フェイスブック広告は、現在、とてもホットなアクセスアップ対策の一つです。
ライバルもまだ多くなく、SEO対策やPPC(リスティング広告)といった従来のアクセスアップ対策とは違った特徴があるので、ライバルに差をつけたい時にはとても効果的です。
ここでは、士業のためのフェイスブック広告活用ノウハウをご紹介します。
フェイスブック広告とは?
フェイスブック広告とは、フェイスブックの画面上に出てくる広告のことです。
主に、「ニュースフィード」に出てくる広告と、「右側の広告枠」に出てくる広告の2種類があります。
どちらもフェイスブック広告だと認識して頂ければ大丈夫です。
フェイスブック広告の成功事例
フェイスブック広告の効果を実感いていただくために、一つ、成功事例をご紹介します。
これは、当社が以前開催したセミナーの集客を行った時のデータです。
このように、フェイスブック広告経由で、51名もの申し込みがありました。
さらに、CPA(顧客獲得単価)は、2000円を切っています。
このセミナーの参加費は9900円でしたので、参加申込みがあった段階でもう利益が出ている、という計算になります。
普通、セミナー開催自体では儲からないのが一般的です。
そのため、申し込みの段階ですでに利益が出ているというのは、まさに驚異的なことなのです。
このように、フェイスブック広告を有効活用すれば、安価で集客できるようになるのです。
フェイスブック広告の構成要素
フェイスブック広告は、以下の5つの要素で構成されています。
- (1)画像
- (2)見出し(タイトル)
- (3)画像の上の文章
- (4)画像の下の文章
- (5)アクションボタン(CTA:コール・トゥ・アクション)
これらの要素を組み合わせて設定して、広告を配信する、という仕組みになっています。
フェイスブック広告の特徴
次に、フェイスブック広告の特徴について解説します。
フェイスブック広告は、SEO対策やPPC(リスティング広告)とは違う特徴があるので、ここを知らずに使おうとすると、結果を出すのが難しくなります。
フェイスブック広告ならではの特徴をおせておきましょう。
(1)検索されなくても集客できる
フェイスブック広告の大きな特徴が、「検索されなくても集客できる」ことです。
SEO対策やPPC(リスティング広告)は、主に「検索してくる人」をターゲットにしたアクセスアップ対策です。
逆に言えば、「検索してこない人を狙うのが難しい」ということでもあります。
一方、フェイスブック広告は、検索してこない人でも狙えるというメリットがあります。
これは、従来のアクセスアップ対策にはない、非常に効果的な特徴と言えます。
例えば士業の場合、検索されづらい業務も数多くあります。
また、セミナーなどを開催しようとしても、「セミナー」というのはそもそも検索されづらいので、SEO対策やPPCで集客するのが難しいケースがあるのです。
しかし、フェイスブック広告は、検索されなくても、こちらから狙いを定めて広告を配信することができます。
これにより、検索されづらいサービスでも集客できる、ということなのです。
(2)ターゲティングの精度が高い
次に、「ターゲティングの精度が高い」という特徴もあります。
ターゲティングというのは、簡単に言うと、「自分の見込客になるであろう人を見極めて、その人に広告を見てもらうこと」だと考えて頂ければOKです。
フェイスブックには、名前や年齢、性別、居住地など、多くの個人情報が登録されています。
フェイスブック広告は、この膨大な個人情報を元に、正確なターゲティングができるようになっているのです。
例えば、「東京都港区に住む、30歳~40歳の男性にだけ、セミナーの広告を出す」というターゲティングもできてしまうのです。
これは、フェイスブックが、登録されている個人情報をフル活用して、広告のターゲティングに使えるようにしてくれているからこそでもあります。
ここまで正確なターゲティングは、SEO対策やPPCでは不可能です。
あなたも、検索する時に、個人情報を登録したことはないですよね?
そう。
検索エンジンは、個人情報を登録しなくても使えてしまうので、フェイスブックのようなターゲティングができないのです。
フェイスブックは、個人情報を登録しなければ使えない一方で、その個人情報を広告のターゲティングに活かせる、ということなのです。
(3)費用対効果が高い
先程あげた「ターゲティングの精度の高さ」という特徴があるからこそ、フェイスブック広告は、費用対効果がとても高いのが特徴です。
PPC(リスティング広告)に比べて、フェイスブック広告を使っている士業はまだまだ少ないので、広告費も安く済みます。
例えば士業業界で言うと、交通事故や過払いと言った分野のキーワードでPPC広告を出すと、1クリック2000円以上することもザラにあります。
広告を1回クリックされただけで、そのアクセスが問合せに至ったかどうか関係なく、2000円なくなる、ということです。
もちろん、すべてのキーワードがこんなに高額なわけではないですが、どうしても広告費は高めになりがちです。
一方、フェイスブック広告は、おおむね1クリック100円台でアクセスアップできます。
これは、PPCと比較すると、とてもお得ですよね。
以上にように、フェイスブック広告には、SEO対策やPPCにはない独自の特徴があるのです。
フェイスブック広告で狙うべきターゲットとは?
先ほど、「フェイスブック広告は、従来のSEO対策などと異なり、検索されなくても集客できる」というお話をしました。
このポイントが、狙うべきターゲットにも影響してきます。
どういうことか?
