士業の学校:プレスクール

士業向け集客方法・売上アップ・マーケティングの情報サイト

【保存版】PPCキーワードのマッチタイプの違いと、お勧め設定を解説

【保存版】PPCキーワードのマッチタイプの違いと、お勧め設定を解説

「PPC(リスティング広告)をやっているんだけど、費用対効果が悪い…」

こういった場合には、「マッチタイプ」を改善することをお勧めします。

マッチタイプを改善することで、広告費を減らしながら、問合せを増やすことも可能です。

キーワードのマッチタイプとは?

マッチタイプとは、「設定するキーワードをどれくらい拡張させるか?」の設定方法のことです。
マッチタイプを設定することで、広告の表示回数をコントロールして、消化する広告費の量を調整する事ができます。

この説明だけだと分かりづらいと思うので、実際のマッチタイプの設定方法を見ながら解説します。

マッチタイプの種類

マッチタイプには、大きく分けると次のような種類があります。

  • 完全一致
  • 部分一致
  • フレーズ一致
  • 絞り込み部分一致

それぞれの特徴と違いを、順番に解説します。

完全一致とは?

「完全一致」は、一番わかり易いマッチタイプです。

例えば、「税理士 相談」というキーワードを「完全一致」で設定したとします。









設定の仕方拡張のされ方どのキーワードで検索された時に広告が出るか?

[税理士 相談]

キーワードを角かっこで囲む


設定したキーワードで検索された時にだけ、広告が表示される

税理士 相談

こうすると、「税理士 相談」というキーワードで検索された時にだけ、広告を表示させることができます。
例えば、「税理士 相談 新宿」「税理士 節税」「相談 税理士」のように、少しでもキーワードが違うと、広告が表示されなくなります。

このように、「特定のキーワードで検索された時のみ広告を出す」という方法が、「完全一致」になります。

設定する際に、
[税理士 相談] のように角かっこで囲むと、完全一致で設定している、という意味合いになります。

管理画面では、このように表示されます。

完全一致の表示のされ方

これは比較的、分かりやすいと思います。

部分一致とは?

次に「部分一致」についてです。
これは、「設定したキーワードに含まれる単語のいずれかが含まれている場合、それがどんな順番でも、他の単語が含まれていても広告を表示させる」設定になります。

例えば、「税理士 相談」というキーワードを「部分一致」で設定したとします。









設定の仕方拡張のされ方どのキーワードで検索された時に広告が出るか?

税理士 相談

記号をつける必要なし


設定したキーワードはもちろん、他の単語や類義語が含まれていても広告が表示される

税理士 相談
税理士 節税
年収 会計士 など

こうすると、「税理士 相談」というキーワードで検索された時に、広告が出るのはもちろん、
例えば、「税理士 相談 新宿」「税理士 節税」「相談 税理士」のように、キーワードに含まれる単語のいずれかが含まれていたり、順番が違ったり、他の単語が含まれていても広告が表示されます。
また、「会計士 相談」など、類義語でも広告が表示される場合があります。

なので、場合によっては「税理士 求人」「年収 会計士」のように、問合せにはならないであろうキーワードでも拡張されて、広告が表示されてしまう場合があります。

設定する際には、
税理士 相談
のように、とくに何かしらの括弧で囲む必要はありません。

部分一致の表示のされ方

マッチタイプの設定をしないと、デフォルトで部分一致になります。

フレーズ一致とは?

次に「フレーズ一致」についてです。
これは、「設定したキーワードと同じ順番で検索用語が入力された場合に広告を表示させる」設定になります。

例えば、「税理士 相談」というキーワードを「フレーズ一致」で設定したとします。









設定の仕方拡張のされ方どのキーワードで検索された時に広告が出るか?

“税理士 相談”

キーワードを引用符で囲む


設定したキーワードはもちろん、同じ語順が含まれていれば広告が表示される

税理士 相談
税理士 相談 無料
新宿 税理士 相談 など

こうすると、「税理士 相談」というキーワードで検索された時に、広告が出るのはもちろん、
例えば、「税理士 相談 無料」「新宿 税理士 相談」のように、「税理士 相談」の順番のキーワードで検索されたときには広告が表示されます。

イメージとしては、先ほどの完全一致と部分一致の中間くらいの拡張のされ方になる、イメージをもって頂けると、分かりやすいと思います。

設定する際に、
“税理士 相談”
のように引用符で囲むと、フレーズ一致で設定している、という意味合いになります。

フレーズ一致の表示のされ方

絞り込み部分一致とは?

最後が、「絞り込み部分一致」です。
これはすこし特殊な設定なのですが、イメージとしては『フレーズ一致以上、部分一致未満の拡張』になります。

設定の仕方としては、「部分一致」で設定したキーワードの一部の語句の前に、半角の「+(プラス)」記号を付けます。
こうすることで、「+」記号がついた語句に関しては、その語句自体か、わずかな言葉の揺れ、たとえば、タイプミスや送り仮名の違いだけに広告を表示するようになります。
また、フレーズ一致のように、キーワードの順番は影響しません。

例えば、「+税理士 相談」のように、絞り込み部分一致で設定したとします。









設定の仕方拡張のされ方どのキーワードで検索された時に広告が出るか?

