目標設定のコツや、立て方の秘訣を知りたい。
目標設定の話をすると、上記のような不安を口にして、なかなか目標を決めない方をお見受けします。
そういった不安もよく分かるのですが、大丈夫です。
安心してください。
結論から言うと、目標までの達成手順がわからなくてもいいのです。
どういうことか?
今日は、目標設定のコツについて、解説します。
目標設定のコツ。最初は、達成方法が分からなくていい
実は、達成手順は、あなたの脳の仕組みを上手く使えば、自動的に分かります。
この「脳の仕組み」を活用できるようにするには、目標、つまりゴールを決めることが重要なのです。
どういうことか?
分かりやすく説明していきますね。
大事なのは、「何を達成したいか?(ゴール地点、最終達成状況)」だけ
ずばり、目標設定で大事なのは、「何を達成したいか?(ゴール地点、最終達成状況)」だけを決めて、「どうすればできるか?(How)は考えない」ということなのです。
大事なことなので、もう一度いいますね。
目標で大事なのは、「何を達成したいか?(ゴール地点、最終達成状況)」だけを決めることです。
そして、「どうすればできるか?」は、考えなくていいのです。
あなたを導く脳の仕組み「RAS」とは?
実は、「どこに行きたいか?(ゴール地点、最終達成状況)」を決めてあげれば、後は勝手に、あなたの脳の「RAS」という機能が、達成までの手段を見つけ出してくれるのです。
RASとは、正式には、「Reticular Activating System:網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」と呼ばれる、脳の機能の一種です。
RASは、脳の自動情報フィルターのような役目を果たしています。
人間は、日々、いろいろな情報を見たり聞いたりしていますが、その全てを脳で考えていたら、脳がパンクしてしまいます。
そうならないように、このRASはという機能が、あなたにとって必要な情報を取捨選択してくれているのです。
あなたは、こんな経験はありませんか?
例えば、あなたはこんな経験はありませんか?
車を買う時
引っ越ししようと思った時
旅行の計画をたてる時
このように、あなたが「こうしよう」と決めたことについて、脳は、日常の様々な情報の中から、あなたに必要な情報をフィルターして、気付かせてくれている、ということなのです。
目標を決めれば、あなたのRASが働き出す!
だからこそ、目標を決める意味があるのです。
目標を決めることで、あなたの脳のRASが働き出します。
すると、その目標達成に必要な情報に気付かせてくれるようになるのです。
つまり、目標設定をしているかどうか?で、同じものを見たり、同じことを聞いたりしても、気付きが全然違うのです
例えば、同じ状況を見たとしても…
- 歌手は、素晴らしい歌詞を思い付くかも知れません
- 芸術家は、素晴らしい絵画を思い付くかも知れません
- ビジネスマンは、目標達成のためのヒント(こうすればうまくいきそうだ!のようなアイデア)を思い付くかも知れません
この違いは、それぞれの人が、普段何にフォーカスしているか?の違いです。
歌手は、日々、「いい歌を作ろう」と考えているからこそ、同じ状況を見た時に、歌詞を思い付くのです。
芸術家は、日々、「いい絵を描こう」と考えているからこそ、同じ状況を見た時に、絵画を思い付くのです。
そして、ビジネスマンは、「この目標を達成するんだ」と決めるからこそ、同じ状況を見た時に、達成のための手段(つまり、How)を思い付くのです。
結局、チャンスは、いつでも目の前に現れているものです。
目標設定をしているかどうか?で、そのチャンスに気付けるかどうか?が違ってくる、ということなのです。
目標の立て方の秘訣:「紙に書く」ことでRASが働き出す
そして、このRASの機能を最大限に発揮するには、「目標を紙に書く」ことが重要になってきます。
「目標を紙に書く」ことの重要性は、多くの自己啓発本などでも書かれていますよね
紙に書くことで、脳に目標がインプットされ、質の高い気付きに繋がるのです。
なお、お勧めなのは、夢ノートを作ること、そして、ビジョンボードを作ることです。
「夢ノート」を作ろう
夢ノートとは、このように、目標、期限、具体的な達成状況、イメージ写真をまとめたノートのことです。
1つの目標につき、1枚の紙を使って作ることをお勧めします。
上記の画像は、私の夢ノートの例ですが、このように視覚化して、日々見直すことで、脳に自動的にインプットされ、フォーカスが働くようになります。
「ビジョンボード」を作ろう
また、ビジョンボードというのは、先ほどの夢ノートに貼り付けたイメージ写真をあつめて、1枚の画像にしたものを指します。
私は、夢ノートにあるイメージ写真をあつめて、1枚の画像にして、これをパソコンのデスクトップに設定しています。
パソコンのデスクトップにあれば、仕事をしている時、何度も何度も無意識に見ることになります。
これにより、無意識に目標が脳にインプットされ、RASが働くようになるのです。
目標を紙に書くと実現する、もう一つの理由
なお、「なぜ、目標を紙に書くと実現するのか?」のもう一つの理由。
それは、「紙に書くという、誰でもできる行動を、素直にできるかどうか?」という面もあると、私は思っています。
紙に書くことくらい、誰でもできますよね。
しかし、それを素直にやる人と、「そんなの、やったって意味がない」と思ってやらない人がいます。
目標には、素直さが必要不可欠です。
この「素直に実行できるかどうか?」という意味でも、「目標を紙に書く、という単純な行動でも、素直に実行できる」からこそ、その人は上手くいく、とも言えます。
まとめ:目標設定したら、あとはRASにお任せ
いかがでしたでしょうか。
目標は、まず「設定すること」が大事だ、ということです。
その後の具体的な道筋(行動)は、RASに任せておけばいいのです。
参考になれば幸いです。
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