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エッセンシャル思考とは?本の要約と実践法「より少なく、しかしより良く」

大林のおすすめ本
エッセンシャル思考とは?本の要約と実践法「より少なく、しかしより良く」
  • 「頑張っているのに成果が出ない」
  • 「ToDoリストが終わらない」
  • 「X(旧Twitter)、Facebook、ブログ、動画…全部やらなきゃと焦ってしまう」

そんな風に感じたことはありませんか?

特に、行政書士や税理士、社労士などの士業の方々は、ひとり事務所で多くの業務を抱えながら、営業や情報発信にも取り組んでいる方が多いと思います。

日々の業務に追われる中で、「何をやるべきか」よりも「とにかく全部やらなきゃ」となってしまうことも少なくないでしょう。

私自身も、無理に会社を大きくしようとしていた頃、まさに同じように感じていました。

情報発信も、セミナーも、広告も、日々の雑務も。
すべて自分でこなしていた時期がありました。

けれど、そんな中で、本当に大事な仕事は、ほんの一部だけだったのです。
そして、大事な仕事に集中したら、成果も一気に伸びていきました。

そんな私に、明確な方向性を与えてくれたのが、今回ご紹介する本―
グレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考』です。

この本が教えてくれるのは、「より少なく、しかしより良く」。

つまり、「やることを絞り、本質的なことに集中する」ことで、人生も仕事も、より豊かに、より成果が出るようになるという考え方です。

大林こうすけ
こんにちは。
士業専門Web集客コンサルタントの、大林亨輔(おおばやし こうすけ)です。
ここでは、当社スタッフの小倉杏奈との対話もはさみながら、この本の魅力をお伝えしていきたいと思います。

エッセンシャル思考とは?内容を要約

『エッセンシャル思考』とは、簡単に言えば、「本当に重要なことだけに集中する」ための考え方です。

著者グレッグ・マキューン氏は、このように述べています。

より少なく、しかしより良く(Less but better)

この一言が、本書のすべてを象徴しているとも言えるでしょう。

小倉杏奈
“より少なく、しかしより良く”って、なんかカッコいいですね。
でも実際どういうことなんですか?
大林こうすけ
たとえば“全部をちょっとずつやる”のではなくて、“1つの方向にエネルギーを集中させる”ってことだね。

著者のグレッグ・マキューンさんは、「あらゆる方向に1ミリずつ進むんじゃなくて、選んだ1方向に100%の力で進む」って表現してるよ。

「より少なく、しかしより良く」イメージ図

エッセンシャル思考が提唱するのは、単なる「効率化」ではありません。
大事なのは「何をするか」ではなく、まず「何をしないか」を選び取る力。

やることを減らす勇気こそが、自分にとっての“本質”を浮かび上がらせ、成果につながるのです。

小倉杏奈
でも、全部大事に見えちゃう時って、ありませんか?
大林こうすけ
それも自然な感覚だよね。
そういうときは、本書の“90点ルール”が役に立つ。

たとえ良さそうに見えても“これは絶対やりたい!”と確信できないものは、思い切って“NO”を選ぶんだ。

本書では「90点ルール」や「エネルギーの仕組み化」、「エフォートレスな行動設計」など、
選び方・集中の仕方・継続する仕組みについても、豊富な実例を交えて丁寧に解説されています。

エッセンシャル思考を実践するためのプロセスは、次の3つのステップになります。

Step1. 見極める(Explore) 「本当に重要なことは何か?」を問い続け、選択肢を広げながら、自分にとっての“エッセンシャル”を見極めます。
Step 2. 捨てる(Eliminate) イエスかノーかではなく、「絶対的にイエスでなければノー(No)」という判断軸で、不要なことを勇気を持って手放していきます。
Step 3. しくみ化する(Execute) 選び取った“エッセンシャル”を、継続的に成果につなげるために、習慣や仕組みとして落とし込みます。

このように、エッセンシャル思考は単なる「断捨離」ではなく、意思決定・集中力・成果を高めるための戦略的なアプローチです。

この考え方は、パレートの法則(80:20の法則)とも非常に近く、東洋哲学や禅の「シンプルさ」「本質を見極める」精神とも深くつながっています。

小倉杏奈
やることを減らすって、手を抜くことではないんですね。
大林こうすけ
そう。
むしろ“力を注ぐべき一点”を見極めるための、生き方の再設計なんだよ。

この本は、こんな人にお勧め

現代は「忙しいことが美徳」とされがちな社会です。

気がつけば予定はパンパン、タスクは山積み、夜になっても頭の中は仕事のことでいっぱい…。

そんな日々に疲れながらも、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い立てていませんか?

