「ホームページを改善し、問合せを増やすには、どうすれば良いのか?」
こういったお悩みを解消するための、3ステップ改善法をご紹介します。
私が、実際にクライアントにアドバイスした内容をまとめてみたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
とある行政書士の方からのご相談
先日、とある行政書士の方から相談を受けました。
(ここではこの方を、Sさんとします)
その相談内容は、以下のようなものでした。
自分でいろいろやってみたのですが、なかなか問合せが増えません。
改善点を教えて頂けますでしょうか?
こういったご相談は、当社にもたくさん寄せられます。
そこで私は、以下の3ステップで改善策をアドバイスしたのです。
ホームページ改善のための3ステップ
(1)どのホームページを改善するか?を決める
Sさんは、ホームページを3つ持っていました。
相談時の問合せ数を聞くと、以下のような状況になっていました。
- ホームページA:毎月5件ほどの問合せ
- ホームページB:毎月1件ほどの問合せ
- ホームページC:ほとんど問合せ無し
この状況を聞いて、私は「ホームページAの改善に注力しましょう」とお伝えしました。
なぜか?と言いますと…
「上手くいっているものを伸ばす」のが定石
マーケティングの定石は、「上手くいっているものを伸ばす」ことです。
何事もそうですが、0から1を作り出すこと(ゼロイチ)が、一番大変です。
一方、1あるものを、2・3・5・10と増やしていくことは、ゼロイチに比べると遥かに簡単です。
今回のケースでも、ホームページAは、すでに毎月5件の問合せがありました。
すでに成果が出ているわけなので、ここを改善するのが一番効果が高いのです。
これを証明するかのように、以下のような格言もあります。
強いものを、より強く
~三菱電機~
「強いものを、より強く」
これは、ホームページの改善においても同じなのです。
(2)問合せが伸び悩んでいる原因をチェックする
次に、問合せが伸び悩んでいる原因を探っていきます。
よく、「導線が悪いんじゃないか?」「デザインが古臭いんじゃないか?」と勝手に予想して、すぐにホームページのリニューアルなどを考える方がいらっしゃいますが…
当てずっぽうで改善しようとしても、なかなか上手くいきません。
しっかり原因を突き止めて、その原因を解消する必要があるのです。
ホームページ集客の公式に従おう
ホームページ集客の公式は、以下の通りです。
要するに、問合せが伸び悩む原因は、「ホームページの反応率が悪いか?」「アクセスが少ないか?」のどちらかしかない、ということです。
反応率が悪ければ、ホームページの内容(主に文章)に問題があると分かります。
アクセスが少なければ、アクセスアップ対策を強化しよう!ということになります。
行政書士AさんのHPの、グーグルアナリティクスを調べてみたところ…
行政書士Aさんのホームページの、グーグルアナリティクスを調べてみました。
すると、月間193件のアクセスが来ていることがわかりました。
(ここで見るべき値は、グーグルアナリティクスの「ユーザー⇒概要⇒ユーザー」の値です)
月間193件のアクセスがあって、そこから毎月5件の問い合わせが来ている。
ということは、ホームページの反応率は、以下のように計算できます。
一般的に、ホームページの反応率は1~5%に収まれば良いとされています。
今回の場合、反応率は2.59%だったので、1~5%の間に収まっています。
つまり、反応率は比較的良い、と判断できます。
そうなると、改善が必要なのはアクセスアップの方だ、と判断できるのです。
(3)改善策を実行する
今回、行政書士Aさんにお伝えした改善策は、以下の2つでした。
PPC(リスティング広告)の改善
Aさんは、アクセスアップのために、PPC(リスティング広告)を使っていました。
PPCのキーワード設定を拝見したところ、すべてのキーワードが「完全一致」で設定されていたのです。
完全一致は、無駄な広告費を抑えられる反面、想定外のキーワードを取りこぼしてしまう、というデメリットがあります。
つまり、機会損失をしている可能性がある、ということです。
そこで、フレーズ一致や、絞り込み部分一致でのキーワードの追加をお勧めしました。
こうすることで、設定したキーワードの複合語などでも広告が表示されるようになるので、アクセス増の効果が期待できます。
なお、PPCのキーワードのマッチタイプ設定については、以下のページで解説していますので、ご参照ください。
>> 【保存版】PPCキーワードのマッチタイプの違いと、お勧め設定を解説
ホームページの改善
今回、ホームページの反応率には、大きな問題はないことが分かっていました。
ただ、そういった場合でも、やっておきたい改善策というのがあります。
それが、「お客様の声を増やすこと」です。
お客様の声は、検索ユーザーの行動に大きく影響します。
なお、お客様の声のポイントについては、以下のページで動画で解説しています。
>> お客様の声のベストなまとめ方は?必要な5つの要素を解説
まとめ:ホームページは、闇雲に改善しても効果が薄い
いかがでしたでしょうか。
ホームページは、闇雲に改善しようとしても、大きな効果は出づらいものです。
- 上手くいっているものを伸ばすこと。
- 問合せが伸び悩んでいる原因を突き止めること。
- そして、そこを重点的に改善すること。
このポイントを忘れずに、ホームページ改善に取り組んで頂ければと思います。
参考になれば幸いです。
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