「目標設定はするんだけど、なかなか達成できない…」
「目標設定の具体的な方法が分からない…」
「仕事の目標達成の方法を知りたい」
こういった悩みをお持ちなら、以下で紹介する9ステップを、ぜひ実践してみてください。
私自身でも実践し、「業績アップ」や「本の出版」といった多くの目標を達成できた方法です。
きっとあなたにも、お役立ていただけるものと思います。
目標達成の大原則×2
はじめに、目標設定&達成のための原則を、2つご紹介します。
(原則1)全体から逆算する
1つ目の原則は、「全体から逆算する」ことです。
目標設定が上手く行かなかったり、達成できない原因。
その多くは、目先のことしか見えていないからです。
全体を把握せずに、目先の細かい部分にばかりフォーカスしてしまっているので、達成のイメージがわきづらく、効率が悪くなってしまっているのです。
そうではなく、まずは全体像を把握する。
その上で、そこから逆算して、やるべきことを決めていく。
あとは、やるべきことを淡々とこなしていけば、目標達成に向かって最短距離で進めるようになります。
(例)旅行に行くときだって
例えば、あなたが旅行に行くことを想像して下さい。
その時、あなたはまず、目的地を決めると思います。
例えば、「ハワイに行こう」のような感じですね。
そして、以下のような感じで、目的地から逆算して、計画を立てますよね。
- ハワイに行くには、予算はどれくらい必要かな?
- どこをめぐろうかな?
- 誰と行こうかな?
- いつ行こうかな?
- どんな交通手段を使おうかな?
これを、「旅行に行こう。取り敢えず、成田空港に行って、行き先はそこでまた考えよう」とはしないですよね。
目標達成も、これと同じです。
全体像から逆算していくことで、自然とやるべきことが明確になり、目標を達成できるようになっていくのです。
(原則2)自分の予想の120%くらいを目標にする
2つ目の原則は、「自分の予想の120%くらいを目標にする」ことです。
例えば、仕事で売上目標を設定する場合。
「今年は、年商3000万になったら嬉しいな」と思ったら、その120%の「年商3600万円」を目標にすれば良いのです。
なぜ、120%を目標にするのか?
それには理由があるのです。
積み上げ思考を打破しよう
人間は、無意識に、「積み上げ思考」で物事を考えがちです。
例えば、「去年はこれくらいだったから、今年はこれくらいだろう」のように、無意識に過去の自分の経験を元に、未来を予想しています。
しかし、それでは、微増はできるかもしれませんが、望む成長は期待できません。
頭に浮かんだ数字の、120%くらいを目標値にすると、去年と同じようにやっていたら達成できないわけです。
すると、あなたの頭が「どうやれば達成できるんだろう?」と、フル回転し始めます。
これが、目標設定のキモでもあります。
目標設定~達成までの方法:具体的な9ステップ
では、目標設定~達成までの、具体的な方法をご紹介します。
以下の9個のステップを実践すれば、自然とうまくなります。
- (Step1)年間目標を決める
- (Step2)その月の目標を決める
- (Step3)その月の仕事内容を書き出す
- (Step4)行動レベルにまで細分化する
- (Step5)仕事の優先順位をつける
- (Step6)締め切りを決める
- (Step7)スケジュールに落とし込む
- (Step8)あとは、淡々とこなす
- (Step9)週に1回、振り返りの時間を持つ
1つずつ、順番に解説します。
(Step1)年間目標を決める
まず、年間目標を決めます。
目標としてよくあるのは、例えば、以下の様なものが分かりやすいかと思います。
- 売上
- 自分の年収
- 顧客数
可能な限り、数字で具体的に書くようにしましょう。
年間目標は適当でいい。とにかく「決める」ことが大事
よく「年間目標と言われても、実際に達成できるかわからないし、何が起こるかわからないし…」と言って、なかなか決めようとしない人がいます。
しかし、年間目標を決めないと、そもそもスタートできません。
こういっている人は、「旅行に行きたいけど、テロが起きるかもしれないし、飛行機が落ちるかもしれないし…」と言っている人と同じです。
極論すると、年間目標は「適当でいい」のです。
目標に根拠なんて必要ありません。
達成できなくても、あなたを責める人はだれもいません。
そして、最初にお伝えしたように、「頭に思い浮かんだ予想値の、120%くらい」を目標にしましょう。
こうすることで、自然と積み上げ思考を打破できます。
- 目標は、適当に決める。
- 頭に浮かんだ数字の、120%くらいを目標値にする
とにかく「決める」事が大事です。
やり方は、ここで考える必要はありません。
この後、逆算しながら考えれば良いのです。
(Step2)その月の目標を決める
年間目標が決まったら、そこから逆算して、半年後、3ヶ月後、1ヶ月後の目標を決めます。
