- お給料が●●万円になったら、幸せになれる…!
- ~~の資格をゲットすれば…!
- 課長に昇進すれば…!
- 売上が上がれば…!
- ~~を手に入れれば…!
こういう目標を掲げて、日々努力されている方も、多いと思います。
実際、私もそうでした。
こういった目標を目指して、成長していくのは、とても素晴らしいことだと思います。
しかし、実は、「目標を達成する=幸せになれる」という訳ではないのです。
極論すると、「目標達成と幸せには、何の関係もない」のです。
多くの場合、これらの「いつか●●になれば、幸せになれるはず…!」という目標は、達成しても、一時的に嬉しいだけ。
これは「幸せ」ではなく、一時の快楽に過ぎません。
では、どうすればいいのか?
そのポイントである「在り方」について、解説します。
外からは、「幸せ」は得られない
幸せというのは、「あなたの外側から与えられるもの」ではないのです。
- ~~が欲しい!
- ~~になりたい!
- ~~したい!
こういった目標を掲げて、仮にそれらを達成できても、そこに「幸せ」はないのです。
これを証明した、とある実験があります。
(例)人間は、いつも「プラス20%増の収入」を求める
とある調査によると、人間は、いつも「あと20%収入が増えたらなぁ」と思っているそうです。
つまり、「あと20%収入が増えたら、幸せになれるのに」と思っている訳です。
しかし、これは、終わりのない無限ループです。
20%増えても、また「あと20%」「あと20%」と、際限なく追い求め続けることになるのです。
これは、収入以外でも同じ
そして、これは、収入以外でも同じです。
地位でも、名声でも、ブランド品でも。
何を手に入れても、「あと●●があれば、幸せになれる」の無限ループです。
外部要因に、幸不幸がコントロールされてしまう
このように、自分の外から幸せを得ようとすると、外部要因に幸不幸がコントロールされてしまう、ということになります。
- ~~があれば、幸せ
- ~~がなければ、不幸
当然ですが、周りの環境は、自分の思い通りにコントロールすることはできません。
つまり、外部要因に幸せを委ねてしまうと、あなたの幸不幸は、外部要因の奴隷になってしまうのです。
あなたの中に既にある幸せに気づくには、「在り方」が大事
結論を先に言ってしまうと、幸せは、あなたの中に既にあるのです。
アナ雪風に言うと、「ありの~、ままの~」で、あなたは幸せなのです。
しかし、世の中の情報や価値観に振り回されてしまい、すでにある幸せに、気付けなくなってしまっているのです。
- ~~があれば、お前は幸せになれるぞ
- ~~はないと、恐ろしいことが起こるぞ
- だから、目標を目指して、もっと頑張れ!
このように、「今欠けているものを手に入れよう!そうすれば幸せになれる!」というのが、世の中の価値観です。
不幸であり続けようとする社会
この価値観を幼い頃から受け入れていると、いつの間にか、それが「真実」になります。
すると、「今既に幸せなんですよ」という言葉にも、猛烈な拒否反応を示すようになってしまいます。
- そんなはずはない!
- だって、私はお金持ちじゃない。
- 私は、イケメンじゃない。美人じゃない。
- 私は、あの人のように成功していない。
- そんな私が、幸せであるはずがない!
このように、「自分が幸せじゃない理由」をどんどん探す思考になってしまいます。
(実はコレは、「自分は不幸だ」という在り方であるがために、後ほど解説する「RAS」という脳の自動情報フィルターが働いて、不幸ばかり現実化させてしまっている、ということでもあるのですが)
ある意味、「幸せになっちゃダメ教」という宗教のようですね。
しかし、先ほどお伝えしたように、外部要因からは幸せは得られないのです。
逆に言えば、幸せは、「あなたの内側」に目を向けた時に、初めて実感できるもの、ということです。
この時に大事なのが「在り方」なのです。
「在り方」とは?
在り方とは、一言で言うと、「あなたの心の状態」です。
- ワクワクしているのか?
- 怒りを感じているのか?
- 悲しみを感じているのか?
- 焦りを感じているのか?
他にも、それこそ無限の在り方があります。
当たり前ですが、あなたも、幸福感に満たされた状態(在り方)でいたいですよね。
- あなたが、何に喜びを感じるのか?
- 何に充実感を感じるのか?
- 何にワクワクを感じるのか?
