「PPC広告(リスティング広告)を自分でやるって、なんだか難しそう…」
「広告を出してみたけど、問合せが増えなかったので止めてしまった」
リスティング広告の初心者の方からは、こういったお悩みをよく聞きます。
そこで今日は、初心者の方でも堅実に成果を出すための、2つの方法をご紹介します。
(方法1)質の高いアクセスを集める「リマーケティング広告」
1つ目のお勧め配信手法は、「リマーケティング」です。
Yahooでは「サイトリターゲティング」とも呼ばれますが、仕組みは同じです。
リマーケティングとは、「あなたのホームページに訪れた人に、ピンポイントで広告を出す」方法のことです。
「訪問者を追いかける」といったイメージを持って頂くと、分かりやすいかと思います。
なぜ、PPC広告を自分でやる初心者の方に、このリマーケティングがお勧めなのか?
それには、以下の3つの理由があるからです。
(1)より安価に、より高確率で、問合せを獲得できる
先ほどお伝えしたように、リマーケティングは「あなたのホームページに訪れた人に、ピンポイントで広告を出す」配信手法です。
「あなたのホームページに訪れている」ということは、何かしらの興味を持っている可能性が高いのです。
つまり、「質の高いアクセス」ということです。
その方にピンポイントで広告を出せるので、問合せしてもらえる可能性が高まるのです。
実際、当社でリスティング広告を運用代行しているクライアントのデータが、以下になります。
コンバージョン単価(顧客獲得単価)を比較すると、検索広告(12722円)に比べて、リマーケティング(1368円)。
約9分の1の広告費で問合せを獲得できている、ということになります。
また、コンバージョン率(問合せ率)を比較すると、検索広告(2.35%)に比べてリマーケティング(3.89%)。
約1.6倍の問合せ率になっています。
このように、検索広告に比べて、リマーケティングの方が、より安く、より高確率で問合せを獲得できていることがお分かりいただけるかと思います。
(2)クリック単価が安い
リマーケティング広告は、検索広告に比べて、クリック単価(広告が1回クリックされた時にかかる広告費)が安いのが特徴です。
例えば、以下は当社のとあるクライアントのデータですが…。
検索広告の平均クリック単価が「299円」なのに対して、リマーケティング広告の平均クリック単価は「53円」になっています。
このように、安いクリック単価でアクセスを増やせるのも、リマーケティングの魅力です。
(3)SEOやお気に入り、SNS経由の人もターゲティングできる
リマーケティングは、どんな経路でホームページにアクセスしてきても、ホームページに訪れてくれさえすれば、ターゲティングできます。
つまり、SEO経由で来ても、お気に入り経由で来ても、SNS(FacebookやTwitterなど)経由で来ても、その人をターゲティングできるのです。
もし今、あなたのホームページが、リスティング広告を出していないけど、ある程度問合せが来ているとしましょう。
その場合、リマーケティング広告を出すだけでも、問合せが増えたりします。
ぜひ、試して頂ければと思います。
リマーケティングのお話をすると、「何度も広告が表示されると、しつこいと思われて、嫌われてしまうのでは?」という質問をされることがあります。
もし不安であれば、「フリークエンシーキャップ」という設定を行うことで、広告を表示させる回数を制限することができます。
詳しくは、GoogleアドワーズおよびYahooプロモーション広告のヘルプをご参照下さい。
>> (Google広告)フリークエンシーキャップ
>> (Yahooプロモーション広告)フリークエンシーキャップについて
(方法2)あなたに興味がある人を狙い撃ちする「指名検索キーワード」
検索してくる人は、「税理士 新宿」「離婚 相談 弁護士」のような、いろいろなキーワードで検索してきます。
その中でも、あなたの氏名や、あなたの事務所名を含んだキーワードを、「指名検索キーワード」と呼びます。
例えば、あなたの氏名が「田中太郎」だとしたら、「田中太郎」や「田中太郎税理士事務所」のように、あなたを狙い撃ちして検索してくる人が稀にいるのです。
指名検索キーワードで検索する人は、あなた自身を探している人です。
つまり、高い確率で問合せに至るのです。
つまり、「指名検索してくる人=質の高いアクセス」と言えるのです。
この質の高いアクセスを逃すのは、とてももったいないですよね。
ただ、この指名検索キーワードのお話をすると、「指名検索されたら、自分のホームページが上に来るんだから、広告を出す必要はないのでは?」という質問をされることがあります。
それでも、指名検索キーワードでリスティング広告を出すのには、意味があるのです。
理由は、以下の2つです。
(理由1)SEOは不確実。絶対に表示されるとは限らない。
SEO対策を行うことで、自然検索の順位を上げることができます。
しかし、検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、どんどん変更されていきます。
そのため、「指名検索されたら、必ず1位に表示される」とは限らないのです。
先ほどお伝えしたように、指名検索は、高い確率で問合せに至ります。
この質の高いアクセスを逃してしまうのは、非常にもったいないのです。
指名検索キーワードにリスティング広告を出しておけば、こういった機会損失を防げるのです。
(理由2)安価に問合せを獲得できる
指名検索キーワードは、問合せに至る確率が高い、とお伝えしました。
実際、当社がリスティング広告の運用を代行しているクライアントでも、指名検索キーワードで、以下のように問合せを獲得できています。
上記のデータを見ても分かるように、指名検索キーワードを出したことで、たった920円で問合せ1件獲得できていることになります。
これは、ものすごく費用対効果が高いですよね。
このように、得られるリターンを考えれば、広告費は全然気にならないくらい、費用対効果が高いのです。
まとめ:PPC広告を自分でやるなら、やるべきことを絞ろう
いかがでしたでしょうか。
- リマーケティング(サイトリターゲティング)
- 指名検索キーワード
自分でやろうとした場合、いろいろな配信手法に手を出すのは、お勧めできません。
PPC広告は、非常に多くの配信手法があるため、最初からすべてを網羅するのは、非常に難しいからです。
だからこそ、「選択と集中」の意識が大事なのです。
あなたもぜひ、この2つからチャレンジしてみてくださいね。
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