この頃、「コンテンツマーケティングが大事だ!」と叫ばれることが多くなっています。
実際私も、クライアントに「コンテンツマーケティングに早めに取り組んでください」とお勧めしています。
今日は、コンテンツマーケティングのコツをご紹介します。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、簡単に言うと、『見込み客に向けて、価値ある情報(コンテンツ)を発信し、信頼してもらい、購買してもらい、ファンになってもらう』ことを指します。
図にすると、以下のようなイメージです。
なぜ、コンテンツマーケティングが注目され始めてきているのか?
従来の「広告」を使ったマーケティングと比較して見てみましょう。
「コンテンツ」と「広告」の違い
コンテンツマーケティングと、従来の「広告」を使ったマーケティングの違いは、以下のように表されます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
従来の「広告」を使ったマーケティング
従来のマーケティングは、「広告」を使うものが多くありました。
確かに、今でも広告は、効果的な集客手法です。
広告は、基本的に「今すぐ客」を狙うので、反応も高くなりやすい傾向にあります。
そのため、短期的な売上アップには、非常に有効です。
しかし、「昔と比べて、広告の反応率が徐々に下がってきている」というのも事実です。
顧客が、広告に書かれている情報を鵜呑みにしなくなってきているのです。
また、顧客の捉え方によっては、「売込み」のように感じられてしまうケースもあります。
コンテンツマーケティング
それに対し、コンテンツマーケティングは、長期的な関係性の構築を目指します。
目先の売上アップではなく、言わば「顧客との絆を深め、信頼してもらい、長期的な繁栄を目指す」方法とも言えます。
基本的に、売込みを目的とせず、価値ある情報(コンテンツ)の提供をメインに行います。
そのため、「プル型:顧客に見つけてもらう」の集客手法と言えます。
特に、士業やコンサルタントといった「先生」の立場の職業としては、コンテンツマーケティングはとても効果的です。
言ってみれば、「売込むのではなく、価値ある情報を教えてあげる」立場になれるからです。
ここで1つ、注意があります。
それは、「コンテンツマーケティングの方が、広告よりも優れている!という訳ではない」ということです。
ここまでの話だけを聞くと、「コンテンツマーケティングの方が良さそう」と思われるかもしれません。
しかし、広告も、今すぐ客(早く悩みを解決したい人、サービスを探している人)にとっては、とても有効な手段なのです。
どちらが良い悪いというものではなく、両方の良い面を使い分け、
・「広告」で、短期的な売上アップを目指す
・「コンテンツ」で、長期的な関係性も構築していく
という、両輪を回していけるといいですね。
コンテンツマーケティングのコツ×5
(1)今すぐ始める
コンテンツマーケティングは、早く始めた人が有利になります。
今すぐ始める人と、1年後に始める人とでは、1年分のコンテンツ量の差がついてしまうからです。
中国の格言に、こんなものがあります。
木を植えるのに一番良いタイミングは20年前。二番目は今である。
この格言はよく、投資の世界などで引き合いに出されることが多いですが、コンテンツマーケティングにも、同じことが言えます。
コンテンツを作るのは、時間と手間がかかります。
一朝一夕でできるものではありません。
だからこそ、早く始めた人が有利になるのです。
早く始めること自体が、参入障壁になるのです。
もしあなたが、コンテンツマーケティングに興味があるなら、「今すぐ」始めることを強くお勧めします。
(2)オリジナリティを出す
コンテンツマーケティングで大事な要素の1つが、「オリジナリティ」です。
例えば、ブログ記事を書くにしても、他のサイトにも書かれているようなことを書くのではなく、以下のようなポイントに気をつけて書くと、オリジナリティが出ますよね。
- 自分自身の意見を述べる(自分の体験などを盛り込む、など)
- 「自分の顧客の事例」などを含めて書く(顧客の実名を出す必要はなく、「こんな事例があります」的な感じで出してもいいでしょう)
- アンケート結果など、他にない情報を含める
では、なぜオリジナリティが重要なのか?
