アクセスアップは、Webマーケティングでとても重要な集客対策です。
できれば無料でアクセスを増やすことができたら、これほど嬉しいことはないですよね。
そこで今日は、無料でできるアクセスアップ方法をご紹介します。
無料でできる!ホームページのアクセスアップ方法5選
(1)コンテンツSEO(ホームページ・ブログを更新する)
一つ目は、「コンテンツSEO」です。
(コンテンツマーケティング、などとも呼ばれます。)
簡単に言うと、「ブログを定期的に更新して、ページを増やして、検索上位に表示されるようにしましょう」ということです。
以下のデータは、当社のクライアントのホームページのアクセスの推移です。
上記のように、定期的にコンテンツを増やしていくことで、アクセスがどんどん増えていることが分かりますよね。
ではなぜ、コンテンツを増やす(ブログを定期的に更新する)と、検索順位が上がるのか?
ヒントは、検索エンジンの考え方にあるのです。
検索エンジンは、役立つ情報を上位表示させたい
GoogleやYahooといった検索エンジンは、「検索ユーザーにとって、役立つ情報を上位表示させたい」と考えています。
なぜ検索ユーザーにとって役立つ情報を上位表示させたいのか?というと、検索エンジンを多くの人に使ってもらいたいからです。
もし検索してもいい情報が出てこなかったら、「なーんだ、検索してもいい情報が出てこないなら、Facebookとかで友達がお勧めしている情報を頼りにした方がいいな」と思われてしまい、検索エンジンが使われなくなってしまいます。
検索エンジンは、検索結果に表示される、企業のPPC広告(リスティング広告)を収益源にしているので、検索する人が減るのはとても困るのです。
だからこそ検索エンジンは、「検索ユーザーにとって、役立つ情報を上位表示させたい」のです。
つまり、あなたが自分のホームページに役立つコンテンツをどんどん増やしていくのは、検索エンジンが目指す未来と同じ方向を向いていることになるので、SEO対策として非常に理にかなったやり方なのです。
コンテンツSEOのポイントは「共起語」と「網羅性」
先ほど、「役立つコンテンツを増やすと、上位表示されやすくなる」とお話しました。
しかし、闇雲にページを増やしても、期待した効果は得られなくなります。
実は、コンテンツSEOでは、「共起語」と「網羅性」という、2つのポイントを抑えておく必要があるのです。
「共起語」とは?
共起語(きょうきご)とは、次のような意味合いです。
ある言葉と同じ文脈でよく使われる言葉のこと
共起語の例 | 共起語 |
---|---|
冬休み | 雪だるま 謹賀新年 お年玉 |
ボクシング | 右フック トレーニング 減量 |
相続 | 生前贈与 遺産分割 財産 |
共起語が含まれるページは、そうでないページと比べ、検索エンジンから見ると「そのテーマについて、より深く書かれているページだ」と評価され、上位表示されやすくなります。
本来、特に気にしなくても、一定の割合で共起語は含まれますので、意識しすぎなくても大丈夫です。
逆に、共起語を含めようと意識しすぎると、日本語的に変な文章になったりするので、注意しましょう。
なお、自分では共起語が思いつかない、という場合には、以下のような共起語分析ツールも役立ちます。
このツールで「相続」と入れて検索すると、以下のような結果が表示されます。
相続の共起語としては、「相続人」「相続税」「被相続人」「財産」「遺産相続」などがあるようですね。
相続関連のページを作る時には、こういった語句も含めて文章を書くと、SEOで有利になると言えます。
「網羅性」とは?
