私は、士業専門でWebマーケティング支援をしていますが…。
長くやっていると、やはり「廃業してしまう士業」の方もお見かけします。
そこで今日は、これまで私が関わってきた士業の方々を参考に、「食えない廃業士業と、儲かる繁盛士業の違い」をご紹介します。
※あなたが行政書士なら、以下の記事も参考になると思います。
>> 行政書士は「やめとけ・食えない」とされる理由×8。現実の年収(中央値)も解説
>> 行政書士の廃業率9割は嘘。廃業しましたブログに見る、原因と解決策
資金力や経験値、人脈の影響は少ない
- 儲かる士業は、やはり、最初から資金力があったのではないか?
- いい人脈に恵まれていたんじゃないか?
- 経験が豊富だったんじゃないか?
確かに、上記のような要素も、影響がゼロというわけではありません。
実際、これらの要素に恵まれていたために、上手くいっている士業の方もお見かけします。
しかし、これらの要素は、正直、そこまで影響力は大きくないのです。
では、何が「廃業」と「繁盛」を分けるのか?
それは、「考え方(マインド)」の部分の影響が大きいのです。
食えない廃業士業と、儲かる繁盛士業の違い×10
(1)勝手な脳内変換
廃業してしまう士業の方ほど、「受け取った言葉を、勝手に脳内変換してしまう」傾向にあります。
どういうことか?
分かりやすく解説します。
(例)「あなたに原因があります」という言葉の受け止め方
これを曲解して、「あなたに原因がある = あなた(自分)が悪い」と受け止めて、落ち込んだり、なかには機嫌が悪くなる人がいます。
これは、受け止める側の、勝手な脳内変換です。
私は単に「あなたに原因がある = あなたの行動・考え方が変われば、状況はすぐに好転します」「コントロールできない周囲の状況ではなく、自分を変えることが最短ルートです」と伝えているだけです。
「あなたが悪い」なんていう意図は、どこにも無いわけです。
上記のように、勝手に脳内変換してしまうと、相手の真意を掴み損ね、感情に振り回されてしまいます。
結果、状況がどんどん悪くなり、廃業に向かっていく…ということです。
繁盛士業は、言葉をそのまま受け止めることができます。
この違いが、結果の差に現れてくるのです。
(2)「そんなことか」への反応の違い
食えない士業は、既知の情報を聞いた時に、「そんなこと知ってるよ」という反応をします。
例えば、セミナーに参加して、既に知っている情報を聞くと「なんだ、そんなことか。それくらい知ってるよ!来て損した!」と感じたりします。
いつも「一発逆転の裏ワザ」を追い求め、大切な情報を逃してしまいます。
一方、繁盛士業は、「そんなことでいいんだ!それなら自分にも出来る!」と反応します。
そして、直ぐに行動に移し、成果を掴んでいくのです。
- かたや「そんなことか…」と、情報の価値を見極められない士業
- かたや「そんなことでいいんだ!」と、すぐに行動する士業
この反応の違いが、結果に影響してきます。
あなたは、どちらでしょうか?
(3)情報泥棒・無料ジプシー
食えない士業ほど、「情報泥棒」です。
例えば、以下のような感じです。
- 無料相談で、自分の悩みをすべて解決してもらおうとする
- 何度も無料相談を利用して、役立つ情報を盗み出そうとする
上記のような無料ジプシーは、一向に成長しません。
また、本業以外でも、以下のようなことをやっていたりします。
- 家電店で、詳しいスタッフさんにいっぱい話を聞いておきながら、安いネットで買う
- お店でさんざん試着だけして、買うのは安いネットから
確かに、手元に残るお金だけ見れば、短期的には、得しているように思うかもしれません。
しかし、長期的に見ると、損することになるのです。
(4)目先の利益に振り回される(値切るべきじゃないものを値切る、など)
食えない士業ほど、ものの見方が短絡的です。
例えば、「値切る」時のことを考えてみましょう。
実は、以下のような「相手によって効果が変わる商品・サービス」の場合は、安易に値切るのは危険です。
- 顧問契約(税理士、社労士、弁護士など)のような、長期契約のもの
- コンサルティングのような、その人の力量がサービス化されたもの
- ホームページ制作のような、受注製作のもの
- 広告運用代行サービスのような、売上に大きく影響するもの
自分の立場に置き換えてみてください。
あなたが社労士で、正当な価格でサービスを提供しているにもかかわらず、顧問先に値下げを要求されたら?
