こんなお悩みの解決のヒントになればと思い、今日は、受注率(受任率)を上げる方法を解説します。
営業ベタな方でも実践できる内容に絞ってお伝えしますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
受注率を上げるポイント×3。営業ベタでも実践可能
(1)「あなたのことを覚えていますよ」と、暗に伝える
私は、近所に、よく行く本屋さんがあります。
本屋って、最近は、「儲からなくなった」と言われる業界の1つです。
それもそのはず。
本は、価格が決まっています。
なので、他店と比べても、価格面のメリットを打ち出しづらい。
当たり前ですが、本の内容も、本屋側で書き換えられるものではありません。
そのため、「商品力」でも差別化しづらい。
しかも、Amazonなどの影響で、来店者数も減ってきている。
書店ごとの目に見える違いと言えば、品揃え(店の面積)くらい。
そのような中で、私がよく行く本屋さんは、いつも人で賑わっています。
なぜか?
その答えは、「お客様を覚えてくれているから」です。
どういうことか?と言いますと…
「覚えてくれている=大切にされている」ということ
例えば、先日私が本を選んでいた時。
通りかかったスタッフさんが
いつもありがとうございます。
と声をかけて下さったのです。
これ、すごく嬉しいです。
人間は、「覚えてくれていた」ことに、すごく喜びを感じるんですね。
「覚えてくれていた」とは、イコール、「あなたを大切に思っていますよ」という、無言のメッセージでもあるのです。
士業やコンサルタントに応用すると
これは、もちろん、士業やコンサルタントにも言えることです。
その節はありがとうございました。
ありがとうございます。
こういった一言を伝えるのは、誰でもできることですよね。
誰でもできることなのですが、多くの人は、やっていません。
だからこそ、先ほど例に挙げた本屋さんも、周りの本屋さんから抜きん出て、繁盛しているのです。
こういった、さりげない一言が、お客様には「覚えてくれていた…!」と、グッと来るんですね。
(2)サービスの話ではなく、問題解決の話をする
言葉がアレですが、お客様は「あなたのサービスが欲しい」のではありません。
お客様は、「自分が抱えている悩みを解決したい」のです。
有名なマーケティングの話で、「ドリルではなく、穴を売る」という話がありますが、これはどの業界でも言えることです。
ドリルではなく、穴を売る
ドリルそのものを欲しがるのは、単なるドリルマニアだけです。
そうではなく、ドリルを買いたい人は、「穴を開けたい」のです。
つまり、お客様は「サービスの話」には、興味がないのです。
売り込まれるのは、誰だって嫌なのです。
そうではなく、「自分の問題解決に役立つ話」なら、喜んで聞いてくれます。
例えば…
障害年金の申請で悩んでいる人がいたら…
例えば、問合せしてきたお客様が、障害年金の申請で悩んでいるとしましょう。
その場合、対面相談の場で、いきなりサービスの話をしても、まったく響きません。
そうではなく、例えば、来所してもらう3日前くらいに、メールなどで「障害年金の申請で失敗しないための、5つのポイント」のようなPDFを送ってあげたらどうでしょうか。
そのお客様は当然、「障害年金の申請で失敗したくない」わけなので、喜んで読んでくれるでしょう。
すると、自然と信頼されることになります。
結果、お客様から「是非お願いしたいです」と言ってもらえたりするのです。
「サービスの話ではなく、問題解決の話をする」ことを、ぜひ意識してみて下さい。
(3)ニュースレターで、人間性を伝える
人間は、「冷たい人」よりも「温かみのある人」に好感を持ちます。
ただ、対面相談の場で、プライベートな話をするのは、なかなか難しいですよね。
そういった時に活躍するのが、ニュースレターのような紙媒体です。
例えば、私も、クライアント向けに、以下のようなニュースレターを送っています。
当社は、純粋に「既存クライアントのための情報提供」の一貫として、ニュースレターを使っていますが…
これを、例えば、対面相談を行うテーブルの上に、さり気なく置いておくのです。
そして、先に席についておいてもらえば、手持ち無沙汰なお客様は、自然とニュースレターを手にとって読み始めます。
すると、ニュースレターを通じて、人間性が伝わります。
そして、少し遅れて、あなたが部屋に入り、席につく。
あなたは、この時点でまだ一言も話していないわけですが、お客様は、あなたの人間性をよく知った状態になっています。
すると、信頼関係が築きやすくなり、結果、受注率(受任率)も上がる、ということです。
(ニュースレターといった形式でなくても、例えば「自己紹介シート」的なA4くらいの紙を用意し、そこにプロフィールや趣味などのことを書いておいてもいいですね)
まとめ:仕事に取り入れ、受注率アップ
いかがでしょうか。
結局のところ、「自分がされたら嬉しいこと」をお客様にもする、ということです。
ぜひ、日頃から、「自分がされて嬉しかった体験」に目を光らせてみて下さい。
(先ほどの本屋のように)
それを、あなたの仕事にも取り入れてみて下さい。
たったそれだけで、受注率(受任率)は、上がるのです。
参考になれば幸いです。
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