網羅性とは、次のような意味合いです。
ホームページの中に、あるテーマに関連したテーマの情報も含まれていると、上位表示されやすくなる
例えば、あなたが「創業融資」に関するブログを運営しているとしましょう。
この時、創業融資のコンテンツだけ増やしていれば良いのか?というと、実はそうではないのです。
創業融資には、例えば「事業計画書」や「銀行との交渉の仕方」といった関連テーマが存在しますよね。
なので、「事業計画書の作り方」や、「銀行との交渉で気をつけるべき3つのポイント」などの記事も書いた方が良いのです。
こうすることで、検索エンジンは、「創業融資というテーマについてより深掘りされた良いホームページだ」と評価してくれます。
結果的に、上位表示されやすくなる、ということです。
以上のように、共起語と網羅性に気をつけて、役立つコンテンツを増やしていくことで、無料でアクセスアップできるようになります。
なお、ブログを書く時には、以下の記事も参考になると思うので、合わせてご覧ください。
>> ブログの書き方 & ネタの探し方を徹底解説!もうネタ切れなんて言わせない
(2)Youtube
2つ目の無料アクセスアップツールは、「Youtube」です。
Youtubeは、ニコニコ動画などの他の動画共有サービスと比べて、圧倒的なシェアを誇っています。
画像引用:https://technology.ihs.com/Categories/450467/broadband-media
また、以下のように、ユーザー数もどんどん増えています。
画像引用:https://technology.ihs.com/Categories/450467/broadband-media
これに比例して、視聴時間もどんどん伸びています。
参考までに、以下のように、日本国内の動画広告の市場も右肩上がりに伸びています。
画像引用:http://www.seedplanning.co.jp/press/2014/2014030701.html
スマートフォンの影響で、いつでもどこでも、気軽に動画が見れるようになってきているので、動画を活用しない手はありません。
士業がYoutubeを活用するとしたら、以下のような動画を作ると良いでしょう。
概要 | 例 | |
---|---|---|
基礎知識の解説動画 | 自分が提供するサービスに関連した基礎知識を動画で解説する | ・遺産分割協議書とは? ・相続税の計算式とは? |
ノウハウ解説動画 | 自分のノウハウのポイントを動画で解説し、他事務所と差別化する | ・土地を活用した相続税対策の方法 ・創業融資を獲得するための事業計画書の書き方 |
事務所紹介の動画 | 事務所の内部や、スタッフを紹介することで、安心感・信頼感を与える | ・スタッフ紹介 ・代表挨拶 |
セミナー概要動画 | 過去に開催したセミナーの一部や全部を公開し、二次利用する | ・生前対策セミナーの一部を公開 ・融資獲得セミナーの一部を公開 |
Youtubeは無料で使えますので、これを活用しない手はありません。
では、Youtube活用のポイントを3つ、ご紹介します。
タイトル、説明、タグにキーワードを含める
Youtubeで動画をアップしたら、動画のタイトル・説明文・タグには、上位表示を狙っているキーワードを含めましょう。
例えば、「相続税対策 土地」で検索された時に上位表示させたいなら、上記のように、「相続税対策」「土地」という単語を、動画のタイトル・説明文・タグに含めればOKです。
説明文に、ホームページのURLを入れる
動画が多くの人に見られても、そこからあなたのホームページにアクセスしてもらえなかったら、何の意味もありません。
ですので、動画の説明文に、あなたのホームページのURLを入れておきましょう。
こうすることで、動画を見た人が、あなたのホームページを見つけやすくなります。
定期的に動画をアップする
先ほどのコンテンツSEOと考え方は同じで、定期的に動画をアップすることで、検索エンジンが「この人は、定期的に役立つ情報を動画配信してくれているから、上位表示させてあげよう」と評価されます。
今では、スマートフォンなどでも動画を撮影できますので、気軽に撮影して、反応を試す感覚でどんどんアップしていくことをお勧めします。
なお、当社もYoutubeで、Webマーケティングのノウハウを公開しています。
ぜひチャンネル登録して頂ければ幸いです。
(3)他者を紹介する
3つ目の方法は、「他者を紹介する」という方法です。
あなたがブログを持っているなら、同業他社をあなたのブログで紹介してあげるのです。
当社も、以下のように、仲のいい方々を紹介させてもらっています。
(紹介料などは一切もらわず、頼まれたわけでもなく、私が好きで紹介しています)
(他者を紹介する記事の参考)
>> 士業のためのホームページ制作会社の選び方:ポイント4つなど情報交換しました
>> 頑張ってるのに上手くいかない?ビジネスの停滞時期を乗り越える、3つの方法
なぜ他者を紹介すると良いのか?というと、「好意の返報性」という心理が働くからです。
「好意の返報性」とは?
「好意の返報性」とは、簡単に言うと「自分に良いことをしてくれた相手に、無意識にお返ししたくなる心理」のことです。
例えば、デパートの試食コーナーも、好意の返報性を利用しています。
試食して「美味しい!」という体験をさせてもらうと、「買わないとも申し訳ないな」というような心理が働き、買ってしまったりしますよね。
基本的には、これと同じです。
相手を先に紹介することで、相手にも「私も紹介してあげたい」と思ってもらえる可能性が高くなります。
相手を紹介する時の注意点
ここで一つ、注意点があります。
それは、「相手のサービスの紹介だけしてはダメ」ということです。
例えば、「こんなサービスをしているAさんという税理士さんがいます」という記事ではダメだ、ということです。
なぜかと言うと、そんな売り売りな記事は誰も読みたくないからです。
先ほど、コンテンツSEOのところで、「検索エンジンは、役立つ情報を上位表示させたい」と言いました。
つまり、相手を紹介する時にも、「検索ユーザーにとって役立つ情報にする」ことが必要不可欠なのです。