上記のような、プラスの感情で満たされた状態が、あなたの人生を幸せに彩る「在り方」です。
この在り方を整えることで、「あ、自分って、今既に幸せなんだ!」ということに、気づけるようにまるのです。
実は、「~~したら幸せ」「~~を手に入れたら幸せ」というものではなく、「今既に幸せ」という状態(在り方)になれるのです。
そして、この「幸福感(自分って幸せだなぁ)」という心の状態(在り方)でいられると、どんどん幸せな状況やチャンスを引き寄せてくれる、ということなのです。
※具体的な方法は、後ほどご紹介しますので、ここでは取り敢えず「今幸せな感情になれる」「その幸せな状態(在り方)でいると、未来も幸せになるものなんだ」と思っておいて下さい。
在り方は、外部要因に左右されない
例えば、以下のような感じですね。
- 嬉しいことがあったから、自分の在り方が「ワクワク」になった!
- 嫌な人に会ったから、自分の在り方が「怒り」になった…
しかし、在り方というのは、外部要因の影響を受けるものではありません。
実は、順番が逆なのです。
先ほどの例を正しく言い換えると、実は、真相は以下のようになっているのです。
- 自分の在り方が「ワクワク」だったから、嬉しいことに巡り逢えた
- 自分の在り方が「怒り」だったから、目の前の人の嫌な部分に意識が向いてしまった
このように、外部要因ではなく、自分の在り方の違いで、幸福感に違いが出てくるのです。
在り方が変わると、良い状況を引き寄せ始める
先ほど、「幸福感(自分って幸せだなぁ)」という心の状態(在り方)でいられると、どんどん幸せな状況やチャンスを引き寄せてくれる、とお伝えしました。
いわゆる、「引き寄せの法則」ですね。
「在り方」と「引き寄せの法則」は、密接に関連しているので、ここで簡単に、引き寄せについて解説しますね。
引き寄せの話をすると、
- そういう考え方もあるんですね(科学的じゃないので信じられないですけど)
- 出た出た、スピリチュアル話キター
的な反応をされることがありますが…。笑
そういう反応をされるのも、ごもっともだと思います。
現に私も、最初に引き寄せの話を聞いたときには、「なんだか胡散臭い話だ」と思っていたくらいです。笑
しかし、実は引き寄せは、れっきとした物理法則なのです。
重量と同じように、目に見えないけど、全てに影響しているのです。
「引き寄せの法則」は、科学的に証明できる物理法則
引き寄せの全体像を図にすると、以下のような感じになります。
脳には、RAS(網様体賦活系:もうようたいふかつけい)という仕組みがあります。
簡単に言うと、自動情報フィルターのようなイメージです。
脳には、様々な刺激が、たえまなく入ってきます。
その全てを認識しようとしたら、大変ですよね。
そこで脳は、「自分にとって必要な情報だけ認識しよう。それ以外はフィルターで弾こう」とするわけです。
あなたは、こんな経験はありませんか?
例えば、あなたが「ハワイに旅行に行こう」と思ったとします。
すると、それまでは全く気にならなかった「ハワイに関する情報」が、あなたの眼に飛び込んでくるようになります。
これは、「ハワイに関する情報が増えたから」ではありませんよね。
そうではなく、「自分の意識がハワイに向いたから、ハワイに関する情報に気づけるようになった」のです。
それまでも、ハワイに関する情報は、街のいたるところにあったのです。
しかし、自分の意識が向いていないと、それらは「あっても気付かない」のです。
もっと言うと、「あっても気付かない」というのは、「(自分にとっては)存在しないのと同じ」なわけです。
ハワイに意識を向けたからこそ、「ハワイの情報に気づけた(眼の前に現れた)」ということです。
自分が「幸せ」な在り方でいると、幸せが引き寄せられる
このRASの仕組みは、「幸せ」についても、同じように働きます。
つまり、以下のようなイメージです。
- 自分が、「幸福感(自分って、幸せだなぁ)」という心の状態(在り方)でいる。
- RASが働き、「幸せを感じられるもの」に意識が向くようになる
- 自然と、身の回りの「幸せ」に気づけるようになる。
さらに言えば、「自分を幸せに導くチャンス」にも気付きやすくなります。
結果、どんどん幸せになっていく、ということです。
逆もしかり。「怒り」の在り方は、怒りを引き寄せてしまう
逆に、例えば心が怒りに支配されていると、「自分を怒らせる状況」ばかり目につくようになります。
- まったく、太陽が眩しくて運転しづらいなぁもう
- また予想外の出費だ、嫌になるな…
同じ状況を見ても、幸せな在り方の人には、以下のように見えているのです。
- 今日も天気がいい!気持ちいい一日だ!幸せだなぁ
- 家族でお出かけできて、楽しい思い出になりそうだ!幸せだなぁ
このように、目の前に現れる現象というのは、すべて「自分の在り方次第」なのです。
今幸せなら、将来も幸せ。今不幸なら、将来も不幸。
