Webを見ていると、上記のような文言をよく見かけます。
では、結局のところ、「SEOに強いサイト」というのは、どういうものなのか?について、解説したいと思います。
SEO対策の基本要素×2
まずはじめに、SEO対策の基礎となる、以下の2つの要素について解説します。
- 内部対策(内部要素)
- 外部対策(外部要素)
SEO対策には、いろいろなテクニックがありますが、どんなテクニックも、このどちらかに該当します。
順番に解説します。
内部対策(内部要素)とは?
内部対策(内部要素)というのは、以下のものを指します。
内部対策(内部要素)とは?
- (例)
- タイトルにキーワードを含める
- 検索ユーザーの検索意図にそったコンテンツ(ページ)を増やす
- 定期的に更新する
- ユーザビリティが高い(スマホ対応などもされていて使いやすい、など)
など
GoogleやYahooといった検索エンジンは、「検索する人にとって、役立つサイトを上位表示させる」傾向にあります。
そのため、役立つコンテンツ(ページ)を増やしたり、使いやすくすることで、上位表示にプラスになる、ということです。
つまり、内部対策は、「検索する人にとって、役立つサイト(使いやすいサイト)を作ること
とも言えます。
外部対策(外部要素)とは?
外部対策(外部要素)というのは、以下のものを指します。
外部対策(外部要素)とは?
簡単に言えば、「自分のサイトへのリンクを増やす」ことを指します。
- (例)
- 役立つコンテンツを増やして、他のサイトから自然発生的にリンクしてもらう
- 関連性の高いサイトからリンクしてもらう
など
Web上では、「リンク=人気投票」のように扱われます。
つまり、検索エンジンは、「多くのサイトからリンクされているサイト = 人気が高いサイト = 上位表示させてあげよう
と、高く評価してくれるのです。
より重要視されてきているのは、内部対策
内部対策と外部対策の話をすると、「どちらが重要なのですか?」と質問されることが多いです。
どちらも大事なのですが、あえて申し上げると、より重要視されてきているのは、「内部対策」のほうです。
なぜかと言うと、外部対策の隙間を狙った、ブラックハットSEOを行う業者が増えてしまったからです。
ブラックハットSEOとは?
その昔、この仕組みを逆手に取って、多くのSEO対策業者が、「リンク目的のホームページを大量に作って、そこから大量にリンクすれば、対象サイトの検索順位を上げられる!」と気付き、闇雲にリンクを増やしてしまったのです。
これの「リンク目的のホームページ(中身のないサイト)からリンクして、上位表示を目指す」ことを、ブラックハットSEOと呼びます。
しかし、検索エンジンも黙っていません。
近年は、検索エンジンのAIの進歩もあり、不自然なリンクを検出できるようになってきました。
これにより、ブラックハットSEOを行うとペナルティが与えられる(検索結果に出てこなくなる、など)こともあり、外部対策だけでは上位表示されづらくなってきたのです。
上記のような時代の流れもあり、近年は、内部対策がより重要視されてきているのです。
検索エンジンと同じ未来を目指そう
上述の通り、検索エンジンを騙して上位表示を目指しても、必ずバレます。
結局のところ、検索エンジンは「検索ユーザーにとって、役立つサイトを上位表示させる」のが使命なわけです。
であれば、SEO対策をする側(つまり、私たち)も、検索エンジンと同じ未来を目指したほうがいいのです。
ここまでで、SEO対策の基礎である、内部対策と外部対策の概要について、解説してきました。
次は、具体的に「SEOに強いサイトを作るには、どうすればいいか?」と解説します。
SEOに強いサイトを作るポイント
内部対策の主なポイント
内部対策のポイントはたくさんありますが、その中でも特に重要なものについて、以下に解説します。
タイトルに、上位表示を目指すキーワードが含まれているか?