小倉杏奈
いや、これ……私に当てはまりすぎてて怖いです…
大林こうすけ
こういう状態に陥ってる人は、実は多いんだよ。
“全部大事に思えて、優先順位がつけられない”んだよね。

本書『エッセンシャル思考』は、そうした“頑張りすぎてしまう人”にこそ読んでほしい一冊です。

こんな悩みに、エッセンシャル思考は効く

  • 毎日やることに追われ、常に忙しいのに、成果が見えない
  • 「全部大事」に見えて、仕事の優先順位がつけられない
  • いろんな依頼を断れず、いつもキャパオーバーになってしまう
  • 自分が何に集中すべきか、見失ってしまっている
  • 目標に向かって努力しているのに、なぜか空回りしている
  • タスク管理術や時間術に限界を感じている
  • 「少ないことに集中すること」が怖くて、一歩踏み出せない
小倉杏奈
“優先順位が決まらない”って、まさに私です…。
大林こうすけ
そういう人にとって、“選ばない自由”こそが成長の鍵になるんだよ。

本書では、「最小の努力で最大の成果を得る」という合理性だけでなく、
自分自身の“本質的な価値観”に立ち返る視点をくれる構成になっています。

そして何より、“捨てる勇気”があってこそ、“集中できる自由”が生まれる。

その根底には、「より少なく、しかしより良く」という、深い哲学が貫かれています。

エッセンシャル思考を読んで。ピンときたポイント×3

(1)「より少なく、しかしより良く」

エッセンシャル思考の中核となるメッセージが、この言葉「より少なく、しかしより良く(Less but better)」
です。

数をこなすことよりも、選び抜いた一点に集中する。
これは単なる効率化ではなく、「本質を見極め、成果を最大化する」ための戦略です。

小倉杏奈
でも、大林社長。“やることを減らす”って、正直ちょっと怖くないですか?

なんか手を抜いてるように見えたり…
損するような気がして…

大林こうすけ
気持ちはよくわかるよ。

でも、むしろ“広く手を出しすぎる”ことが、大切なことを埋もれさせてしまうんだ。

私自身、この本を読んだことで、“士業専門”に絞って正解だったと、あらためて確信できたんだよ。

実は、私が起業した当初は、いろいろな業種をサポートしていました。

でも、徐々に気づいたのです。
士業に絞ったほうが、より深く役立てると。

その結果、起業して約半年後には、「士業専門ホームページ制作&集客支援」に特化しました。
この選択は、大正解でした。

たとえば――

他社のホームページ制作会社では、「行政書士のホームページ」として、
相続・会社設立・建設業許可など、業務を“とりあえず羅列”するケースが少なくありません。

一方、当社のサポートでは、その前に必ず以下のようなことをリサーチします。

  • どの業務を集客したいか?
  • その業務は、検索数があるのか?
  • ライバルはどれくらいいるのか?

たとえば、とある地域で、「ビザ全般」は競合が多く集客が難しいとしても、
「就労ビザ」に特化すれば、チャンスが見えてきたりします。

このような絞り込みや分析・提案ができるのは、士業に特化してきたからこそです。

小倉杏奈
なるほど。
選ばれやすさって、“専門性”で決まる部分もありますよね。
大林こうすけ
そう。そしてこれは、士業の先生にも通じること。
「なんでもできます」ではなく、「コレに特化しています!」のほうが、選ばれやすい。

