先日、クライアントに、こんな質問をされました。
この質問を受けて、改めて自分で考えてみたら、「点ではなく、線で見る(全体を俯瞰する)」ことの大事さに、改めて気づけました。
そこで今日は、僭越ながら、「Web集客コンサルタントの頭の中」として、Webユーザーの行動パターンをベースにした考え方をご紹介します。
(実際には、以下にご紹介するよりも複雑な手順になっていたりしますが、ここでは分かりやすさを優先し、なるべく単純化してお話します)
Webユーザーには、行動パターンがある
実は、Webユーザーには、行動パターンがあります。
この行動に合うアプローチをしないと、いくら頑張っても、集客できないのです。
その行動パターンというのが、こちらです。
上記の図のように、顧客は、
- (1)潜在層
- (2)そのうち客
- (3)今すぐ客
- (4)ホームページを見て
- (5)対面相談にいたり、受注になる、
という流れを進んでいきます。
この各段階において、顧客の悩みの内容や度合いは、全く違ってきます。
つまり、各段階に合わせたアプローチをする必要がある、ということです。
ここでは例として、「いつか起業したい」と考えている顧客を事例として解説していきましょう。
まず、潜在層~今すぐ客までの3つの段階について、説明していきます。
(1)潜在層
先ほどの図の、最初の3つ(潜在層、そのうち客、今すぐ客)を拡大したのが、以下の図になります。
まず人は、漠然とした悩みを抱えた状態からスタートします。
ここにいる顧客を、潜在層と呼びます。
この潜在層は、まだ悩みが表面化していないので、表立って行動をおこしてはいません。
では、何をしているのかと言うと、FacebookやツイッターなどのSNSで、暇な時間を使っているのです。
例えば、起業についての悩みで言えば、「いつか起業したい」「起業したいけど、どうすればいいんだろう?」くらいの悩みが、ここに当たります。
潜在層は、数としては、非常に多くなります。
そして、この層を狙っているライバルは、ごく少数です。
なぜかというと、この潜在層は、数は多くても、「成約率が低いから」です。
つまり、「お金を出してまで、悩みを解決する気がない」ということです。
そのため、最初からここにアプローチしようとすると、失敗します。
(2)そのうち客
次に、少し悩みの内容が具体的になっていきます。
この段階にいる顧客を「そのうち客」と呼びます
例えば、起業に関して言えば、
- 株式会社 合同会社 違い
- 会社設立 必要書類
といったキーワードで検索して、情報を収集している段階の人です。
この段階では、まだ依頼する気はなく、情報収集がメインになっています。
(3)今すぐ客
そして、さらに悩みが進化していくと、相談先を探すようになってきます。
この段階にいる顧客を「今すぐ客」と呼びます
起業に関して言えば、
- 会社設立 代行
- 創業融資 相談
といったキーワードで検索して、依頼先(相談先)を探している段階です
この層は、数としては少なめですが、相談先を検討している段階なので、成約率(問合せされる確率)は、高めになります。
多くのライバルは、この層を狙っていますので、ライバルは多くなります。
(4)ホームページ閲覧、(5)対面相談
そして、今すぐ客は検索して、いろいろなホームページを比較し始めます。
料金は?強みは?サービス内容は?といった内容を、ホームページを見て比較します。
そして、納得できた事務所に問合せし、相談に行きます。
事務所に来所して、どんな人が対応してくれるのか?良い人か?信頼できるかどうか?を判断し、依頼するかどうか?を決めます
最初は、どの段階のユーザーにアプローチすべきか?
このように、一口に「お客様」といっても、段階によって、行動や悩みの度合い・悩みの内容が大きく違ってくるのです。
だからこそ、この全体を把握した上で、各段階に合わせて集客対策を行う必要がある、ということなのです。
そして、この中で、どこから手を付けるべきなのか?と言うと…
最初に着手すべきなのは、「ゴールに近いところ」
最初に着手すべきなのは、「ゴールに近いところ」です。
つまり、この図でいうと、右端の「対面相談のトークや、ホームページそのものを改善する」のが一番手っ取り早いのです。
Web集客の全体をみれば、もちろん、アクセスを増やす、というのも、1つの方法です。
しかし、この図でいうと、アクセスを増やすというのは、この「今すぐ客にアプローチする」という段階をやっているわけで、ゴールからは少し遠いところですよね。
ゴールから遠いところの改善は、効果が実感できるまでに時間がかかるものです。
だからこそ、ゴールに近い部分、ここで言うと、「対面相談」「ホームページ」の部分を改善するのが、一番結果に早く繋がるのです。
ゴールに近いところから改善する。
これを忘れないでくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記のように、
- 全体像(Webユーザーの流れ)をとらえる
- まずどこにアプローチすべきか?優先順位を決める
- 各段階に合ったアプローチをする
というのが、Web集客を考える際の王道です。
参考になれば幸いです。
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