
- 「仕事が忙しくて、家族との時間が取れない…」
- 「もっと効率よく働きたいのに、いつの間にか長時間労働に…」
- 「仕事に追われているけど、本当にこれでいいのか?」
このような悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか?
今回ご紹介する『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』は、そんな働き方の本質について気づかせてくれる一冊です。
本書は、仕事熱心なセールスマネージャーが、ある日パソコンのウイルスによって人生を大きく変えていくという物語形式のビジネス書です。
単なる自己啓発書ではなく、ストーリーを通じて仕事と人生のバランスを見直すヒントを与えてくれる点が特徴的です。
本記事では、この本のあらすじや重要なポイントを解説しながら、士業の方にとってどのように役立つのかをお伝えしていきます。
さらに、実際の読者レビューや感想もご紹介し、どんな人におすすめの本なのかも掘り下げていきます。
仕事と家庭のバランスに悩んでいる方や、時間の使い方を改善したいと考えている方にとって、学びの多い内容となるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
本『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』のあらすじ
でも実は、働き方を見直すきっかけをくれるビジネス寓話なんだ。
本書の主人公は、仕事熱心なセールスマネージャーのマユク。
彼は毎日忙しく働き、部下を指導し、上司の期待に応えようと必死だった。
家でも仕事のメールをチェックし、休む暇もない。
そんなある日、彼のパソコンが謎のウイルスに感染する。
だが、このウイルスは、データを破壊したり、情報を盗んだりするわけではなかった。
ただ、パソコンの画面にメッセージを表示するだけ。
表示されるメッセージは、例えば以下のようなもの。
- 「オフィスで(プライベートの)映画を見るのがご法度なら、なんで自宅でメールを見てもいいの?」
- 「囚人にだって、家族と電話する時間くらいあるのに。」
- 「ほんとのところ、誰のために働いているの?」
マユクは最初、このウイルスを不快に感じる。
しかし、次第にメッセージの内容に考えさせられるようになる。
ウイルスは、彼のスケジュールを勝手に変更し、「本当に大切なことは何か?」を問いかけてくる。
ウイルスのメッセージを受け入れ、少しずつ働き方を変えていくと、驚くべきことが起こる。
- 仕事の効率が上がる
- 部下との関係が良くなる
- 家族との時間が増える
そして、マユクは「仕事に追われる生き方」から「仕事をコントロールする生き方」へと変わっていくのだった——。
なんだか面白いですね!
無理に働く時間を増やすんじゃなくて、効率を上げることが大事だって気づかせてくれる本だね。
本書から学べる『仕事と家庭の両立』の本質×5
(1)遠くの大きな目標より、今日の小さな行動
今日の小さな行動のほうが大切なんだと気づいたよ。
本書では、主人公のマユクが「将来のために」と考えることが、実は大切なものを見失う原因になっていたことに気づく場面が描かれています。
例えば、「仕事が一段落したら家族旅行に行こう」「来年こそは、子どもの誕生日に休みを取ろう」と計画を立てても、いざその時が来ると新たな仕事が入り、結局実行できないことが多いものです。
そんなふうに未来の約束ばかりをしていると、いつの間にか大切な人との時間が失われてしまいます。
一方で、「今日、仕事を切り上げて夕飯を一緒に食べる」「寝る前に子どもと絵本を読む」などの小さな行動は、すぐに実行できます。
特別なイベントを用意しなくても、今この瞬間に家族と過ごす時間を大切にすることで、心のつながりが深まり、結果的に仕事のモチベーションも上がるのです。