エッセンシャル思考の中でも紹介されている有名な問いがあります。

  • 「自分が大好きなことは何か?」
  • 「自分が最も得意なことは何か?」
  • 「世の中に大きく貢献できるのは何か?」

この3つが重なる場所こそが、あなたの“エッセンシャル(本質)”なのです。

スティーブ・ジョブズも、エッセンシャル思考だった

ちなみに、Apple創業者のスティーブ・ジョブズも、この“選択と集中”を徹底していました。

Appleを再建する際、彼はまず商品ラインナップを大幅に削減しました。
当初、30種類以上の商品を扱っていたところ、ジョブズがベストだと思う、たった4種類の商品だけにフォーカスしたのです。

この考え方の背景には、ジョブズが深く影響を受けた、禅(Zen)の思想があります。

禅の根本には、「不要なものを手放し、本質に徹する」という姿勢がある。
それはまさに、エッセンシャル思考と重なるものです。

小倉杏奈
確かに…シンプルなものって、分かりやすいし、心に響きますよね。
大林こうすけ
そう。
少なくすることで、むしろ“深く”なっていく。
その深さが、信頼につながる。

士業も、「扱える業務の数」で差をつけようとするのではなく、
“選ばれる強み”を深めていくことが、これからの時代に求められています。

「広く浅く」ではなく、「狭く深く」ということですね。

(2)「120の仕事を70に絞る」集中の力

「やらないこと」を決めると、集中力が一気に上がります。

例えば、1日にこなせる仕事量のマックスが、「100」だとしましょう。
しかし、頑張り屋さんは、つい「120できる!やらなきゃ!」と思って、タスクを詰め込んでしまう。

しかし、1つ1つの仕事への集中力は、50くらいなので、仕事の質は低い。
さらに、集中力が落ちているから、結局90くらいの仕事量しか終わらない…。

そして、気持ちが焦り、家に帰っても仕事が頭から離れない…。

小倉杏奈
これ、あるあるじゃないですか…!
なぜか「たくさんやれば、成果が出る」と思っちゃうんですよね。
大林こうすけ
その気持ち、すごくよく分かるよ。
でも、逆に仕事量を減らすと、すべてがうまくいくんだ。

ではここで、1日の仕事量を、最初から「70」にしたらどうでしょうか?

