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あなたの目標設定を誤らせる、6つの悪魔と、解決策

あなたの目標設定を誤らせる、6つの悪魔と、解決策

2018年も、あと僅かですね。

そろそろ、来年の目標を立てる方も多いのではないでしょうか。

今日は、あなたが2019年も目標達成に向かって、全力疾走できるように、「目標設定を誤らせる原因」についてお話します。

ぜひ、目標を立てる前にこの記事を読み、お役立て頂ければ幸いです。

期限を決めて数字を入れて、紙に書いたのに、目標達成できないのは何故?

  • 明確な目標を立てよう!
  • 数字を入れて、期限を決めて、達成状況を把握できるようにしよう!
  • 目標を紙に書くことで、達成率がアップします!

目標設定に関する本や、自己啓発本を読むと、だいたい、上記のようなことが書かれていたりします。

これらを実践している人も多いのではないでしょうか。

しかし、その一方で、
「明確な目標を立てて、紙に書いてみたけど、達成できない…」
そうやって悩んでいる方も多いと思います。

なぜ、明確な目標を立てたのに、達成できないのか?

その本当の理由は、ズバリ『設定している目標自体が間違っているから』です。

左脳だけでなく、右脳の影響も大きい

人間の脳には、左脳と右脳があります。

  • 左脳:論理的な思考を司る
  • 右脳:感情を司る

よく言われる「期限を決める」「数字を入れる」といったテクニックは、すべて、左脳的な考え方です。

確かに、こういった論理的なアプローチにも、一定の効果はあります。

しかし、それ以上に、右脳的な、感情面のアプローチも、とても重要なのです。

目標設定には、左脳だけでなく、右脳的なアプローチも大事

感情とは、「楽しい」「不安」「怒り」などを指します。

多くの場合、左脳的なテクニックだけに偏ってしまい、「頑張れば達成できるはず!」と思って、努力します。

しかし、右脳が置いてけぼりにされてしまい、感情を無視してしまっているのです。

その結果、「頑張っても頑張っても、なかなか達成できない…」「達成したのに、なんだか幸せじゃない…」といった自体に陥ってしまうのです。

あなたの目標設定を誤らせる、6つの悪魔

目標設定は、マラソンで言えば、「ゴールを決めること」と同じです。

間違ったゴールを設定してしまったら、無駄な努力をし続けることになるのは、目に見えていますよね。

実は、世の中の情報に踊らされてしまって、自分自身が本当に達成したい!と思っていない、「偽りの目標」を目指してしまい、四苦八苦している方がとても多いのです。

実際、私もそうでした。

私自身、以前は、間違った目標を目指してしまい、「頑張っても報われない…」という経験を繰り返してきました。

あなたには、同じような悩みを繰り返してほしくない。

そう思い、ここでは、「あなたの目標設定を誤らせる6つの悪魔」をご紹介します。

あなたの目標設定を誤らせる、6つの悪魔

(1)不安・恐れ

もっと~~じゃないと、●●になってしまう…

このような、不安・恐れの気持ちから目標を立てるのは、逆効果です。

例えば、私がコンサルティングで関わった方の例で言うと、無意識に以下のような恐れから行動しようとする人がいます。

  • 売上を上げないと、廃業して、家族が離れていってしまう…
  • コレくらいできないと、周りからダメなやつだと思われてしまう…

こういった、不安や恐れから行動してしまうと、無意識に、さらに不安になる状況を引き寄せてしまいます。

ちょうど、怖い犬から逃げようとすると追いかけられるように。

(2)世間の評判

この目標を達成できれば、周りに認めてもらえる!尊敬される!

このような、無意識に世間の評判を気にした目標を立ててしまうと、苦しくなります。

お金や地位、名誉など、本来あなたが求めていないものまで追いかけてしまうことになります。

これでは、いくら頑張ってその目標を達成できたとしても、一時的な高揚感で終わってしまい、残るのは「空虚感」だけです。

(3)見栄

(本当の自分より)大きく見せたい、強く見せたい

このような動機で立てた目標は、自分自身を偽ることになるので、自分の首を締めてしまいます。

例えば、

  • 売上アップして、優れたビジネスマンだと思われたい
  • 社員数を増やして、優れた経営者だと思われたい

といった、無意識の見栄に注意して下さい。

(4)比較

あいつより~、平均より~

このような、他社との比較の先には、ゴールはありません。

当たり前ですが、上には上がいます。

いくら売上を伸ばしても、いくら社員数が増えても、もっと大きな事務所はいくらでもあります。

結局、「もっと!もっと!」の無限ループに陥るだけです。

(5)劣等感・至らなさ

独立1年で、これくらい稼げないとダメだ

社長なら、これくらいの規模を目指さないとダメだ

このような、劣等感・至らなさをベースに目標を立てるのも、危険です。

劣等感・至らなさというのは、「(本当は欠けていないのに)自分には何かが欠けている」と思っている、言わば「思い込み」です。

そもそもが思い込みなわけですから、そこをいくら埋めようとしても、埋まるはずがないのです。

結局、いつまでも「まだ自分はダメだ」「自分には、まだ何かが足りない」と、もがき続けることになります。

(6)怒り・復讐心

大きくなって、見返してやる!

