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士業のSEO対策。大事なのは「複数キーワードで上位表示を狙う」こと。

士業のSEO対策。大事なのは「複数キーワードで上位表示を狙う」こと。

「名古屋 相続」で上位表示させたいのですが…

SEO対策をすれば、「新宿 会社設立」で1位になれますか?

上記のようなご相談をいただくことが、よくあります。

しかし、結論から言うと、こういった「単一キーワード(しかも、競合が多いキーワード)で上位表示を目指す」のは、こと士業やコンサルタントといった業界では、効果が薄いことが多いのです。

ここでは、士業・コンサルタント業界の方向けの、SEO対策のコツを解説します。

なぜ、1つのキーワードで上位表示されても、効果が薄いのか?

士業・コンサルタントの業界のキーワードは、「1つ1つの検索数が少ない」という特徴があります。

士業業界の検索キーワードは、「1つ1つの検索数が少ない」

なぜかと言うと、「士業・コンサルタントは、必要とされる場面が少ないから」です。

どういうことか?
分りやすく、他の業界と比較してみましょう。

他の業界の検索数(例:美容室、歯医者、整体院)

例えば、美容室や歯医者、整体院は、多くの人が日常的に使うサービスですよね。

こういったサービスの場合、以下のように、1つ1つのキーワードの検索数は多くなる傾向にあります。













キーワード月間平均検索数:1ヶ月あたりの平均検索数
新宿 美容室
2400回
歯医者 札幌市
1300回
名古屋 整体
1300回

上記のように、各キーワードの検索数が、軽く1000回を超えていますよね。

こういった業界であれば、例えば「新宿 美容室」で上位表示されれば、それだけでかなりのアクセス数を集めることができます。

士業・コンサルタントの業界の検索数

では、士業・コンサルタントの業界の、キーワードの検索数を見てみましょう。

調べてみると、以下のように、1つ1つのキーワードの検索数は、少なめであることが分かりますよね。































キーワード月間平均検索数:1ヶ月あたりの平均検索数
新宿 税理士
390回
社会保険労務士 大阪
140回
福岡 行政書士
140回
弁護士 札幌
260回
司法書士 名古屋
260回
会社設立 港区
50回
障害年金 横浜
50回
離婚 埼玉
20回
相続 愛媛
10回

上記のように、各キーワードの検索数が、多くても数百回くらい。
少ないと、数十回くらいのキーワードもたくさんあるのです。

士業・コンサルタントは、美容室などの他の業界と比べると、明らかに「必要とされる場面が少ない」のです。

そしてこれが、検索数の少なさにも現れているのです。

上記のように、士業・コンサルタントの業界の検索キーワードは、1つ1つの検索数が少ないことがお分かりいただけたかと思います。

つまり、「各キーワードの検索数が少ない ⇒ 1つのキーワードで上位表示させても効果が薄い ⇒ 複数キーワードで上位表示を狙う必要がある」ということなのです。

たとえ1つのキーワードの検索数が少なくても、多くのキーワードで上位表示されれば、合計のアクセス数は多くなる、ということです。

※「このキーワードで上位表示できます!」という、SEO対策業者の営業に注意!

SEO対策業者
当社にお任せいただければ、「名古屋 相続」で上位表示できます!
月額3万円で対策可能です!

ホームページを持っていると、上記のような営業の電話がかかってくることが、たまにあります。

ただ、ここまでお話した内容からご理解いただけたと思いますが、この業者さんにお願いして、「名古屋 相続」で仮に1位に表示されても、そこまでの効果は期待できないのです。

これは、「SEO対策業者が悪い」というわけではありません。

実際、いいサービスを提供しているSEO対策業者さんも、たくさんいます。

そうではなく、「単一キーワードで上位表示させても、士業の場合、検索数が少ないので、そこまで効果が期待できない可能性が高いということです。

要するに、ただ単に「1キーワードを狙うSEO対策とは、相性が悪い」とも言えます。

SEO対策費の費用対効果が合うかどうか?は、料金設定によっても変わってくる


上記の通り、「1キーワードを狙うSEO対策とは、相性が悪い」とお伝えしましたが、例外もあります。

例えば、税理士の顧問契約など、長期に渡って継続課金が期待できるサービスであれば、売上が積み重なっていきますので、費用対効果が合うケースも多々あります。

逆に、行政書士の車庫証明などのように、単価が低かったり、単発で終わってしまうようなサービスだと、費用対効果が合わないケースが多くなります。

あなたの扱っているサービスに照らし合わせて、ご判断いただくのがよろしいかと思います。

※単価が低かったり、単発サービスの場合には、1キーワードのSEO対策にお金をかけるよりも、後述するPPC(リスティング広告)のほうが費用対効果が高くなることも多々あります。