逆説的ですが、「今幸せなら、将来も幸せ」「今不幸なら、将来も不幸」なのです。
正確に言うと、「今幸せ(な在り方)なら、将来も幸せ」「今不幸(な在り方)なら、将来も不幸」と言えます。
これを図にすると、以下のような感じです。
つまり、「今感じている感情が、未来にはそのまま大きくなる」ということです。
これは、昔から人間が無意識に感じていることでもあります。
- 笑う門には福来る
- 泣きっ面に蜂
- 類は友を呼ぶ
これらの諺は、昔から語り継がれていますよね。
そして、どれも「今感じている感情が、未来にはそのまま大きくなる」ことを示しているのです。
「この苦難を乗り切れば幸せになれる…!」は、幻想
このように考えると、「この苦難を乗り越えれば、幸せになれる…!」という努力は、幻想だということが分かります。
今苦しいなら、その苦難を乗り越えた後も、結局、苦しいままなのです。
また新しい苦難が出てきて、「この苦難を乗り越えれば…!」と四苦八苦します。
それを乗り越えても、また新しい苦難が出てきて、「この苦難を乗り越えれば…!」と四苦八苦します。
苦難の無限ループです。
今どう感じるかが、あなたの人生を創っている
引き寄せの法則を解説した「ザ・パワー」という本でも、以下のように書かれています。
一瞬一瞬にどう感じるかが他の何よりも大切です。
なぜなら、今どう感じるかがあなたの人生を創っているからです。
まず最初に、良い気分を発することが必要です。
幸せな気分になり、次にその幸せを与え、幸せのかずかずを感じ取って下さい。
何かを人生で欲しいと思ったら、最初に与えなければなりません。
これらの言葉からも、在り方(今どう感じるかが)の大切さが分かりますね。
ここまでのまとめ:思考を逆転させよう
ここまでの話を、簡単にまとめましょう。
要するに、「何かを達成する・得るから、幸せになれる」のではない、ということでしたね。
順番が逆で、「幸せだから、達成できる・得られる」のです。
在り方にフォーカスすると、達成するまでの道のり(プロセス)すら、すでに幸せになります。
遠くて、どこにゴールがあるか?いつ達成できるか?分かりづらい目標ではなく、「今」に集中できます。
そして、その結果、目標も自然と達成できるのです。
あなたの「在り方」を歪ませる原因とは?
しかし、そうは言っても、「~~があれば、幸せになれる!」という想いを捨て去るのは、なかなか難しいものです。
実は、あなたの在り方を歪ませてしまうものがあるのです。
それは何なのか?
と言いますと…
「愛されたい」が根っこ
結論から言うと、「愛されたい」という感情(欲望)が、あなたの在り方を歪ませてしまう原因なのです。
例えば、「~~を手に入れたい!」という目標(想い)は、「~~がないと愛されない!」という想いの裏返しなのです。
「愛されたい = 今の自分には、愛が欠けている・満たされていない = 幸せではない」という関係になってしまっているのですね。
「~~があれば、自分の価値が高まって、もっと愛される。結果、幸せになれる」と思っているわけです。
しかし、それは幻想です。
先ほど、「あと20%収入が増えれば…」のお話でもあったように、もしそれがあっても、「もっと!もっと!」の無限ループに陥るだけなのです。
ちなみに、仏陀は、以下のような言葉を残しています。
たとえ貨幣の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない
(仏典:ダンマパダより)
上記の言葉は、お金について書かれていますが、お金以外のすべてのものにも、同じことが言えます。
ちなみに、ここでいう「欲望」は、「愛されたい、という欲望」だと、私は捉えています。
「愛されたい」を手放そう
つまり、「愛されたい」という感覚を手放せれば、欲望の無限ループから脱出できるわけです。
では、どうすれば「愛されたい」を手放せるのか?と言うと…
ワクワクすることをすれば、自然と「愛されたい」を手放せて、在り方が整う
「愛」というものについても、外から満たしてもらえるものではないのです。
ここまでのお話でもお伝えしたように、外から与えられても「もっと!もっと!」の無限ループに陥るだけです。
そうではなく、「自分を、自分で、愛で満たす」のです。
そのための方法はいくつかありますが、その一つ、お薦めなのが「ワクワクすることをする」ということです。
「ワクワクすることをする」というのは、「自分を愛で満たす」こと、とも言えます。
図にすると、以下のような感じです。
このように、まずは自分の器を、愛でいっぱいにすること。
その結果、あなたの器から愛が溢れ出して、周りに流れていく。
これが、真の意味での「貢献」であると、私は感じています。
愛情も、無い袖は振れない
自分の器に愛が少ないと、「少ないものを分けてあげている」という感覚になります。
つまり、「私が身を削って、あなたに貢献してあげている」という想いになってしまいます。
これは、愛の本来の姿でしょうか?