気持ちにもスケジュールにも余裕が生まれるので、仕事に落ち着いて向き合える。
すると、1つ1つの仕事に、120くらいの集中力で取り組めるようになる。

結果、仕事の質も上がり、さらに余裕を持っていた時間で、結果90くらいの仕事が終わる。

こなした仕事量は、さっきと同じ90だったとしても、

  • 「120やろうとして、90しか終わらなかった…」
  • 「70やろうとして、90も終わった!」

この2つでは、気持ちがぜんぜん違うのです。

このおかげで、クリアな気持ちで家に帰ることができ、家族の時間も楽しめる。

ただ“仕事をこなす”のではなく、
“やらないことを決める”ことで、集中と成果を最大化できるのです。

小倉杏奈
“やらないことを決める”って…なんだかドキッとしますね。

優先順位を決めるだけじゃ足りない気がしてきました。

大林こうすけ
そうだね。
優先順位を決めるだけじゃなくて、“手放す覚悟”を持つことが、本当の集中力を生むんだよ。

私自身の働き方も、まさにこの考えに沿って大きく変えてきました。

ここで、私が実際に“集中すべきエッセンシャルな仕事”と、“手放して正解だった仕事”を3つずつご紹介します。

私のエッセンシャルな仕事:ベスト3

① 情報発信(YouTube・ブログ・note・メルマガ・ニュースレター) 文章を書くことが好きで、伝えることにやりがいを感じる。

義務感ではなく、“楽しいから続けられる”というのが、まさにエッセンシャル。

② マーケティング戦略の設計 クライアントの専門分野の選定、ライバル分析、差別化ポイントの策定など。

戦略がブレると、全体が空回りしてしまう。
だからこそ、ここは私も関わって、土台をしっかり固める。

③ 家族と過ごす時間(パパとしての役割) これは誰にも任せられない、唯一無二の役割。

子どもたちのパパでいられる今この瞬間を大切にするために、エッセンシャルな仕事に絞り込み、時間と気持ちの余裕を作る。

手放して正解だった仕事:ベスト3

① 事務作業(YouTube投稿、ブログ投稿など) マニュアル化して、スタッフさんにお任せ。

自分は“考える・構成する・伝える”に集中。

② フロー型SNS(Twitter、Facebookなど)の情報発信 「いいね」や「コメント」が気になって疲弊していた。

思い切ってやめて、ストック型に集中したら、むしろ成果が出た。

③ 営業・セールス 私は「先生(分かりやすく伝える・教える)」という立場が得意で、最大の価値を提供できる。

逆に、「営業マン(売る)」のは、大の苦手。

だからこそ、集客・マーケティングに注力し、「売らなくても、自然に売れる」仕組みを作った。

こうして自分の中で「やらないことリスト」を作ることで、
脳のキャパシティが空き、本来の集中力を発揮できるようになります。

小倉杏奈
なるほど…

“手放すことで成果が出る”っていうのは、ちょっと不思議だけど、すごく説得力があります。

大林こうすけ
そうだね。

結局、自分にしかできないことに“脳のリソース”を注げるようになると、自然と成果が出るようになる。

これは、士業の先生にとっても、重要なヒントです。

事務処理やルーティン業務、SNS投稿…
本当に“あなたがやるべきこと”でしょうか?

「本質に集中するために、やらないことを明確にする」

この思考が、次の成長への鍵となるのです。

(3)「昼寝」 仕事時間を減らし、成果を出す

エッセンシャル思考では、「やらないことを決める」だけでなく、
“休むこと”もまた重要な戦略として語られています。

とくに、注目したいのは「昼寝」です。

一見、仕事時間を減らす行為のように思えますが、
実は、集中力と成果を最大化するためのレバレッジなのです。

小倉杏奈
でも…昼寝って、なんだか罪悪感ありませんか?

働いてる時間が減るってことですよね…?

大林こうすけ
気持ちはわかるよ。

でもね、実は“パフォーマンスを高めるために必要な投資”なんだ。

実は、昼寝には、以下のような効果があることが分かっているのです。

昼寝の効果

NASAが実施した研究 たった26分間の仮眠で、認知能力が34%、注意力は54%も向上した
コーネル大学の社会心理学者ジェームス・マース氏の研究 15~20分の短い昼寝が8時間睡眠に匹敵する効果を持つ
オーストラリアの研究者らが「ネイチャー」に発表した研究 睡眠不足は、飲酒状態と同じくらい脳の働きがダウンする

私自身も、昼寝の効果を実感した経験があります。

ある日、カフェで本を読んでいる最中に眠くなり、思い切って30分ほど仮眠をとったことがありました。

すると――

  • 昼寝前:30分で40ページ
  • 昼寝後:30分で80ページ

同じ30分でも、成果は“2倍”になっていたのです。

小倉杏奈
それ…すごいですね!

読書だけでなく、仕事も同じように効率が上がりそう…!

大林こうすけ
うん。仮眠の直後は、脳の処理速度が上がっている状態だからね。

集中力が必要な“知的労働”こそ、こういう休息が活きてくるんだ。

士業の先生も、日々の業務では高い集中力が求められるかと思います。

仕事のパフォーマンス=時間の長さではありません。

むしろ、意図的に“回復”をはさむことで、
限られた時間の中でも、成果を最大化することができるのです。

「ゆっくりはスムーズで、スムーズは速い」

この言葉のとおり、あえてゆっくりと歩むことが、
結果として最短でゴールにたどり着く方法なのかもしれません。

エッセンシャル思考の「名言」から学ぶ、集中と手放しの思考法

ここからは、『エッセンシャル思考』の中に登場する、
ピンとくる“名言的フレーズ”と、その解説・気づきをご紹介していきます。


万物の大半はほとんど価値がなく、ほとんど成果を生まない。
少数のものだけが非常に役立ち、大きな影響力を持つ。

成果を生み出すのは、ほんの一部の「エッセンシャル」な要素だけ。

それ以外は思い切って手放しても、案外困らない―。
この考え方は、士業の「業務選定」にも直結します。

小倉杏奈
これって、パレートの法則(80対20の法則)、ですよね?

