「PPC(リスティング広告)は効果がないと聞いたのですが…」
「リスティング広告に挑戦してみたけど、集客できなかったので諦めてしまいました…」
上記のようなご相談をいただくことが、よくあります。
そこで今日は、リスティング広告の効果が出ない原因と、その解決策をご紹介します。
(原因1)Webサイト(ホームページ)の内容が、見込み客に刺さっていない
PPC(リスティング広告)は、広告の設定だけを改善しても、なかなか効果が出ないことがあります。
それは、「Webサイト(ホームページ)にも原因があるから」です。
リスティング広告は、Webサイトにアクセスを集めるための手段でしかありません。
Webサイトの内容が、広告をクリックしてきた見込み客に刺さる内容になっていないと、問合せは増えないのです。
多くのWebサイトは、「穴だらけのバケツ」状態
これは、
- Webサイト=バケツ
- アクセス=水
に例えると、分かりやすく理解できます。
多くのWebサイトは、文章がしっかり練られておらず、言ってみれば、「穴だらけのバケツ」状態です。
ここに水を注いだらどうなるか?
当たり前ですが、水はどんどん漏れてしまって、溜まらないですよね。
では、バケツに水を貯めるには、どうすればいいか?
そう、穴を塞げばいいのです。
- 先に、Webサイトの穴を塞ぐ
- その後に、アクセスアップ対策をする
この流れで改善することで、スムーズに問合せを増やせるのです。
では、Webサイトのどこを優先して改善すればいいのか?
改善ポイントは多々ありますが、その中でも特に優先度の高い改善ポイントを2つご紹介します。
(Webサイト改善のポイント1)キャッチコピー
Webサイトの反応を大きく左右するのは、キャッチコピーです。
キャッチコピーは、見込み客が最初に目にする部分です。
キャッチコピーで、見込み客に
- 自分の悩みが解決できそうだ!
- もっと詳しく知りたい!
と思ってもらえるかどうか?が大事なのです。
なお、キャッチコピーのポイントは、以下のページでまとめていますので、ぜひご参照ください。
(Webサイト改善のポイント2)文章内容
見込み客は、Webサイトのデザインを見て、ライバルとあなたを比較しているのではありません。
(当たり前ですが、「こっちのホームページのほうが、デザインが綺麗だから、こっちに依頼しよう!」という人はいないのです。)
見込み客は、Webサイトに書かれている文章を読んで、ライバルとあなたを比較しているのです。
つまり、文章で、あなたの価値を100%伝え、見込み客を動かせるかどうか?が重要なのです。
文章の書き方のポイントは数多くありますが、その中でも、初心者の方にも実践しやすい、効果的な文章の流れをご紹介します。
集客力を高める文章構成「PASONAの法則」とは?
ここでご紹介するのは、「PASONA(パソナ)の法則」という、集客力を高めやすい文章の書き方です。
PASONA(パソナ)の法則とは、次の項目の頭文字をとった文章の流れのことです。
流れ | 意味 | 文章例 |
---|---|---|
P:Problem | 問題提起 (見込み客が抱えている悩みを提示) |
あなたは、こんなことでお悩みではありませんか? |
A:Agitation | 見込み客の悩みを指摘し、煽る | その悩みをそのままにしておくと、こんなデメリットがあります。 |
So:Solution | 解決策を提示する | その解決策となるのが、当事務所が提供している、●●サービスです。 |
N:Nallow Down | 今すぐ行動すべき理由 (緊急性、限定性) |
毎月3名限定とさせていただいております。 |
A:Action | 具体的な行動を促す | まずは、お電話でお問い合わせください。 |
これを、創業融資に置き換えてみると、以下のような文章になります。
(実際には、各要素の文章はもっと長くなりますが、ここでは、流れを分かりやすく解説するために、簡易的な文章でご紹介します。)
P:Problem | あなたは、「創業融資を受けたいけど、初めてで何をすればいいか?分からない…」と、お悩みではありませんか? |
---|---|
A:Agitation | 創業融資を獲得するには、コツがあります。コツが守られていないと、融資額が減ってしまったり、融資が受けられないこともあるのです。 |
So:Solution | その解決策となるのが、当事務所が提供している、創業融資サポートです。 |
N:Nallow Down | お客様の利益に最大限貢献するため、毎月3名限定とさせていただいております。 |
A:Action | まずは、無料相談をご予約ください。 |
効果的な文章の流れが伝わったでしょうか?
