「本文には、キーワードを何個入れるといいですか?」
「SEOに効果的なメタキーワードの書き方は?」
このようなSEO関連の質問をよく頂くので、今日は、キーワードの個数について解説します。
SEO対策で上位表示を目指している方は、必見です。
1ページに含めるキーワードの数の目安は?
一般的に、タイトルやメタキーワード、メタディスクリプション、本文には、以下のようにキーワードを含めるのが良いと言われています。
タイトル
タイトルは、検索結果にも表示されるものになります。
一般的に、タイトルには、上位表示させたいキーワードを各1個ずつ含めることが推奨されています。
例えば、「相続税対策 節税」で上位表示させたいなら、「相続税対策」と「節税」の単語を含めたタイトルにしましょう、ということです。
こうすることで、検索エンジン(YahooやGoogle)が、「このページは、このキーワードに関連しているページなんだな」と認識してくれるようになります。
メタキーワード
メタキーワードには、狙っているキーワードを各1個ずつ、半角カンマ区切りで入力することが推奨されています。
例えば、「相続税対策 節税」で上位表示させたいなら、メタキーワードには「相続税対策,節税」と入力します。
なお、メタキーワードにたくさんのキーワードを含めたからと言って、上位表示に効果的という訳ではありません。
入れ過ぎは、箇条なSEO対策として逆効果になることもありますので、多くても単語5個くらいまでにしましょう。
なおGoogleは、2009年9月21日に、公式ブログで「メタキーワードは順位決定に影響しない」と公式発表しています。
なので、メタキーワードを入力する意味は、「そのページをどのキーワードで上位表示させたいか?を忘れないようにするため」くらいなものだと思っておきましょう。
メタディスクリプション
メタディスクリプションは、検索結果のタイトルの下に表示されます。
メタディスクリプションには、上位表示を狙っているキーワードを、1~多くても2個くらい記述することが推奨されています。
例えば、「相続税対策 節税」で上位表示させたいなら、メタディスクリプションには、「相続税対策」と「節税」を各1個ずつ使いましょう、ということです。
本文
本文は、一般的に、上位表示させたいキーワードを、全体の6%くらいに収めることが推奨されています。
例えば、「相続税対策 節税」で上位表示させたいなら、本文には、「相続税対策:6%以下」「節税:6%以下」になるようにする、という意味合いです。
なお、ページ内に含まれるキーワードの割合は、以下のようなツールを使うことで簡単にチェックできます。
しかし!キーワードの個数は目安。SEOで大事なのはソコじゃない
ここまで、キーワードの個数の目安をお伝えしてきましたが…
実は、「キーワードを何個入れればいいか?」ということには、厳密な答えはありません。
私も、お客様からよく質問されるので、目安としてこれらの回数をお伝えすることはあります。
目安があったほうが、安心できたりするからです。
(例えば”料理”でも、超初心者の人にとっては、”お塩ひとつまみ”と言われても分からないので、”お塩1グラム”と言われた方が分かりやすくて安心ですよね。でも、プロの料理人は、グラム数なんて気にしていないわけです。それと似たようなもので、目安があることで安心できることもあるのです。)
しかし、SEOで本当に大事なのは、キーワードの個数ではありません。
では、何が重要なのか?と言いますと…
SEO対策の王道:検索エンジンが目指す未来を追え
SEOの本質的な正解。
それは、「検索エンジンが目指す未来を、私達も目指しましょう」ということです。
キーワードの個数などのテクニックは、小手先のテクニックに過ぎません。
リンクをたくさん集める、などの対策も、言ってみれば小手先です。
「木を見て森を見ず」という言葉もありますが、枝葉に気を取られて、本質を見失わないように注意しましょう。
検索エンジンが目指しているのは、「検索ユーザーにとって役立つ情報を上位表示させる」ということです。
これが検索エンジンの使命なのです。
なぜ、検索エンジンは、検索ユーザーに役立つ情報を上位表示させたいのか?
検索エンジン(YahooやGoogle)は、検索してくれる人(ユーザー)がいるからこそ、成り立っています。
もし、検索しても役立つ情報が見つけられないなら、誰も検索エンジンを使わなくなってしまいますよね。
だからこそ検索エンジンは、「いかに検索ユーザーに必要な情報を届けるか?」に注力しているのです。
つまり、私たちも、「検索ユーザーにとって役立つ情報を発信する」ということに注力すべきなのです。
検索エンジンが目指す未来を一緒に目指すのが、長期的に見て一番効果的なSEO対策になるのです。
キーワードの数よりも、SEOで大事な「検索意図」とは?
検索エンジンは、どんどん進化しています。
その中で重要視され始めてきているのが、検索ユーザーの「検索意図」です。
検索意図というのは、簡単に言うと、「ある単語で検索したユーザーが、どんな情報を求めているのか?」のことです。
つまり、検索ユーザーのニーズ、とも言えます。
とある単語で検索する人が、どんな情報を求めているのか?を見極め、それに合わせた情報を提供してあげること。
これこそ、検索エンジンが求めているSEO対策なのです。
例:「出産祝い お返し」で検索すると…?