成果の80%を生み出す、20%の大事な要素・行動に集中しよう、っていう。

大林こうすけ
まさにその通り。

全体の中の“本当に価値ある部分”だけを見極める力が大事なんだ。


忙しすぎて考える時間もないなら、それは仕事が多すぎる。

「コレが終わったら、次はアレをやって、次は…」
そんな焦りを抱えて、動き続けてはいませんか?

実は、“考える時間が取れない状態”が最も危険です。

一度、立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「この仕事、本当に自分がやるべきことなのか?」

小倉杏奈
タスクが多いと、つい“やるしかない”ってなっちゃいますもんね…。
大林こうすけ
考える時間を意図的に確保することが、実は近道になるんだ。

我々に必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっと素早くノーを言うことだ。

人に頼まれた仕事、なんとなく始めた習慣、つい流されて参加した交流会…

これらは「即イエス」で始まり、後から自分を圧迫してくる代表例です。

「即答しない」

それだけで、意思決定の質が劇的に変わります。

小倉杏奈
断るのって、やっぱり勇気がいりますよね。

つい「できます」「行けます」「やります」って言ってしまう…。

大林こうすけ
「一度スケジュールを確認します」と言って、その行動の価値を考えよう。

ゆっくりイエスを言えば、無駄なノーが減る。
“選ぶ時間”こそが、人生の質を決めるんだよ。


決断(decision)の語源は、ラテン語で『切る・殺す』という意味だ。

これは象徴的なフレーズです。

“決める”とは、“捨てる”こと。
選ぶということは、それ以外を断つことを意味します。

選ぶという行為の本質を理解すれば、迷いの正体が見えてきます。

小倉杏奈
そう聞くと、決断って“覚悟”が必要なんだって、ズシッときますね。
大林こうすけ
そう。
何をやるかより、何を“やらないか”のほうがずっと難しいんだよね。

計画錯誤(プランニング・ファラシー)=「作業にかかる時間を短く見積もりすぎる」傾向。
この状態から抜け出す方法がある。
自分が見積もった時間を常に1.5倍に増やして、締め切りを設定するのだ。

「だいたい、これくらい時間があれば終わるだろう」
「頑張れば、これくらいで終わるはず!」

そうやって、つい“気合い”で乗り切ろうとしてしまい、結局あとで時間に追われる…。

“現実的な見積もり”を前提にスケジュールを立てるだけで、成果は大きく変わります。

小倉杏奈
うわー、わかります…!
つい、「頑張ればこれくらいで…!」って思っちゃう。

余裕があると、丁寧に仕事できますし、ミスも減りますよね。

大林こうすけ
1.5倍で見積もって、もし時間が余ったら、他の仕事をしてもいいし、早く家に帰ってもいい。

いいことだらけなんだよね。


老子も言うように「仕事は存分に楽しめ、家に帰れば家にいろ」と言うわけだ。

禅の言葉にも、「家和万事成(いえ わして ばんじなる)」という言葉があります。

家がすべての土台。
そこが笑顔に包まれ、安心できる場になっていれば、他のすべてもうまくいく。

小倉杏奈
つい、仕事を言い訳にしてしまうことって、ありますよね。
大林こうすけ
なぜか、「家<仕事」になってしまいがちだよね。

でも、自分にとって大切な人は誰なのか?って考えると、答えは自然と見えてくるよね。

このように、本の中には「深い気づき」と「シンプルな行動指針」が詰まっています。

読みながら、自分の毎日の行動を照らしてみる――
それだけでも、確実に「余計なノイズ」を削ぎ落とせるようになるはずです。

AmazonレビューやX(旧Twitter)の声をご紹介

書籍の魅力を知るうえで欠かせないのが、「実際に読んだ人」の声です。

ここでは、AmazonレビューやX(旧Twitter)でのリアルな反応をもとに、
『エッセンシャル思考』がどう読まれ、どう活かされているかを見ていきましょう。

Amazonレビューの要約

★5レビューより(ポジティブな声)

  • 「情報やタスクがあふれる現代で“本質”を見極める羅針盤のような一冊」
  • 「具体的な例が多く、週末を完全オフにする実践も共感」
  • 「“選ばない自由”が本当の豊かさをもたらすと気づいた」
  • 「読みやすく、ビジネス・生活の両面で参考になる」
  • 「何をやらないかを決める勇気が、成功を呼び込む」
小倉杏奈
ビジネスの現場でも、あれこれ手を広げるより“核心に徹する”ことが大事って、レビューでも書かれてました。
大林こうすけ
エンジニアの“コードを削ぎ落とす作業”もそうだし、士業の業務選定もまさに同じ。