家族にとっては大事なんだよね。
(2)長時間労働=成果ではない
マユクは、長時間働くほど成果が出ると信じていました。
しかし、ウイルスは彼に「本当にそれで生産性が上がっているのか?」と問いかけます。
実際、効率的に働くことの重要性は、多くの企業でも証明されています。
例えば、カリフォルニア州の企業Tower Paddle Boards社では、2015年に1日5時間労働制を導入しました。
勤務時間を午前8時から午後1時までに短縮し、従業員全員が短時間で最大限の成果を出すことに集中した結果、会社の売上は50%増加したそうです。
同社のCEO:ステファン・アーストル氏は、こう言います。
ナレッジワーカーにとっての8時間労働は、肉体労働者にとっての16時間労働と同等だ。
8時間労働は肉体労働のための基準であって、精神のための基準ではない。
このように、労働時間が長いほど成果が上がるとは限りません。
むしろ、限られた時間内で効率的に仕事をすることで、より良い結果につながるのです。
だらだら残業するより、集中して短時間で終わらせたほうがいいですね。
(3)プライベートを優先すると、仕事もうまくいく
マユクは、仕事を最優先にして家庭を顧みない生活を送っていました。
しかし、物語の中で「プライベートを大切にすると、むしろ仕事もうまくいく」ことに気づきます。
エピソード:プライベートを優先したら、仕事が効率化した話
私はある日、妻に「映画を観に行かない?」と誘われました。
しかし、その日は仕事が詰まっていて、どうしようか迷いました。
それでも、「せっかくの誘いだし、何か気づきがあるかもしれない」と思い、映画に行くことを決めたのです。
とはいえ、そのままのやり方では仕事が終わらない…。
そこで、効率化できる部分はないか考えてみました。
そして、YouTube動画の台本を一言一句書くのをやめ、要点だけ箇条書きにする方法に変更しました。
さらに、資料作成もシンプルにし、準備時間を大幅に短縮。
すると、YouTubeの準備にかかっていた時間が半分に!
結果的に、映画を楽しんだだけでなく、仕事のやり方を改善するきっかけも得られたのです。
『やるべきことを減らす』ことなんだよ。
(4)仕事を楽しんでいる時こそ、最高の成果が出る
マユクは、ウイルスから「楽しみながら仕事をしている時こそ、最高の成果が出る」と教えられます。
実際、仕事熱心になりすぎると、心が麻痺してしまうことがあります。
しかし、楽しみながら仕事をしていると、良いアイデアが生まれ、仕事の成果も自然と向上します。
エピソード:SNSを手放して、仕事が楽しくなった話
以前の私は、X(旧Twitter)やFacebookでの情報発信を続けていました。
「すべてのマーケティング手法に精通していないと、プロとして信頼してもらえない」という恐れがあったからです。
しかし、私は、フロー型(情報がタイムラインをどんどん流れていく)のSNSは、情報が資産として積み上がらない感じがして、だんだんと消耗してしまいました。
「もう、やりたくない」と思うようになり、思い切ってSNSから撤退。
私が好きな、ストック型(検索で上位表示されることで、資産として長くアクセスを集めてくれる)の情報発信である、YouTubeとブログに集中することにしました。
すると、「YouTubeを見て問い合わせました」という相談が増え、ビジネスにも良い影響が出てきました。
さらに、自分の好きな形で情報発信できるようになったことで、ストレスもなくなりました。
なぜWeb社長が、SNSをやめたのか?その理由と結果がこちら
(5)今の働き方を疑うことが、成長につながる
本書では「なぜ今の働き方を続けているのか?」という問いかけが何度も出てきます。
私たちは「長時間労働が当たり前」「デスクに向かっている時間=生産性が高い」と思い込みがちですが、本当にそれが最適な働き方なのでしょうか?