複数キーワードを狙うメリット×3

「複数キーワードで上位表示を狙う」というお話をすると、「なんだか難しそう…」と思われる方もいるのですが…。

実は、逆です。

複数キーワードを狙うほうが、1つのキーワードでアクセスアップを目指すよりも、はるかに簡単で、安定するのです。

複数キーワードを狙ってSEO対策をするメリットx3

(メリット1)競合が多いキーワードで上位表示されなくても、アクセスを増やせる

例えば、上述したような

  • 新宿 税理士
  • 会社設立 港区
  • 障害年金 横浜

のようなキーワードは、誰でも思いつくようなものなので、多くのライバル事務所が狙っています。

ライバルがひしめく中で、SEO対策で検索1位になるのは、かなり大変です。

しかし、例えば、

  • 飲食店 節税対策
  • 会社設立 代行 メリット
  • 障害年金 申請 精神

のようなキーワードは、上述したようなキーワードよりは検索数が少ないですが、狙っているライバルも少ない状況です。

つまり、比較的早く上位表示できる、ということです。

競合が多いキーワードで上位表示されなくても、アクセスを増やせる

このように、細かい(検索数が少ない)キーワードで上位表示を狙うことで、ライバルの隙間を突いてSEO対策することができ、結果、アクセスも増えやすくなるのです。

(メリット2)安定してアクセスを集められる

1つのキーワードで上位表示できても、仮にそのキーワードの検索順位が落ちてしまった場合、アクセス数が激減します。

一方、複数のキーワードで上位表示されていれば、仮に1個2個のキーワードの検索順位が落ちても、他のキーワードがカバーしてくれます。

つまり、アクセス数が安定するのです。

(メリット3)結果的に、競合が多いキーワードでも、上位表示されやすくなる

後述しますが、複数キーワードを狙おうとすると、ブログを更新してページを増やしていく必要があります。

そうなると、ホームページ全体の情報量が増えていきますよね。

検索エンジンは、「情報量が多いサイトや、定期的に更新されているサイトを信頼する
傾向にあるので、ページが増えると、検索エンジンからの評価が高まっていきます。

これを、「ドメインパワー(サイトパワー)が上がる」、などとも言います。

これにより、最初は「新宿 税理士」のような競合の多いキーワードで1位になっていなくても、ブログ更新を続けることで、上位表示しやすくなります。

ドメインパワー(サイトパワー)が上がることで、競合が多いキーワードでも上位表示されやすくなる

上記のように、複数キーワードを狙うことには、多くのメリットがあるのです。

さて、ここまでで、

  • 複数キーワードを狙う意味
  • そのメリット

がご理解いただけたと思います。

では、ここからは、いよいよ「複数キーワードで上位表示させるコツ」をご紹介します。

複数キーワードを狙うSEO対策。コツは「1ページ1キーワード」

SEO対策の性質上、「1つのページを複数キーワードで上位表示させるのは難しい」です。

例えば、

トップページを、「新宿 税理士」でも、「飲食店 節税」でも、「相続税対策 土地」でも上位表示させたい!
というのは、難しいのです。

この理由は、「検索意図」というものにあるのですが、詳しくは以下のページで解説していますので、ご参照ください。

>> SEO対策に効く!ブログの書き方:ポイント×7を解説

結論から言うと、「ブログを更新して、各ブログ記事(各ページ)につき1つのキーワードを狙う」ようにするのがベターです。

この方法を「1ページ1キーワード」と呼びます。

イメージとしては、以下のような感じです。

相続ホームページの、「1ページ1キーワード」の実践例

こうすることで、複数キーワードで上位表示され、アクセス数を増やすことができます。

(補足)複数の地名キーワードで上位表示させるには?

ここでいう地名キーワードとは、「行政書士 横浜」のような、地名が含まれるキーワードのことを指します。

例えば、新宿にある税理士事務所が、

「池袋 税理士」でも「新宿 税理士」でも、両方上位表示させたい

と思ったとします。

ただ、結論から言うと、1ページで2つの地名キーワードを狙うのは難しいです。

これも、「検索意図」が理由です。

例えば、「池袋 税理士」で検索する人は、「池袋にいる税理士を探している」わけです。
その検索結果に、「新宿の事務所」が出てくるのは、検索ユーザーの意図とは、少しズレていますよね。

つまり、これだと、検索ユーザーの検索意図とずれるので、検索エンジンとしては、
「池袋にある税理士事務所」を優先して上位表示させようとするのです。

このように、たとえ近隣地域であっても、検索意図とズレるのであれば、上位表示は難しい、ということです。

では、どうすればいいか?

具体的な方法は、以下のページでも解説していますので、合わせてご参照ください。

>> 複数の地域キーワード(地名キーワード)で上位表示させる2つの方法

リスティング広告(PPC)もお勧め

など、「複数キーワードを狙う」という意味では、リスティング広告(PPC)もお勧めです。

リスティング広告は、簡単に言えば、「設定さえすれば、どんなキーワードにも広告を出して、アクセスアップできる」という特徴があります。

SEO対策は、上位表示されるまでに時間がかかることも多いですが、リスティング広告であれば、設定さえすればすぐアクセスアップできます。

これは、士業やコンサルタントのように、「1つ1つのキーワードの検索数が少ない」という悩みを解消してくれる、大きなメリットと言えます。

士業は、SEO対策だけでなく、リスティング広告(PPC)もお勧め

広告と聞くと、反射的に「広告費がかかるのは嫌だなぁ…」と思って、嫌煙される方が多のですが、それは非常にもったいないです。

実際、当社のクライアントでも、リスティング広告を使うことで、一気に問合せ数を増やせた方も多くいます。

ぜひあなたも、食わず嫌いにならずに、チャレンジしてみてくださいね。

なお、リスティング広告については、以下の記事も参考になると思います。

>> PPC(リスティング広告)って何?な人もすぐ分かる!初心者向け解説
>> まだSEO対策だけやってるの?PPCと比較してメリットや違いを解説

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめますと、この記事で解説したポイントは、以下のとおりです。

  • 士業・コンサルタントの業界は、1つ1つのキーワードの検索数が少ない
  • つまり、複数キーワードで上位表示を狙う必要がある
  • そのためには、「1ページ1キーワード」を意識して、ブログ更新をしていくのが効果的
  • リスティング広告(PPC)も、士業・コンサルタントにはとても効果的

参考になれば幸いです。

これまでに寄せられたコメント一覧

  • Comments ( 2 )
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  1. Great post!

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