+税理士 相談
+税理士 +相談

半角「+(プラス)」記号を付与


『フレーズ一致以上、部分一致未満の拡張になる

【+税理士 相談】の場合
税理士 相談
税理士 節税
相談 税理士 など

【+税理士 +相談】の場合
税理士 相談
税理士 相談 新宿
相談 税理士 など

こうすると、「税理士 相談」というキーワードで検索された時に、広告が出るのはもちろん、
例えば、「税理士 相談 新宿」「税理士 節税」「相談 税理士」のように、プラス記号をつけた「税理士」という単語が含まれる検索に対して広告を表示させることができます。
「会計士」のような類義語には反応しなくなりますので、予想外の拡張をある程度防ぐことができます。

また、他にも「+税理士 +相談」のように、絞り込み部分一致で設定したとします。

こうすると、「税理士 相談」というキーワードで検索された時に、広告が出るのはもちろん、
例えば、「税理士 相談 新宿」「税理士 節税 相談」「相談 税理士」のように、プラス記号をつけた「税理士」「相談」という単語が含まれる検索に対して広告を表示させることができます。
こうすることで、拡張の度合いをある程度予測できるので、予想外の拡張を防ぐことができるわけですね。

絞り込み部分一致の表示のされ方

これが、絞り込み部分一致の解説です。

マッチタイプ別の比較

以上のマッチタイプごとの違いを比較すると、このようになります。

拡張の度合いの比較

まず、拡張度合いの比較ですが、このようになります。

マッチタイプごとの拡張度合いの違い

部分一致が一番拡張度合いが広く、完全一致は狭い、というイメージをもって頂ければ、分かりやすいと思います。

表示回数と問合せ率の比較

次に、表示回数と問合せ率の比較ですが、このようになります。




















マッチタイプ表示回数コンバージョン率(問合せ率)
部分一致
多め

低め
絞り込み部分一致
やや多め

やや低め
フレーズ一致
やや少なめ

やや高め
完全一致
少なめ

高め

表示回数は、部分一致が一番拡張の度合いが広いので、一番多くなります。
しかし、場合によっては思わぬ拡張がされてしまい、全く見当違いなキーワードでも広告が出てしまうことがあるので、コンバージョン率(問合せ率)は低くなりがちです。

逆に、完全一致は、そのキーワードで検索されたときにしか広告が出ないので、表示回数は少なめです。
ただ、問合せが来やすいキーワードを狙い撃ちにできるので、コンバージョン率(問合せ率)は高くなる傾向にあります。

フレーズ一致や絞り込み部分一致は、その間といったイメージです。

表示幅を拡張させる意味

このように説明すると、「完全一致にしておけば安心」と考えて、完全一致でしか設定しない人がいますが、それは要注意です。
なぜなら、完全一致でしか設定していないと、検索ユーザーの検索パターンに柔軟に対応できなくなってしまうからです。

グーグルは、「1日に使用される検索キーワードの20%は、過去90日間で1度も使われたことがないキーワードである」という調査結果を発表しています。

つまり、キーワードの検索パターンは非常に膨大で、その全てを追い切るのは、実質的に不可能なのです。
つまり、完全一致だけに頼ると、せっかく問合せになりやすいキーワードがあるかもしれないのに、それを取りこぼし、機会損失してしまう、ということです。

なので、完全一致だけにするのはあまりおすすめできません。

お勧めは「絞り込み部分一致」か「フレーズ一致」

そこでお勧めなのが「絞り込み部分一致」か「フレーズ一致」で設定することです。

お勧めのマッチタイプは、絞り込み部分一致かフレーズ一致

先ほとお伝えしたように、「部分一致」だと拡張度合いが広すぎて、費用対効果が悪化する可能性が高くなります。
もちろん、使いこなせれば、未知のお宝キーワードを見つけてくれる可能性はあるのですが、初心者にはやや使い方が難しいのが実情です。

そこで、「絞り込み部分一致」か「フレーズ一致」の出番なのです。
「絞り込み部分一致」か「フレーズ一致」であれば、ある程度、拡張のされ方を予測できるので、費用対効果を保ちつつ、いろいろなキーワードを狙っていくことができます。

あなたも、設定するときには、まずは「絞り込み部分一致」か「フレーズ一致」を使って頂ければと思います。

※単キーワードの設定の場合は、特に注意!

なお、「税理士」「会社設立」「相続」のように、1つの言葉の塊になっているキーワードを、私は「単キーワード」と呼んでいます。
逆に「税理士 相談」「会社設立 代行」「相続 手続き 流れ」のように、2つ以上の単語でできているキーワードを、私は「複合キーワード」と呼んでいます。

この単キーワードを設定するときには、注意が必要です。

例えば、単キーワードで部分一致にしてしまうと、一気に広告費がかさんでしまうことがあります。
「税理士」を部分一致で設定すると、「税理士」という単語を含んだキーワードはもちろん、「会計士」などの類義語にも拡張されてしまうからです。

そのため、最初のうちは単キーワードは多用せず、基本的には複合キーワードで設定するほうがおすすめです。

マッチタイプの設定方法

では、マッチタイプの設定方法について解説します。

グーグルアドワーズの場合

グーグルアドワーズでは、管理画面を開いたら、「キーワード ⇒ キーワード ⇒ マッチタイプを変更したいキーワードをクリック」して、変更すればOKです。
グーグルアドワーズでのマッチタイプの設定手順

Yahooプロモーション広告の場合

Yahooプロモーション広告では、「キーワード ⇒ マッチタイプを変更したいキーワードをクリック」して、変更すればOKです。
Yahooプロモーション広告でのマッチタイプの設定手順

まとめ

いかがでしたでしょうか。

PPC(リスティング広告)は、マッチタイプの設定の違いで、広告の表示回数や反応が大きく変わってきます。

マッチタイプごとのキーワードの拡張幅をおさえて、使いこなせるようにしましょう。

得られた学びや気付きをぜひコメントして下さい。運営の励みになります。

お名前の入力は任意(ニックネームでもOK)です。

*

one × 1 =

Return Top