リスティング広告(PPC)の効果を高めるには、「適切なコンバージョンポイントを設定すること」が必要不可欠になります。
今日は、効果を高めるコツとして、「コンバージョンを前にずらす」という考え方をご紹介します。
そもそも、コンバージョンとは?
マーケティングの分野で言われる「コンバージョン」とは、「Webサイトで獲得した成果」といった意味合いで使われます。
問合せ発生はもちろん、以下のような成果をコンバージョンとしてカウントすることが多いです。
- メール問合せ発生
- 電話問合せ発生
- 何かしらの申込み発生(セミナーなど)
- メールマガジン登録
- (ECサイトであれば)購入、カートに追加、お気に入りに追加、など
リスティング広告の効果を高めるには「機械学習」が必要不可欠
GoogleやYahoo、Facebook広告は、「機械学習(いわゆる、AI)」で、成果を高めようとしてくれています。
簡単に言えば、「過去のコンバージョン実績をもとに、コンバージョンしやすそうなターゲットに対して配信を強化し、さらにコンバージョンが増えるようにしてくれる」といったイメージです。
この機械学習の力も借りることで、広告の費用対効果を高めることができるのです。
これは、広告主としては、とても嬉しい機能ですよね。
機械学習には、「コンバージョン獲得」が重要
この「機械学習」の効果を高めるには、「コンバージョンを獲得すること」が重要になってきます。
簡単に言えば、多くのコンバージョンデータを取れれば取れるほど、機械学習の精度が上がって、運用改善がスムーズに進むのです。
しかし、逆にコンバージョンがないと、機械が「どの指標を目指して最適化すればいいか?」を判断できず、機械学習の成果が高まりづらくなってしまうのです。
このように、コンバージョンデータが少ないと、機械も効果的な学習がしづらいのです。
コンバージョンが取れづらいケースも、よくある
販売している商品・サービスや、業界によっては、コンバージョンが取れづらいことも、よくあります。
例えば、士業やコンサルタントといった業界の場合。
提供サービスの性質上、そこまで多くのコンバージョンデータを取得しづらいこともあります。
他にも、「BtoB案件(法人向け)」の商品・サービスは、「BtoC案件(個人向け)」の商品・サービスよりも、コンバージョン数は少なくなってしまう傾向もあります。
こういった場合でも、機械学習の力を高めるには、どうすればいいのか?
ここで大事になるのが、「コンバージョンポイントを、前にずらす」ということなのです。
機械学習の効果を高める「コンバージョンポイントを前にずらす」方法
通常、「問合せ発生=コンバージョン」としてカウントすることが多いものです。
しかし、先程も言ったように、これだとコンバージョン数が少なくなってしまうこともあります。
これを解消するためには、例えば「問合せフォームのページが表示された=コンバージョン」と見なす、という方法があります。
この場合、まだ問合せ前の段階なので、正式な「問合せ」ではありません。
しかし、「問合せフォームまで来た=確度の高いアクセス」と考えられるので、簡易的にコンバージョンと見なすことで、データを集めることができるのです。
他にも、ECサイトなどだと、「購入」ではなく「カートに追加」をコンバージョンにする、といった方法も、よく行われています。
これも、「カートに追加」の段階では、まだ購入ではありませんが、購入予備軍と考えられるので、カウントする意味があるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リスティング広告の効果を高めるには、機械学習と二人三脚で改善していくのがベターです。
そのうえで、機械学習の効果を最大限高め、運用改善に活かすためには、コンバージョンのデータを取ることが重要になります。
なかなかコンバージョンしない時には、上記で解説したように、実際の問合せに至る前の段階に「コンバージョンをずらす」ことを意識してみて下さい。
こうすることで、簡易的なコンバージョンのデータを貯めることができます。
ぜひ実践してみてくださいね。
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