「ホームページを作ったけど、問い合わせが増えない…」
「もっと集客できるようにしたい」
こういったお悩み解消のヒントになればと思い、今日は、ホームページ改善の12のポイントを解説します。
私がクライアントのWeb集客のコンサルティングをする際に、必ずチェックするポイントをまとめました。
ぜひご活用頂ければと思います。
ホームページ改善は、Googleアナリティクスだけでは難しい?その理由
ホームページ改善の時によく使われるのが、Googleアナリティクスです。
確かに、Googleアナリティクスを見れば、ユーザーのアクセス数などが数字で分かります。
しかし、Googleアナリティクスの数字だけ見ていても、効果的な改善策は出てこないのです。
なぜか?と言いますと…
「相談したい!依頼したい!」という感情の動きがわからないから
当たり前ですが、ホームページを見ているのは、機械ではありません。
感情を持った人間が見ています。
そして、ホームページを見た人が「相談したい!依頼したい!」と思ってくれれば、問い合わせが増える、ということになります。
この「ホームページを見た人が、相談したい!依頼したい!と思ってくれるか?」という感情の動きは、Googleアナリティクスだけ見ていても分からないのです。
もちろん、Googleアナリティクスの数字を見ることは大事です。
が、それ以上に、数字の裏に隠されている”人間の感情(相談したい!依頼したい!と思ってもらえるか?)”が大事なのです。
そのポイントを12個、以下にご紹介します。
Web集客コンサルが見ている、サイト改善のポイント×12
(1)そもそも、ホームページで集客できる業務分野か?
最初に、「集客しようとしている業務分野は、ホームページで集客できるものか?」をチェックします。
ホームページで集客しやすいもの、しづらいものは、それぞれ以下のようになります。
ホームページで集客しやすい |
|
---|---|
ホームページで集客しづらい |
|
順番に解説します。
1.検索されているかどうか?
ホームページで集客しようと思ったら、大前提として、「検索されているかどうか?」が重要になります。
ホームページの主なアクセスアップ手段は、SEO対策か、PPC(リスティング広告)になります。
どちらも、検索してくることを前提にしたアクセスアップ手法です。
もし、検索されづらいようなサービスの場合、「ホームページ+SEO対策やPPC」は向きません。
そういった場合、「Facebook広告+セミナー」など、別のマーケティングを行う必要があります。
Facebook広告の活用法については、以下のページでも解説していますので、ご参照下さい。
>> 士業のためのフェイスブック広告を用いた集客テクニックを解説
2.ライバルサイトが強いか?弱いか?
検索されていても、ライバルが強ければ、集客は難しくなってきます。
ユーザーが検索してくるであろう想定キーワードで検索し、ライバル状況を目視してみて下さい。
他事務所の実績数や、お客様の声などを目視します。
ここで、あまりにも強いライバルがたくさんいるのであれば、真っ向勝負するのはお勧めできません。
こういった場合、例えば、より専門特化するなどして、ライバルとは違う土俵で戦うようにすると良いでしょう。
(例:離婚相談 ⇒ 女性向けの離婚相談 など)
3.サービス内容が分かりやすいかどうか?
分かりやすいサービスは、集客しやすいです。
例えば、「建設業許可の申請」や「障害年金の申請代行」のような手続き業務は、依頼した結果が分かりやすいので、集客しやすい傾向にあります。
一方、ホームページでは、分かりづらいサービスは集客しづらいです。
例えば、「社会保険労務士の顧問契約」や「コンサルティング業務」といったものは、集客しづらいものです。
もしこういった、分かりづらいサービス内容のものを集客したいなら、以下のような集客手法がお勧めです。
- フロントエンドのサービスを用意する
- セミナーを絡める
(2)キャッチコピーで惹き込まれるか?
ホームページの集客力を大きく左右する要素。
それが、キャッチコピーです。
人間は、「ホームページを見て、たった3秒で、そのホームページを読むか?戻るボタンを押して他を見に行くか?を判断する」と言われています。
この3秒の壁を突破するには、キャッチコピーを見ただけで「ここの事務所に相談すれば、私の悩みが解決できるかもしれない!」という期待感が持てるかどうか?が重要になります。
なぜか?と言いますと…
人間は、「自分の悩みが解決できるか?」にしか興味がない
極論すると、ホームページを見ている人は、「自分の悩みが解決できるか?」にしか興味がありません。
- 「自分の悩みが解決できるか?」
- 「自分にとってメリットがあるか?」
- 「他の事務所とどう違うのか?」
こういった視点でホームページを見に来ます。
こういうユーザーに興味を持ってもらうには、キャッチコピーで惹きつけられるかどうか?が大事になってくるのです。
詳しくは、以下のページで解説していますので、ご参照下さい。
(3)サイト内に写真があるか?(人物写真、事務所内部の写真)
写真があるかどうか?も、とても重要です。
多くの人は、士業に相談しに行くことに慣れていません。
- どんな人が対応してくれるのか?
- どんな事務所なのか?
こういったことが分からないと、余計な不安を与えてしまい、問い合わせが減ってしまいます。
事務所職員や、事務所内部の写真を載せて、見える化してあげることを心がけましょう。
どんな写真を載せれば良いのか?は、以下のページで詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
>> 士業がホームページに載せるべき写真×9。事務所を見える化して問合せ率アップ!
(4)料金表があるか?分かりやすいか?
料金表は、絶対に見られるコンテンツです。
あなたも、「値段が分からないものを申込む」のは怖いですよね。
料金表で大事なのは、以下の点です。
- パッと見ただけで、素人でも、自分に向いているのがどのサービスが分かるか?
- そのサービスを依頼した時にかかる金額は、いくらなのか?
