まずは、SEO対策だけでアクセスアップを頑張ろう。
上記のような方をお見かけすることがありますが、「広告費を使わない(減らす)」というのは、多くの場合、悪手です。
当社の経験上、「広告費は減らさない」ほうが、売上アップには効果的です。
なぜか?
かけるべき広告費の目安も含め、分かりやすく解説します。
(超重要)広告費だけが、唯一「お客様を連れてきてくれるお金」である
なぜ、広告費は、絶対に減らしてはいけない(ゼロにしてはいけない)のか?
その理由はズバリ、広告費だけが、唯一「お客様を連れてきてくれるお金」だから、です。
- 高い家賃を払って、綺麗な事務所に引っ越しても、お客様は増えません。
- 自身の年収を増やしても、お客様は増えません。
言葉がアレですが、お客様さえ集まれば(集客できれば)、会社はなんとかなります。
こちらのページでも解説していますが、多くの会社・個人事業主の廃業原因は、「集客できないから」なのです。
>> 企業の生存率「10年で6.3%」を乗り越える3ステップ
こういったデータから見ても、「広告費は、最優先で捻出すべき予算である」と言えます。
(余談)役員報酬よりも広告費
なぜ「広告費ゼロ」が、もてはやされるのか?
書店などでは、よく「広告費ゼロでも大丈夫!」などの見出しを掲げた本を見かけます。
確かに、費用対効果を高めていくという視点は大事なのですが、なぜこんなにも「広告費ゼロ」がもてはやされるのでしょうか?
その理由は、昔の広告の習慣の影響とも言えます。
(昔は)広告=多額のお金が必要、だった
インターネットが発達していなかった頃の広告といえば、
- テレビ広告
- 雑誌広告
といったものが主流でした。
これらは、多額のお金が必要な広告ですし、費用対効果を分析しようとしても、詳細な分析は不可能でした。
そのため、中小企業や個人事業主は、広告費ゼロでやる方法(手間と時間を掛ける方法)しか選択肢がなかったのです。
(今は)Web広告など、少予算でもできるし、分析も簡単。やらない手はない
今の時代、月1万円でも広告を出すことが可能です。
例えば、
- PPC(リスティング広告)
- Facebook広告
- インスタグラム広告
などなど、少予算でスタートできるWeb広告は、たくさんあります。
また、これらの広告は、費用対効果の分析も簡単です。
簡単に言えば、「どのキーワードに広告を出したら、問合せ1件あたり何円で獲得できて、いくらの売上につながった」などの分析ができるわけです。
以上のように、昔と今では、広告の状況が全く異なります。
昔の考え方のまま、「広告費ゼロは素晴らしい!」と思い込んでいると、大きな機会損失をしてしまうことにもなりかねません。
(余談)広告費ゼロだと、こんなに時間と労力を無駄にしています
今の時代、LLCなどを使えば、非常に安く海外旅行に行けますよね。
(例えば、日本~韓国の往復だと、数万円ほどです)
これを、お金をかけずに(自分の力だけで)海外旅行に行こうとしたら、どうでしょうか?
自分で丸太船を作って、一から航路を調べて、えっちらおっちら船を漕いで…。
これでは、いつまでたっても、目的地に到着しませんよね。
広告費も、これと同じようなイメージです。
広告費を使うか使わないか?では、「海外旅行に、LLCで行くか?自分で船を漕いで行くか?」くらいのスピードの違いがある、と言っても過言ではないのです。
広告費を使いたくない人が陥りがちな失敗×3
(1)SEOだけで頑張ろうとする
SEO対策は、やろうと思えば、無料でできます。
しかし、狙ったキーワードで上位表示されるまでには、少なくとも数ヶ月、長いと1年2年かかることも珍しくありません。
また、もし狙ったキーワードで上位表示されても、問合せが増えるかどうか?は分からないのです。
SEO対策は、確かに効果的なアクセスアップ法の1つです。
(実際、当社もSEO対策に力を入れていますし、クライアントにも勧めています)
しかし、SEO対策だけに執着するのは、非常にもったいないです。
例えばSEO対策は、PPC(リスティング広告)と組み合わせることで、相乗効果を生み、より効率的に問合せを獲得することもできます。
詳しくは、以下のページでも解説していますので、ご参照下さい。
>> まだSEO対策だけやってるの?PPCと比較してメリットや違いを解説
(2)短期間でやめてしまう(継続的に改善していない)
こういった人をお見かけすることがありますが、これは非常にもったいないです。
なぜなら、Web広告というのは、「少しの期間だけやって終わり」というものではなく、「継続的に改善を繰り返していく」ものだからです。
Web広告の最大の強みは、「分析が簡単 ⇒ つまり、継続的に改善できる」ことなのです。
- まずは広告を出してみて、反応を見る
- (反応が良ければ)そのまま続ける
- (反応が悪ければ)どこが悪かったのか?を分析し、改善する
- また反応を見て、次の改善策を見つけていく
単純ですが、このように、PDCAサイクルを回すことで、広告の費用対効果が高まっていくのです。
(3)事務所拡大でお金が足りなくなり、広告費を減らそうとする
売上が増えてくると、事務所を拡大したり、社員を雇ったりするでしょう。
しかし、拡大しようとした矢先に、いきなり売上が上がらなくなる、といったこともあります。
この時に、広告費を減らそうとすると、状況が一気に悪化します。
私の経験上、廃業している会社の典型的なパターンは、「事業拡大 ⇒ お金不足 ⇒広告費を削減 ⇒ さらに悪化 ⇒ 廃業」という流れになっていると感じます。
この場合、減らすべきなのは、広告費以外の部分(役員報酬、その他の固定費など)です。
何度もお伝えしますが、「広告費だけが、唯一、お客様を連れてきてくれる」のです。
では、広告費は「いくらくらい」かければいいのか?
では、いくらくらいの広告費をかければいいのか?と言うと、正直、各会社ごとの予算状況などもあるので、一概には言いかねますが、
目安として、士業・コンサルタントのような「無形サービス」の場合で言うと、『売上のうち、10~30%に広告費が収まるのが妥当である』と言われています。
なので、これを一つの目安にしていただくと良いかと思います。
>> (参考)PPC(リスティング広告)の広告費の目安は?費用対効果の計算法
まとめ:広告費は、未来への投資(種まき)
いかがでしたでしょうか。
広告費は、「未来への投資(種まき)」です。
この意識を持って、ぜひ広告にチャレンジして頂ければと思います。
参考になれば幸いです^^
あわせて、以下の記事もよく読まれています