ページのタイトルは、本で言えば「背表紙」のようなものです。
いくら素晴らしい内容が書いてあったとしても、背表紙で中身が想像できなければ(読みたい!と思ってもらえなければ)、その本を手に取ろうと思いませんよね。
検索エンジンに対しても同じで、タイトルにキーワードを含めることで、そのページの中身を端的に理解してもらいやすくなります。
結果、上位表示にプラスになるのです。
キーワードを含める例としては、以下のようなイメージです。
上位表示を目指すキーワード | イマイチなタイトル例 | よいタイトル例 |
---|---|---|
新宿 税理士 | たなか税理士事務所 | 東京都新宿区の、 たなか税理士事務所 |
遺産分割協議書 書き方 | 遺産分割協議書について解説 | 遺産分割協議書の書き方を解説 |
障害年金 申請 | 障害年金をもらうには? | 障害年金の申請で失敗しない コツ×3 |
継続的に更新されているか?(ブログを更新する)
継続的に更新されているサイトは、検索エンジンからの評価が高まりやすくなります。
ページを増やしていくときには、ブログ機能を使いましょう。
ページを増やしていくと、サイト全体としては、以下のような構成になっていきます。
更新頻度(ペース)について
例えば、
- 1日にまとめて5記事公開して、その後更新しない
- 3日に1記事ずつ、継続して更新する(つまり、15日で5記事公開する)
の2つを比較すると、後者のほうがSEO効果が高い、と言われています。
コンテンツを書き上げるときには、一気に複数ページ分を書いても構いませんが、その場合には、公開するペースを調整して、バランスよく公開していくようにしましょう。
検索意図にそったコンテンツになっているか?
内部対策の重要ポイントの1つに、「検索意図」というものがあります。
検索意図とは?
検索キーワードの裏にある、検索ユーザーの気持ち。
検索意図については、以下のページで詳しく解説しておりますので、ご参照いただければ幸いです。
>> SEO対策に必須の「検索意図」とは?上位表示するためのコンテンツ作成法
ユーザビリティが高いか?(使いやすいか?)
サイト自体を使いやすく改善することも、大事なポイントです。
例えば、以下のような改善が効果的です。
- スマートフォンに対応させ、読みやすくする
- 分かりやすいメニュー構成にする
- ブログを書く時(コンテンツを増やす時)は、分かりやすいカテゴリ分けにする
- 文章は、適度に改行して、読みやすくする
- 文章だけでなく、画像なども挿れて、読みやすくする
- すぐトップページに戻れるリンクがある
- 表示速度が速い
- サイトマップ(サイトを見やすくする地図のようなもの)を設置する
など。
SEO対策と聞くと、主に内部対策やコンテンツ制作をしていくと思われる人も多いですが、このようにユーザビリティもかなり重要です。
20年以上SEO対策を行っている株式会社フルスピードでも、CVR改善の観点から内部対策やコンテンツ制作だけでなくUI/UXを改善することを推奨しています。
※内部対策の補足(よくあるご質問など)
よく、
- 1ページあたり、文字数は何文字がいいですか?
- メタキーワードやメタディスクリプションは、どう書けばいいですか?
といった質問をされることがあります。
これらも、内部対策の要素ではありますが、上述したポイントに比べれば、重要度は低いので、あまり気にしなくていいと思います。
詳細は、以下のページでも解説しておりますので、ご参照ください。
>> SEO的に、1ページの文字数は何文字がベスト?の答え
>> メタキーワード&メタディスクリプションの疑問に終止符。書き方や効果など徹底解説
外部対策の主なポイント
外部対策のポイントは、簡単に言えば、リンクの「数」と「質」の2つです。
リンクの数は多いか?
前述の通り、「リンク = 人気投票」のようなものなので、数が多ければ、SEO対策で有利になります。
しかし、闇雲に数を増やせばいいのか?と言うと、そうではありません。
ブラックハットSEOのところでもお話しましたが、意味のないリンクは、ペナルティにもなりかねません。
ここで大事に鳴ってくるのが、「リンクの質」なのです。
質の高いリンクを集められているか?