ここで一つ、検索意図の事例をご紹介します。
「出産祝い お返し」と検索すると、以下のような検索結果が出ます。
上位表示しているのは、「内祝い」のページであることが分かりますね。
実は、これは驚くべきことなのです。
昔は、検索エンジンも、今のように頭が良いわけではありませんでした。
なので、「出産祝い お返し」で検索すると、タイトルが「出産祝いのお返しなら!」的なページが上位表示されていたのです。
単純に、タイトルなどに含まれるキーワードを見ていた、ということです。
しかし、今の検索エンジンは、そんな表面的なところだけ見ているのではありません。
この検索結果から分かるように、検索エンジンは、「出産祝いのお返し = 内祝い」という意味を理解しているのです。
だからこそ、「出産祝い お返し」で検索する人に対して、「この人が求めているのは”内祝い”の情報だから、内祝いのページを上位表示させよう」というように順位を決定しているのです。
このように、検索エンジンも、ユーザーの検索意図を理解し始めているのです。
検索意図を見極める方法
しかし、「ユーザーの検索意図を見極めましょう」と言われても、どんな意図で検索されているのか?の検討がつかないですよね。
そんな時に便利なのが、Yahoo知恵袋なのです。
例えばあなたが、あなたのホームページを「離婚 親権」で上位表示させたいとします。
しかし、「離婚 親権」で検索する人の検索意図は、想像はできても、具体的なニーズは分かりませんよね。
そこで、まずYahoo知恵袋で、「離婚 親権」で検索するのです。
すると、以下のように、世の中の人の関連する悩みがズラッと表示されます。
これらはすべて、ユーザーの悩みそのもの(ニーズそのもの)です。
つまり、ユーザーは、これらの悩みの解決策を探して検索している、ということです。
要するに、これらの悩みに対して、あなたなりに分かりやすい記事にまとめてあげること。
これこそが、検索意図を汲み取った記事(コンテンツ)を書く、ということなのです。
このように、検索ユーザーの検索意図を理解し、良質なコンテンツを提供してあげることが大事なのです。
これができれば、SEO対策を制することができます。
SEOで大事な「共起語」「網羅性」とは?
ここまでで、「検索意図を理解し、そのニーズを満たせるように記事(コンテンツ)を書きましょう」というお話をしてきました。
ここからは、記事を書いていく上で大事な「共起語」「網羅性」というお話をします。
どちらも、SEO対策に欠かせない内容なので、さっそく見ていきましょう。
共起語(きょうきご)とは?
SEOに効果的な記事を書くポイントの一つ目は、「共起語」です。
共起語とは、以下のような意味です。
特定の単語と、一緒に使われることが多い単語のこと。
【共起語の例】
共起語 | |
---|---|
夏休み | 麦わら帽子 かき氷 お祭り など |
SEO対策 | キーワード 上位表示 コンテンツ など |
バスケットボール | ゾーンディフェンス ドリブル ダンクシュート など |
要するに、共起語というのは「よく一緒に使われる単語」のことと言えます。
上位表示させたいキーワードだけでなく、共起語も含まれていた方が、そのテーマについてより掘り下げられているページだ、とも考えられます。
こういったことから、共起語を含めた方が、SEOに効果的である、と言われているのです。
共起語分析ツールを活用しよう
とは言え、なかなか共起語が思い浮かばないこともありますよね。
そこで便利なのが、以下のような、共起語分析ツールです。
例えば、あなたが「生前贈与」というキーワードで、上位表示を狙っているとします。
その場合、共起語分析ツールで「生前贈与」と入れて検索してみます。
すると、以下のように、共起語が表示されます。
これらの共起語をページ内に含めることで、よりSEO対策に効果的になる、ということです。
網羅性(もうらせい)とは?
SEOのポイント2つ目が、「網羅性」です。
網羅性とは、以下のような意味です。
特定のテーマだけでなく、関連テーマも網羅しているホームページの方が上位表示されやすい。
例えば、あなたが「創業融資」で検索順位を上げたいとします。
この場合、ホームページの中に、創業融資のコンテンツばかり書くのも、一つの方法です。
しかし、創業融資には、必ず関連するテーマがありますよね。
例えば、「事業計画書の作り方」や、「銀行との折衝の方法」なども、創業融資を獲得するには重要なポイントになってきます。
であれば、これらのコンテンツも、ホームページの中に含めてあげた方が良いのです。
こうすることで、ホームページ全体で見た時に、創業融資に関する専門性が高まりますよね。
結果的に、検索ユーザーに役立つホームページになり、上位表示されやすくなる、ということです。
注意!最も大事なポイントは、いつも忘れないで!
共起語や網羅性というお話をしましたが、ここで大事な注意点があります。
それは、「ただ単に、共起語を散りばめればいい」のような話ではない、ということです。
これでは、最初に話した「キーワードの数は何個にすれば良いのか?」のような話のレベルと、なんら変わりません。
大事なのは、何度もお伝えしているように、「検索意図を理解し、検索ユーザーに役立つ記事を書くこと」です。
これこそが、検索エンジンが目指している未来なのです。
この大きな流れを、忘れないようにしましょう。
まとめ:キーワードの数は、SEOの枝葉。本質は検索意図
いかがでしたでしょうか。
最初は「キーワードの数は何個が良い?」といったお話から始まりましたが、SEOの本質はそこではない、ということです。
考えてみれば、「キーワードの数が何個なら上位表示できる!」なんて、おかしな話ですよね。
そんな基準で検索順位が決まっていたとしたら、いずれ検索エンジンは、誰にも使われなくなってしまうでしょう。
マーケティングの分野とは異なりますが、ヘレン・ケラーの格言にも、こんなものがあります。
大きな目標があるのに、小さなことにこだわるのは愚かです。
~ヘレン・ケラー~
SEO対策の本質は、検索エンジンが目指す未来(いわば目標)を共に目指すこと、です。
これを忘れなければ、小手先のSEOテクニックに惑わさることはなくなるでしょう。
参考になれば幸いです。
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