ホームページは、そこに書かれている文章によって、集客力に大きな違いが出ます。
今日は、私のコピーライティングの師匠でもある古山正太さんに、売れる文章の書き方をインタビューしてきました。
(上の写真:左側の男性が、古山正太さんです)
初心者の方もすぐに実践できるコツを聞いてきたので、ぜひご活用ください。
コピーライティングのよくある失敗×2
(1)読者(ターゲット)のことを全く考えていない…
相手のことを考えずに、自分の言いたいことだけを言っているような文章では、誰にも読んでもらえませんね。
古山さんは、上記のようにおっしゃっていました。
例えば、「私は行政書士をやっています」「私は認定支援機関です」「私の得意分野は、NLPです」のように書くだけではダメだ、ということです。
それを読んでいる読者(見込み客)にとっては、「それって何なの?私にとってどんなメリットがあるの?」と疑問に思われるだけで、魅力的に映らないのです。
結局のところ、読者(見込み客)が気にしているのは、「自分にとってメリットがあるのか?ないのか?」です。
メリットがあると思えば依頼するし、メリットが無いと思えば依頼しない。
とても単純なのです。
(2)小手先のテクニックばかり勉強してしまう…
“コピーライティング”と聞くと、以下のような勘違いをされる方がいらっしゃいます。
- コピーライティングって、要するに、お客様を煽って買わせればいいんでしょ?
- 意外性を出すような、目を引くようなことを書けばいいんでしょ?
確かに、コピーライティングが注目され始めた初期の頃は、これでも良かったのかもしれません。
(現に、こういった煽る手法を推奨しているコピーライターさんも、いまだに見かけます。)
しかし、消費者の目が肥えてきた今、小手先のテクニックでは、人は動きません。
煽ったり意外性を出したとしても、「結局、広告なんでしょ?良いことばかり言ってるだけでしょ?」と思われるだけです。
コピーライティングのコツ×2
では、売れる文章を書くには、どうすればいいのか?
この疑問に対する、古山さんの答えは、非常にシンプルです。
それは、「読者(ターゲット)を理解すること」、これだけです。
「自分の悩みを分かってほしい」
「自分の悩みに共感してほしい」
こういう「理解されたい」気持ちを汲み取って文章を書くには、ターゲットをリサーチする以外に方法はないんです。
これだけできれば、コピーライティングの基礎はバッチリです。
具体的に解説していきます。
(コツ1)読者(ターゲット)を理解すること
読者(ターゲット)のことを考えずに文章を書くと、ものすごく独りよがりな文章になってしまいます。
例えば、「あなたのベスト法務パートナー」「税務で会社を強くする」のような、なんだかカッコイイことを言っているような文章は、自己満足の文章です。
そうではなく、相手の悩みを理解し、共感し、その悩みを解決できます!と伝える必要があるのです。
では、どのようにターゲットをリサーチすればいいのか?
これについて解説します。
読者(ターゲット)の悩みをリサーチする方法
読者(ターゲット)の悩みをリサーチし、売れる文章を書く方法は、とてもシンプルです。
- 今までのお客様に相談された悩みを集計する。
- その中でも、特に多い悩みTop5を見つけ出す。
- あとは、「こんな悩みをお持ちですよね?私はそれを解決できます!」と書く。
たったこれだけなのです。
人間の悩みというのは、十人十色のようで、意外と共通点があります。
例えば、相続税対策を例に挙げてみましょう。
相続税対策を考える人の悩みとして多いのは、「自分は相続税がかかるのか?」「かかるとしたら、いくらくらいなのか?」「それを節税するには、どうすればいいのか?」といったものです。
このように、既存客にこれまでに相談された悩みを分析し、その悩みのTop5を解決できます!と伝えることで、集客できる文章を書けるのです。
(コツ2)売れる文章術の王道:ベネフィットライティング
コピーライティングのもう一つのコツが、「ベネフィットライティング」です。
ベネフィットライティングとは、「私はこんな特徴があります。つまりあなたには、こんなメリットがあります」と書く文章術のことです。
これだけでは分かりづらいので、例を挙げて説明しましょう。
以下に、2つの文章を挙げます。
上は独りよがりな文章。下がベネフィットライティングで書いた文章です。
- 当事務所は、経営革新等支援機関に認定されています。
- 当事務所は、経営革新等支援機関に認定されています。これによって御社は、資金調達がしやすくなり、さらなる業績アップを目指すことができます。
違いが分かりましたでしょうか?
上の文章(独りよがりな文章)の方は、「私は~~です」だけで終わっています。
つまり、やっていることは、”機能説明”です。
一方、下の文章(ベネフィットライティングで書いた、売れる文章)の方は、「私は~~です。これによってあなたは、~~なメリットが得られます」という書き方になっていますよね。
このように、自分の特徴を相手のメリットに置き換えて書く文章術のことを、ベネフィットライティングと呼ぶのです。
つまり、Iメッセージではなく、Youメッセージにしよう!ということ
文章には、I(アイ)メッセージと、You(ユー)メッセージという、2種類があります。
I(アイ)メッセージとは、「私は~~です」のような文章のことです。
主語が”私”になっています。
一方、You(ユー)メッセージとは、「あなたは~~です」のような文章のことを指します。
主語が”あなた”になっています。
簡単に言うと、ベネフィットライティングをするには、「Youメッセージにすれば良い」ということです。
私は!私は!のように、自分のことだけ伝えようとする文章は、独りよがりなので、誰にも読まれません。
主語をYouにして、「あなたは、~~なメリットが得られます」と伝えてあげることで、集客力がアップするのです。
共感を生む!プロフィールの書き方
古山さんは、士業・コンサルタントのプロフィールの書き方についても、具体的なアドバイスを話してくれました。
ただ単に、経歴をズラズラ書いておけばいい、というものではないんです。
人間は、「この人、自分と似ている」「この人、自分と同じだ」と思うと、急に親近感を覚え、相手を信頼しやすくなるのです。
ここでいう「ターゲットとの共通点を書く」というのは、とても簡単です。
具体的には、以下のような項目を、プロフィールに書くことをお勧めします。
- ~~学校卒
- 学生時代は、▲▲部に所属していました
- 事務所近くの●●という飲食店が好きです
- ★★が趣味で、毎週末どこどこに行っています
特に士業は、地域性の強いビジネスです。
基本的に、事務所に近い人がターゲットになりますよね。
この場合、「ローカル情報」というのは、ものすごい共感を得ます。
あなたも、初対面の人と話している時に、相手の出身校が同じ学校だったりすると、いきなり話が盛り上がったりした経験、あると思います。
このように、相手との共通点を書くというのは、とても効果的なのです。
これは、独立開業したばかりの士業・コンサルタントの方でも、すぐに実践できる内容ですよね。
まとめ:コピーライティングのコツは「共感」です
いかがでしたでしょうか。
一般的に、コピーライティングと言うと、「煽る」ことで買わせようとする人が多いものです。
確かに、煽って一時的に売上を伸ばすことはできるかもしれません。
しかし、そういった小手先のテクニックは、長続きしませんし、なによりも信頼を落とします。
士業・コンサルタントにとって、信頼は大きな資産になります。
信頼を落とすようなコピーライティングは、絶対にしてはなりません。
こういったコピーライティング業界の中で、古山さんのノウハウは、まさに王道を行っています。
「相手の悩みを理解し、共感し、その悩みの解決をサポートする」
これは、コピーライティングに限らず、ビジネスそのものの土台ですよね。
あなたにも、小手先のテクニックに頼るのではなく、王道の文章術を身に着けて頂ければと思います。
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