SEOでいう「質の高いリンク」というのは、例えば以下のようなものです。
自然発生的なリンク
(人間は、紹介したい!と思えるページがあったら、頼まれなくてもFacebookなどで紹介するものです)
SEO対策でも、自然発生的なリンクは、質が高いものとして評価されます。
ただ、サイトの中身が役立たないような内容になっていると、当たり前ですが、リンクしてもらうのは難しくなります。
だからこそ、前述の内部対策でも解説した「検索ユーザーの検索意図にそったコンテンツ(役立つ内容)」を書くことが、とても重要なのです。
同一ジャンルのサイトからのリンク
この場合、同じジャンルである「相続」関連のホームページからリンクされたほうが、SEO効果は高くなります。
逆に、たとえな「ダイエット」関連のホームページからリンクされても、そこまで質は高くありません。
※人間関係でも、「相続の専門家から推薦されている相続の専門家」のほうが、「ダイエットの専門家から推薦されている相続の専門家」よりも、信頼できますよね。それと同じです。
質の高いサイトからリンク
- 運用歴の長いサイト
- 多くのサイトからリンクされているサイト
- 特定のテーマに特化しているサイト
こういったサイトからのリンクは、パワーが強くなります。
(注意)有料リンクを買ってはいけない
上記のようなツールやサービスがあったりしますが、これらは、ブラックハットSEOになりかねません。
最悪の場合、検索エンジンからペナルティを受けてしまい、検索結果に出てこなくなることもあります。
有料リンクは買わずに、地道に増やしていくことをお勧めします。
ここまでのまとめ
以上が、SEOに強いサイトを作る、主なポイントです。
話が長くなってきたので、ここでいったん、ここまでの内容をまとめます。
- SEO対策には、2つの要素がある(内部対策と外部対策)
- その昔、ブラックハットSEOが流行ったことで、内部対策のほうが重要視されてきている
- 内部対策で特に大事なのは、「役立つコンテンツを、継続して更新すること」である
- 外部対策(リンクを集める)うえでも、結局は「役立つコンテンツかどうか?」が大事になってくる
ここからは、ここまでの内容を踏まえて、「SEOに強いホームページ制作会社の選び方」について、解説します。
ホームページ制作会社が言う「当社は、SEOに強いです!」の真意とは?
多くのホームページ制作会社が、「当社は、SEOに強いです!」と言っています。
しかし、結局、何をもって「SEOに強い!」と言っているのか?
よく分からないですよね。
制作会社の選び方にも関連してくる部分なので、簡単に解説させていただきます。
(注意)「SEOに強い」サイトでも、「作ってそのまま…」では、上位表示しづらい
最初に、注意点をお伝えしておきます。
ホームページ制作会社代表の私が、こんなことを言うのはアレですが…
「SEOに強い」サイトでも、確実に上位表示できるわけではありません。
理由はいろいろありますが、主な理由を2つ、以下にご紹介します。
(理由1)SEO対策は、継続してやる部分が多いから(更新など)
前述の通り、近年、外部対策よりも、内部対策のほうが重要視されてきています。
(そして、検索エンジンの考え方や、時代の流れから言っても、今後も内部対策のほうが重要視されていくと思われます。)
内部対策で特に重要なのは、
- 検索ユーザーの検索意図にそったコンテンツを増やすこと
- 定期的に更新していくこと
でしたよね。
これらは、ホームページ制作時ではなく、作った後にやっていく部分です。
つまり、ホームページを使う側(つまり、あなた)の頑張り度合いに左右される部分が、徐々に大きくなってきている、ということです。
ホームページ制作会社には、「継続更新をサポートできること」が、求められてきている
例えば、
- ブログのネタが思いつかない…
- どんなページを作ればいいのか?どんな文章を書けばいいのか?分からない…
といった悩みも出てくるでしょう。
(詳しくは後述しますが、)だからこそ、ホームページ制作会社には、「クライアントの継続更新をサポートできること」が求められていると、私は感じています。
ホームページ制作会社と、クライアントが、二人三脚でSEOに強いサイトを作っていく、といったイメージですね。
(理由2)検索順位は、ライバルとの相対関係で決まるから
SEO対策は、「ここまでやれば、必ず上位表示できる」というものではありません。
当たり前ですが、ライバルのサイトが存在しますので、「ライバルと比べて、どちらが効果的なSEO対策ができているか?」で、検索順位が決まってきます。
そのため、いくらSEO対策を頑張っても、ライバルがそれ以上頑張っていたら、上位表示できません。
逆に、そこまでSEO対策を頑張っていなくても、ライバルが大したことなければ、上位表示できることもあります。
このように、「SEOに強い」サイトであっても、確実な上位表示を保証できるものではないのです。
ただ、これでは身も蓋もない話ですよね。笑