“洗練”なんだよね。

★4~3レビューより(中立的・やや辛口な声)

  • 「考え方は素晴らしいが、エピソードが多くてやや冗長」
  • 「成功事例ばかりで、等身大の読者にとって実践のハードルを感じる」
  • 「同じことの繰り返しが多く、もう少しコンパクトでも良かったのでは」

★2~1レビューより(批判的な声)

  • 「成功者の例ばかりで、自分とは関係ないように感じた」
  • 「“本質的に重要なことだけを選ぶ”というのは、結果論に聞こえる」
  • 「ページ数が多くて、むしろ非エッセンシャルだと感じた」
小倉杏奈
ちょっと話が長いっていう感想もあるんですね…。
大林こうすけ
うん、確かに“読む”というより“要点を掴む”使い方が合ってるかもね。

X(旧Twitter)の声

・いろんな仕事を引き受けてしまってキャパる人
・最低限の投資で最大限の効果を得たいと思っている人
この辺りの人にお勧め書籍です。

先延ばし癖がちょっと直ったのと、やるにしても優先度をつけやすくなった。
あとこの先延ばしてるやつってほんとにやる必要あるんだっけ…?から考えられるようになったのも良かった。

「すべてを手に入れようとすると、本当に大切なものを失う。」
“すべての要望に応える”ことが最善とは限らない。
エッセンシャル思考は、仕事の取捨選択にも通じると実感しました。

何をやるか。も大事だけどそれ以上に何をやらないか。の取捨選択も大事。
選択と集中。
より少なく。しかしより良く。

上記の読者の声を見ても分かるように、本書は「選択と集中」が求められる今の時代にこそ、刺さる考え方です。

評価は賛否両論あるものの、それだけ“生き方の本質”に触れるテーマだということでもあります。

エッセンシャル思考の「関連本」との違い

“より少なく、しかしより良く”を補強する視点として、
エッセンシャル思考に似ている本との違いを、以下にまとめます。

【1】『エフォートレス思考』

エッセンシャル思考が「何をやるか?を厳選する本」だとすれば、
『エフォートレス思考』は「どうやれば、もっとラクに成果が出せるか?」を考える一冊です。

私が印象に残っているのが、以下の文章です。

  • 成果を上げるのは、良いことです。
  • 余裕で成果を上げるのは、もっと良いことです。
  • さらに余裕で出した成果が勝手に増えるなら、それに越した事はありません。
小倉杏奈
なるほど。

エッセンシャル思考は「何をやるか?」で、エフォートレス思考は「どのようにやるか?」なんですね。

大林こうすけ
そう。

まずエッセンシャル思考を読んで、その後にエフォートレス思考を読むと、
内容も理解しやすいし、実践もスムーズだからお勧めだよ。

【2】『マーケティングZEN』

マーケティングの分野で、「やることを絞る」ことの大切さを伝えるこの本。

Zen(禅)の思想をベースに、少ないことに集中することで、
実は大きな成果を上げられると説いています。

  • 100食限定の「佰食屋」、無理な成長を否定した「ワークマン」の事例など、あえて“少なくすること”が、逆に差別化と継続力を生んでいるというメッセージが印象的。
  • 「フードロスが出ない」「従業員の幸せを優先」…ビジネスにも“心のゆとり”が必要という価値観。
小倉杏奈
禅って、ビジネスにも効くんですね。

Appleのスティーブ・ジョブズも禅の考えに影響されてましたよね?