規定のサービスは提供するにしても、例えば「その会社に合っていそうな助成金」を見つけたとしても、追加提案したいと思わなくなりますよね。
また、「この人を紹介してあげたら喜ばれそうだな」という人がいても、積極的に紹介してあげよう!と思わなくなりますよね。
こうやって、知らず知らずのうちに、よい情報やご縁を失っているのです。
(5)マイナス発信が多い(SNS、レビュー書き込みなど)
マイナス発信が多い人は、どんどん負のスパイラルに巻き込まれていきます。
例えば、以下のようなイメージです。
- 「あの店の対応が最悪」と、Facebookに書き込む
- 「あのレストラン、美味しくなかった」と、口コミサイトに書き込む
- 「あそこの事務所は、スタッフと代表の仲が悪い」など、悪口を言う
マイナス発信は、巡り巡って、負のエネルギーとして自分に返ってきます。
もし批評したいものがあるのであれば、本人に直接伝えればいいだけのこと。
「私はこう感じたので、このように改善していただけると嬉しいです」のように、あくまで一意見として伝えればいいだけ。
感情的になる必要もありません。
感情をうまく扱えないと、感情に飲み込まれます。
プラス発信の効果
この幸せになった64%が、さらにポジティブな投稿をして、いずれ自分にもその幸せが巡ってくるのですね。
批評の伝え方
息子が線路の上に座ってしまっていて、その友達のプラレールが息子にぶつかって、進めなくなってしまっていたんですね。
その時、その友達が発した一言が、「プラレールが、お尻にぶつかってますよー」でした。
「どいてよ!」ではなく、たんたんと「ありのままの状況」を伝えてくれたんですね。
その結果、喧嘩になることもなく、楽しく遊びを続行することが出来た二人。
感情的になることなく、たんたんと「ありのままの状況を伝える」ことの大切さを感じた瞬間でした。
(6)広告費を出し惜しむ
広告費は、唯一、「お客様を連れてきてくれるお金」です。
自分の手取りを減らしてでも、広告費を捻出したほうがいいです。
- いくら年収が多くても、年収はお客様を連れてきてくれません。
- いくら良い事務所を構えても、事務所家賃はお客様を連れてきてくれません。
広告費は、未来のお客様への投資です。
種まきです。
種は、すぐには食べられない(利益にならない)ものです。
しかし、将来、大きく育ち、自分を潤してくれます。
聖書にも、以下のような言葉があります。
人は自分のまいたものを、刈り取ることになる。
不義を耕し、害悪をまく者は、それを刈り取っている。
善を行うことに、うみ疲れてはならない。たゆまないでいると、時が来れば刈り取るようになる。
あなたは、未来への種まきができていますか?
(7)言葉遣いに、その人の本質が現れる
- あの業者が~
- 客がこんなことを言ってきて~
本人に聞かれていないからと思って、汚い言葉遣いをする方がいます。
「類は友を呼ぶ」という諺もありますが、こういう人の周りからは、いい人(お客様、パートナーなど)は、どんどん離れていきます。
そして、言葉遣いの悪い人たちが集まってくるようになります。
「言霊」という言葉もあるように、言葉には、その人の本質が現れます。
(8)学びの優先度
食えない士業ほど、「空いた時間に勉強する」という感覚が強いです。
- 今は忙しいから、本が読めない
- このセミナー、行くのはまた今度でいいか
学びは、継続的にするものです。
特に、士業やコンサルタントのように、「自分自身が商品」の業種であれば、なおさらです。
「空いた時間」は、いつまでもやってきません。
そうではなく、強制的に「時間を空ける」のです。
勉強時間を先にスケジュール帳に書き込み、そこには一切仕事は入れない。
上手くいっている士業ほど、勉強時間を意識的に確保しています。
(9)マーケティング(集客)に対する意識
食えない士業ほど、「マーケティング(集客)は、自分の仕事じゃない」と思っています。
- 集客は本業じゃない
- 本業が忙しいから、ホームページを更新する時間がない
確かに、適材適所でプロのサポートを受けるのは大事です。
しかし、「マーケティング(集客)は、自分の仕事である」という、土台の意識があるかないか?で、結果が大きく違ってきます。
大切なことなので再度お伝えしますが、「マーケティング(集客)は、自分の仕事」です。
お客様がいなければ、本業(サービス)を提供することすらできないのです。
(10)変化に対する意識
今は、とても変化の早い時代です。
ITやAI(人工知能)の発達により、士業業界にも、多くの影響が出ています。
今後はますます、いろいろな変化が訪れるでしょう。
こういった変化を、楽しめるかどうか?が重要です。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの格言にも、こんなものがあります。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
「変化しないこと=安定」ではなく、「変化し続けること=安定」なのです。
変化への一つ一つへの決断が、未来のあなたを作っていきます。
これまでと違う決断をしなければ、違う結果を手に入れることはできません。
変化を楽しんでいきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでご紹介した内容は、どれも「誰でもできるもの」です。
資金力がないと出来ない、とか、そういうものではありません。
ぜひ、ピンと来たものから気をつけて頂ければと思います。
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