以下に、紹介する時の良い例・悪い例をご紹介します。
良い例 | 悪い例 |
---|---|
こんなサービスをしているAさんという税理士さんがいます | 相続税対策の重要ポイント3つとは?A税理士に聞きました |
こんなサービスをしているBさんという社労士さんがいます | プロが教える!新卒採用で気をつけるべき、たった1つのこと |
こんなサービスをしているCさんという弁護士さんがいます | 他社との協業トラブルを未然に防ぐ!契約書の作り方をC弁護士に聞きました |
上記のように、あくまで「検索ユーザーにとって役立つ情報」にまとめるようにしましょう。
見返りを求めない
先ほど、「他者を紹介すると、相手も自分を紹介してくれやすくなる」と書きました。
しかし、当初の目的と少し矛盾するように聞こえるかもしれませんが、相手の紹介を無理に求めないようにしましょう。
相手は、必ずしも自分を紹介してくれる訳ではありません。
業際の絡みもあるかもしれませんし、相手の事務所の運営方針上、紹介しづらいこともあります。
記事が増えれば、それだけでコンテンツSEOの効果が高まるので、それだけでもOK!くらいの気持ちで取り組みましょう。
よく言われますが、「与えるものは、与えられる」です。
紹介した相手から直接の見返りがなくても、巡り巡ってあなたの元に返ってきます。
(4)ポータルサイト:SEO対策にも効果的
ポータルサイトを活用するのも、有効な方法です。
例えば、士業向けのポータルサイトでいうと、以下の様なものがあります。
他にも、セミナー告知に特化した、以下のようなポータルサイトもあります。
セミナーを開催される方は、こういったものを活用するのも良いでしょう。
こういったポータルサイトに事務所情報を登録し、そこからホームページにリンクすれば、無料でアクセスアップできるようになります。
上記以外にも、「税理士 ポータルサイト」のように、士業名で検索してみると、いろいろなポータルサイトが出てきます。
こういったポータルサイトに登録することで、そこからアクセスアップできます。
また、ポータルサイトから、あなたのホームページにリンクされるので、SEO対策にもプラスになりますので、ぜひ実践していただければと思います。
(5)SNS(フェイスブック)
Facebookも、無料で使えるアクセスアップツールの1つです。
SNSは、他にもツイッターなどもありますが、士業・コンサルタントの信頼性をアピールするなら、やはり実名登録で使えるFacebookが一番でしょう。
Facebookは、(1)で紹介したコンテンツSEOと連携して使うと効果的です。
つまり、ブログの更新情報をFacebookで流す、という使い方です。
Facebookは、いいね!の力によって、情報が拡散されていくのが魅力です。
しかし、情報はどんどん流れていってしまうので、情報をストックしておく力はありません。
そのため、情報をストックしておけるブログと、それを拡散させるFacebookは、組み合わせると相乗効果を発揮できるのです。
同業他社の投稿を、いいね!やシェアしよう
先ほど、好意の返報性のお話をしましたが、これはFacebookでも使えます。
Facebookで、同業他社の投稿をいいね!したり、シェアしたりすることで、相手も自分の投稿に反応してくれやすくなります。
この時、大事なのは、「あなたが良い!と思ったものを紹介すること」です。
何でもかんでも紹介していると、あなたと繋がっている人から「この人は、面白くもない情報を紹介してくる…」と思われてしまいます。
Facebookでは、人との繋がりに大きな価値があります。
その価値を損なわないためにも、良いと思ったものを厳選していいね!や紹介するようにしましょう。
Webマーケティングで大事なのは、「あなたの顧客がどこにいるか?」
ここまでで、無料で使えるアクセスアップ法をご紹介してきました。
ただ、ここで一つ、注意点があります。
それは、「あなたの顧客がどこにいるか?が最重要だ」ということです。
例えば、あなたが高齢者向けのサービスをやっていたとしましょう。
その時、Facebookが無料で使えるからと言って、Facebookを使えばいいか?というと、そうではない訳です。
当たり前ですが、あなたがターゲットにしている高齢者が、Facebookを使っていなかったとしたら、いくらFacebookで告知しても無駄ですよね。
もしかしたら、Facebookではなくて、チラシを撒いた方が効果的だった、ということもあるかもしれません。
また、あなたのターゲットが検索をよく使うなら、PPC(リスティング広告)を使ったほうが効果的、ということもあります。
もし、広告の方が効果的にターゲットにアプローチできるなら、たとえ有料であっても、広告を使った方が良いかもしれないのです。
このように、無料だからやってみよう!ではなく、まずは「そこに自分の顧客がいるか?」を考えましょう。
「アクセスが自動で増えます!」的なツールは、お勧めしません
世の中には、「このツールを使えば、アクセスが自動的に増えていきます!」といった謳い文句のツールがあります。
中には使えるものもあるかもしれませんが、私の経験上、こういったツールはお勧めしません。
アクセスが自動的に増えるなら、皆がそのツールを使って、皆が成功しているはずです。
しかし、現実には、そんなことはありません。
ツールの謳い文句に惑わされず、コツコツと役立つ情報を提供していったほうが良いのです。
まとめ:HPのアクセスアップ法は「お金」「時間」のいずれか
いかがでしたでしょうか。
結局、アクセスアップ対策というのは、「時間をかけるか?お金をかけるか?」のどちらかしかないのです。
例えば、コンテンツSEOをやるなら、時間と労力をかけて、役立つ情報を提供し続ける必要があります。
Youtubeも、定期的に動画をアップしていく必要があります。
自分自身のリソースをふまえて、あなたに合う、最適なアクセスアップ方法を実践してくださいね。
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