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ホームページの成功事例を真似しても集客できない?その理由とは?

マーケティング
ホームページの成功事例を真似しても集客できない?その理由とは?

「あのホームページが成功してるって聞いたので、真似したいのですが…」

こういった相談をされることが、たまにあります。
確かに、上手くいっているホームページを真似すると、集客できそうな気がしますよね。

しかし、そうと限らないのです。

ここでは、ホームページの成功事例を真似しても集客できない理由と、その対策をご紹介します。

なぜ、ホームページの成功事例を真似しても、集客できないのか?

実は、当社のクライアントのホームページも、たまに真似されます。
(過去には、丸パクリされたこともあります…^^;)

しかし、その度に私は思うのです。

「あぁ、何も分からずにパクっちゃったんだろうなぁ…」
「表面的に真似しても、広告費とか無駄にしちゃうだろうなぁ…」

と。

では、なぜホームページを真似しても集客できないのか?
分かりやすいように、事例を出して解説したいと思います。

ホームページの裏に隠された”戦略”が違う

以下のランディングページは、当社が自社開催のセミナー集客のために制作したものです。
(ランディングページ:1ページの縦長のホームページのことだと思って下さい)

以下のように、長いバージョンと、短いバージョンの、2パターンがあります。
(スペースの関係上、以下の画像だけだと、長さの違いが分かりづらいですが、実際には2倍近く違います)

長いバージョン 短いバージョン

実際のページはこちら

実際のページはこちら

なぜ2種類あるのか?と言うと、集客戦略が違うからです。

どういうことか?
説明しますね。

長いバージョンのランディングページは「広告用」

まず、長いバージョンのランディングページは、「広告からの集客用」という位置づけで制作しています。

広告からアクセスしてくるユーザーは、当社とまだ関係性が築けていません。
(要するに、まだ当社のことを知らない、ということです)

なので、ランディングページでは、セミナーの内容などを詳しく伝える必要があります。
だからこそ、必然的に長いページになってしまうのです。

広告からのアクセスを想定しているので、長めのページになっている

このように、広告からアクセスしてくるユーザーの心理から逆算して、ページの内容が決まってくるのです。

短いバージョンのランディングページは「メルマガ用」

一方、短いバージョンのランディングページは、「メルマガからの集客用」という位置づけで作っています。

メルマガを読んでくださっている方々は、既に当社のことを知っています。
また、集客ノウハウなどをメルマガで定期的にお伝えしているので、当社を信頼してくれています。

さらに、セミナー告知前に、セミナーの魅力や価値を、メルマガでしっかり伝えてきています。

だからこそ、ランディングページは、あくまで「申込のためにアクセスしてもらう」くらいで良いのです。
(逆に、長いページだと、説明がクドいと思われてしまい、離脱されてしまうかもしれません)

メルマガからの流入を想定しているので、短めになっている

このように、メルマガ読者は、広告から来るユーザーとは心理が違うので、それに合わせた内容にすべきなのです。

もし、成功事例のポイントを理解せずに、丸パクリしたら?

もし誰かが、短い方のランディングページを見て、「これは良い!パクっちゃおう!」と考えたとしましょう。
しかし、広告を使って集客しようとしても、上手くいかないのです。

なぜなら、短いバージョンは、私が自社のメルマガ読者のことを考えて作った内容だから、です。

そもそも、短いバージョンの方は、広告から来る人のことは考えていないのです。
なので、短いバージョンで広告を使って集客しようとしても、費用対効果は悪くなります。

このように、ホームページの裏にある戦略を知らないで真似しても、上手くいかないのです。

では、ホームページ集客を成功させるには、どうすれば良いのか?

「ホームページを表面的に真似しても、集客できないことは分かった」
「では、実際、どうすればいいのか?」

こういった疑問をお持ちの方もいると思います。

そこで、その対策を2つ、ご紹介します。

(1)3C分析をして、顧客(お客様)・競合・自社を理解する

1つ目の方法が、「3C分析をすること」です。

この3Cと言うのは、以下の三者のことを指しています。

  • Customer:市場・顧客
  • Competitor:競合
  • Company:自社

マーケティング上、この三者はお互いに影響し合うので、三者をそれぞれ把握しておく必要があります。

「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」とも言いますが、まさにその通りなのです。

3C分析の方法については、以下のページで解説していますので、こちらをご参照下さい。

>> ホームページ集客に必須の「3C分析」の簡単な方法。最低限これだけはやろう!

(2)ホームページ成功事例の「本質」を見極める

もう一つの方法は、「ホームページ成功事例の本質を見極めること」つまり「表面的な戦術の裏にある、戦略を調べること」です。

ホームページ自体は、すでにネット上に公開されているものなので、真似しようと思えば真似できます。
しかし、先ほどお伝えしたように、その裏の集客戦略が分かっていないと、表面的に真似しても集客できません。

簡単に言うと、例えば「そのホームページが、どんなアクセスアップ対策を行っているのか?」などが分かれば、その戦略を参考にすることができる、ということです。

ここで便利なのが、各種の調査ツールです。

例えば、PPC(リスティング広告)の調査ツールに、リスケットというものがあります。
これを使うことで、競合のホームページが、どんなPPC広告を出しているのか?を調べることができます。

リスティング広告運用総合支援ツール「リスケット」で、他のホームページの広告を調査

こういった調査ツールを使って、戦略を見極めて、そのうえで参考にするのは、賢いやり方と言えます。

追記
リスケットのライバル広告分析機能は、2017年11月末日をもって終了となるようです。

その他、競合分析のツールとして有名なのは、以下のようなツールです。

  • SearchMetrics:SEOやPPC(リスティング広告)の状況を分析できる
  • Moz:SEOに重要な「どのサイトからリンクを獲得しているのか?」を分析できる
  • Ahrefs.com:SNSで拡散されているかどうか?などを分析できる

※使い方は、Web上に出ている使い方解説サイトなどをご参照ください。

まとめ:Webマーケティングの土台である「戦略」に着目しよう

いかがでしたでしょうか。

補足としてお伝えしますと、他のホームページを丸パクリするのは、絶対にやめましょう。

そうではなく、優れた戦略を真似する(成功法則・本質を真似する)ということです。

余談ですが、「戦争論」で有名なカール・フォン・クラウゼヴィッツの言葉に、こんなものがあります。

戦略の失敗は、戦術で補うことはできない

Webマーケティングで言えば、

  • 戦略:ターゲティング、ポジショニングなど
  • 戦術:どのツールを使うか?どんなページにするか?など

に置き換えることができるかと思います。

表面的なもの(戦術)は簡単に真似できますが、それで上手くいくなら皆成功しています。
土台にある戦略をしっかり立てることが、成功への最短ルートなのです。

ここを覚えておいて頂ければと思います。

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この記事を書いた人

株式会社ミリオンバリュー代表士業専門Web集客コンサルタント大林 亨輔
累計500以上の士業事務所のWEB集客をサポートしてきた、士業専門Web集客コンサルタント。

船井総研出身の父の背中を見て育ち、22歳の時に独立起業。
士業業界のホームページ制作・SEO・PPCといった集客サポートを行い、独自の【士業専門3ステップ集客ノウハウ】を確立。

全国各地でセミナーも行い、ノウハウの普及に務めている。

ディズニーとスターバックスが大好き。
「息子3人の食費がすごいので、仕事頑張ります」
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