大林こうすけ
そう。
商品数を減らして、少ないラインナップに集中した。

Apple復活のきっかけも“エッセンシャル”だったんだよね。

【3】『SINGLE TASK 一点集中術』

「マルチタスクは脳に負荷をかける」ことが科学的に証明されている今、
この本では“1つのことに集中する”ことがいかに効率的で、かつ成果を生むかを実証しています。

  • 「一点集中が、最大成果を生む」
  • 「今、目の前にある一つのことに没頭する」

これはまさに、エッセンシャル思考が説く「本質に集中する」ことと同じ思想です。

小倉杏奈
大林社長って、エッセンシャルな仕事に入ってると、たまに“無言モード”になりますよね。
大林こうすけ
ごめんね。笑

ある意味、スポーツの「ゾーンに入る」感覚に近いのかもしれないね。

周りから見ると「努力している」ように見えるけど、本人は「楽しんでいる・没頭している」みたいな感じかな。

【4】『ステイ・スモール』

ビジネスの世界では「拡大」=「成功」とされがちですが、
この本では、あえて“小さく続ける”ことのメリットを強調します。

  • 「小さいからこそ、自分のやりたいことに集中できる」
  • 「人を増やすより、関係性の質を高める」
  • 「会社を大きくしなくても、十分なお金と自由は手に入る」
大林こうすけ
前に、無理に会社を大きくしようとして、仕事が辛くなった時期があってね。

自分が自由じゃなくなると、どんどん苦しくなってくるんだよね。

小倉杏奈
そうだったんですね…。

でも、今の体制はすごくバランスがいいですよね。
私も安心して仕事できてます。

このステイスモールについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

>> 本「ステイスモール」書評・レビュー|小さな会社が成功する戦略とは?

「より少なく」に価値を見出す5冊、それぞれの役割

主なテーマ アプローチ 私の印象
(本書)
エッセンシャル思考
やるべきことを減らす 選択と集中による成果最適化 すべてのベースになる考え方。判断軸が明確になった。
エフォートレス思考 どうやればラクに成果を出せるか 仕組み化と習慣化による効率化 日々の働き方の質を高める実践の教科書。
マーケティングZEN 禅的マーケティング思考 東洋思想との融合による価値観の転換 マーケティング観点でも禅的視点は重要だと実感。
シングルタスク 一点集中による成果最大化(マルチタスクからの解放) 脳科学を根拠とした集中力アップ法 マルチタスクの悪影響と、集中する効果を改めて学べた。
ステイ・スモール ビジネスの最適サイズを保つ 無用な拡大を避け、自由と幸福を優先する 規模を追わない経営に自信を持てた。

こうして見てみると、『エッセンシャル思考』の理念は、多くの名著や思想と響き合っています。

少なく、しかしより良く。

それは、ビジネス・生活・人生すべてに通じる、“時代を超える知恵”なのかもしれません。

まとめ:本質を選び抜く力が、これからの時代を生き抜くカギ

情報もタスクも人間関係も、気を抜けばすぐにあふれてしまう現代。

そんな時代において、グレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考』が提唱する
「より少なく、しかしより良く」
という生き方は、あまりにシンプルで、それでいて本質を突いています。

  • 本当に大切なことだけに集中する。
  • 他のすべてを手放す勇気を持つ。

それは単なる“効率化”ではありません。

人生や仕事における「意味」や「価値」を見つめ直し、自分らしい働き方・生き方を取り戻すための“選択”なのだと感じました。

さらに、この考え方は古くから東洋哲学にも通じており、
「無為自然」「手放すことで豊かになる」
といった禅や老子の教えとも共鳴しています。

あれもこれもとタスクを抱えている士業の方や個人事業主、小さな会社の社長さんには、
ぜひ一度立ち止まり、本書を手にとっていただきたいと思います。

人生をシンプルにすることが、成果を最大化する第一歩になる―

そのことを、きっと実感できる一冊になるはずです。

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この記事を書いた人

株式会社ミリオンバリュー代表士業専門Web集客コンサルタント大林 亨輔
累計500以上の士業事務所のWEB集客をサポートしてきた、士業専門Web集客コンサルタント。

船井総研出身の父の背中を見て育ち、22歳の時に独立起業。
士業業界のホームページ制作・SEO・PPCといった集客サポートを行い、独自の【士業専門3ステップ集客ノウハウ】を確立。

全国各地でセミナーも行い、ノウハウの普及に務めている。

ディズニーとスターバックスが大好き。
「息子3人の食費がすごいので、仕事頑張ります」
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