例えば、「年商3000万円が年間目標だから、12で割って、月商250万円になればいいんだな」のような形です。
(Step3)その月の仕事内容を書き出す
次に、その月の目標を達成するために必要なことを、書き出していきます。
例えば、以下のような形です。
- 紹介を3人獲得する
- ホームページから5人のお客様を獲得する
- セミナーを開催し、2人のお客様を獲得する
他にも、以下のような、その月のタスクもすべて書き出していきましょう。
- お客様Aさんの~~の書類を作る
- お客様Bさんの銀行融資に同席する
(Step4)行動レベルにまで細分化する
そして、書き出した仕事内容を、行動レベルにまで細分化していきます。
この「行動レベルに細分化する」というのは、要するに「あとはやるだけ、という状態にする」ということです。
落とし込みが中途半端で、曖昧だと、やりながら「はて、何をするんだっけ?」という、悩む時間が出てきてしまい、時間を無駄にします。
例えば先程、「ホームページから5人のお客様を獲得する」というものがありました。
しかし、ただ単に「5人獲得する」だけでは、何をすればいいか?分からないですよね。
このままだと結局、「今月も忙しく頑張ったけど、5人は達成できなかったなぁ。来月また頑張ろう」となり、目標未達で終わります。
そういった事態を防ぐために、細分化していくのです。
(例)「HPから5人のお客様を獲得する」を細分化してみよう
先ほどの「ホームページから5人のお客様を獲得する」について考えてみたいと思います。
例えば、現在、ホームページから毎月2人のお客様を獲得できているとします。
そうなると、2人を5人に増やすには、
- アクセスを2.5倍にするか?
- ホームページの成約率を2.5倍にするか?
- もしくは、アクセスも増やし、HPの成約率も上げ、全体で2.5倍にするか?
という事が必要だとわかりますね。
でも、ここで「アクセスを2.5倍にしよう!」では、これもまだ行動レベルになっていません。
例えば、「アクセスを2.5倍にする」なら、
- PPCの広告費を2.5倍にする
- ブログ記事を3つ書いて、SEOでアクセスを集める
など、「何をするか?」まで落とし込んでいくのです。
他にも、例えば「ホームページの成約率を2.5倍にする」であれば、
- お客様の声を5件載せよう
- キャッチコピーを変えよう
のように、これもまた「何をするか?」まで落とし込んでいくのです。
このように、「~~をする」という行動レベルにまで細分化していきましょう。
こうすることで、「はて、何をするんだっけ?」という無駄に悩む時間をなくし、時間を効率的に使えるようになるのです。
(Step5)仕事の優先順位をつける
行動レベルにまで細分化できたら、次は優先順位をつけます。
ここまでで、行動レベルにまで細分化してきました。
しかし、その全てが同じくらい重要な仕事か?というと、そうではないでしょう。
「目標達成のために、すごく効果的な仕事」もあれば、正直「やってもやらなくても大差ない仕事」もあると思います。
人間は、一度に1つのことしかできません。
まれに、マルチタスクができる超人的な人もいますが、それは本当に稀なケースです。
多くの場合、集中力が分散してしまい、すべてが中途半端になります。
かく言う私自身も、マルチタスクだと集中力が分散するので、「一度に1つ」に絞っています。
一度に1つしかできないということは、当然、やるべき順番が大事になってきます。
仕事の優先順位は、「難易度」と「効果性」で付けよう
その際に重要なのが、「難易度」と「効果性」で、仕事の優先順位をつけることです。
このような図を使うと便利です。
難易度というのは、「その仕事の難易度」のことだと思って下さい。
例えば、時間がかかったり、費用がかかったりするものは、難易度が高いと判断します。
逆に、すぐできる、0円でできる、というものは、難易度が低いといえます。
そして効果性というのは、「その仕事をクリアした時に、目標達成にどれくらい効果があるか?」のことだと思って下さい。
例えば、「その仕事をクリアすれば、目標のほとんどが達成できる」のであれば、それは効果性が高いと判断します。
逆に、「やってもやらなくても大差ない」のであれば、それは効果性が低いのです。
このようにして、4つのエリアに仕事内容を分類していきます。
そして、以下のように優先順位を付けていきます。
- 難易度低い&効果性高い=今すぐやる(優先順位1)
- 難易度高い&効果性高い=中長期的にやる(優先順位2)
- 難易度低い&効果性低い=手が空いたらやる(優先順位3)
- 難易度高い&効果性低い=やらない(優先順位4)
なお、仕事の優先順位の付け方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
合わせてご参照ください。
>> 仕事の優先順位の付け方。「緊急度」と「重要性」ではダメ!?
