独立開業は税理士のひとつの夢が叶う瞬間であり、ビジネスにおける第二の人生のスタートラインと言っても過言ではありません。
しかし、独立後に大成功を収めて年収3,000万を超える先生がいる一方、開業後上手く軌道に乗れず失敗しまう先生もいます。
夢に見た独立開業で、一体、何が失敗を招く原因となってしまうのでしょうか?
この記事では、税理士の独立開業で失敗を招く3つの原因と、成功へ繋がる対策について詳しくご紹介していきます。
独立開業後の経営を安定させるために必要な事前準備やリスクヘッジなども、ぜひ参考にしてください。
独立開業のメリットとデメリット
独立開業で成功を収めるためには、メリットに加えてデメリットもしっかり理解しておく必要があります。それぞれの具体例を挙げながらここからご紹介していきます。
独立開業のメリット
開業税理士までのプロセスは、開業エリアの選定や事業計画、そして資金計画を立案することから始まります。
その後、開業立地の選定や資金調達、税理士会への登録、営業戦略の立案などの準備を経て、独立開業の第一歩を踏み出します。
独立開業した先生は、以下のようなさまざまな恩恵を受けることができます。
高収入を得られる
最も大きなメリットは、所属税理士以上の収入を望めることです。
開業した税理士は、自身で仕事の量をコントロールできるため、仕事をこなせばこなすほど収入を上げることができます。
所属税理士よりも年収に幅はありますが、500万円未満〜3億円以上という夢のある高収入を得ることが可能です。
500万円未満の年収の開業税理士も多くいますが、3億円以上稼ぐ層によって平均値が上がるため、開業税理士の平均年収は一般的に「3,000万円」前後と言われています。
税理士の力量によって年収は左右されますが、実績を積み上げるほど高収入を望めるという点は、大きなモチベーションになるでしょう。
専門分野に特化した仕事
国家資格を持つ税理士は、税務代理、税務書類の作成、税務相談という3つの税理士法で定められた業務をこなします。
独立開業をした税理士は、これらの業務の中から最も得意とする分野に特化した仕事を優先的に受けることが可能です。
勤務税理士や所属税理士では仕事を選べる範囲に限界がありますが、独立開業をすることで自分の得意分野で思う存分、実力を発揮できるというメリットがあります。
自由な活動
雇われの身である所属税理士の場合、固定された拠点での仕事になり、活動の範囲に制限があります。
開業後することにより仕事をする拠点や時間を全て自分で決められるため、柔軟にスケジュールを調整することが可能です。
自分の専門分野の需要が高いエリアに拠点を置くことで、効果的にクライアントにアピールすることができ、所属税理士の時よりも自分のペースで自由に活動ができます。
独立開業のデメリット
独立開業をするデメリットも知っておくことで、先のリスクヘッジが可能です。ここからは、税理士の独立開業時によく挙げられる代表的なデメリットをご紹介します。
新規顧客獲得に手腕が問われる
独立後は新規クライアントの獲得に全力を尽くし、いち早く経営を軌道に乗せなくてはいけません。
クライアントの獲得は営業の手腕が問われるため、コミュニケーションや営業を不得意とする方には厳しい仕事が待っています。
営業力に自信がない方は、Webマーケティングの実績やノウハウが十分に備わったコンサルに依頼するなどの動きも時には必要です。
仕事の成功も失敗も自己責任になる
税理士法人、税理士事務所を離れるため、受けた仕事は全て自己責任となり、これまで以上に業界の専門知識や経営に関する深い知識が要求されます。
開業後しばらくは、経営を軌道に乗せるために休みを献上して勉強をする必要があります。
独立後の失敗を避けるため、事業計画や営業戦略などの入念な準備とリスクヘッジを怠らないようにしましょう。
独立開業で失敗を招く原因と成功へ繋がる対策
税理士が独立開業することは収入面などで大きな利点がありますが、事業計画や営業戦略が不十分だった場合、失敗を招くケースもあります。
ここからは、独立開業で失敗を招く主な原因と、具体的な対策方法の例を3つ挙げて解説していきます。
市場調査が不十分
独立開業後は、事前に練った事業計画通りに新たな拠点を置いて、自ら営業、集客を行うことになります。