私は違うと思います。
自分が愛で満たされているからこそ、周りにもどんどん分け与えることが出来るのです。
仕事に関係なくても、とにかくワクワクすることをやるだけでいい
私は、「好きなことを仕事にする」ことをモットーにして、それをクライアントにも勧めています。
しかし、仕事に関係なくても、とにかくワクワクすることをやることが大事なのです。
どういうことか?
ワクワクには、方向性がある
Appleの創業者である、スティーブ・ジョブズの名言に、こんなものがあります。
当時は、先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。
しかし、今振り返ると、将来役立つことをしっかり学んでいたわけです。繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々は今していることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。
これを図にすると、以下のように表せます。
スティーブ・ジョブズは、学生時代に、カリグラフィーに興味を持ちました。
(カリグラフィーとは、文字を美しく見せるための手法のことです)
また、禅を実践していたことでも有名です。
これらの「カリグラフィー」や「禅」の影響が、Appleの製品にも、よく現れています。
- Macには、美しいフォントが多数採用されています
- iPhoneなどの製品は、非常にシンプルですが、それは「禅」の影響でもあります
スティーブ・ジョブズは、「われわれは宇宙に衝撃を与えるために存在しているんだ」というビジョンに向かって進んでいました。
それとは全く関係ないように思える、「カリグラフィー」や「禅」も、後から思い返してみれば、すべてが繋がっているのです。
このように、「ワクワクには、方向性がある」のです。
なので、仕事に関係なくても、一見意味がないように感じられても、ワクワクすることをするのは、大事なのです。
私(大林)の例
そんな私は、「自然科学(進化論など)」が大好きです。
また、子育ても大好きです。
そのため、自然科学や子育ての本を、よく読みます。
すると、以下のようなことに気づくんですよね。
- 自然科学(進化論)の考え方は、マーケティングと根本は同じなんだ!進化論の考え方を取り入れれば、事業はもっとスムーズにいくんだ!
- 子育ては社員教育と同じだ!
このように、私自身、「ワクワクには、方向性がある」ことを、日々実感しています。
ワクワクが、あなたの在り方をクリアにしていく
このように、ワクワクすることをすると、あなたの器が、愛で満たされていきます。
すると、愛(幸せ)の感覚に敏感になっていきます。
幸せや豊かさにに意識が向くようになる、ということです。
すると、在り方がクリアになっていきます。
「~~があれば幸せ」ではなく、「今満たされている」ことを実感し始めます。
結果、「既に幸せ」という状態(在り方)になっていく、ということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、以下のような感じですね。
在り方とは?
「今感じている感情が、未来にはそのまま大きくなる」からこそ、今、幸せな在り方でいることが大事である。
在り方を歪ませる原因とは?
「愛されたい = 今の自分には、愛が欠けている・満たされていない = 幸せではない」という思い込み。
そとから愛を満たそうとしても、「もっと!もっと!」の無限ループにハマるだけ。
在り方を整えるには?
あなたのワクワクが、あなたを愛で満たし、幸せ(豊かさ)に意識を向けてくれる。
それが、さらなる幸せ(豊かさ)を引き寄せる。
ワクワクには方向性があり、将来思い返せば、すべてが繋がっていたことに気づく。
長くなりましたが、参考になれば幸いです^^
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