起業したばかりの頃は、ずーっとデスクにかじりついて仕事してた。
長時間働けば成果が出ると思い込んでたんだよね。
試しに、昼間にスポーツジムに行ってみたら、めちゃくちゃ頭がスッキリして、仕事の効率が上がったんだよ。
そこから、いろんな働き方を試し始めたんだ。
・固定のデスクではなく、カフェで仕事 → 気分転換になって集中力アップ
・早朝2時に起きて仕事 → 静かな時間に邪魔が入らず、驚くほど捗る
・昼寝を取り入れる → 午後のパフォーマンスが大幅に向上
でも、大事なのは「自分にピッタリ合う働き方を見つけること」なんだと思うんだ。
士業の先生方も、「このやり方が本当にベストなのか?」って一度考えてみてほしいんだ。
士業の先生方も、業務の性質上、一定の枠組みにとらわれがちかもしれません。
しかし、だからこそ、「この働き方が本当にベストなのか?」と疑ってみることが大事です。
例えば、「固定の事務所で働くのが当たり前」と思っているかもしれませんが、ちょっと散歩すると、頭がリフレッシュされて、その後の仕事が捗るかもしれません。
思いがけないアイデアが思い浮かんで、今より楽に売上アップできるかもしれません。
(実際、ベートーベン、アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグなど、散歩を習慣にしている偉人はたくさんいます)
また、「夜遅くまで仕事するのが当たり前」と考えるのではなく、「朝早く仕事を片付けて、午後はクライアントとの関係構築に時間を使う」など、新しいスタイルを試してみる価値はあります。
働き方は一度決めたら終わりではなく、常に改善し続けるものです。
今の働き方に少しでも違和感を感じたら、それを疑い、新しいスタイルを試してみることが、より良い成果につながるかもしれません。
ここまでを、簡単にまとめると…
- 遠くの目標より、今日の小さな行動が大事
- 長時間労働=成果ではない。効率化がカギ!
- プライベートを優先すると、仕事もうまくいく
- 仕事を楽しんでいる時こそ、最高の成果が出る
- 今の働き方を疑うことが、成長につながる
私も今日から、小さな行動を大事にしてみます。
『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』のレビューまとめ
本書『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』は、働き方やワークライフバランスについて考えさせられる一冊として、多くの読者から高い評価を得ています。
AmazonやX(旧Twitter)でのレビューをもとに、その特徴をまとめてみました。
★5つのレビュー:特に高評価だったポイント
本書を絶賛するレビューでは、以下のような点が特に評価されています。
働き盛りのビジネスパーソンに刺さる内容
- 「仕事熱心な人ほど読むべき」「会社の課題図書にしたい」などの声が多数。
- ワークライフバランスの重要性を物語形式で学べるのが良い。
短時間で読めるのに、気づきが多い
- 「自己啓発書よりもスッと入る」「気軽に読めるのに、深いメッセージがある」
- 小説仕立てなので、スラスラ読めるのに、読後に深く考えさせられる。
リアルな職場の描写に共感
- 「メールに縛られる感覚、残業の習慣、部下との関係…どれもリアルすぎる」
- 「家族のために働いているはずなのに、家族との時間を失っている自分に気づいた」
読んだ後に行動したくなる
- 「この本を読んで、すぐに仕事の仕方を見直した」
- 「家族と夕食を一緒に食べる時間を意識するようになった」
- 「“じぶんコーポレーション”の株価を上げる、という考え方が響いた」
★4つのレビュー:やや惜しいと感じたポイント
高評価ではあるものの、若干気になる点を挙げる人もいました。
目新しい内容ではないが、気づきはある
- 「ワークライフバランスの本としては普通の内容」
- 「考え方の本としては良いが、具体的な解決策が少ない」
邦題が内容とズレている?
- 「タイトルからパソコンの技術書かと思った」
- 「原題(キュービクル宣言)のほうが本の内容を正確に表しているのでは?」
フィクションのご都合主義感が気になる
- 「主人公がどんどん成功していく展開ができすぎている」
- 「実際に同じように行動できるかというと難しい」
★3つのレビュー:賛否両論のポイント
一部の読者は「期待したほどではなかった」と感じたようです。
内容が薄く感じた
- 「チーズはどこへ消えた?みたいな話だが、深みはあまりない」
- 「ありきたりな自己啓発本に思えた」
共感はできるけど、実践は難しい
- 「結局、理想論でしかない」
- 「働き方を変えたくても、職場の文化的に難しい」
X(旧Twitter)での反応
Xでも「この本を読んでワークライフバランスを考え直した!」という声が、いくつか見られました。
日々の仕事に忙殺されて忘れがちになってしまう大切なことを思い出させてくれる本。
1〜2時間で読めちゃう薄い本なのに、こりゃいい本です。【#255文字書評】なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?/マイナク・ダル 著|notehttps://t.co/eq5vVoG69s
— localpocky (@localpocky) August 28, 2022
【なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?/マイナク・ダル】ビシネス書に凝っていた数年前に買ったままの積読本のうちの一冊。出版が2013年というから、かれこれ6年前。で、読んでみてびっくり。これ、働き… → https://t.co/LVcYuuIrvT #bookmeter
— こばんざめ (@kz0217) June 30, 2019
どんな人におすすめ?