そうは言っても「できる限り、SEOに強いサイトを作りたい」「よりよいホームページ制作会社に依頼したい」というのが本音かと思います。
そこで、SEOの強さの要因になる部分について、以下に解説します。
ホームページ制作会社を選ぶ際の、参考にしていただければと思います。
「機能面」が優れているから、SEOに強い
SEOの強さの要因の一つは、「機能面で優れていること」です。
例えば、以下のようなサイトを作ってくれるホームページ制作会社は、SEOに強いと言えます。
ユーザビリティが高い構成になっている
- スマホ対応している
- 分かりやすいメニュー構成になっている
- すぐトップページに戻れるリンクがある
- 表示速度が速い
など、こういった特徴(機能)のあるサイトは、SEOに強いと言えます。
細かい話をすると専門的になりすぎるので割愛しますが、「パンくずリスト」「Microdataフォーマット」など、ユーザビリティの高いホームページを作れる制作会社は、信頼できると言えるでしょう。
ページを簡単に増やせる、更新しやすい(ブログ機能が付いている)
前述の通り、SEO対策では、「ページを継続して増やす(更新する)こと」が重要になってきます。
そのため、「自分で簡単にページを増やせる(ブログ機能がついている)」ことは、必須と言えます。
逆に、
- ページを増やす度に、制作会社に依頼しなければならない
- ページを増やそうとすると、追加料金がかかってしまう…
- 操作方法が難しく、更新しづらい…
といったものは、お勧めできかねます。
初期(制作時)にできる内部対策を施してある
「トップページで狙っているキーワードを、タイトルに含めてある」など、ホームページ制作時にできる範囲の内部対策をしてあるか?は、必須と言えます。
ただ、何度もお伝えするように、上位表示を目指すには、利用者自身が更新していくなど、自分でやるべき内部対策も大事です。
ホームページ制作会社を選ぶときには、上記のような機能を備えたサービスになっているか?を確認しましょう。
「ノウハウ面」が優れているから、SEOに強い
「機能面」だけではなく、「ノウハウ面」でも、SEOの強さに差が出てきます。
どういうことか?
詳しく解説しますね。
どのテーマ(業務)に特化すればいいか?を見極められる
検索エンジンは、「テーマが絞られているサイト」を高く評価する傾向にあります。
例えば、「スズキ行政書士事務所」のような総合サイトよりも、「相続サポートオフィス」のような業務特化サイトのほうが、SEOに強くなる傾向にある、ということです。
特に、士業やコンサルタントといった業界は、扱う業務が多岐にわたります。
(例:行政書士であれば、相続・建設業許可・会社設立、などなど)
そのため、どの業務に特化するか?で、集客しやすいか?(上位表示しやすいか?)が決まってきます。
このように、「どのテーマ(業務)に特化するか?を見極められる」というノウハウは、SEO対策にも影響してくる部分と言えます。
集客しやすい業務分野を見極める、「無料調査」について(士業・コンサルタント向け)
あなたが活動する地域において、
- キーワードの検索数
- ライバル状況
- 業務ごとの集客可能性(単価などをふまえ、売上アップしやすいかどうか?)
などを調査し、集客戦略をアドバイスしています。
「ホームページを作りたい」「リニューアルしたい」とお考えの方は、ぜひご活用ください。
継続更新をサポートしてくれる
SEO対策では、継続して更新することが大事!
とは言っても、継続して更新するのは、けっこう大変です。
- ブログを書く時間を、どうやって生み出すのか?
- ブログに書くネタは、どうやって探せばいいのか?
- 役立つコンテンツって、結局どんな文章を書けばいいのか?
こういった悩みに親身に対応し、継続更新をサポートしてくれるかどうか?で、SEOに強いサイトに育てられるかどうかが決まってきます。
継続更新など、運用面もアドバイスする、Eラーニング講座「士業の学校」について
簡単に言えば、
- Web集客に関するノウハウを解説したセミナー動画が、会員専用サイトにあり、それを真似しながら問合せ増を目指せる
- わからない部分は、専門のコンサルタントに相談できる(もちろん、ブログのネタの探し方なども)
といったサポートになっており、多くの会員様にご愛顧いただいております。
ご興味あれば、ぜひご活用ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめますと、この記事で解説したポイントは、以下のとおりです。
- SEO対策には、「内部対策」「外部対策」の2種類がある
- より重要視されてきているのは、「内部対策」
- 「内部対策」で特に大事なのは、「役立つコンテンツを継続して更新することである
- SEOに強いかどうか?は、制作段階ももちろん大事だが、その後の更新にも大きく影響される
- 「特化すべきテーマ(業務)を見極められる」「継続更新をサポートしてくれる」といったノウハウがある制作会社と、二人三脚で育てていくのがベスト
参考になれば幸いです。