくてもOK」なのです。

目標があって上手くいくなら、設定すればいい。
足かせになる感覚があるなら、無しでいい。

そして、目標があってもなくても、

  • 感情を、行動のヒントに使う
  • ワクワクする方向に向かってみる

のは、とても大事です。

あなたがワクワクすることは、何でしょうか?

一見それが、「今の仕事とは全く関係ないこと」でも、ぜひやってみてください。

例えば私も、全く仕事に関係ない別ジャンルの知識が、「進化論って、マーケティングに応用できる!」と気づいたり、「育児って、社員教育と全く同じだ!」と気づいたりして、本業にプラスに働いています。

あなたも、何年・何十年と経った時に、「あぁ、あの時のアレが、今に結びついていたんだ」と思える日が、きっと来ると思います。

あなたの一日一日が充実することを、心から願っています。

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