あなたのWebサイトの文章も、このPASONAの法則に合わせて、改善してみてくださいね。
(2)リスティング広告の設定に不備がある
リスティング広告は、管理画面が分かりづらいのが曲者です。
初心者の方にとっては、かなり難解で、とりあえず設定してしまうと、無駄な広告費を垂れ流してしまうことにもなりかねません。
ここでは、初心者の方でもすぐ実践できる改善のポイントを、3つご紹介します。
(リスティング広告改善のポイント1)キーワードのマッチタイプ設定
以下のデータは、以前当社に相談に来られた、とある行政書士事務所のリスティング広告のデータの一部です。
(この事務所は、「就労ビザの申請代行」サービスを集客するために、リスティング広告を使っています)
就労ビザの申請代行のサービスを売りたいわけなので、本来であれば、例えば
- 就労ビザ 申請
- 就労ビザ 代行
のようなキーワードで検索された時に広告を表示させて、クリックしてほしいですよね。
しかし、上記の実際のクリックデータを見ると、
- 日本 ビザ 期間
- 日本 ビザ 写真
など、依頼につながらないキーワードでも広告が表示されてしまい、無駄な広告費を使ってしまっていることが分かります。
これでは、効果が高まらないのは当然ですよね。
ではなぜ、こういったことが起きてしまうのか?
その原因は、「キーワードのマッチタイプ設定」にあります。
キーワードには「マッチタイプ」という設定が必要で、マッチタイプの設定の仕方によっては、無駄なキーワードにも広告が表示されてしまい、広告費を垂れ流してしまうことがあるのです。
例えば、「税理士 相談」というキーワードを設定したとすると、マッチタイプの違いによって、以下のような違いが出てくるのです。
キーワードのマッチタイプのお勧めは、
- 絞り込み部分一致
- フレーズ一致
のどちらかです。
マッチタイプについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
>> 【保存版】PPCキーワードのマッチタイプの違いと、お勧め設定を解説
(リスティング広告改善のポイント2)広告文が、見込み客に刺さっていない
リスティング広告は、広告文の書き方で、効果が大きく違ってきます。
初心者の方がよくやってしまいがちなのが、「~~社労士事務所」のような、事務所名を入れてしまうパターンです。
なんとなく、チラシと同じイメージで設定すると、こういったミスをしてしまいがちなのですが…
見込み客の立場で考えてみると、事務所名が書かれていても、クリックしたい!とは思いませんよね。
では、どうすればいいのか?
分かりやすいように、広告文の良い例・悪い例を以下に並べて比較してみたいと思います。
以下に、社会保険労務士事務所のリスティング広告の広告文を2つ、ご紹介します。
あなたが「障害年金を申請したい」と思って検索したとして、どちらの広告をクリックしたいですか?
明らかに、右側の広告文ですよね。
障害年金関連のキーワードで検索してくる人は、何よりも「自分は障害年金を貰えるか?」が気になって仕方がないわけです。
つまり、広告文も、そこに訴求することでクリックされやすくなる、ということです。
当たり前ですが、顧客の立場で「クリックしたくなる広告文か?」を考えましょう、ということですね。
あなたの広告文は、見込み客が見て、クリックしたくなる表現になっていますか?
ぜひチェックしてみてくださいね。
(リスティング広告改善のポイント3)コンバージョン設定ができていない
あなたは、コンバージョン設定を正しく行えていますか?
コンバージョン設定とは?
これだけでは分かりづらいと思うので、例を挙げて解説します。
以下は、コンバージョン設定をした場合の広告データです。
このように、コンバージョン設定をすることで、問合せ数を測定できるのですね。
つまり、コンバージョン設定をすることで、
- どのキーワードの費用対効果が高いのか?
- どのデバイス(PC、スマホ)から問合せが来たのか?
- どの広告文の効果が高いのか?
- どの時間帯に広告を出すとパフォーマンスがいいのか?
などを正確に判断し、効率よく改善していくことができるのです。
例えば、「PCよりスマホのほうが費用対効果が良いから、PCへの配信は弱めにして、スマホに多く配信されるように調整しよう」のように使うこともできます。
もし、コンバージョン設定をしていないとしたら、「目隠しをして運用改善するしかない(当てずっぽうで対応するしかない)」状態といっても過言ではないのです。
リスティング広告を始めたばかりの初心者の方は、このコンバージョン設定を見落としていることが多く、非常にもったいないです。
以下に、Google広告とYahooプロモーション広告のコンバージョン設定のヘルプページをご紹介しますので、こちらを参考に、コンバージョン設定をすることをお勧めします。
>> 「Google広告」のコンバージョン設定はこちら
>> 「Yahooプロモーション広告(検索広告)」のコンバージョン設定はこちら
>> 「Yahooプロモーション広告(ディスプレイ広告:YDN)」のコンバージョン設定はこちら
まとめ
リスティング広告は、初心者の方にはハードルが高いと思われがちです。
しかし、上記のような基本的なポイントを押さえていれば、早い段階で高い効果を得ることもできるのです。
ぜひあなたも、「食わず嫌い」になることなく、リスティング広告にチャレンジして頂ければと思います。
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