(Step6)締め切りを決める
優先順位をつけたら、それぞれの仕事に締め切りを決めます。
締め切りがないと、人間は、ダラダラと時間を使ってしまうものです。
強制的に締め切りを決めることで、集中して取り組むことができます。
ちなみに、実際の締め切りよりも、3日ほど早めに期限を切ることをお勧めします。
仕事には、想定外のことが起こりうるので、余裕を持っておけば、トラブルが起こっても落ち着いて対応できます。
中間チェック日を決めておこう
また、時間がかかったり、複雑な仕事の場合には、中間チェック日を決めることをお勧めします。
区切りが長いと、どうしても管理が甘くなりがちなので、「▲月▲日までに~~まで」「●月●日までに~~まで」のように、中間チェックを入れることで、進捗をしっかり追えるようになります。
(Step7)スケジュールに落とし込む
あとは、スケジュールに落とし込んでいきます。
この「スケジュールに落とし込む」までやらないと、時間管理が完璧とは言えません。
スケジュールに入れて、「いつ、何をする」まで落とし込んで、初めてスムーズに行動できるようになるのです。
私は、スケジュール管理にはグーグルカレンダーを使っています。
グーグルカレンダーは、タスク管理(ToDo管理)の機能もついているので、時間管理に重宝します。
また、万が一日程が変更になっても、ドラッグアンドドロップで予定をずらせて便利です。
手書きの手帳だと、日程変更が起こった時に、一旦消して、もう一回書き込む、という手間が発生するので、グーグルカレンダーは便利だと思います。
お勧めは「1日2時間の余裕を持つ」こと
仕事には想定外のことが起こりがちなので、「1日2時間の余裕を持つ」こともお勧めです。
時間的に余裕を持っておけば、いざトラブルが起きても対応できます。
もしトラブルが起こらなければ、予定を前倒しで進められますし、読書や情報収集といった時間もとれます。
このように、「余裕を持っておく」と言うのは、あらゆるケースに対応でき、とても便利なのです。
(Step8)あとは、淡々とこなす
スケジュールに落とし込んだら、あとは淡々とこなすだけです。
もう「いつ、何をやるか」まで、行動レベルで決まっているので、悩むことなく、どんどん仕事が進みます。
仕事をする上での最も無駄な時間は、「悩んでいる時間(考えている時間)」です。
考えながら行動すると、行動のスピードが落ち、時間が無駄になります。
決まった行動をこなすだけなら、余計なことを考えなくて済むので、時間を効率的に使えるようになるのです。
(Step9)週に1回、振り返りの時間を持つ
なお、毎週1日は、その週の振り返りをすることをお勧めします。
私の会社では、毎週金曜日の午後に、その週の振り返りをしています。
ここですべきことは、以下の3つです。
(振り返り1)その週に達成すべき目標は達成できたか?
まず、その週にやるべきだった目標が達成できたか?を確認します。
「達成度70%」のように細かく分析してもいいですし、「できた、できなかった」のようにザックリでも大丈夫です。
あなたがやりやすい感覚でやってみてください。
(振り返り2)目標を達成する上で、効果的なことは何だったか?
そして、「その目標を達成する上で、効果的なことは何だったか?」を書き出します。
例えば、「ホームページに、決算書の活用法の記事を書いたら、アクセスが伸びて、そこから1件お客様を獲得できた」とします。
これを「良かったね」で終わらせるのは、もったいないのです。
- なぜ、その記事を書いたらアクセスが伸びたのか?
- 他の記事と、何か書き方を変えたのか?
- お客様は、何に共感して問合せてきたのか?
こういったことを考え、書き出していくことで、次に活かしていくことができます。
(振り返り3)より良くするには、何ができるか?
最後に、「より良くするには、何ができるか?」を書き出します。
例えば、「今はSEOだけしかやっていないが、PPCもやれば、もっと問合せが増えるのでは?」のような感じですね。
このように、毎週振り返って、自分の状況を客観的に見つめ直すことで、次の週にその気づきを活かし、より効率化していくことができるのです。
もしあなたの事務所にスタッフさんがいるなら、一緒に時間を作って行うことをお勧めします。
そして、お互いの振り返り内容をシェアすることで、よりよい発見や、さらなる改善を行うことができるようになります。
まとめ
いかがでしょうか?
- (Step1)年間目標を決める
- (Step2)その月の目標を決める
- (Step3)その月の仕事内容を書き出す
- (Step4)行動レベルにまで細分化する
- (Step5)優先順位をつける
- (Step6)締め切りを決める
- (Step7)スケジュールに落とし込む
- (Step8)あとは、淡々とこなす
- (Step9)週に1回、振り返りの時間を持つ
この9ステップに沿って進めれば、効果的に目標を設定し、達成に向けて前進できます。
参考にしていただければ幸いです。
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