世間をアッと言わせてやるんだ!

このような、怒り・復讐心をエネルギーにすると、同じような怒りのエネルギーを引き寄せてしまいます。

似たようなものが集まってくる。
まさに、引き寄せの法則ですね。

結果、予想外のトラブルに遭遇したり、大病を患ったりします。

6つの悪魔の根源は、「愛されたい」という渇望

実は、これらの悪魔の根本にあるのは、「愛されたい」という渇望です。

人間は結局、「愛されるために」生きているのです。

そして、誤った目標というのは、言い換えれば「もっと~~になれば、もっと愛してもらえるはずだ!」という錯覚です。

目標を歪ませる原因は、「愛されたい」という欲望

  • もっと売上アップできれば、世間から認めてもらえるはずだ!
  • もっと社員が増えれば、自分の価値が高まるはずだ!
  • もっと~~になれば…!

このような、渇望の無限ループ。

これが、あなたの目標を誤らせる悪魔の正体です。

外部からは、真の幸福感(安心感)は得られない

しかし、いくら高い目標を掲げて、それを達成し続けたとしても、この渇望は止まらないのです。

実は、外部要因は、あなたを幸せにしてくれたり、安心させてくれたりはしません。

これを証明した、とある研究があります。

人間は、+20%の収入を求める


とある調査によると、人間は、どんな収入レベルの人でも、「あと20%収入が増えたらいいなぁ」と思っているそうです。

年収500万の人も、年収1000万の人も、年収3000万の人も。

どんな収入レベルも、「あと20%収入が増えたらいいなぁ」と思っているのです。

幸せは、「あなたの外側から与えられるもの」ではない

これは、言い換えれば、「あと20%収入が増えれば、幸せ(安心)な感情を得られるのに…」と思っているわけです。

でも、20%増えたら、結局また+20%求めてしまうのです。

いつまでも、足りない・足りない・足りない。

「もっと~~だったら…」の無限ループです。

上記の調査は、お金に関するものでしたが、お金以外の部分も同じです。

結局、外部要因には、あなたを愛で満たす力はないのです。

ちなみに、釈迦が遺した言葉で、こんなものがあります。

たとえ貨幣の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない
(仏典:ダンマパダより)

ここで言う「欲望」というのは、「愛されたい、という欲望」であると、私は捉えています。

目標設定が誤っていることに気づかせてくれるサイン

ちなみに、目標達成を目指す時に、あなたが以下のような感覚を感じているとしたら…。

その目標は、「愛されるため」に追い求めている、無限ループに陥っている可能性があります。

これらのサインに要注意!

  • 苦しい感覚(勝ち取る、掴み取る、のような感覚)
  • 不安・モヤモヤ・不足感
  • 努力しても報われない感
  • 自分の心に嘘をついている感
  • 違和感(なんか違う、といった感覚)
  • 空虚感(何やってんだろう、といった感覚)
  • 必死に得ようとするが離れていく(人、モノ、金、など)
  • 凡ミス連発(簡単なミスが増え、クレームが増える)
  • マンネリ感
  • 集中できない
  • 原因不明の体調不良
  • 眠れない、寝てしまう

もしあなたが、上記のような感覚を感じているとしたら、一度立ち止まって、目標を精査することをお勧めします。

さて、ここまでで、「愛されるための目標を追いかけると、いつまでも満たされることがない」というお話をしました。

では、「愛されるため」を回避し、本当の意味での目標を立てるには、どうすればいいのか?

これについて、以下で解説していきます。

あなたに目指してほしい、「真の目標」とは?

それはズバリ、「自分が好きなこと、ワクワクするものを追い求める」ことです。

自分が好きなこと・ワクワクすることをしている状態というのは、「自分で自分に愛情を注いでいる状態」と言えます。

言わば、「愛情の自給自足」です。

「自分が好きなこと、ワクワクすること」を目標にすると、結果、貢献になる

先ほど、「外部要因には、あなたを満たす力はない」という話をしましたね。

では、何があなたを、真の意味で満たしてくれるのか?と言うと、「あなた自身」なのです。

  • あなたが好きなこと・ワクワクするものを追い求める
  • すると、あなた自身が愛で満たされていく
  • あなたが愛で十分に満たされる
  • あなたから溢れ出た愛が、周りに行き渡っていく