理由は2つあります。
理由① 差別化のため
現在、ネット上の情報は、溢れかえるほどたくさんあります。
そんな中、誰でも書けるような情報を発信しても、興味を持ってもらえません。
事例などを含め、より具体的で分かりやすく、役立つ情報を出すことで、ライバルと差別化できます。
結果、興味を持ってもらえて、信頼してもらえて、成約(受注)に至るのです。
理由② SEO対策のため
Googleは、検索結果の順位決定について、以下のように述べています。
Google の検索結果におけるサイトのランキングを上げるうえで最も大切なことは、情報を豊富にして、コンテンツのテーマを示す関連性の高いキーワードを適切に含めることです。
ただし、ページのランキングを上げる目的で、語数は多くてもオリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったくないページを作成して、ユーザーの関心を引こうとするウェブマスターもいます。
Googleでは、無断複製されたページやオリジナルのコンテンツがほとんどなくユーザーにとって価値のないページを表示することでランキングを上げようとするドメインに対して、処置を取ります。
引用元: https://support.google.com/webmasters/answer/66361?hl=ja
Googleが目指しているのは、「検索ユーザーの役に立つページを、上位表示させること」です。
オリジナリティのないコンテンツは、検索ユーザーの役に立たないので、検索順位が下がります。
(3)検索結果の「バラエティ」を考える
(2)でお伝えした「オリジナリティ」と少しかぶりますが、「バラエティ」という考え方も、とても重要です。
Googleは、検索結果のバラエティを重要視しています。
なぜかと言うと、「検索結果の情報が全て似たような内容だと、検索ユーザーにプラスにならない」からです。
つまり、「他のサイトと同じような意見を書く」のではなく、「他のサイトに無いような、独自の視点で書く」ことで、検索順位をアップさせることができるのです。
この「バラエティ」について、分かりやすく、事例を挙げてご紹介します。
当社ブログの事例
これは私の事例ですが、以前、以下のような記事を書きました。
>> 仕事の優先順位の付け方。「緊急度」と「重要性」ではダメ!?
この記事は、「仕事 優先順位」で検索すると、1位に表示されます。
実際、この記事へのアクセス数は、このブログの中でも、かなり上位に来ています。
では、なぜこの記事が、検索1位になれたのか?
理由はいくつか考えられますが、その理由の1つが「情報のバラエティ」なのです。
「仕事 優先順位」で検索すると、他のサイトの情報は、「緊急度と重要性で、仕事の優先順位を付けましょう」のような内容が多くなっていました。
そんな中、私が書いた記事は「緊急度と重要性では、優先順位は上手く付けられません」という、まったく逆のスタンスの記事なっています。
このように、「他のサイトに無いような、独自の視点で書く」ことで、検索結果にバラエティが出るので、検索エンジンに好かれやすくなるのです。
(4)人間性を出す
コンテンツマーケティングは、単なる「アクセスアップの手法」ではありません。
最終的には「信頼し、ファンになってもらう」ことを目的としています。
だからこそ、あなたの人間性を出すことが、とても大事になってきます。
(これを、自己開示、とも呼びます)
例えば、プロフィールを詳しく書くことも、とても大事です。
「あなた」という人間に興味を持ってもらえれば、見込み客は、ライバルではなく、「あなた」の情報を求めるようになります。
そして、結果的に「あなた」の商品・サービスを求めるようになるのです。
(5)量より質を重視する
コンテンツマーケティングは、「多くの情報量を出すこと」が大事なのではありません。
例えば、「毎日ブログを更新している人」と「週2回だけブログを更新している人」がいるとします。
この場合、前者の方が優れたコンテンツマーケティングなのか?と言うと、そうではないのです。
大切なのは、「見込み客にとって、価値ある情報を出すこと」です。
つまり、「量よりも、質を重視したほうがいい」のです。
週2回のブログ更新であっても、見込み客にとって価値ある情報であれば、検索上位に上がってこれるのです。
- 顧客は、どんな情報を求めているのか?
- 顧客の悩みは何か?その悩みを解決してあげるために、どんな情報が有益か?
- ライバルがまだ提供しきれていない情報は何か?
こういった視点で、質を高めていくことをお勧めします。
まとめ
コンテンツマーケティングは、正直、時間と手間がかかります。
そのため、本腰を入れて取り組もうとしている人は、まだまだ多くありません。
また、スタートしても、途中で挫折してしまう人も、多くいます。
つまり、「諦めずに、コツコツ続けた人が勝つ」のです。
よく言われるように、「継続は力なり」なのです。
あなたも、コンテンツマーケティングに取り組み、顧客と長期的にいい関係を築いてくださいね。
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