分かりやすく解説しますね。
「潜在層」を狙え
結論から申し上げると、フェイスブック広告が得意なのは、「潜在層の顧客を集客すること」です。
簡単に言うと、「自分の悩みを解決するために、検索などの行動はまだしていないけど、ボンヤリと問題意識はある人」を狙いましょう、ということです。
図にすると、以下のような感じです。
人間は、最初に、ボンヤリとした悩みを抱えるところから始まります。
例えば、以下のような感じですね。
- 起業したいけど、どうすればいいのかな~
- 遺言書きたいけど、どうすればいいのかな~
このような漠然とした悩みからスタートし、その悩みが深刻になってくると、「検索」などの行動を起こして解決策を探し始めます。
ここがポイントなのですが、フェイスブック広告が得意なのは「検索されなくても集客できる」という部分です。
逆に言えば、検索される段階まで悩みが進んでしまったら、SEO対策やPPC(リスティング広告)の方がいい、ということです。
SEO対策などの方が、検索してくる人を費用対効果高く集客できるからです。
このように、フェイスブック広告は、「悩みを抱えてはいるが、検索という問題解決行動をまだ起こしていない人」をターゲットにするのが最も効果的、ということなのです。
潜在層を狙うメリット
潜在層を狙うメリットは、「多くのライバルがまだ狙っていない」ということです。
多くのライバルは、すぐに売上になりやすい今すぐ客を狙う傾向があります。
そうなると、ライバルがどんどん増えていくので、競走が激しくなりますよね。
一方、潜在層は、数は非常に多いものの、ライバルがほとんど狙ってきません。
理由は、「その時点ではまだ、本命サービスの申込に至る確率が低い(つまり、成約率が低い)」からです。
しかし、例えばセミナーを行うことで、この潜在層の悩みを表面化させ、受注に至りやすくすることができます。
セミナーで、漠然とした悩みの解決方法(ノウハウ)を伝え、その解決策として本命サービスを案内するのです。
図にすると、以下のような形です。
このように、あえてライバルが少ない潜在層を狙い、セミナーで関係性を築いて信頼してもらい、申込につなげる、という流れが組めるのです。
これが、潜在層を積極的に狙っていくメリットと言えます。
※セミナーを絡めた集客テクニックは、以下のページで解説していますので、ご参照ください。
>> ホームページで売りづらいサービスは、【セミナー⇒個別相談】で売れる
直接売ろうとしてはダメ!絶対!
要するに、「フェイスブック広告から、直接受注を獲得しよう!」としてはダメなのです。
なぜなら、フェイスブックにいる人は、「悩みがまだ表面化していない人(検索の前の段階の人)」だからです。
言ってみれば、フェイスブックにいる人は、暇な人なのです。
そのような、特に問題解決の意識がない人に、例えば「会社設立を代行します!」のような広告を出しても、嫌われるだけです。
このように、フェイスブックにいる人の状況を把握できていないと、的はずれな広告を出してしまうことになるので、注意してください。
「情報提供の場」に引っ張ってくるのがベスト
フェイスブック広告が得意なのは、「情報提供の場」に引っ張ってくることです。
具体的に言うと、「セミナー集客のために、フェイスブック広告を使う」とか、「メルマガ登録してもらうために、フェイスブック広告を使う」という方法は、とても効果的です。
人間は、潜在的に、「役立つ情報を得たい」という気持ちがあります。
だからこそ、Facebook上で「こんな面白い情報を見つけたよ!」的な投稿がシェアされるのです。
なので、フェイスブックにいる人に向けて「こんな役立つ情報を提供するセミナーをやりますよ」「こんな役立つ情報を提供するメルマガが読めますよ」という広告を出すことは、とても自然な流れなのです。
- フェイスブック広告⇒セミナー集客につなげる
- フェイスブック広告⇒メルマガ登録してもらう
こういった使い方がベストなので、覚えておいてくださいね。
クイズです。どちらの広告が反応が高いでしょうか?
先ほどお話したように、フェイスブック広告は、「暇な人を情報提供の場に引っ張ってくる」ことが得意です。
この「暇な人」をターゲットにする感覚は、SEO対策やPPCを行う時の感覚と異なるので、ここでクイズを出します。
このクイズに取り組んで頂くと、体感的に「ああ、フェイスブック広告は、SEOなどとは違うんだ」ということが分かって頂けると思います。
では、クイズです。
以下に、2つの広告があります。
当社が以前行っていた、セミナー動画講座の無料視聴登録のための広告です。
どちらのほうが反応が高かったでしょうか?
正解は、じゃん!
- 左(ボクシングの画像):14件獲得
- 右(大林のセミナー画像):0件
なんと、左の広告のほうが、圧倒的に登録率が高かったのです。
圧勝です。
正直、私は「え、ぼくの画像、人気ないの…」と悲しくなりました。笑 というのは冗談ですが。
普通に考えたら、右側の「セミナーをやっている風景の画像」の方が、セミナー動画の内容をイメージできるので、登録率が高そうですよね。
ボクシングの画像とか、関係ないはずですよね。
しかし、フェイスブック広告では、その予想は通用しないのです。
なぜかと言うと、「相手にしているのが、暇な人だから」です。
極論すると、暇な人がフェイスブックを流し読みしている時に、「お、なんだこれ?」と気付いてもらうには、画像のインパクトがとても大事なのです。
事実、フェイスブック広告は、画像部分を変えるだけで、反応が大きく変わります。
なので、いろいろな画像をテストしてみて、反応をテストしてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
士業が行うべきフェイスブック広告のノウハウが、少しでもご理解いただけたら嬉しく思います。
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