先日、とあるFPさんに、保険の営業を受けました。
熱心に説明していただいたのですが、結局私は「検討します」とお返事しました。
この時、なぜ私が「検討します」と言ったのか?
その要因を考えてみたら、営業の心得が見えてきましたので、ここでシェアします。
これをすると「検討します」と言われてしまう!営業の心得×3+1
(1)「ご存知かと思いますが~」と言ってしまう
「ご存知かと思いますが~」という一言は、禁句です。
そのFPさんは、私のことを気遣って「こういう保険の仕組みは、大林さんならご存知かと思いますが~」と言ってくれていたのだと思いますが…。
大変申し訳ないのですが、全然ご存知じゃないんですね。笑
私に関わらず、そして、保険に関わらず。
多くのお客様(買い手)は、その道のプロ(売り手)ほど、その分野に詳しくありません。
まったく「ご存知じゃない」のです。
しかし、人間の心理として、「ご存知かと思いますが~」と言われてしまうと、「分かっているフリ」をしてしまうものなんですね。
そうやって、お客様が全く分かっていないのに、どんどん話が進んでいく。
結局、お客様側としては「よく分からない」ので、「検討します」と言うしかないんですね。
営業の心得!あえて、ちゃんと説明しよう
(2)無意識な専門用語、言い回し
特定の業界で長く働いていると、知らず知らずのうちに、専門用語や独特の言い回しに慣れてしまいます。
しかし、お客様は、そういった言葉が理解できないのです。
例えば、先日の私の例で言うと、FPさんに、こんなことを言われたんですね。
これを聞いた私は「ぶつけるって、どういうこと?」と、頭の中がハテナでいっぱいでした。
(話を聞いていくと、なんとなく意味も掴めたりするのですが、やっぱりしっくりこないんですね)
もしこのFPさんが、以下のように言ってくれたら、私も「なるほど!それは良い!」と思ったかもしれません。
こうすることで、収支は全く変わらずに、退職金の準備ができるんです。
あなたは、無意識に、専門用語や独特の言い回しを使っていませんか?
営業の心得!「お客様の言葉」で話そう
(3)話を始める前の「フレーミング」がない
このFPさんとお会いする前、以下のように言われてたんですね。
この一言しかなく、なし崩し的に会う形になってしまったので、私としては「話すことで、結局どうなるのか?」「この話の着地点は何なのか?」が、全く分からなかったのです。
なんだか、いきなり会うことになってしまい、会ったら会ったで、よく分からない保険の話をされた。
そんな印象でした。
もし、話が始まる前に、以下のように言ってくれていたら、嬉しかったですね。
合わせて、当社のサポートについてもご案内しますので、ご検討頂くお時間としてもお使い頂ければと思います。
こう言ってもらえれば、「なるほど、私の▲▲の悩みを解決するための時間なんだな」「悩みを解決するためのサポート(サービス)を案内してくれるんだな」と意識できるので、よりスムーズに話が入ってきたはずです。
このように、「話の前に、何のための時間なのか?」「何がゴールなのか?」などを共有することを、「フレーミング」と言います。
これが共有できていないと、
- (売り手)詳しく説明したのに、契約してもらえなかった…
- (買い手)なんだか、よく分からずに会うことになって、売り込まれた…
のように、お互いに不満が残ってしまいます。
営業の心得!「何のための時間なのか?」を共有しよう
(番外編)サイズの合っていないスーツは厳禁
もう一点。
私が気になったのが、そのFPさんのスーツでした。
大きすぎるのか、全体的にダボッと見えてしまって、だらしない印象を受けたんですね。
これだと、暗に「この人には任せられないな…」と感じさせてしまうものです。
オーダースーツでなくても、今は安価でセミオーダースーツも作れますので、外見にも気を配りましょう。
まとめ
今回ご紹介したのは、言ってみれば「気をつければ、誰でもできる内容」です。
つまり、「できる・できない」の話ではなく、「やるか・やらないか」だけ。
ぜひあなたも、ご自身の営業活動の参考にしていただければ幸いです。
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