税理士事務所で培った経験やノウハウに自信がある方もいるかもしれませんが、ろくな下準備ができていない状態では、独立後に必ず苦労します。
特に成功と失敗を左右する市場調査の力の入れ方次第では、競合と大きな差が付いて軌道に乗せるまで長い時間が必要になることもあります。
見通しの甘さは、過大な初期投資のきっかけになり失敗を招く例もあります。
独立後に市場調査に本腰を入れては全て後手になるため、事前の準備期間中に競合に勝つための市場調査を行うことをおすすめします。
成功へ繋がる対策
独立開業前には、競合相手の状況や市場のニーズを把握しておく必要があります。
拠点とする立地を決めるための競合相手の情報収集、その地域におけるキーワード検索の状況把握など、どう差別化していくか計画を練りましょう。
地域によって業務の需要も異なるため、ニーズを無視した自分の得意分野の押し売りになってしまっては本末転倒です。
その地域においてどの業務が集客しやすく、費用対効果が高くなるかを把握することが、独立開業後の失敗を避ける重要な対策となります。
営業スキルと知識不足
独立開業後に成功を収めるために、高い営業スキルは必須です。
税理士資格を取り、大きな初期投資をして念願の独立開業をしても、営業スキルと知識が不足していることでクライアントを獲得できないケースも珍しくありません。
税理士はお客さんがいなければ何も始まらない業種なので、自ら動いて顧客を獲得をすることになります。
自分の手腕に自信を持って開業する方もいますが、税理士は過当競争の時代。競合を上回る営業スキルや知識が要求されることを、心に留めておきましょう。
成功へ繋がる対策
営業スキルを高める勉強は、独立開業後ではなく開業前に十分な期間を設けて行いましょう。
営業トークをする際に大事になることが、顧客に対して先生という正しいスタンスで営業を行うことです。頼み込んだり、お願いするなどの感情に訴えかけるようなスタンスは逆効果になる可能性が高いことを心得ておきましょう。
クライアントにはない知識やノウハウの引き出しが多いほど、顧客の心を掴むことができます。
顧客のニーズを十分に把握して、そのニーズに対する専門的な答えにその場で導けるように知識を深めておきましょう。
Webマーケティングを活かしきれていない
効果的に顧客を集客できる方法として、Webマーケティングは欠かせない存在です。
ネット検索で税理士を探す、という選択をした顧客を効果的に集客するために、ホームページやSNSを上手に活用することが推奨されます。
ホームページはアクセスしてもらうだけで先生の実力や実績、提供サービスなどをアピールすることが可能ですが、そもそもホームページにアクセスしてもらえない、検索結果に乗らない、などの悩みも少なくありません。
ネット集客を活用できていないのはまさに宝の持ち腐れであり、開業後に思うように集客できず失敗を招く代表的な例です。
成功へ繋がる対策
インターネットを介して新規顧客を獲得するために、ホームページを使った集客に力を入れましょう。
ホームページを使った集客には、活動する地域のニーズに合わせたキーワードの選定や、ホームページの検索結果を上位に表示するためのSEO対策など、専門的な知識が必要になります。
コストを抑えるために先生自らホームページを自作したり、安価で制作を請け負ってくれる業者に依頼することは、競合のネット集客に負けてしまうリスクがあります。
そのため、一定のクオリティと集客力が保障された実績のある士業のホームページ制作専門業者に依頼することがおすすめです。
ネット集客の大きな武器となるホームページ制作は、妥協せずに必要なコストを割くことをお忘れなく。
まとめ
税理士の独立開業に向けた準備を怠ってしまったり、効果的なマーケティングや営業ができないことが失敗を招く原因になることは理解していただけましたか?
独立開業は過当競争の中に身を投じることでもあり、競合に勝つための事業計画や営業戦略を怠ることはできません。
特に事前の市場調査は競合と差別化を図る大事な機会であり、専門業者の知識やノウハウを借りることで、開業後の経営を比較的早く安定させることが可能です。
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