本書を特におすすめしたいのは、こんな方です。
- 「仕事が忙しくて、家族との時間が取れない」と悩んでいる方
- 「長時間労働=成果」と思い込んでいる方
- 「働き方を見直したいけど、どう変えたらいいかわからない」方
- 「解説だけでなく、ストーリーがあって読みやすい本がいい」という方
逆に、「具体的なビジネススキルを学びたい」「実践的な時間管理術を知りたい」という人には少し物足りないかもしれません。
「つい長時間労働しちゃう」っていう人かな。
むしろ「働き方を工夫することで、売上もプライベートも両立できる」っていう考え方が大事だね。
関連コンテンツ(内部リンク)
『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』を読んで、「働き方を見直したい」「仕事と家庭のバランスを改善したい」と感じた方へ。
以下の記事も、あなたの働き方をより良くするヒントになるかもしれません。
具体的な行動につなげることが大事だから、「仕事のやり方を改善する」記事を読んでほしいな。
「やらなくていい仕事を見極める方法」とか?
この本を読んで「気づき」を得たら、次は「実践」していこう。
そのためのヒントが、以下の3つの記事には詰まっているよ。
今日からできる、3つのアクション
本記事では、『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』を通じて、仕事と家庭のバランスを見直す大切さについてお伝えしました。
最後に、今日からすぐに実践できる3つのアクションをまとめます。
①今日、家族のためにできる「小さな行動」をする
「来年こそは家族旅行に行こう」と考えるのも素晴らしいですが、大切なのは“今”の時間です。
- 仕事の合間に「ちょっとしたメッセージ」を送る
- いつもより30分早く帰宅して、一緒に食事をする
- 寝る前に子どもと本を読む
家族に「お疲れ様」とか「いつもありがとう」ってLINEを送るだけでもいい。
②仕事のやり方を見直して、ムダな時間を減らす
長時間労働が必ずしも成果につながるわけではありません。
- 今の仕事の進め方で「ムダになっている時間」はないか?
- 1日のスケジュールの中で「削れる作業」はないか?
- 逆に、少ない時間で大きな成果を出せる工夫はないか?
たとえば、私自身も「YouTubeの台本作成にかかる時間」を見直し、効率化することで業務時間を半分に減らすことができました。
仕事のやり方を少し変えるだけで、時間の使い方は大きく変わります。
③「働き方の当たり前」を疑い、自分に合ったスタイルを模索する
- 固定のデスクだけでなく、散歩などオフィスから出てみる
- 昼寝や運動を取り入れ、集中力を高める
- 仕事の時間を減らし、その分プライベートの時間を増やしてみる
でも、スポーツジムに行ったり、早朝に仕事をしたり、いろんな働き方を試すことで、もっと効率的に働けることに気づいたんだよね。
まとめ
- 「今日できる小さな行動」を1つやってみる
- 仕事の進め方を見直し、ムダな時間を減らす
- 「当たり前の働き方」を疑い、自分に合うスタイルを模索する
仕事も家庭も大切にしながら、より良い働き方を実践していきましょう!
そして、今回紹介した『なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?』は、そんなヒントを与えてくれる一冊です。
何事も、まずは「小さな一歩」から始めてみよう!