ホームページ集客をはじめ、マーケティングでは、「ターゲット(対象とする顧客)を絞り込むこと」が効果的です。
ここでは、士業のホームページ集客に効く、ターゲットの絞り込み戦略についてお話します。
ターゲティングの重要性
適切なターゲットに絞り込めているかどうか?で、ホームページの成否の9割が決まると言っても過言ではありません。
以下の動画で、ターゲティングについて分かりやすく解説していますので、ご覧ください。
大前提:特化型ホームページを作ろう
結論から申し上げますと、士業の集客力アップの秘訣は、『業務特化型ホームページを複数持つこと』です。
つまり、「ターゲットを絞り込んだホームページを、複数作りましょう」ということです。
どういうことか?
以下に解説します。
業務特化型ホームページとは?
業務特化型ホームページというのは、以下のような、「1つの業務の集客に特化したホームページ」のことを指します。
上記のサンプルサイトは、「会社設立」の集客に特化していますよね。
総合型ホームページとは?
これとは逆に、「総合型ホームページ」というものもあります。
総合型ホームページというのは、以下のような、「扱っている業務をすべて並列に並べたようなホームページ」のことを指します。
>> 参考:総合型ホームページ
上記のサンプルサイトは、税務顧問も、相続税対策も、融資サポートも、すべての業務を横並びに並べているだけです。
言ってみれば、「何でも屋さん」のようなホームページです。
この2つを比較すると、業務特化型ホームページの方が圧倒的に集客力が高まりやすいのです。
なぜ、特化型ホームページの方が集客力が高まりやすいのか?
分かりやすく、レストランを例に挙げて説明しますね。
例:特化型の方が集客力が高まる具体例
例えば、レストラン業界のことを考えてみて下さい。
近年、昔ながらのファミリーレストランはどんどん潰れていっていますよね。
- ハンバーグも食べれる
- パスタも食べれる
- ラーメンも食べれる
確かに、和洋折衷、いろんなメニューがありますが、顧客には魅力的に映らないのです。
しかし、逆に、特化しているレストランはどんどん繁盛しています。
- イタリアに特化した、サイゼリヤ
- ラーメンに特化した、家系ラーメン店の数々
- 中華に特化した、紅虎餃子房
昔ながらのファミレスも、これらの特化したレストランも、正直、「味」はそこまで変わらないはずです。
しかし、特化している方が顧客には魅力的に映るのです。
そしてこれは、ホームページ集客でも、同じことが言えます。
特化型ホームページが集客に有利な、3つの理由
(理由1)信頼できる専門家に見える
「何でもできます!」と言っている人より、「私は相続に強いです!」と言っている人のほうが、顧客には魅力的に見えます。
ホームページを特化型にするだけで、「何でも屋さん」ではなく、
「その道の専門家」に見えるので、信頼感がアップするのです。
(理由2)顧客が迷わない
基本的に、顧客の悩みは1つです。
「相続のことも、会社設立のことも、建設業許可のことも、同じタイミングで相談したい!」という人は、いないのです。
相続の悩みを抱えている人は「相続」のホームページを見たほうが、余計な情報もなく、見やすいものです。
結果、問合せ率がアップする傾向にあります。
(理由3)SEO的にもいいので、上位表示しやすい
検索エンジンは、「専門性の高いホームページを上位表示させる」傾向があります。
相続のことも、会社設立のことも、建設業許可のことも、何でも書いてあるホームページよりも、
相続のことは、相続に特化したホームページの方が上位表示されやすくなるのです。
「特化する = 1つの業務しか集客できない」ではない
それだと、ちょっと不安なんですが…
上記のようなお悩みをよく聞きます。
しかし、大丈夫です。
安心して下さい。
「ホームページを特化するからと言って、1つの業務しか集客できない訳ではない」のです。
一番のお勧めは、『集客したい業務ごとに、複数の特化型ホームページを作る』ことです。
イメージとしては、以下のような感じです。
「俺の~」だって、メニューごとにお店を変えてますよね
先ほど例に挙げたレストラン業界だって、メニューの種類ごとにお店を分けています。
例えば「俺のイタリアン」をはじめとする、俺のシリーズ。
- 俺のイタリアン
- 俺のフレンチ
- 俺の焼き肉
- 俺のベーカリー、などなど。
メニューごとにお店を分けているからこそ、成功しているのです。
これがもし、「俺の料理!」みたいな名前で、メニューがごちゃ混ぜになっていたら、どうでしょうか?
きっと、繁盛しなかったでしょう。
気になる業務があったら、まずは特化型を作ろう!なぜなら…
そして、「これ、集客できるかもしれない」と思うような業務があるのであれば、
まずは、その業務に特化したホームページを作ってみることをお勧めします。
なぜなら、正直、「やってみないと分からない」からです。
マーケティングの格言で『すべてのマーケティングはテストである』という言葉があります。
結局のところ、「やってみないと、成果が出るかどうか?は分からない」のです。
私のクライアントでも、
障害年金に特化したホームページを作ったら、一気に集客できた!
という、社会保険労務士の方もいらっしゃいます。
また、
成年後見に特化したホームページを作ったら、一気に集客できた!
という、司法書士の方もいらっしゃいます。
このように、「やってみないと分からない」のです。
悩んで立ち止まっているくらいなら、特化型ホームページを作ってしまったほうが、結果が見えるので、良いのです。
ターゲットの絞り込みのヒント:属性ごとに細分化してみよう
最後に、ターゲットの絞り込みのヒントをお伝えします。
それは、「属性ごとに細分化する」ということです。
どういうことか?
分かりやすく、「離婚」を例に挙げて解説してみます。
ターゲットの絞り込み方法:「離婚」ホームページの事例
今回のお話を聞いて、とある弁護士の方が「よし、自分は、離婚に特化したホームページを作ろう!」と思ったとします。
確かに、業務を絞り込むのはいいのですが、一つ注意点があります。
それは、「ライバルも、同じように離婚に特化したホームページを作っている」ことです。
ライバルを上回る強みがあれば勝てる確率は上がりますが、ただ「うちは離婚に強いです」だけだと弱いのです。
では、どうするか?
ここで、「属性ごとに細分化する」のです。
一言に「離婚」と言っても、顧客層は細かく分けられます。
例えば、以下のように。顧客層ごとに悩みが全然違うのです。
「悩みが違う」ということは、「その属性に固有の悩みを解決できます!」と伝えてあげれば、「この人は、私の悩みを分かってくれている!」と感じてもらえるので、結果、選ばれるのです。
他にも、「会社設立」だって、「株式会社」「合同会社」「NPO法人」「医療法人」など、細かく分けられます。
「障害年金」だって、「うつ病」「統合失調症」など、やはり細かく分けられるのです。
ざっくり考えて「ここに特化しよう」とするのではなく…。
「この属性の人は、こういう悩みを抱えている。私は、それを解決できる。ここに特化しよう!」のように、ターゲットの悩みに合わせて絞り込むことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントをまとめると、以下のようになります。
- マーケティングでは、「ターゲットの絞り込み」が重要
- 集客したい業務ごとに、複数の特化型ホームページを作るのがベスト
- ターゲット属性の悩みをふまえて、どこに特化するか?を決める
- やってみなければ分からない!マーケティングは、常にテストである
参考になれば幸いです。
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