これらが判断できる料金表であればOKです。
料金表の作り方のポイントは、以下のページで紹介しています。
合わせてご覧ください。
>> 料金表の作り方:ポイント12個まとめ。顧客心理を捉える事例もドサッとご紹介!
(5)社会的証明があるか?(お客様の声など)
ここでいう社会的証明とは、以下のようなものを指します。
- お客様の声
- 推薦者の声
- 実績
- 著書
- 何かしらのランキングで上位
こういった、「第三者から見たあなたの評価」のことを、社会的証明と呼びます。
これらがあるかどうか?で、ホームページの反応が大きく違ってきます。
お客様の声のポイントは、以下のページで解説しています。
ご参照下さい。
>> お客様の声のベストなまとめ方は?必要な5つの要素を解説
(6)選ばれる理由(強み)が明確か?
お客様は、常に「この事務所は、他と何が違うのか?」を比較しています。
選ばれる理由(強み)が明確でなければ、値段がもっと安い他の事務所に流れていきます。
ここで大事なのが、「強みは、自分で決めてはいけない」ということです。
自分が「これが私の強みだ!」と思っていても、お客様は全く違う部分に魅力を感じてくれていたりします。
これについては、以下のページで詳しく解説しています。
>> ホームページ集客だけに囚われないで!など、強み発見や高単価化のコツ×5
(7)サービス特化型ホームページになっているか?
- 相続もできます、
- 会社設立もできます、
- 税務調査もできます…
こういった、「ウチは何でもできますよ!」という何でも屋さん的なホームページは、テーマが絞られていない、と言えます。
何でも屋さんのようなホームページは、お客様への訴求力が落ちてしまうため、集客向きではないのです。
このように、載せるサービスを絞った方が、反応はグンとアップします。
レストランを例に挙げると…
これは、レストラン業界をイメージすると分かりやすいでしょう。
多くのメニューを横並びに並べている、昔ながらのファミリーレストランは、どんどん廃れています。
一方、サイゼリヤや紅虎餃子房のような、専門性を持ったファミリーレストランは、伸びています。
ホームページもこれと同じです。
見せ方(載せるサービス内容)を絞ることで、専門性を高く見せることができます。
かつ、検索エンジン(YahooやGoogle)からの評価も高まりやすくなるので、検索順位も上位に表示されやすくなります。
このように、サービス特化型になっているかどうか?で、集客力が大きく変わってくるのです。
(8)サイトの出口は一つか?(動線はシンプルか?)
ホームページの出口は、一つだけにして下さい。
- メルマガ登録はこちら
- セミナーのお申込みはこちら
- 事務所案内のダウンロードはこちら
このように、たくさんの出口があると、お客様は「何をすればいいのか?」が分からなくなってしまいます。
結果、反応が落ちます。
逆に、「まずは無料相談をご利用下さい」のように、出口が1つに絞られていると、迷わず申し込めます。
結果、反応がアップします。
1つのホームページで、何でもかんでもアピールするのはやめて、出口は1つにしましょう。
(9)電話番号が、パッと目に入ってくるか?
電話番号は、大きく目立つように載せて下さい。
デザイン性を重視し過ぎると、電話番号が目立たなくなってしまう場合があります。
「事務所案内のページにだけ、電話番号が小さく書かれている」といった状況では、問い合わせ獲得は難しいでしょう。
ユーザーは、わざわざ電話番号を探し出してくれるほど、ヒマではありません。
電話番号は大きく目立たせる!
これが鉄則です。
(10)申込後の明るい未来が想像できるか?
誤解を恐れずに言うと、お客様は、あなたのサービスには興味がありません。
サービス自体に興味がある訳ではないのです。
そうではなく、「そのサービスを使うことで、今抱えている課題・悩みが解消された、明るい未来を手に入れたい」のです。
サービス内容は、明るい未来を手に入れるための手段に過ぎないのです。
つまり、申込前の段階で、申込後の明るい未来を想像させてあげる必要があるのです。
お客様の声の声などで、ビフォー・アフターを伝えてあげることで、明るい未来を伝えることができます。
(11)地図はあるか?アクセスは分かりやすいか?
士業は、基本的に、地域ビジネスです。
業務によっては全国対応できるものもあります。
しかし、依頼するお客様側からすれば、近くの士業に依頼したいのが本音なのです。
そのため、地図は重要です。
グーグルマップだけでは分かりづらいのであれば、別途分かりやすい地図を用意しましょう。
また、最寄り駅からのアクセスが分かりやすいように、事務所までの道順を写真で載せてあげるのも効果的です。
アクセスを分かりやすく表記してあげれば、「事務所の場所が分からなくて辿り着けなかった」のようなドタキャンを防げます。
(12)お客様の言葉で書かれているか?
ここでいう、お客様の言葉とは、「お客様が普段の生活の中で使っている言葉」という意味合いです。
例えば、「スキーム」という言葉は、士業には馴染みがある言葉です。
しかし、お客様は、普段からスキームという言葉は使っていません。
前後の文脈から判断できる言葉だとしても、分かりづらい表現は、ホームページの反応を落とします。
中学1年生に説明するイメージで書く
ホームページに書く文章は、中学1年生に説明するイメージで書きましょう。
人間は、普段接していない業界の知識は、中1レベルくらいになると言われています。
例えば、普段仕事で英語を使わない人に、いきなり英語のテストをさせると、中1レベルの問題しか解けないのです。
中学1年生が理解できるレベルで書くことを心がけましょう。
まとめ:Web集客コンサルの視点を盗もう
いかがでしたでしょうか。
ここでご紹介したポイントは、どれも、Googleアナリティクスを見るだけでは判断できないものばかりです。
数字は数字であり、その裏にある、”人間の感情(相談したい!依頼したい!と思ってもらえるか?)”に目を向けるようにしましょう。
参考になれば幸いです。
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