これが、真の意味での「貢献」だと、私は感じています。

「好きこそものの上手なれ」は、本当

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますね。

好きなことは、本人が努力している気がなくても、勝手に上達していきます。

周りから見ると、ものすごく努力しているように見えても、本人はただたんに「楽しんでいるだけ」です。

マラソン選手などにある「ランナーズハイ」のようなイメージですね。
「強み・才能が発揮されている状態」とも言えます。

この状態になると、その人自身も充実感に満たされ、周りにも最大限貢献できます。

あなたの「真の目標」を導き出す、3つの質問

あなたの好き・ワクワクを探るため、ぜひ以下の質問の答えを探してみて下さい。

  • 今の状況(仕事、家族、リソースなど)を全く考慮しないとしたら、一番やりたいのは何か?
  • 何をやっても、全ての物事がうまくいくとしたら、何をしたいか?
  • 今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?(スティーブ・ジョブズより引用)

すべての質問に共通するのが、「ゼロベースで考える」ということです。

今の経済状況、人脈、家族、立地、能力などなど。

すべてをいったん無視して、そうして湧き上がってくる目標。

それが、あなたに本当に目指してほしい「真の目標」です。

本業に関係ないことでも、どんどんやろう

ちなみに、「自分の好きなこと・ワクワクすること」を探すと、一見、本業と全く関係なものが出てきたりします。

そういったものも、構わずどんどん行動に移して下さい。

なぜなら、「ワクワクには、方向性がある」からです。

どういうことか?
具体的に説明します。

(例)スティーブ・ジョブズが興味を持ったもの


Appleの創業者:スティーブ・ジョブズ。

ジョブズは、「宇宙に衝撃を与える」というビジョンを持って、Appleを経営していました。

そんな彼は学生時代、「カリグラフィー」というものに興味を持ちます。
(カリグラフィーとは、文字を美しく見せるための手法のことです)

この経験が、後のiMacの「ウィンドウズにはない多彩なフォント」に繋がっています。

また、ジョブズは、熱心に禅に取り組んでいたことも知られています。

禅をベースにした「シンプル思考」は、Appleの製品に取り入れられていることが分かります。

ワクワクには、方向性がある

このように、パッと見、まったく関連がなくても、すべてはその先で繋がっているのです。

ジョブズは、以下のような言葉も遺しています。

当時は、先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。
しかし、今振り返ると、将来役立つことをしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。
できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々は今していることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

このように、今は「周りと全く関係ない、ただの点」に見えるものも、いつかつなぎ合わさっていくのです。

だからこそ、ちょっとでも気になるもの、好きなもの、ワクワクするものは、どんどん行動に移しましょう。

まとめ:「すべき」より「したい」を優先しよう

いかがでしたでしょうか。

まとめると、「すべき」より「したい」を優先しよう、ということですね。

「したい」ことは、モチベーションも勝手にアップします。
行動力も高まります。
無意識に、大きな成果を残していけます。

「社会的に意義がある」とか、そういうことは、最初の段階では考えなくていいのです。

順番が逆です。

好きなこと・ワクワクすることを目標にし、追い求めることで、あなたの魅力が最大化され、世の中に貢献できるのです。

あなたの目標は、「すべき」だから目指しているものですか?
心から「したい」から目指しているものですか?

ぜひ、考えてみてくださいね。

これまでに寄せられたコメント一覧

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. こんにちは。御記事拝読いたしました。現在の自分と照らし合わせて身に染みる内容でした。
    以下に所感を。
    2019年からの2年間で、ある目標を立てました。自分の収入を上げる、経営者になるというよりか、尊敬する人の支えになりたい、サポーターになりたい。そのために勉強して、地力をつけようというものでした。
    自分の為より、誰かのための方が頑張れる。そう感じたからこのように設定したのですが、学習や仕事の効率は思うように上がらず、関心事は増えるけれど深めることが出来ない、なぜ、、。と堂々巡り、半年ほど経過して、眠りが浅くなり、気分も重くなり、何かを変えなければいけないと感じていました。幸運にも短期間に数々の気づきの機会があり、「尊敬するあの人に頼りにされたい。愛されたい」という「自分の為」の動機だったと気づきました。それまで「これだ!」と信じていた目標を手放してぽっかり穴の開いたようになってしまわないか不安でしたが、スペースが出来たことでかえってすっきりでき、失敗として振り返っていたとき御記事を拝読いたしました。すっと入ってくる、まさにいま、読みたい記事でした。
    ご多忙中とは存じますが、よろしければ、この執筆に際しての参考文献などお教えいただけますと幸いです。

    • Hiroko様

      熱意あるコメント、誠にありがとうございます!
      お話いただいた「人のため」「自分のため」といったお話のあたりを踏まえると、アドラー心理学の「課題の分離」などの話が参考になるかと思います。

      参考書籍としては、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」あたりがベターかと思いますので、ご興味あればお読みください。

      今後ともよろしくお願いいたします。

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