士業は、地域性の強いビジネスです。
そのため、例えば「新宿 税理士」など、地名を含んだキーワード(地域キーワード・地名キーワードとも呼ばれます)で上位表示させたい!と思っている方も、多いのではないでしょうか。
今日は、この地域キーワード(地名キーワード)について質問の多い「複数の地域キーワードで上位表示させる方法」を解説します。
複数の地域キーワードで上位表示させるには?
分かりやすいように、ここでは、以下のように仮定して話を進めます。
結論から申し上げますと、複数の地域キーワード(地名キーワード)で上位表示させるには、以下のように狙うことをお勧めします。
- トップページで狙うキーワードは、事務所所在地の地域キーワード(つまり、「新宿 税理士」)
- 周辺地域のキーワード(渋谷・池袋)は、「下層ページで個別に狙う」か「PPC(リスティング広告)」で狙う
なぜ上記のような形にするのがお勧めなのか?
その理由は、検索ユーザーの「検索意図」にあります。
検索ユーザーの「検索意図」について
検索エンジンは、検索ユーザーの「検索意図」を、検索順位のランク付けの重要要素に位置づけています。
簡単に言えば、「そのユーザーが、どんな情報にたどり着きたくて検索しているのか?を予測し、その要望を満たす検索結果を表示させる」のが、検索エンジンの役目、ということです。
(検索意図については、以下のページもご参照ください)
>> SEO対策に必須の「検索意図」とは?上位表示するためのコンテンツ作成法
例えば、「新宿 税理士」で検索する人は、おそらく、「新宿で税理士を探している」人であると考えられます。
そのため、その税理士事務所が新宿区にあれば、検索結果で上位に出てくるのは自然であり、上位表示を目指しやすいと言えます。
では、「渋谷 税理士」「池袋 税理士」などの、近隣地域のキーワードではどうでしょうか。
例えば、「渋谷 税理士」で検索する人は、おそらく、「渋谷で税理士を探している」人であると考えられます。
その検索結果に、「新宿区の税理士事務所」が出てきたとしたら、ユーザーとしては「近隣ではあるけど、自分の意図とは少し違う」と感じる可能性があります。
これでは、ユーザーの検索意図を満たせないので、検索エンジンとしては、「渋谷 税理士」で検索されたなら、「渋谷区の税理士事務所」を優先して上位表示させよう、とします。
そのため、たとえ近隣地域の地名キーワードであっても、検索意図とずれるため、「新宿 税理士」と比べると、「渋谷 税理士」で上位表示させるのは難しくなってくる、と言えます。
以上が、「トップページで狙うキーワードは、事務所所在地の地域キーワード(つまり、「新宿 税理士」)にする」をお勧めする理由です。
周辺の地域キーワードで上位表示させる方法×2
周辺の地域キーワード(渋谷、池袋)を狙いたいのであれば、方法としては、
- (方法1)地域ごとに個別ページを作り、そのページを上位表示させることを目指す
- (方法2)PPC(リスティング広告)を出す
のいずれかがお勧めできます。
(方法1)地域ごとに個別ページを作り、そのページを上位表示させることを目指す
1つ目の方法は、「地域ごとに個別ページを作り、そのページを上位表示させることを目指す」ことです。
イメージとしては、以下のようなサイト構成にする、ということです。
上記の例では、地域ごとにページを分けて、
- トップページは「新宿 税理士」で上位表示させる
- 下層ページは「周辺地域+税理士」で上位表示させる
ことを狙っています。
更に詳しくは、以下のページで解説している「1ページ1キーワード」というポイントをご参照頂くと、より分かりやすいかと思います。
>> 士業のSEO対策。大事なのは「複数キーワードで上位表示を狙う」こと。
>> SEO対策に効く!ブログの書き方:ポイント×7を解説
ページ内容のコピペは厳禁
(方法2)PPC(リスティング広告)を出す
もう1つ、「PPC(リスティング広告)を出す」のも、周辺の地域キーワードを狙う上では効果的です。
PPCであれば、広告を出したいキーワードを設定するだけで、そのキーワードからのアクセスを集めることができます。
PPC広告は、月数万円程度からでも始められます。
少額から始めてみて、徐々に改善を続け、成果を高めていくことを目指しましょう。
まとめ:1ページで欲張らずに、地域キーワードに合わせた複数ページを作成しよう
いかがでしたでしょうか。
検索エンジンは、「検索ユーザーの検索意図」を理解し、それに合う検索結果を出せるように、進化を続けています。
であれば、SEO対策をする側も、「検索ユーザーの検索意図」に合わせたサイトを作ることを目指しましょう。
参考になれば幸いです。
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