「ホームページからの問合せは、年1~2件くらい…」
「Web集客が上手くいかず、悩んでいます…」
今日は、上記のようなお悩みを解決するヒントになればと思い、「Webマーケティングの基礎」についてお話します。
Webマーケティングを改善し、集客を加速させるための、簡単なワークもご紹介しますので、ぜひ実践してみてくださいね。
Webマーケティングの大前提は、「顧客視点」
Webマーケティングで大事なのは、ずばり「顧客から見て、あなたが魅力的に見えているかどうか?」です。
つまり、「顧客視点になれているか?が、Webマーケティングの基礎」と言えます。
もし今、あなたが、Webマーケティングで悩んでいるなら、
- 顧客視点になれていない
- 顧客にあなたの価値を伝えきれていない
- ライバルと比較された時に、魅力的に見えていない
などが原因です。
結局、「顧客から見てどうなのか?」が、全てなのです。
(悲報)売り手側は、一生「顧客視点」になれない…
しかし、ここで悲しいお知らせがあります。
それは、「売り手側は、一生”顧客視点”になれない」という事実です。
売り手(つまり、あなた)と、買い手(顧客)は、正反対の存在です。
(例えがアレですが、男性が、「女性の気持ちになろう!」としても、100%女性の気持ちにはなれませんよね。それと同じです)
そのため、顧客視点になろうとしても、不可能なのです。
ただ、そうは言っても、「1ミリでも、顧客視点に近づくにはどうすればいいか?」を考える価値は、十分あります。
と言うか、その努力をしなくては、Webマーケティングは絶対に成功しません。
そこで、ここでは「1ミリでも、顧客視点に近づく方法」として、以下にワークをご紹介します。
顧客視点になるためのワーク×5
最初から自分のビジネスについて考えてしまうと、いつまでも「売り手側の視点」から抜け出せません。
では、どうすればいいのか?
逆転の発想で、「自分以外のビジネスについて考える」ほうが、上手くいくのです。
自分以外のビジネスについて考え、そこで得た気づきを、「これを自分のビジネスに活かすとしたら、こんな事ができそうだ!」と使っていく。
この順序が大事です。
とは言っても、これだけでは分かりづらいと思いますので、以下のワークに取り組んでみてください。
きっと、「顧客視点」が分かってくるはずです。
(ワーク1)あなたが初めて使うサービスについて調べる時、ホームページにどんな情報が書いてあったら嬉しい?
あなたが、普段ほとんど使わったことがないサービス(商品)を、1つ思い浮かべてください。
ここでは、あなたが男性だとして、「男性が初めてエステに行く」ことを考えてみます。
あなたが初めてエステに行くとしたら、当然、検索して情報収集しようとしますよね。
その時、各エステ店のホームページに、どんな情報があったら嬉しいでしょうか?
考えてみると、例えば、
- 料金
- 施術内容
- 効果(ビフォーアフター、お客様の声など)
- 立地、アクセス
- どんな人が施術してくれるのか?(エステティシャンの写真)
- 店内はどんな感じなのか?(店内の写真)
などがあったら、嬉しいですよね。
逆に、これらの情報が書かれていなかったり、見づらいホームページだったら、どうでしょうか?
おそらく、検討候補から外れ、他のエステを比較しに行きますよね。
そして、これは、あなたのホームページも、同じことが言えます。
あなたが売っているサービス(商品)を探しているお客様は、上述した「初めてエステに行く男性」と同じように、いろいろな情報を知りたいわけです。
(私は士業専門のWeb集客コンサルタントなので、士業を例に挙げてみましょう)
例えば、士業を探しているお客様の頭の中を考えてみると、
- 料金
- サービス内容
- 効果(ビフォーアフター、お客様の声など)
- 立地、アクセス
- どんな人が対応してくれるのか?(士業本人の写真)
- 事務所内はどんな感じなのか?(事務所内の写真)
などを知りたいと思っているはずです。
では、あなたに質問です。
- これらの情報が、あなたのホームページに書かれていますか?
- 書かれているとして、分かりやすく書かれていますか?
- 書かれているとして、その情報にたどり着きやすいように、見やすいホームページになっていますか?
もし情報が不足していたり、分かりづらかったり、見づらかったりしたら、それは「顧客視点ではない」のです。
この視点で、あなたのホームページを見直してみてください。
きっと、多くの改善点が見つかると思います。
(ワーク2)あなたがホームページを作るとしたら、どんな料金表だったら分かりやすい?
次は、あなたが「ホームページを作りたい」としましょう。
その場合、きっと検索して、いくつかのホームページ制作会社を比較しますよね。
そしてやはり、「料金」は、かなり気になると思います。
そこで、とあるホームページ制作会社の料金表を見たところ、以下のようになっていたとします。
全体ディレクション | 10万円~ |
---|---|
トップページデザイン | 5万円~ |
トップページコーディング | 3万円~ |
下層ページデザイン | 3万円~ |
下層ページコーディング | 1万5000円~ |
画像作成(1枚につき) | 6000円~ |
これを見たあなたは、おそらく、「結局、合計いくらになるの?」と不安になると思います。
では、別のホームページ制作会社の料金表が、以下のようになっていたら、どうでしょうか?
