「自分の広告より上にライバルの広告があります。もっと上に表示させて、自分の広告を目立たせられませんか?」
当社は、PPC(リスティング広告)の運用代行も行っているのですが、その中で、上記のような質問をよくいただきます。
実は、PPC広告は、一概に「一番上に表示されていたほうがいい」というものではありません。
なぜか?と言うと…
(1)一番上は、無駄クリックが増え、費用対効果に影響する
一番上のポジションというのは、クリックされやすいのですが、逆に「無駄なクリックが増えてしまい、広告費が無駄になってしまう」というケースも起こりえます。
そこで、運用状況を見ながら、適宜、掲載順位を調整していく必要があるのです。
(2)各キーワードの検索数との兼ね合い
また、検索数との兼ね合いも考える必要があります。
検索数がそもそも少ないキーワードの場合には、表示順位が下になるとほとんどクリックされないので、上限クリック単価を上げて、積極的に上を取りに行くのが効果的です。
検索数がそもそも少ないキーワードなら、無駄クリックもそこまで影響しないからです。
逆に、検索数が多いキーワードの場合には、掲載順位が1位の時と、3位の時となどで、費用対効果が変わってきますので、上限クリック単価を調整しながら見極めていく必要があります。
場合によっては、3位くらいに表示されていたほうが、費用対効果が高くなるケースもあります。
表にすると、以下のようなイメージです。
無駄クリックの割合 | 運用の方針 | |
---|---|---|
検索数が少ないキーワード | ほとんど影響はない | 積極的に上を取って、クリックを集める(上限クリック単価を高目に設定) |
検索数が多いキーワード | 多くなりがち | 費用対効果を見ながら、表示順位を調整していく(上限クリック単価を調整) |
まとめ
このように、一概に「1位が一番いい」というわけではありません。
無駄なクリックが増えてしまえば、それだけ費用対効果が悪化します。
また、各キーワードの検索数との兼ね合いも考えて、表示順位を調整していく必要がある、ということです。
この部分にぜひ、ご注意頂ければと思います。