エコノミープラン | 15万円テンプレートを用いた簡易ホームページ。小さく始めたい方向け。 |
---|---|
スタンダードプラン | 30万円オリジナルデザインのホームページ。文章は自分で書ける人向け。 |
プレミアムプラン | 80万円オリジナルデザイン&文章作成も代行。Web集客に力を入れたい人向け |
説明のため、サービス内容はかなり省略していますが、この料金表のほうが、圧倒的に分かりやすいですよね。
なにより、総額が分かるので、「いくらになるの?」という疑問もなく、安心です。
そしてこれは、あなたのお客様も同じです。
例えば、士業業界でいうと、以下のように「料金がサービスごとにバラバラになっている」料金表を、よく見かけます。
戸籍収集 | 1件1000円 |
---|---|
相続登記 | 5~7.5万円 |
金融機関の相続手続き | 4万円~ |
遺産分割協議書の作成 | 5万円 |
前述のホームページ制作会社の料金表と同じく、「結局、いくらになるの?」ですよね。
例えばこれを、以下のようにしたら、どうでしょうか?
圧倒的に見やすく、分かりやすくなりましたよね。
このように、料金表ひとつ取っても、顧客視点かどうか?で、大きく違ってくるのです。
なお、料金表の作り方については、以下のページでも詳しく解説していますので、ご覧ください。
>> 料金表の作り方:ポイント12個まとめ。顧客心理を捉える事例もドサッとご紹介!
(ワーク3)惹きつけられるキャッチコピーは、どっち?
ホームページの反応は、キャッチコピーで大きく違ってきます。
実際、まったく問合せがなかったホームページが、「キャッチコピーを変えただけで問合せが来るようになった!」という事例もあります。
では、どんなキャッチコピーなら、顧客を惹きつけることができるのか?
考えてみましょう。
ここでは、あなたが「カフェを開業したい」とします。
その視点で見た時、以下のキャッチコピーのうち、どちらに惹きつけられますか?
おそらく、左側のキャッチコピーに惹かれると思います。
- 左のキャッチコピーは、顧客の悩みにピンポイントで語りかけています。つまり、「顧客目線」です。
- 右のキャッチコピーは、その事務所の理念を語っています。つまり、「自分目線」です。
キャッチコピーでは、お客様に、「ここなら、自分の悩みが解決できそうだ!」という期待感を伝える必要があります。
理念などは、最初に伝える必要はないんですね。
そしてこれは、あなたのお客様も同じです。
あなたのホームページのキャッチコピーは、どうでしょうか?
お客様が、「ここなら、自分の悩みが解決できそうだ!」という期待感を感じられるキャッチコピーになっていますか?
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
なお、キャッチコピーの作り方のポイントは、以下でも解説していますので、ご参照ください。
(ワーク4)どっちのブログ記事を読んでみたい?
Webマーケティングでは、SEO対策も重要なアクセスアップの手段です。
SEO対策で大事なのは、「お客様にとって役立つコンテンツ(要するに、ブログ記事)を増やすこと」です。
では、ここでも顧客視点を体感してみましょう。
ここでは、あなたが「ラーメン屋を開業したい」としましょう。
あなたが「ラーメン屋 開業 コツ」で検索した時に、以下の2つのブログ記事を見つけました。
どちらを読みたいですか?
- 繁盛ラーメン店のオーナーに直接インタビュー!開業のコツを聞いてきました
- 起業支援コンサルタントが、成功のポイントを解説。
言うまでもなく、前者のブログ記事が読みたくなると思います。
これも、「ブログ記事の切り口が、顧客視点に立っているから」こそ、読みたくなるんですね。
そしてこれは、あなたのお客様も同じです。
あなたがブログ記事を書いているなら、過去に書いた記事をざっと見直してみてください。
- それらのブログ記事は、「あなたが、ただ単に書きたくて書いた」「書ける内容をとりあえず書いた」ものでしょうか?
- それとも、「顧客が読みたくなるブログ記事を考えて書いた」ものでしょうか?
この違いで、SEO対策の効果が全く異なり、上位表示できるかどうか?に差がつきます。
ぜひ、過去のブログ記事を見直してみてくださいね。
なお、ブログ記事の書き方については、以下のページでも解説していますので、ご参照ください。
(ワーク5)リスティング広告の広告文、どっちをクリックしたくなる?
PPC(リスティング広告)の広告文を考える時も、顧客視点が重要です。
ここでは、あなたが「歯医者を開業したい」としましょう。
その時、以下のどちらの広告文をクリックしたくなりますか?
きっと、左側の広告文をクリックしたくなりますよね。
これも、前述のワークとポイントは同じで、「顧客視点」に立てているかどうか?の違いです。
顧客に、「え、なにそれ、知りたい!」と思わせられるか?で、クリック率が大きく違ってくるのです。
そしてこれは、あなたのお客様も同じです。
あなたがリスティング広告を出しているなら、広告文をチェックしてみてください。
顧客に、「え、なにそれ、知りたい!」と思わせられるような文章になっていますか?
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「自分以外のビジネスについて考える」ために、いくつかワークをご紹介しました。
きっと、人によって、いろいろな気付きが得られたものと思います。
その気付きを、ぜひあなたのWebマーケティング改善に活かしてみてください。
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